Web集客とは?Web集客の種類と方法を詳しく解説
インターネットの普及が急速に進む現代では、Web集客が欠かせない存在となっています。
ビジネスをする上で欠かせないWeb集客ですが、Web集客と言ってもさまざまな種類や手法があります。そのため、Web集客で効果を出すためには自社にあった手法を行うことが重要となるのです。
Web集客とは
Web集客とはインターネット上で行う集客のことを指し、大手検索サイトのGoogleやYahoo!、SNSなどのさまざまなサービスを通して顧客を呼び込む集客方法です。
インターネットの普及により、これらのサービスを利用する人の数が大幅に増えました。そのため、利用者の多いサービスをうまく活用してコストを最小限に抑えて効果的に集客を行うWeb集客が注目され始めたのです。
インターネット上で人と繋がる時代だからこそ、Web集客の手法も多様化し重要性も高まっています。
Web集客のメリット・デメリット
Web集客にはさまざまな手法がありますが、主に次のようなメリット・デメリットが存在します。
〈メリット〉
- コストを抑えられる
- 即効性がある
- コンテンツとして資産を残せる
- 顧客データを集められる
- 双方向性がある
〈デメリット〉
- 競合が多い
- ノウハウが必要
- 顧客育成に時間がかかる
- コンテンツ作成に時間がかかる
このように、Web集客にはインターネットならではの特徴があります。Web集客ではすべてをデータとして可視化することができるため、データ活用うぃうまく行うことで効果を最大限に発揮することができます。一方で、データ活用を行うためにはある程度のノウハウが必要となるため、リソースの確保も必要となってくるのです。
Web集客の5つの種類
Web集客には、主に5つの種類があります。つまり、インターネット上でユーザーが自社サイトに辿り着く経路が、主に5つに分類されているということです。ここでは、Web集客の5つの種類についてそれぞれ解説していきます。
- 自然検索流入
- 有料検索流入
- SNS流入
- 外部サイトからの流入
- 直接流入
自然検索流入
自然検索流入とは、主にGoogleやYahoo!などの検索エンジンでユーザーが検索したいキーワードを入力した際に、表示されるページからサイトに訪れることを指します。検索エンジンには自然検索と有料検索があり、検索結果の上部に表示される「広告」マークがないものが自然検索結果となります。
検索エンジンは、独自のアルゴリズムを使用し検索キーワードに関連するページのランク付けをしています。そのため、検索エンジンからも評価されるようなページでなければ、上位表示されることなく自然検索流入を獲得することができません。
参考: 「SEOとは」をわかりやすくまとめました【2021年完全版】
有料検索流入
有料検索流入とは自然検索流入とは反対に、検索エンジンの検索結果に表示される「広告」マークがついているページからサイトに訪れることを指します。自然検索流入とは違い、広告料金を払うことで優先的に上位表示されます。
そのため、自然検索よりも即効性はありますがその分多少のコストがかかります。しかし、有料広告はユーザーの検索キーワードに関連する広告が目立つような形で表示されるため、ユーザーの目を引きやすいのが特徴です。
参考: SEOとリスティング広告の違いとは?集客の最大化を図る使い分け方を解説
SNS流入
SNS流入とは、FacebookやTwitter、Instagram、LINEなどといったソーシャルメディアからの流入を指します。SNSに投稿したコンテンツ、もしくは別ユーザーによって拡散されたコンテンツからサイトを訪れえうケースなどがSNS流入となります。
SNSは拡散性が高く、インフルエンサーと呼ばれる影響力のある人にコンテンツをシェアしてもらうことで数千から数万のアクセスを獲得できる可能性もあります。
SNSでのシェアは、口コミに近いもので信頼度や興味を持ってサイト訪問するユーザーが多いのが特徴です。
外部サイトからの流入
外部サイトからの流入は、名前の通り外部のサイトから自社サイトに訪問するケースを指します。外部のサイトに、自社サイトのリンクを貼ってもらうことで集客の面を広げることができます。
この外部サイトにリンクを貼ってもらう行為を被リンクと呼び、被リンクの数が多ければ多いほど流入増加の効果を見込めます。また、検索エンジンは被リンクの質と量を評価基準の1つとしており、自然検索結果で上位表示させるためも重要な項目となります。
このように、外部サイトからの流入が増えることは自然検索流入の増加にも影響するのです。
直接流入
直接流入とは、お気に入りやブックマークに登録してもらい直接サイトに訪問することを指します。何度も利用したいと思われるサイトでなければお気に入りやブックマーク登録はされません。そのため、直接流入を狙って獲得することは少し難易度がとも言えます。
何度も利用したいと思ってもらう、いわゆるファンを獲得するためにはコンテンツ作りを工夫する必要があります。直接流入の獲得を目標とせず、まずは自然検索流入を目標とし結果として直接流入を獲得できるようなサイト作りが重要となります。
Web集客の方法
インターネット上にさまざまなサービスがあるように、Web集客の方法もサービスに合わせてさまざまです。ここでは、Web集客の具体的な手法を紹介していきます。
- オウンドメディア
- サイト運営
- メールDM
- プレスリリース
- アーンドメディア
- ブログ
- SNS
