WEBマーケティング業務に興味がある人は、自身が業務に向いているのか、それとも向いていないのかを考えてみてください。向き不向きを検討することが、就職活動における業界研究の第一歩になります。

とくに、WEBマーケティングのような専門職には、性格的な適性だけではなく、専門知識やスキルを有しているかが問われます。そこで、まずは、WEBマーケティングに求められるスキルや仕事内容を知ることが大切です。

今回は、WEBマーケティング業務に対する向き不向きについて解説します。WEBマーケティング業務に適した性格や考え方のほか、求められるスキルをまとめています。向き不向きを判断するうえで、チェックポイントもご紹介しています。

WEBマーケティングに向いている性格や特徴

WEBマーケティングの業務を進めるにあたって、適性が高い人物には、次のような特徴があります。自分が好きなこと、趣味、仕事に対する考え方などを考慮して検討してみてください。

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日常生活でWEBに触れる機会が多い人

ふだんの生活のなかでWEBサイトに触れる機会が多い人は、WEBマーケティングに適性があります。とくに、余暇の大半の時間でWEBサイトに触れる生活習慣を持っていることが望ましいです。

WEBマーケティングを進めるうえでは、WEBサイトの種類や特性に対する知識が不可欠です。ふだんからWEBサイトに触れることで、実体験を通じて「どのようなWEBコンテンツがあって、どのような人に利用されているのか」を理解できます。

トレンド好きや好奇心旺盛な人

常に最新情報を追っていて、トレンドや新たなWEB技術に敏感な人は、WEBマーケティングに向いています。こうした人は、日頃から業界のニュースサイトやSNSをチェックしている傾向にあります。

WEBマーケティングには、SEO対策、WEB広告、SNSなどWEBにおける幅広い知識が要求されます。そして、こうした技術は、日進月歩で進化しています。こうしたことから、今ある常識も1年後には通用しなくなっていることがしばしば起こります。そのため、常に技術革新や業界の動きの最新情報を把握することが大切です。

ロジカル的に考えることが得意な人

ロジカル的に物事を考えることが得意な人は、WEBマーケティングの業務と相性がよいです。

そもそも、WEBマーケティングとは、WEBで顧客を集客して自社商品の販売を促進する活動のことです。そして、この販売促進の流れを作ることが業務の目的となります。こうした業務は、戦略を設計するということです。つまり、「どのような方法で販売促進につながるのか」を理論的に導き出す力が求められます。

地道な作業に取り組める人

地道な作業にコツコツと取り組める人は、WEBマーケティングの担当者として素質があります。

WEBマーケティングの実務には、パソコンを用いた市場調査やデータ解析、資料作成など、地味なデスクワーク作業が膨大にあります。そのため、こうした地道な作業に取り組める性格かどうかが問われます。さらに、集中力が高くて作業に没頭できるタイプの人に向いています。

数字を扱う仕事をしたい人

WEBマーケティングは、数字を扱う仕事を求める人に向いています。WEBマーケティングの業務では、データ解析するうえで、数字を扱う機会が多々あります。

たとえば、WEB広告運用という実務があります。この業務では、「どの程度のコスト」を割いて、「どの程度、広告が表示されたか」「どの程度、クリックされたか」を集計します。このとき、CPM（Cost per Mille）、CPC（Cost Per Click）といった、WEB業界の費用指数とともに数字を扱うことになります。

業務の成果を追求する人

業務の成果を追求する性格だと、WEBマーケティングの仕事に向いています。

WEBマーケティングの業務の最終目標は、自社商品の販売を促す仕組みを構築することです。つまり、WEBマーケターという職種は、自社の収益性に影響を及ぼすポジションということです。そのため、社内において自身に課されるミッションとなります。WEBマーケティングは、自身の成績にこだわりたい人ほど、相性がよい仕事です。

コミュニケーションをとることが好きな人

社内外を問わず、コミュニケーションをとることが好きな人は、WEBマーケターに適性があります。

社内においては、WEBマーケティングを進めるうえでは、商品開発の部門、流通や営業部門、WEBサイト運営部門など、さまざまな関係者と連携して、販路を形成していくことになります。こうした事情で、社内会議に参加する機会も多々あります。

