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SimilarWeb(シミラーウェブ)とは?使い方から無料版と有料版の違いやメリット、注意点を解説

SimilarWebとは?GoogleAnalytics(アナリティクス)などを通して、自社のWEBサイトに関するデータは多くのマーケティング担当者が把握していると思います。一方、他社のWEBサイトの動向は、なかなか把握できていないのが実情ではないでしょうか。そんなとき役立つのが今回ご紹介するSimilarWeb(シミラーウェブ)です。

SEO対策では、競合調査やキーワード選定が非常に大事ですが、similar webでは、競合他社のサイトのトラフィック数から利用広告媒体やSNSの状況まですべてわかります。

SEOコンサルタント今回は、WEBマーケターやSEOコンサルタントにとって有用なツールのSimilarWebについて、導入メリットや使い方など詳しく解説します。

 

SEOコンサルティング

SimilarWebとは

similarweb
引用:similarweb

SimilarWebは、競合他社のWEBサイトを分析することができるツールです。競合を含め他のWEBサイトに関する、次のような情報を知ることができます。

 

  • 毎日どれくらいのアクセスが発生しているか
  • どの広告媒体を活用しているか
  • トラフィックを集めているキーワード
  • SNSの利用状況
  • WEBサイトに訪問するユーザーの属性

など、WEBマーケティングを行う上で必要な情報がわかるので、現在多くのマーケティング担当者の注目を集めています。2022年12月現在では、Googleや楽天、Paypalなど多くの大企業でも導入が進んでいます。SEOコンサルタントも使いたい必須のSEOツールとなっています。

 

SimilarWebのデータの取得方法と信頼性

SimilarWebでは、世界中のトラフィック情報を独自ルートで収集しています。詳細は公開されていませんが、主に次の4つのリソースとつながっています。

 

  • 世界中のWEBサイトやアプリ
  • 一般公開されているデータ
  • パートナー企業
  • SimilarWebが提供する独自製品の利用者

 

各WEBサイトやアプリでは、日々どれだけのユーザーが訪問し利用しているのかというデータを計測しています。SimilarWebではそういった計測結果を提供してもらい、1つ目のデータ取得方法としています。Google Analyticsなどによる数百万のウェブサイトやアプリのファーストパーティー分析による直接測定されたデータです。

2つ目のデータ取得法は国勢調査など一般公開されているデータです。これを独自アルゴリズムで読み込み、収集しています。

3つ目はパートナー企業からの情報提供です。インターネット利用者の情報を集めているのは、SimilarWebだけではありません。多くの情報を所有する他の企業とパートナー契約を結び、安定した情報源の基盤を築いています。

最後はSimilarWebの独自製品を使用するユーザーからの情報です。例えばインターネットブラウザの拡張機能を無料で提供し、その代わりに利用者のデータを収集するなどの方法をとります。このようにあらゆる手段を使って、1日あたり100億以上のデジタル信号をキャッチし、それらのデータをSimilarWebに反映しています。200人以上のデータサイエンティストにより日々分析されるデーターは、2TBで、トラフィックレポートは1日1万以上にもなります。

 

SimilarWebの機能

ここではSimilarWebを自社に導入することで、具体的にどのような情報を知ることができるのか解説します。

無料版と有料版では知ることができる情報に差がありますが、ここでは無料版を例にお伝えします。無料といっても、WEBマーケティングに即効性のある情報も複数含まれています。

 

ランキング

traffic-globalrank

SimilarWebを利用することで、知ることができる情報の1つはランキングです。ランキングというのは、トラフィック数などをもとにした次の3つの順位です。

 

  • 世界ランク
  • 日本ランク
  • カテゴリーランク

各ランクを知ることによって、競合他社と自社にどれくらいの開きがあるのかを客観視することができます。例えば、競合他社が日本ランクで1000番で、自社が1500番であれば日本国内において、それだけ開きがあることを確認できます。

また、カテゴリーランクを利用すれば、同じ業界内での競合他社と自社の差異を確認できます。例えば、国会図書館をリサーチすると、図書館・美術館・博物館カテゴリーに属することが分かります。

この要領で、カテゴリーランク内で競合他社と比較すれば、より明確な差異を確認できます。

 

トラフィックとエンゲージメント

traffic and engagement

トラフィックとエンゲージメントの項目では、過去3ヶ月にわたりどの程度アクセスがあったのかを確認できます。この際、単位としてKやMと表示されることがあります。Kは1,000で、Mは1,000,000のことです。

