Googleアナリティクスに資格は必要?役に立つGAIQを徹底解説
Googleアナリティクスを使用するにあたって、資格を取得することで実務に活かすことができますが、本当に必要なのでしょうか?代表的な資格には、GAIQという資格が存在し、持っておくとデータ分析に役に立つ知識を学ぶことができます。データ分析が的確にできれば、データを元に具体的なSEO対策に反映できます。
Googleアナリティクスの資格は必要?
Googleアナリティクス(GA)は誰でも無料で使えるため、特別な資格が必要となることはありません。
しかし、GAには機能が複数あり、ある程度使いこなせないと正しくデータ分析を行うことができないこともあります。そこで役に立つのが、資格の取得です。
GAを使用する際に役に立つ資格には、にはさまざまなものがあります。資格取得に向けた勉強をすることが、機能の理解や使い方を深く知るきっかけになります。
そのため、資格が必ずしも必要となるわけではありませんが、正しく使いこなすためにも資格を取得してみるのもおすすめです。
資格の種類にもよりますが、ほとんどの場合基礎から学習し知識を身につけることができるため、特に初心者の人は取得してみてはいかがでしょうか?
関連記事: Googleアナリティクスとは?導入手順・使い方・用語の意味まで
Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)とは?
数多くある資格の中でも代表的な資格が、Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)です。この資格はGoogleが提供しており、GAを運用する一定の能力を持つことを証明できるようになります。
GAが誰でも使用できるように、GAIQも誰でも受験することができます。ここでは、資格の難易度や試験内容、受験方法などを詳しく解説していきます。
難易度
GAIQの問題数は全70問で、合格ラインが80%以上となっているため56問以上正解する必要があります。合格ラインが80%以上となると難しく聞こえるかもしれませんが、普段からGAを使用している人であれば、難易度はさほど高くありません。
GAを初めて使用する初心者であれば、事前の学習は必要となりますが、しっかりと事前学習をしていれば十分に合格できる難易度です。
不合格になってしまった場合も再受験できるため、まずは自分の実力を試してみるのも良いでしょう。
問題数 | 70問 |
合格ライン | 80% |
難易度 | 易 |
試験内容
GAIQでは、GAを使用する際の基礎から高度な知識まで幅広く含まれます。具体的には次のような項目が出題されます。
- プランニングと仕組み
- 導入とデータ収集
- 設定と管理
- コンバージョンとアトリビューション
- レポート
- 指標
- ディメンション
試験は表示されている選択肢の中から正しいものを選択する選択形式になっています。そのため、引っ掛け問題も出題されるため機能の用語や使用目的はしっかりと理解する必要があります。
受験方法
GAIQはGoogleアカウントを持っていれば誰でも無料で受験できます。試験時間は90分で中断不可となっていますが、再受験も可能です。再受験をする場合は、1日待つ必要がありますがインターネット上で受験できるため、好きな時間にいつでも受験することができます。
有効期限は1年と少し短いですが、期限が切れてしまった場合には知識の確認のためにも再受験してみると良いでしょう。
受験費用 | 無料 |
受験資格 | Googleアカウントを持っていること |
試験時間 | 90分 |
有効期限 | 1年 |
Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)を取得するメリット
難易度もさほど高くなく簡単に取れる資格ではありますが、取得することによるメリットもあります。ここでは、そのメリットについて詳しく解説していきます。
Googleアナリティクスの機能を把握することができる
資格取得に向けて勉強を行うことで、自然とGAの機能を把握できるようになります。複数の機能を把握し使えるようになると、よろ高度な分析を行うことができるようになります。
また、機能を理解することでエンジニアなどの他のチームとのコミュニケーションも円滑に行えるようになります。
初心者の人であれば全てが新しい機能となりますが、既にある程度使い慣れている人であれば、資格の勉強で新たな発見をすることができるかもしれません。
データ分析などの実務に活かせる
