Webマーケティングの事例から学ぶ成功ポイントを徹底解説
Webマーケティングの施策に取り組むうえで「実際に成功した事例から知りたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。Webマーケティングに明確な成功の定義はありませんが、成功事例からは多くの重要なポイントを学べます。
SEO関連の事例
SEOとは検索エンジン最適を意味し、検索エンジンからWebサイトへの流入増加が目的となります。
ここではSEO関連の事例について詳しく解説していきます。
株式会社生出様の事例
株式会社生出は、梱包材や緩衝材を使った包装を手掛けているメーカーです。コーポレートサイトに情報を発信してSEO対策に成功しています。
包装関連ワードで数多く上位表示して問い合わせが増えています。
包装に興味のあるユーザー(商社)に向けて、
- 開発ブログ
- 包装、物流用語集
などの質の高いコンテンツページを実装しました。
会社コーポレートサイトでもSEO対策で成功すればWEB集客で問い合わせを増やせる事例です。
>>詳しくはこちら:SEO最新実績2021年10月1位獲得事例
株式会社YASAIの事例
株式会社YASAIは、水耕栽培により無農薬野菜を作っています。
硝酸態窒素を下げ抗酸化値を増やす水耕栽培による無農薬野菜ということで、”硝酸態窒素”のキーワードで
SEO対策をしてほしいとお客様よりご要望を受け、対策をしました。
>>SEO対策ワード1位獲得の詳細はこちら
硝酸態窒素に関する記事を11に分けて詳しく説明したピラーページを実装しました。
オウンドメディアからの良質なリンクも獲得し、1年かけて安定の1位表示となっています。
コンテンツSEOで成功した事例です。
関連記事: コンテンツマーケティングとは?意味から実践方法を4ステップで紹介
リスティング広告関連の事例
リスティング広告とは検索結果の画面上部に表示される広告です。クリック型課金となり、閲覧ユーザーにクリックされない限り広告費用が発生しない点が特徴になります。ここでは、リスティング広告関連の事例について詳しく解説していきます。
トヨタ自動車の事例/リスティング広告
リスティング広告の事例として、日本人なら誰もが知っているトヨタ自動車は顧客が自動車購入に至るまでの情報探索の行動に合わせ、リスティング広告も活用しているようです。
従来までのトヨタ自動車は、リスティング広告によって自社サイトへ誘導することが目的ではありましたが、検索の初期段階の顧客に対してもアプローチを行いはじめます。
具体的には「車種名を含んだキーワード」から「SUV かっこいい」などの「車型を含むキーワード」に戦略を変えているのがわかります。
表示させるキーワードが検索意図を読んだユーザーの検索クエリに合わせているのがわかります。自社への興味や関心を集める目的のもと行われ、ユーザー心理を上手に活用した事例といえるでしょう。
LPO(ランディングページ最適化)の事例
LPOとは、ランディングページのコンバージョンをABテストを通してよくしていくことを言います。
株式会社CloudNineでは、NMNを使ったエイジングケアサプリメントを販売しています。SEO対策とは別にLPでも商品販売をしています。
LPを活用したマーケティング戦略を行っているなかで、キャッチコピーの改善に取り組み、最終的にはコンバージョン数が改善した事例になります。
具体的な改善ポイントはこちら。
- 今、話題のNMNのキーワードを入れた
- 難しいNMN,乳酸菌生産物質を丁寧に説明
SEO対策とLPを使い分けて見事に成功した良い事例といえます。LPでは、A/Bテストが重要です。LPとSEO対策は別に対策をする必要があります。
EFO(入力フォーム最適化)の事例
EFOとは、入力フォームを最適化して少しでもコンバージョン率を高くすることです。
見ずらい入力フォームや入力に手間がかかるフォームは改善の余地があります。
例えば、上図の入力フォームの場合、入力欄を白くするだけで、ユーザーは入力しやすくなります。
ターゲットの行動心理を考え、的確な対策を行えたのがポイントといえるでしょう。
SNSマーケティング関連の事例