例えば、国会図書館をリサーチすると2022年10月のトラフィックが4.7Mと表示されています。この場合、10月におおよそ4,700,000人の訪問者数があったことが推定されます。

その他、GoogleAnalytics(アナリティクス)などでもおなじみの平均滞在率や直帰率に関する情報もこのトラフィックとエンゲージメントの欄で確認できます。

 

地理と国のターゲティング

Geography

この項目は、どの国からアクセスされているのかを調べることができます。例えば、国会図書館をリサーチすると日本からの訪問が93.46%と表示されています。9割以上が日本からのアクセスだと分かります。

自社で越境ECなどに取り組んでいる場合、競合他社がどういった国に力を注いでいるのか知ることができます。

 

オーディエンスのデモグラフィック

demographics

この項目では、WEBサイトに訪問したユーザーの特性を知ることができます。

知ることができる情報としては性別と年齢層の2つです。国会図書館を調べると、過去3ヶ月間に男性70.61%、女性29.39%が訪問していることが分かります。また、年齢層としては25-34歳がもっとも多くなっています。

オーディエンスとのデモグラフィックを活用すれば、競合が集客しているターゲットの性別や年齢層を知ることができます。

 

オーディエンスの興味・関心

audience

この項目では、競合サイトに訪問しているユーザーの興味・関心を知ることができます。

例えば、国会図書館の場合、上位カテゴリーとしてニュース、コンピューターテクノロジーなどが表示されてます。これはつまり、こういったトピックに興味があるユーザーが国会図書館のサイトに訪問していることを意味します。

こういったジャンルに興味をもっているということが判明すれば、自社で広告展開を考える際も参考にできます。例えば、ニュースに興味があることが判明すれば、ディスプレイ広告などを展開し、集客に結びつけられるのではないかといった予測が成り立ちます。

 

類似サイトと競合サイト

site-similar

この項目では、リサーチしている該当サイトの競合が表示されます。例えば、国会図書館であれば、図書館や美術、博物関係のジャンルに属している上位10社の競合サイトが表示されます。

さらに詳細情報として、各WEBサイトの月間セッション数や親和性、カテゴリーランクを知ることができます。

親和性というのは、リサーチしているWEBサイトとの類似度です。親和性は0から100までの数値で表され、数値が高いほど直接競合していると判断できます。

自社にとっても、リストに表示されるサイトと競合している可能性が高いので、この機会に各サイトの情報収集を行います。

 

上位のマーケティングチャネル

marketing-channel

競合WEBサイトに、どういった媒体からアクセスが流入しているのかを確認できます。

例えば国会図書館をリサーチすると、2022年12月時点では検索からの流入が70.63%となっています。大半がGoogleなどの検索を利用して、国会図書館のWEBサイトを訪問していることが分かります。

また、ソーシャルメディアからの流入は1.79%となっており、あまり活用ができていないことも判明します。

あとはこの情報をどう活かすかが問題です。

1つは競合他社の苦手としている集客方法に力を入れるというものです。これがうまくいけば、競合の成長スピードを凌ぐ勢いで自社の発展が可能です。

あるいは、競合と差が広がっているのなら、既に他社が成功している集客法を自社に取り入れることで距離を縮めることができます。

 

トラフィックシェアに基づく上位キーワード

traffic-keyword

この項目は、SEOやリスティング広告に取り組んでいる会社にとって大変有益な情報です。競合他社がどんなキーワードで検索され、WEBサイトに流入しているのかを確認できるからです。

ここで表示されたキーワードを自社でSEO対策に活用したり、リスティング広告で入札したりすることで、自社のWEBサイトの売上げに直結するユーザーを集めることができます。

キーワード選定は、売上げを大きく左右する要因になるので、WEB担当者は確実に把握しておきたい項目です。

 

リファラルトラフィック

リフェラルトラフィック

こちらはどういったサイトを経由して、ユーザーが競合サイトに訪問したかを調べることができます。ただし、無料版の場合は上位3社のデータしか見ることができません。

 

ディスプレイ広告トラフィック

display広告

競合サイトがディスプレイ広告を使用していたら、こちらのデータが表示されます。もし表示された場合は、自社がディスプレイ広告の展開を考える際に参考にしてください。

 

ソーシャルメディアトラフィック

socialmedia-traffic

こちらの項目は、競合サイトがどのSNSからアクセスを集めているのかを確認することができます。

例えば、国会図書館の場合、すべてのSNSの内、Twitterからの流入が79.84%を占めています。大半がTwitter経由で流入していることが判明したため、自社でも早速Twitterの活用に力を入れるなどの施策が考えられます。

