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Semrushとは?セムラッシュの特徴や使い方を解説

Semrushとは?WEBサイトを構築してビジネスを展開していく過程で、検索エンジン対策をすると集客面で高い効果を発揮します。

検索エンジン対策のためのツールは多数ありますが、そのなかでも今注目を浴びているのがSemrush(セムラッシュ)です。

Semrushは、自社サイトと競合サイトの調査だけでなく、広告やSNSアカウントを運用する際にも活躍し、汎用性が高いSEMツールとして話題になっています。

SEOコンサルタントSEO対策に着手するのであれば、Semrush(セムラッシュ)をまずは使えるようになると効果的です。今回は、Semrushの特徴や使い方について解説します。

 

SEOコンサルティング

Semrushとは

semrush(セムラッシュ)とは

Semrushとは、検索エンジンマーケティングをするためのSEMツールです。Semrushを利用することで、SEO対策、リスティング広告やSNS(Social networking service/ソーシャルネットワークサービス)施策を一括で管理できます。

そもそもSEM(Search Engine Marketing/サーチエンジンマーケティング)は、検索エンジンのマーケティング施策を意味し、主にSEO対策、リスティング広告施策を指します。Semrushでは、こうした対策に加えてSNS領域までカバーすることで、総合的なWEB施策を実現しています。

 

Semrushの導入事例と利用ケースについて

Semurushは、国内外問わず、世界中のマーケターに広く利用されているマーケティングツールです。

 

世界のマーケターに使われるSEMツール

Semrushは、海外のSemrush Inc.が提供していて、1,000万アカウント以上、全世界150ヶ国で展開されています。Amazon社、アップル社、SAMSUNG社など世界を代表する最大手企業も導入していてグローバルスタンダードになりつつあるマーケティングツールとなっています。

 

国内での利用ケースも続々と

国内では、総代理店を務めるオロ社によってSemrushが提供されています。2020年ごろに本格化したコロナ禍の影響でオンラインビジネスが増えているといった社会的な背景もあり、国内でも企業、個人問わずに同ツールの利用ケースが増加の一途を辿っています。2022年4月には、国内登録アカウントが10,000件を突破したことが発表されました。

 

SemrushとSEOツールの比較

Semrushが誕生する以前まで、これまでにもWEBマーケティングとして利用できるSEOツールが多数存在していました。代表的なSEOツールとしては、下記のようなものがあります。

 

現在でも、Semrushと併用して上記ツールは利用されています。目的や用途により使い分けると良いでしょう。

 

Google Search Consoleの特徴

googlesearchconsole

Google Search Console(グーグルサーチコンソール)は、Google社が提供するWEBサイトの分析ツールです。

主に、運営している自サイトにまつわるアクセス数や流入経路、キーワード調査などが可能です。このほか、WEBサイトの改善提案などを通知してくれます。ただし外部サイトや競合調査というより、あくまで自サイトの分析や改善施策を検討する際に使用します。競合調査する場合は、別のSEOツールを利用する必要があります。

 

Ahrefsの特徴

ahrefs

Ahrefs(エイチレフス)は、シンガポールのAhrefs Pte.Ltdが開発し世界的に利用されているSEOツールです。国内ではフルスピード社がオフィシャルパートナーとしてサービスを提供しています。

AhrefsはSEOに特化したツールで、自サイト、外部サイトの双方を分析できます。独自のアルゴリズムでWEBサイトの権威性やドメイン評価をスコア化するツールとしても有名です。そのためSemrushと比較すると、被リンク調査面に強みを持ちます。

 

Mozの特徴

moz

Moz(モズ)は、アメリカのSEOMoz, Inc.が提供するSEOツールです。

機能面はAhrefsと似ていてSEOに特化しています。またMozも独自の指標でドメインパワーを評価するサービスを提供しており、Ahrefsと双璧をなす存在です。SEO施策としての機能は豊富である一方で、広告やSNS施策には対応していないため、その場合はほかのSEOツールを使用することになります。

 

SimilarWebの特徴

SimilarWeb(シミラーウェブ)は、イスラエルで開発されたツールで、世界中のWEBサイトを分析できます。2018年には日本法人としてSimilarWeb Japanを開設しています。

大きな特徴は、独自のアルゴリズムでWEBサイトのアクセス数を算出している点です。競合調査として、外部サイトの推定アクセス数などをチェックできます。さらに訪問数、流入経路などの細かな推定値を閲覧できます。ただしSimilarWebは、あくまで推定のトラフィック量を調査するツールです。総合的なWEB施策ツールとしては、Semrushが適しています。

 

Semrushでできること

Semrushでは、大きく分けて下記の3つの対策に対応しています。

 

  • SEO対策
  • 広告対策
  • SNS対策

 

SEO対策

semrush-seo

Semrushを利用することで、SEO施策として主に下記の3点を調査分析できます。

 

  1. WEBサイトと市場分析
  2. キーワード調査
  3. サイト改修

 