SNSマーケティングとは、FacebookやTwitterなどのSNSを活用したマーケティング施策のことです。他にもYouTubeを活用した動画マーケティングやメールマーケティング、そしてSNSの広告運用などさまざまな施策が行えます。
ここでは、SNSマーケティング関連の事例について詳しく解説していきます。
YouTubeの事例
YouTubeを活用した動画マーケティングによって、売上の規模を大幅に成長させた事例は、最近多いです。
特に、塾や習い事のスクール系では、youtubeやオンラインスクールにコンテンツ発信の主軸を移しました。
動画をとおした受験の役立ち情報や受験生たちにも響くコンテンツであれば、YouTubeの登録者数だけでなく、新規の入塾生徒も獲得することができます。
youtubeを通してターゲットへ向けて質の高いコンテンツのを発信を行っていくことが重要です。
メールマーケティングの事例
弊社で成功した2種類のメールマーケティングを活用し、チケット販売の売上目標を達成した事例です。
2種類のメールマーケティングとは、以下になります。
- リターゲティングメール
チケット購入ページでアクションを起こしたものの、購入画面から離脱したお客さんに向けて1時間後にメールを送付。フォローメールから7%のお客さんが購入。
- セグメントメール
売上が低い平日のナイター試合に絞った戦略。試合日の1週間前から割引価格で、ドーム周辺のお客さんにメールを送付し売上目標を100%達成。
それぞれ的確なターゲティング戦略が取られ、チケット販売に成功しています。とくにリターゲティングメールでは離脱したお客さんに対して、お困り事を確認する旨のメールを送付しており、自然な流れで訴求出来ている点が参考にすべきポイントです。
Facebook広告配信の事例
Facebookの登録ユーザーは、40代、50代が比較的多く、instagramのユーザーの年齢層と比べて高い傾向があります。
年齢層が20代でなく、40代50代対象の商品やサービスであればFacebook広告などを利用すると効果的です。
上図は、”オーダースーツ”のサイトでのSNS流入状況です。商品の特性上、”オーダースーツ”は40代50代の年齢層がターゲットとなるので、Facebook広告が効果的です。Facebookを活用し、ターゲットに直接的な訴求によって成果を出した事例です。
Twitterキャンペーンの事例
Twitterでは、よくキャンペーンを実施して、フォロアーを増やす企画をしている企業が多いです。有名なメルカリは2020年の4月に、伊坂幸太郎さんや吉本ばななさんなどの著名作家を起用した「モノガタリ」キャンペーンを実施し、フォロアーを増やしていました。
キャンペーンはTwitter上で行われ、内容は週に一回、作家さんによるオリジナルストーリーを配信するというものでした。
日本でも著名な作家が集まったこともあり、Twitter上では大きな盛り上がりをみせ話題になっていました。
加えて作家さんとコラボをしたマグカップやバックの抽選キャンペーンが行われ、よりユーザー参加型のキャンペーンとなったことが成功のポイントといえます。
SNSではユーザーとの距離が近くコミュニケーションを図りやすい点が特徴のため、メルカリのようにユーザー参加型のキャンペーンは非常に参考になる事例です。
関連記事: SNSマーケティングの特徴とは?メリット・デメリットや手法を解説
ネットショップの事例
ネットショップでは、主にECサイトを活用したWebマーケティングの施策になります。近年ではECサイトの市場規模や新規参入が増加しており、注目の分野ともいえるでしょう。
ここでは、ネットショップの事例について詳しく解説していきます。
ユニクロ
ユニクロは数多くのマーケティング施策を行っている会社ではありますが、なかでもECサイトを活用したマーケティングで成功し、2020年の国内EC売上高ランキングでは1位に輝いています。
そんなユニクロの特徴的なポイントは、カタログ形式でユーザーの見やすさが考慮されたUI(ユーザーインターフェイス)といえるでしょう。
また商品に対するレビュー機能がついているため、顧客は知りたい情報を得られ、ECサイト上で商品の品定めが完結化できています。