- 口コミ
- ペイドメディア
- リスティング広告
- アフィリエイト広告
- アドネットワーク広告
- 純広告
- 動画広告
- SNS広告
- キュレーション広告
オウンドメディア
オウンドメディアとは、自社の所有するメディアを指します。自社サイトやブログ、SNSアカウントなどがこれに当たります。自社の製品やサービスの認知度を高め、ファンを作ることを目的としています。
参考: オウンドメディアのSEO対策とは!? 立上げから運用のポイントを解説
サイト運営
サイト運営とは、自社のWebサイトやホームページなどの運営を指します。自社サイト内で、製品やサービスの紹介を行い顧客獲得を行う手法です。自社サイトを所有していない企業の方が少ないくらい、企業にとってサイト運営は集客を行う上で必要不可欠なものとなっています。
また、サイト運営を行う際には企業を知ってもらえるようなサイト作りが重要となります。サイトを作成するだけではなく、さまざまな手法でサイトを広める行為が必要です。
メールDM
メールDMとは、複数の人に対して一斉に配信するメールのことです。オウンドメディアで集めた顧客データを活用し、顧客にダイレクトメッセージを送る手法です。
オウンドメディアの特徴の一つとして、顧客データの収集があります。サイト内に会員登機能や資料請求フォームを用意することで、サイトに訪れた顧客のデータを集めることができます。メールDMは、一度自社メディアを訪れたことのあるユーザーに対して行う手法で顧客育成に有効です。
プレスリリース
プレスリリースとは、新商品の発売や新サービス、新規事業などの企業情報を、ニュース素材として文書や資料としてまとめたものを指します。
Web配信サービスへの掲載だけではなく、自社サイトへの掲載もプレスリリースとなるため、自社の最新ニュースを簡潔にわかりやすく伝えることでより多くの人に自社を知ってもらう機会を増やすことができます。多くの人に見てもらうためには、注目されるようなプレスリリースを作成することが重要です。
アーンドメディア
アーンドメディアとは、FacebookやTwitter、Instagram、YouTubeなどの拡散型メディアのことを指します。アーンドメディアの特徴は、消費者やユーザーが情報の起点になるということです。
消費者自身の意見や評価が表現されるため消費者から見た信頼度は高く、SNS上では多数のユーザーに情報を届けることができる一方、企業側からすると情報コントロールできないという特徴もあります。
ブログ
企業ブログの場合はオウンドメディアに分類されますが、ブログには個人や消費者自身が発信しているブログもあります。個人ブログで発信されるコンテンツ内で企業の製品やサービスが紹介されることもあり、流入数の多いブログサイトであればアーンドメディアのような拡散力があります。
無料で利用できるブログサービスもあり自由にブログ作成ができるため、企業の中には自社サイトとは別にブログをはじめている企業も増えてきています。SEO対策を行いながら、さまざまなキーワードで自社サイトへの訪問を促す手法が一般的です。
SNS
Web集客の中でも近年注目され始めているSNSは、FacebookやTwitter、Instagram、YouTubeなどのソーシャルメディアを指します。自社の公式アカウントを作成しアカウントに育てることで、お金をかけずにWeb集客が行えます。しかし、アカウントを育てるためには時間がかかり即効性がないのがデメリットです。
また、SNSを利用しているユーザーは検索エンジンをつかうユーザーとは異なり、情報収集のためにSNSを利用しているのではなく、興味のあるコンテンツや面白いコンテンツを好んで見ます。そのため、SNSの利用ユーザーに合わせたWeb集客が重要となります。
口コミ
Web集客の手法の一つとして、口コミもあります。口コミとは、実際に製品やサービスを利用した消費者が書いた感想のようなものです。企業は口コミを集めることで、ユーザーにより安心感や信頼を与えることができます。
第三者の客観的な意見を参考にすることで、ユーザーの購買意欲を高めることができます。口コミを利用して、コンテンツの一つとして発信することでより顧客育成に役立てられます。
ペイドメディア
ペイドメディアとは、コストをかけて認知を行うメディアを指します。競合が多いインターネット上では、ユーザーの目に触れることが難しくなってきています。そこで、自社の露出を促進する手段としでWeb広告などが有効的です。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索エンジンに登録されたキーワード一致するキーワードが検索されたときに表示される、検索連動型広告です。
予算やキーワード、広告表示地域や時間等を指定できるなど、自社でコントロールしやすいのが特徴です。一方で、誤クリックされた場合にも費用がかかったり、ある程度のノウハウがないと運用できないなどのデメリットもあります。
リスティング広告は設定を完了させるとすぐに表示させることができるため、即効性のある集客をすることができます。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、サイト内で特定の製品やサービスを紹介することで、指定した広告をクリックした閲覧ユーザーを掲載先のWebページに誘導する広告宣伝手法です。紹介記事などを書くアフィリエイターと広告主が提携して掲載される広告で、成果に応じて費用が発生する仕組みがほとんどです。