WEBサイトと市場分析

自サイト、競合サイトのアクセスや流入経路といった項目を調査できます。競合サイトの推定アクセス数なども閲覧できるので、自サイトの目標設定や方向性を決めるときに活躍します。

サイトや市場分析でわかることは、主に下記のとおりです。

 

  • WEBサイトのセッション / UU / 平均滞在時間など
  • WEBサイトの流入経路(ダイレクト / リファラー / 検索など)
  • WEBサイトの被リンク
  • 市場全体のトラフィック規模
  • 市場や競合に対する自サイトの立ち位置

 

キーワード調査

キーワードの検索ボリュームや難易度などの基本情報のほか、関連単語を抽出できます。

前者は、WEBサイト内にどのようなコンテンツを作るべきか検討する際に便利です。後者はメインキーワードに対して、関連する単語を調査できます。ロングテールキーワードで検索順位を確保したい場面などに利用でき、主に自サイトのコンテンツを強化に役立ちます。

このほか自サイトと競合サイトのキーワード順位を比較する機能もあるので、弱みや不足しているワードを把握できてコンテンツ作成の参考になります。

SEO競合調査

キーワード関連でわかることは、主に下記のとおりです。

 

  • キーワードの検索ボリューム / トラフィック値 / 難易度など
  • WEBサイトのキーワード順位
  • メインキーワードに対する関連キーワード
  • キーワードごとの競合と自サイトの順位比較
  • 自サイトに不足しているキーワード

サイト改修

WEBサイトをクロールすることで、内部リンクやHTMLなどの記述の誤りをチェックしてくれる機能があります。エラーだけでなくページの表示速度や内部リンクの充実度など、SEO的観点から修正したほうがよいポイントを指摘してくれるので、自サイトの改修時に利用できます。

 

この機能でチェックできるポイントは、主に下記のような点です。

 

  • HTML言語などの記述ミスの有無
  • リンク切れやエラーの有無
  • 低品質コンテンツや重複コンテンツの有無
  • ページの表示速度

広告対策

広告対策

広告施策として、下記のような機能を利用できます。

 

  • リスティング広告の調査
  • リスティング広告キャンペーンの管理
  • ディスプレイ広告の調査

リスティング広告の調査

Semrushには、競合サイトのリスティング広告を調査できる機能があります。この機能を使って競合サイトが出稿しているリスティング広告の設定キーワードや広告文、流入数などを把握できます。自サイトと競合サイトの出稿リスティング広告を比較することで、自サイトで出すべきリスティング広告の参考になります。

リスティング広告はSEOと同様に、設定すべきキーワードを知ることですが大切です。競合サイトのみが囲っているキーワードをもとに広告作りをすると、自サイトのアクセス数や売上アップにつながります。

 

リスティング広告キャンペーンの管理

そもそもリスティング広告キャンペーンとは、リスティング広告を自動配信する仕組みのことです。具体的には下記のような要素を設定します。

 

  • リスティング広告の配信先
  • 目標設定
  • 広告予算
  • 広告単価
  • 配信開始日
  • 配信終了日

リスティング広告キャンペーンを設定することで、

 

  • いつ
  • どのような広告を
  • どのくらいのボリュームで

配信するのかを決められます。

 

ディスプレイ広告の調査

競合サイトのリスティング広告だけでなく、ディスプレイ広告を調査することも可能です。リスティング広告が検索サイトに出稿される広告であることに対して、ディスプレイ広告は主にメディアサイトに掲出されます。競合サイトがどのようなテイストの広告を、どのようなメディアに出稿しているのかがわかります。

 

SNS対策

sns

Semrushでは、下記の通りSNS対策する機能が用意されています。

 

  • 競合のSNS戦略を調査
  • SNSの自動投稿

なお本機能では、下記のSNSを調査できます。

 

  • Twitter
  • Facebook
  • Instagram
  • Youtube
  • Linkedln
  • Google Business Profile
  • Pinterest

 

競合のSNS戦略を調査

競合サイトが運用するSNSアカウントを追跡して、投稿内容やハッシュタグ、投稿頻度を調査できます。競合がどのようなSNS運用をしているかを知ることで、自サイトのSNS運用方針を決める材料になります。

 

SNSの自動投稿

運用するSNSの投稿管理と投稿予約する機能があります。この機能を使うことで、SNS運用時の工数を減らすことができます。とくに複数媒体のSNSを運用する際に真価を発揮します。

 

Semrushの導入について

検索エンジンマーケティングとして便利なSemrushですが、サイト運用している企業や人のステータスによって導入すべきか否かがわかれます。

 

Semrushを導入すべきケース

Semrushを導入すべき事例としては、下記のようなケースが挙げられます。

 

  • これからデジタルマーケティングに挑戦したい
  • すでに他ツールを使用しているがデジタルマーケティングを強化したい

 

これからデジタルマーケティングに挑戦したい

これまでデジタルマーケティングや検索エンジンマーケティングを実施したことがなく、これからノウハウを蓄積していきたいケースはSemrushの導入に適しています。Semrushの具体的な操作方法に不安がある場合でも、サポート体制がしっかりしているのでフォローしてくれます。