口コミはリアルな意見として重要視される要素でもあるため、ユニクロの運営者目線で考えても、お客さんの本音から改善を行える点も成長し続けているポイントです。
NOCE
NOCEは家具を中心に販売しており、さまざまな部屋のパターンに合わせたルームコーディネートが特徴のECサイトです。
家具は部屋に置いたタイミングで「イメージと違った」ということも多く、購入前と購入後のギャップを埋める必要があります。
そのためNOCEのようなコーディネート写真があれば、顧客も具体的なイメージを持ちながら購入でき、ギャップを大きく感じることはないでしょう。
また家具のカテゴリ分けが分かりやすく、トップページからすぐに求めている商品を見つけられる設計も、顧客のことが考えられている重要なポイントです。
関連記事: ECサイト運用で知っておきたい集客強化のポイントを解説
Webマーケティングを成功させるポイント
Webマーケティングを成功させるためには、以下の4つのポイントを重視しましょう。
- 目標を明確に決める
- ターゲットを分析する
- 複数の施策を組み合わせる
- 結果から改善を繰り返す
各々、詳しく解説していきます。
目標を明確に決める
Webマーケティングを成功させるためには、まずは目標を明確に定めましょう。
目標とはどの程度の売上を求めるのかや、どの程度のアクセス数を達成するのかなど、具体的な数値に落とし込むことが重要です。
実際Webマーケティングで失敗する理由として、目標が定まっていないことが原因となり、施策内容がブレてしまうことはよくあります。
特にWebマーケティングは長期的な施策が前提のことが多く、成果の出ない期間も多いといえるでしょう。
したがって最初に目標を明確化してブレない状態を作り、成果の出ない期間に施策をいくつも乗り移ってしまうような状態を避けることが大切です。
ターゲットを分析する
ターゲット分析も目標と同じく、具体性を重要視することが大切です。なぜならWebマーケティングではターゲットに直接会えないためです。
Webマーケティングではインターネットを活用した集客となるため、どのような人が商品を購入しているのかなど、お客さんをはっきりとは知れません。
データ分析などを用いれば性別や居住地などを知ることもできますが、それでも実店舗で会うお客さんと比べると、感覚や読み取れることは少ないといえるでしょう。
そのため徹底的に分析しない限り、ターゲットに響かせることは難しいです。
とはいっても、Webマーケティングでも検索キーワードからニーズが読み取れるなどのメリットもあります。しかしそれ以前に、ターゲットがどのサイトを好きで見ているのかや、どの時間にサイトに訪問したのかなど、まずはターゲット分析を徹底的に行っていきましょう。
複数の施策を組み合わせる
Webマーケティングでは簡単に成果が出ないため、長期的な対策は必要不可欠となります。しかしはじめから一つのWebマーケティング施策に固執する必要はないでしょう。
行っている施策が上手くいかないからといって、すぐに新しいことを始めるのは間違っていますが、戦略の上であれば複数の施策を組み合わせることは大切です。
仮にWebサイトを公開したばかりであれば、どんなにSEO対策を行ってきたとしても、効果が表れるのには3ヶ月から6ヶ月の期間は必要になります。
そのため最初の期間にはリスティング広告で認知度やアクセス数を増やしていくなど、少しでもプラスになるような対象を行いましょう。
特に即効性のある取り組みと効果の見込みが遅い施策であれば、上手に組み合わせられることがあります。施策同士でデメリットを補えれば非常に強い施策となるため、積極的に組み合わせていきましょう。
結果から改善を繰り返す
Webマーケティングでは一度成功したからといって、それでおしまいというわけではありません。今以上に成果を高めるポイントもかならずあるため、成功失敗に関係なく、結果からは改善を繰り返すようにしましょう。
とくに失敗した場合には、具体的な敗因や改善点を見つけることが重要です。効果検証から改善を繰り返すことによって、少しずつでも成長し続けています。将来的な成功のためにも、まずは目先の改善を繰り返し行っていきましょう。
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