一方、社外においても、自社広告を配信するにあたり、広告会社やメディアの運営会社と商談をするといった場面に遭遇します。WEBマーケターは、社内外を問わず、さまざまな関係者と交流することになります。

忍耐力がある人

忍耐力がある人は、WEBマーケティングの業務と相性がよいです。

WEBマーケティングの業務は、効果が出るまでには一定の時間がかかります。逆に、すぐに効果をえられるケースは稀です。そのため、アクセス解析のうえで、施策の変更を検討してトライアンドエラーを繰り返していくことになります。WEBマーケターには、こうした粘り強さが必要です。

WEBマーケティングに不向きな性格や特徴

WEBマーケティグの業務にあたり、ふさわしくない人物像は次のとおりです。自身の性格や仕事観と照らし合わせて検討してみてください。

ルーティンワークの仕事をしたい人

ルーティンワークの仕事に就きたい人は、WEBマーケティングに不向きです。

一般的には、ルーティンワークとは、予め決められた工程で作業を繰り返す業務を指します。しかし、WEBマーケティングの場合は、その時々の時代背景や市場環境によって、とるべき施策が異なります。

常に最先端の技術や知識を応用して、新たな売る手法を生み出すこともあります。つまり、WEBマーケティングは、仕事としてのやりがいがあるものの、ルーティンワークとは程遠い業務となっています。

トレンドに興味がない人

トレンドに興味を示せない人は、WEBマーケティングの業務に適していません。

WEB業界全体に共通することですが、トレンドの移り変わり、新たなWEB技術の開発は、日進月歩で進んでいます。そして、今ある常識が数年で覆ることも珍しくありません。そのため、トレンドを追えていないと、実務に支障をきたし、ゆくゆくは業務についていけなく可能性があります。

とくに、WEBマーケターには、顧客層の購買意欲を促す施策を展開することが求められます。そのため、業務上で成果を上げるためには、「顧客層が今求めていること」を敏感に察知する嗅覚が必須となります。

また、たとえばですが、SEO対策をWEBマーケティングに取り入れることになったとします。SEO対策では、Google検索エンジンのアルゴリズムと呼ばれる仕様を正しく把握することが重要です。そして、このアルゴリズムは、毎年複数回にわたり大型のアップデートが実施されます。つまり、このSEO対策だけとってみても、「アップデートでどのような影響があるのか」を推察して、自社サイトの改修が必要です。

休日に仕事を持ち込みたくない人

休日に会社の仕事を持ち込みたくない人にとっては、WEBマーケティングの業務が辛いと感じる傾向にあります。

これはWEBマーケティングに限りませんが、WEB業界の仕事は、オンオフの境が曖昧であるという特徴があります。その理由は、現代社会では、パソコンやスマートフォンといった端末が実生活に大きな影響を及ぼしているためです。

要するに、業務時間外で作業できる環境に置かれている状態ということです。そして、WEB業界では、その大半でChatWork（チャットワーク）やSlack（スラッグ）といったチャットツールを導入しています。こうした環境から、休日でも会社のメンバーと連絡をとりあうケースが多々あります。

WEBマーケティングの業務に向いているかを確認する方法

WEBマーケティングの業務に向いているかを判断するうえでは、いくつかポイントがあります。それは、下記の手法を実践することです。

WEBサイトやSNSを運用してみる

WEBマーケティングに対する適性を知るために、もっとも適切な方法がWEBサイトやSNSを運用して実体験するという手法です。

たとえば、WEBサイトを立ち上げるとなると、最低限必要な知識や作業が判明します。立ち上げ作業を実施するだけでも、サーバーとドメインを取得して、CMS（Contents Management System）などでサイトを管理するという一連の流れを理解できます。さらに、「アクセス数を増やすためには何が必要か」、「利益を上げるためには何が必要か」を実際に体験する形で学べます。