 

すでに他ツールを使用しているがデジタルマーケティングを強化したい

 

すでに他のデジタルマーケティングツールを利用している場合でも、条件によってはSemrushの導入すべきケースがあります。

例えば、これまでGoogle Search Consoleでサイト運営していたとしましょう。Google Search Consoleで分析できるのは自サイトのデータのみです。これからは外部サイトを調査して、自サイト運営を強化していきたいと考えるのであればSemrush導入を検討してください。

また、SemrushにはGoogleの各種ツールと連携する機能もあります。

 

Semrushに向いていないケース

Semrushの導入に向いていない事例は下記の通りです。

 

  • すでに他の競合調査ツールを使用している
  • ツールの管理者を複数配置したい

すでに他の競合調査ツールを使用している

Semrushはデジタルマーケティングツールとして多機能で便利です。ただし、すでに競合サイトを調査できるツールを使用している場合、Semrushに乗り換える必要はありません。明確にSemrushを利用したい理由がない場合は、触り慣れているツールでデジタルマーケティングを進めてください。

 

ツールの管理者を複数配置したい

Semrushのアカウントに複数人で同時にログインすることができません。例えば、Semrushの管理人を複数配置して、同時にログインするケースを想定しているならば、Semrushのアカウントも複数用意する必要があります。

 

Semrushの使い方

セムラッシュアカウント登録

実際にSemrush導入することを検討している人は、下記の通りまずはツールを使ってみてください。

 

  1. Semrushにアカウント登録する
  2. 無料お試し期間中に導入を判断する
  3. 有料プランに申し込む

 

Semrushにアカウント登録する

Semrush にアクセスして、画面右上の「無料トライアル」を選択します。

その後、必要事項を入力して「プライバシーポリシーに同意して申し込む」を選択しします。

通常、フォーム送信から1、2営業日以内にアカウントが発行されますので、しばらく待ってください。

 

無料お試し期間中に導入を判断する

Semrushでは14日間限定ですが、無料でツールを利用できます。実際に無料期間中にツールを触ってみて、使いやすいか、自サイトと相性が良いかなどを検討して、最終的に導入するかを判断してください。

ただし有料プランと比較して、機能に利用制限が課せられますので注意してください。

 

有料プランに申し込む

無料期間中のツール使用を経てSemrushの導入を決定したら、有料プランに申し込むことになります。

まずはSemrushにログインしたのちに、「サブスクリプションの情報」「アップグレード」から登録を進めてください。

 

Semrushの料金プラン

 

Semrushの有料プランには下記の3種が用意されています。

プラン名 Proプラン Guruプラン Businessプラン
利用機能 基本機能
  • 基本機能
  • コンテンツマーケティング機能
  • Google Data Studio機能
  • 過去データの利用機能
  • 基本機能
  • コンテンツマーケティング機能
  • Google Data Studio機能
  • 過去データの利用機能
  • PLA分析機能
  • AMPチェック機能
  • API機能
利用者対象
  • 個人のサイト運営者
  • 小規模サイト
  • 中小企業のサイト運営社 / 代理店やコンサル事業社
  • 中規模サイト
  • 大手企業のサイト運営社 / 代理店やコンサル事業社
  • 大規模サイト / ECサイト
月間料金 119.95ドル

 

229.95ドル

 

449.95ドル

 

年間料金 1,199.4ドル

 

2,299.4ドル

 

4,499.4ドル

※表の内容は、「Semrush公式 」を参考にして2023年1月現在に作成したものです。

 

Semrushに関するよくある質問

Q:Semrushの解約方法は?

A)Semrushの有料プラン利用後に、解約する事情が発生した際はSemrush へログイン後に「解約フォーム」にて解約手続きを進めてください。またカスタマーメール でも解約を受け付けています。

Q:サポート体制は?

A)Semrushのサポートは充実しています。例えば下記のチャネルを利用してサポートを受けられます。

  • メール
  • 電話
  • オンラインミーティング
  • 訪問ミーティング

ツールに対する簡単な説明や疑問であればメールや電話などで気軽にヒアリングできます。一方、具体的な操作方法がわからないときはオンラインミーティングで画面共有にて説明が受けられます。さらに個別の課題解決などの相談をしたいときは訪問ミーティングのサポートを受けられます。

Semrush では、サポート向けのWEBコンテンツも用意されているので目を通してください。

 

まとめ

SEOコンサルタントSemrushは、検索エンジンマーケティングの対策ツールとして豊富な機能を有していて、これからデジタルマーケティングを本格的に開始したい人などにとって役立ちます。ただし、自サイトや運営者、利用中の他ツールとの相性も考慮して導入を検討する必要があります。実際に導入を検討したい場合は、14日間だけ無料でツールを触ることも可能です。まずはアカウント登録して試しにSemrushを使ってみてください。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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