アフィリエイターは商品に関連するコンテンツを作成するため、成約に繋がりやすいユーザーを自然に販促ページへと誘導できることが最大の特徴です。
アドネットワーク広告
アドネットワーク広告とは、WebサイトやSNSなどの複数の広告媒体を集めて広告配信ネットワークを作り、それらの媒体にまとめて広告を配信する仕組みのことです。アドネットワークを利用することで、各媒体への広告出稿の手間を省くことができ効率的に流入を見込むことができます。
また、アドネットワーク広告はリスティング広告と同じように時間や曜日、地域などの配信設定を細かく指定できるためよりターゲットに絞った効果的な広告配信が可能です。
純広告
純広告とは、アドネットワークを経由せず特定の媒体に掲載される広告を指します。一定の期間掲載され、広告の表示回数に対し料金が発生する仕組みになっています。一般的には、特定のメディアが提供する指定の枠に固定もしくはランダムに表示され、流入数が多いサイトであればあるほど広告効果も見込めます。
特定のテーマに絞って掲載先のサイトを絞ることができるため、ターゲットに合わせ広告出稿することができます。
動画広告
動画広告とは、その名の通り文字や写真などの静的な素材ではなく動画を活用した広告を意味します。動画広告には、「インストリーム広告」や「インバナー広告」「インリード広告」「インフィード広告」の主に4種類があり、それぞれに役割や特徴があります。
静的な広告に比べ、多くの情報量を伝えられる点や視覚的・聴覚的にもインパクトを与えることができるなど、ユーザーの印象に残りやすいのが特徴です。各媒体に掲載されている、バナー広告が動画になっているケースも近年では増えています。
SNS広告
SNS広告とは、ソーシャルメディア内で掲載される広告を指します。近年、InstagramやTwitterを始めとするSNSの利用者数が大幅に増え、SNS広告が注目され始めています。
ユーザーのプロフィール情報を元に精度の高いターゲティングを行えることや、リスティング広告などではリーチしづらい潜在層へ効果的にアプローチできるのが、SNS広告の魅力です。
また、SNS広告はユーザーのタイムラインに自然に溶け込むことができるため、他の広告よりも受け入れられやすいのも特徴の一つです。
キュレーション広告
キュレーション広告とは、多様な記事を集め、ユーザーのニーズに応じて集めた記事を精選して配信しているメディアに、投稿記事と同じような形式で掲載する広告のことを指します。
キュレーション広告は、見た目上広告には見えにくいため区別できるように「広告」「PR」と記載されています。代表的なもので言えば、Gunosyやスマートニュースなどがキュレーションサイトとして挙げられます。投稿記事と同じ感覚で見てもらえるため、SNS広告のように受け入れられやすいのが特徴です。
Web集客をする際のポイント
Web集客にはさまざまな種類や方法がありますが、全てに共通してWeb集客を行う際のポイントがあります。Web集客で効果を最大限に発揮するためにも、しっかりとポイントを抑えておくことが重要です。
目標設定を行う
Web集客を始めるにあたって、まずは目標設定を行う必要があります。何のためにWeb集客を始めるのかを明確にすることで、正しいゴールの設定及びゴールまでの仮定を決めることができます。目標設定をしていないと、Web集客が上手くいっているのかそうでないのかを判断することができません。
目標設定の考え方として、最終目標となる「KGI」とKGIを達成するまでの過程である「KPI」があります。KGIとKPIをしっかりと設定することで、より成果を発揮できるWeb集客を行うことができます。
関連記事: Webサイトの分析で見るべき指標とは?分析のポイントと注意点を解説
ターゲティングを行う
目標設定を行った後には、どのような人を集めたいのかを絞る必要があります。すべての人をターゲットとしてしまうと、ユーザーに伝えたい内容がぼやけてしまいかえって効果を発揮できません。そのため、自社がターゲットとするところがどこなのかを明確にする必要があります。
多くのユーザーがいるインターネット上では、ターゲットに合わせたコンテンツを作りWeb集客を行うことで、効果を最大限に発揮できるようになります。
PDCAサイクルを回す
Web集客を行う際には、PDCAサイクルを回すことが重要です。PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字を取ったもので、これらを繰り返して業務を継続的に改善する方法です。
Web集客においても、常に改善を行っていく必要があります。さまざまなデータを取得できるインターネットだからこそ、課題点を洗い出し改善を続けていくことが重要です。
Web集客で費用対効果を高めるためには
Web集客で費用対効果を高めるためには、さまざまな戦略を練って実践していくことが重要です。また、インターネットの世界は常に変化しており、時代の変化に合わせてユーザーニーズも次々と変わっていきます。
そのため、Web集客で費用対効果を高めるためにはプロや専門家に任せるのも1つの手段です。特にSEO対策やリスティング広告には専門知識が必要となることも多く、ノウハウがないと企業の担当者には難しいケースもあります。
自社内でよくわからないまま運用をしてしまうと、費用対効果が出にくいだけではなく工数も多くかかってしまうため、効率的かつ効果的にWeb集客を行うには外部に委託するのも良いでしょう。
まとめ