前述したように、GAにはサイト分析に役立つさまざまな機能があります。そのため、より多くの機能を使いこなせるようになると、データ分析などの実務に活かすことができます。
GAIQでは、基礎知識や使い方だけではなく、高度な分析方法についても出題されるため、必然的に学習することにはなります。
このように、データ分析に役立つ知識を学習することで、実際にGAを使用したデータ分析を実務で行う際に活かすことができるのです。
スキルやノウハウの証明となる
資格の取得は、外部へのスキルやノウハウの証明となります。中にはGAIQの取得を入社の基準にしている会社もあるため、自分の能力をアピールできるというメリットがあります。
しかし、GAIQを持っていなくても高い実力を持つ人も多くいるため、あくまでもGAにおける一定の能力を持つことを示すものであることを理解しておくことが重要です。
反対にGAIQを持っていても、普段使用していなければ実力があるとは言えません。そのため、資格nの取得だけではなくその後の実践が重要となります。
Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)の勉強方法
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)は誰でも簡単に受験できる上に、簡単に学習できる環境も整っています。ここでは、GAIQ取得のための勉強方法を3つご紹介します。
Googleのオンライン講座を活用
GAIQの勉強方法で最も一般的なのが、Googleが公式に提供している「Googleアナリティクスアカデミー」を利用する方法です。この講座はオンライン上でGAについて学べる仕組みになっており、初心者向けコースと上級者向けコースの2種類が用意されています。
初心者向けコースでは、GAの仕組みから画面の見方や操作方法などの基本手的な使い方を学習することができます。一方で上級者向けコースでは、データ収集やレポートの作成方法、データのセグメントなどより高度な内容を学習するこができます。
また、このオンライン講座では高度な分析テクニックや、マーケティング戦略についても学べます。
GAを使ったことのない初心者は、まず初心者向けコースから学習を初めてみるといいでしょう。すべての動画はYouTubeで見られるようになっているため、費用がかかったり何かに登録する必要はありません。
セミナーに参加する
資格取得のためのセミナーに参加するという方法もあります。特に初心者の方で何から手をつけたら良いのかわからないという方や、時間に余裕がなく今すぐに取得する必要がある方は1日でGAIQが取得できるセミナーもあるので、そういったものに参加してみるのも良いでしょう。
セミナー自体は数時間で終わることが多くその場受験することもできるため、殆どの場合1日で完結します。また、試験に向けた内容を重点的に学ぶことができるため、最短で資格を取得したい人にはおすすめです。
ただし、セミナーの場合は資格取得を目的にしているため、実践に向けた学習よりも試験に向けた学習になってしまいがちです。重要なのは、実務に役立てるための資格取得となるため、知識をインプットした上で実際に使ってみるなどのアウトプットも行うようにしましょう。
本で学習
GAに関する本は数多く存在し、これらの本を活用することでも十分に学習することができます。自分のペースでゆっくり且つ幅広く学習したいという方は、本で学習してみるのも良いでしょう。
ここでは、GAIQ取得に役立つおすすめの本を4冊ご紹介します。
できる逆引き Googleアナリティクス
Amazon:できる逆引きGoogleアナリティクス
できる逆引きGoogleアナリティクスでは、知りたい目的からGAの機能を調べることができます。基礎的な情報よりも実践的な活用法が解説されているため、実際にGAを使いながら学習するのにおすすめです。
専門的な用語や導入や設定に関する操作手順はもちろん、各種レポートの分析手法や見るべきポイント、セグメントやカスタムレポートの有効な設定例、サイト改善の考え方と施策のアイデアなどを240個の「ワザ」として体系化し、目的別で引きやすくまとめています。
いちばんやさしいGoogleアナリティクスの教本
Amazon:いちばんやさしいGoogleアナリティクスの教本
いちばんやさしいGoogleアナリティクスの教法は、GAを使いこなしているプロたちが作った本で、初心者の人でも理解できるよう基礎的なところから丁寧に解説してくれている一冊です。
この本では、Googleアナリティクスの本質を「取る」「見る」「使う」の3段階に分けて紹介しています。仕事の課題別に何をすればいいかがまとまっているので、普段からGAを使用している中級者以上にもおすすめです。