この段階で、サイト運用で利益を出す作業に対する楽しさを感じとれると、「自分でも続けていけそう」といった自信にもつながります。

現場で働く人のブログやSNSをチェックする

もっとも簡単に、自身がWEBマーケティングに向いているかを知るためには、現場で働く人のブログやSNSをチェックする方法が挙げられます。

実際にWEBマーケターとして仕事をしている人がブログにて、日々の業務について記事をアップロードするケースが間々あります。さらに、ブログではコメント機能、SNSではフォローを通じて、現場の方と交流できます。WEBマーケティングに関して、不安な点や疑問に思っていることを質問することも可能です。

WEBマーケティングに関する専門書を読む

WEBマーケティングに対する適性を知る方法として、専門書を読むという方法があります。

WEBマーケティングの専門書籍は、専門家や団体が著者として執筆し、出版社が責任持って発行するものです。こうした経緯から、専門書籍の特徴として、情報の正確性や信頼性が挙げられます。書籍の種類にもよりますが、初心者向けのWEBマーケティング書籍では、具体的な業務内容や業界のエピソードがわかりやすく解説されています。

また、東京SEOメーカー（本サイト）も、著者としてデジタルマーケティングの書籍を出していますので、ぜひチェックしてください。

書籍の販売ページ：経営者向け DX新時代に中小企業が生き残る最新企業戦略 : ～デジタルマーケティングの恩恵による事業拡大～

WEBマーケティングに必要なスキルと適性

WEBマーケティングに必要なスキルを知ることで、適性があるかを判断する材料になります。下記のスキルが備わっているか、または習得する意欲があるかを検討してみてください。

WEBサイトの知識やスキル

WEBマーケティングには、WEB知識が必要です。

WEB用語や概念といった基本的な知識のほか、SEO対策、SNS運用、ひいてはSEOツールの使い方といったスキルが求められます。さらに、プログラミング言語やマークアップ言語を扱えると、戦略の設計時に役立つだけでなく、現場の担当者とも意思疎通しやすくなるなどの利点が生まれます。

一般のマーケティング知識やスキル

WEBマーケティングは、マーケティングの一種に位置づけられます。そのため、マーケティング知識が不可欠です。この知識は、WEB知識とはまた別のものです。具体的には、次のようなものがあります。

また、マーケティングを進めるうえでは、適切なフローがあります。マーケティングの進め方に関しては、下記記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

関連記事：マーケティングとは？種類や効率化を図る方法について解説！

自社が所属する業界知識

そもそも、マーケティング担当者になるためには、自社が所属する業界知識が必要です。たとえば、自社が食品会社だとすると、自社商品、競合商品、流通、市場のニーズなどに対する深い知識が必須となります。つまり、所属する企業の業種によって、求められる知識が異なるということです。

WEBデータ解析のスキル

WEBマーケティグでは、施策を展開してみて、その効果を測定することが大切です。そのため、WEBデータを解析するための知識やスキルが必要です。一般的に、効果測定にはSEOツールが用いられます。WEBサイトのアクセス解析であれば、代表的なツールとして、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどが挙げられます。

人を管理する能力

マーケティング活動を進めるとなると、社内の営業部門、メディア部門、商品開発部門、広報部門などと連携していくことになります。そのため、マーケティング活動における関係者のタスクを管理するスキルが求められます。
 

WEBマーケティングにおける向き不向きのよくある質問

WEBマーケティングの向き不向きに関する、よくある質問をまとめています。
 

まとめ

WEBマーケティング業務の向き不向きを知るためには、業界知識や求められるスキルに対して、自身の性格や考え方を照らし合わせる必要があります。具体的には、自身の日常生活や仕事感、実務を遂行するための能力が備わっているかを検討することが大切です。まずは、「WEBマーケティングとは何をする仕事なのか」を把握してください。WEBマーケティングの業務内容を把握する方法として、もっとも役立つのは、実際にWEBサイトやSNS運用を試してみることです。そして、実務を体験するなかで、やりがいを見出せれば、最低限の適性はあると判断できます。

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この記事の監修者

アドマノ株式会社　代表取締役　天野　剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析（Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持）コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。