もちろん、競合が取り組めていないSNSをあえて自社でとり入れ、差をつけるという使い方も可能です。

 

流出リンク

outgoing traffic

こちらはWEBサイトを訪問したあと、どこにユーザーが出ているのかを確認できます。こちらもリファラルトラフィックの項目でえられた情報と同様に、デイスプレイ広告やSNS広告などの運用に活用できます。

 

技術スタック

Website Technologies

ここでは競合サイトがどういったITサービスを利用しているのかを確認できます。例えば、国会図書館の場合、GoogleAnalyticsを利用していることが分かります。

自社で取り入れていないITサービスがあるのなら、導入を検討しても良いと思います。

 

SimilarWebを活用するメリット

WEBマーケティングに取り組む企業にとって、SimilarWebの活用は複数のメリットがあります。そこで、ここではメリットを整理してお伝えします。

 

1.競合他社との違いがわかる

SimilarWebを活用すれば、自社と競合との差を明確に知ることができます。数値で違いを確認できるため、今後、自社がどの弱点をどれだけ補えば良いのか、逆にどの強みを活かせば良いのかが分かります。

 

2.効果的な集客方法を知れる

なぜ競合の集客がうまくいっているのか、SimilarWebを活用すればすぐに知ることができます。他社がうまくいった集客方法を自社に導入するだけなので、手堅く結果を出すことができます。競合他社が行っているWEBマーケティングの施策が全部わかります。

 

3.今まで気づかなかった競合を発見できる

SimilarWebを活用すれば、今まで認識していなかった競合を発見できます。新しい競合を知ることができれば、それだけ他社の集客情報や自社の至らない点を、これまで以上に把握することができます。

 

以上、3つのメリットを取り上げてきましたが、WEB担当者にとってSimilarWebからえられる情報は今後のマーケティング戦略に大いに役立つはずです。

 

SimilarWebを利用する際の注意点

SimilarWebを利用する際、注意すべき点もあります。それは、提供されるデータは推定値であるという点です。正確なものとは限りません。とりわけ月間のアクセス数が低い競合サイトを調べる場合は、誤差が大きくなりがちです。

正確なデータとの差異が生じることもあるという点を踏まえて活用してください。

 

SimilarWebの有料版と無料版の違いは?

SimilarWebには有料版もあり、無料版にはない機能が用意されています。2022年12月現在、次の3つの有料プランが用意されています。

 

  • 個人向けベーシック
  • 個人向けスタンダード
  • 法人向けプラン

また、有料プランで使える機能としては次のものがあります。

 

  • 競合分析ツール
  • キーワードリサーチツール
  • アフィリエイトリサーチツール
  • メディア購入リサーチツール
  • 広告クリエイティブリサーチツール
  • インサイトアシスタント

プランによる機能の差はほとんどありません。しかし、1ヶ月間に利用できるリサーチの件数が異なります。自社の利用頻度や目的に合わせてプランを選択してください。

SEO対策で特に使える機能

SEO対策で特に使える機能を2つご紹介します。

Keywords

SEO対策で特に使える機能は、競合のサイトとのキーワード比較です。「keyword」から+addで自社サイトと最大4つの競合サイトを同時に比較できます。

keyword競合調査

各キーワードのトラフィックから検索ボリューム、CPC(クリック単価)、順位、検索結果SERPsの特徴を競合サイト含めて同時に確認することができます。

Organic Competitors

Organic Competitorsは、競合のサイト規模からキーワードシェア、オーガニックのトラフィック数字を一覧で比較できます。自分が知らなかった競合サイトも出してくれるので有用です。

organic-competitor

各一覧のサイトURLの右側にマウスを合わせると「QUICK ANALYSIS」と出てきます。クリックすると画面の右サイドにtraffic and engagementのグラフとMarketing Channels,Top Countries,Top keywordがすぐに出てきて確認ができます。

まとめ

SEOコンサルタント今回はSimilarWebを導入することのメリットや基本的な使用方法などについてお伝えしました。うまくいっているWEBサイトを1つか2つリサーチするだけでも、多くのヒントがえられるのではないでしょうか。また、他社との競争に勝つためには、どれだけの情報を把握しておくかということも大切です。SimilarWebのデータは推定値であるため鵜呑みにはできない点もありますが、マーケティングの強力な武器になることは間違いありません。ahrefsやSEMRUSHなど早速、今回の記事を参考に自社での導入を検討してください。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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