「やりたいこと」からパッと引ける Google アナリティクス 分析・改善のすべてがわかる本
Amazon:「やりたいこと」からパッと引ける Google アナリティクス 分析・改善のすべてがわかる本
業界では有名な小川卓さんが書いた本で、主に分析方法と改善方法について解説しているため、中級者以上の人におすすめの一冊となります。さまざまな具体的施策と数値判断の方法を紹介しています。
資格取得にも役立ちますが、既に資格を持っている方でも読んでおくと役に立つ内容は盛り込まれています。
徹底活用 Googleアナリティクス
Amazon:徹底活用 Googleアナリティクス
徹底活用Googleアナリティクスでは、GAの機能や使い方の詳細まで丁寧に解説されているため、より体系的に学びたい場合にはおすすめです。操作レベルで1から学べるため実際にGAを使う際に役に立つ1冊となります。
また、サイト改善に役立つデータをより詳細に取り出す方法などGAの一歩進んだ使い方も解説されているため、初級者だけでなく上級者にも役立つ内容となっています。
受験前には予測問題を行うことが重要
GAIQは再受験も可能ですが一発で合格したい場合は、予測問題を行うようにしましょう。予測問題を事前に行うことで、出題問題の傾向を知ることができるだけでなく、時間配分なども事前に把握することができます。
予測問題は、Googleが提供している「Googleアナリティクスアカデミー」で確認することができるため、本を利用して独学で勉強する方は合わせてGoogleのオンライン講座も受けておくと良いでしょう。
また、予測問題はインターネットや本でもさまざまなものが公開されているので、いろいろと調べてみるのもおすすめです。
Googleアナリティクスの資格取得後にやりたいこと
資格を取得して満足してしまう人も中にはいますが、重要なのは学習したことを実際に実践で活用することです。ここでは、資格取得後にGAを活用してやっておきたいことについて解説していきます。
基本設定を行う
GAIQ取得のために学習することで、GAの機能や見方、使い方を習得することができます。そのため、資格取得後は実際にGAを設定してみると良いでしょう。
GAの設定を行うことで、習得した知識を整理することができます。実際に目標やフィルタ、タグなどを初期設定して、サイト分析に必要な情報を収集できるようにしてみるなど、一からGAの設定を行うことで、よりGAの使い方を深く理解できることができます。
GAIQの試験内容を理解していれば誰でも簡単に設定を行うことができるので、是非トライしてみましょう。
カスタムレポートを作成してみる
カスタムレポートとは、知りたい指標を組み合わせて独自のレポートを作成できる機能です。GAの標準機能だけでは知りたい情報が足りないという場合に便利です。
標準レポートでも必要なデータを絞り込むことが可能ですが、レポートを開くたびに設定が必要となります。一方で、カスタムレポートの設定は保存されるため、効率よく必要なデータを収集することができます。
カスタムレポートではたとえば、「時間×曜日のクロス集計レポート」や「性別×年齢×デバイス」などがあります。
さまざまなカスタムレポートを作成することで、よりGAを使いこなすことができサイト運営に役立てられるようになります。
サイトの課題や改善点を見つける
GAを使用する目的は、サイトの現状を把握し分析を行うことで、課題発見から改善までを行うことです。GAの見方や使い方を理解しただけでは、サイトの現状を把握することしかできません。
サイトの現状を把握した上で、サイトの課題点を見つけることがサイト運営では重要となります。試験では高度な分析方法も出題範囲となっているため、それらの知識を活かして実際にサイトの課題や改善点を見つけてみましょう。
GAを見てあまりアクセスが伸びていないコンテンツや、アクセス数は多くてもコンバージョンにつながっていないコンテンツなどを発見することで、具体的にどのような改善が必要になるのかを考えることができます。
サイト改善にはまずデータ分析が重要となるため、資格取得で学習した内容を活かしてGAをうまく使いこなせるようにしましょう。
まとめ
GAを使用するにあたり、特別な資格が必要となることはありませんが、資格を取得することで実務に活かすことができるようになります。自分の現在の実力を図るという意味でも資格を受けてみてはいかがでしょうか?また、資格取得だけでは意味がないため取得後にしっかりと実践することが重要です。GAをうまく活用し、サイト運営に欠かせないデータ分析を行ってみましょう。