パーソナライズド検索とは?注意点と検索方法について 解説
パーソナライズド検索とは、ユーザーごとの検索履歴やWEBサイトにおいての行動履歴に合わせてニーズにあった検索結果を表示する機能です。そのため、SEOの検索結果がそれぞれのユーザーによって変化します。さらに、パソコンとスマートフォンで同じユーザーが検索した場合でも表示される内容は異なります。
パーソナライズド検索は、ユーザーにとって、ニーズの高い情報を提供するWEBサイトを表示してくれるため利便性が高まります。しかし、自社サイトの評価を確認するなど客観的な評価を確認するためには、パーソナライズド検索の機能を止めることが必要です。
パーソナライズド検索とは
パーソナライズド検索(Personalized Search)とは、ユーザーの行動履歴やWEBサイトの閲覧履歴によって異なる検索結果を表示する機能です。さらに、同じユーザーであっても自宅のPCと会社のPCでは同じ検索ワードであっても表示される結果は同じとは限りません。
デバイスによって検索結果が変わる
パソコンやスマートフォン、タブレットなど現代においてさまざまなデバイスを使うことが一般的となっています。同じユーザーであっても、それぞれのデバイスによって検索結果は変わります。順位だけでなく検索結果画面に表示される方法も同じではありません。これは、2018年に開始されたMFI(Mobile First Index、モバイルファーストインデックス)の影響によりパソコンとスマートフォン、タブレットでのインデックスは別なものであるためです。
MFIとは、スマートフォンやタブレットで表示されるモバイル向けのWEBサイトを優先してクロールやインデックスして、検索結果表示をすることです。スマートフォンが普及したことによりモバイルユーザーが増え、モバイルユーザーのユーザビリティを高めるのが大きな目的です。
レコメンド機能
ユーザーごとのこれまでの検索内容や行動内容において、関連性のあるWEBサイトを優先的に表示します。レコメンド機能は通常の検索結果を表示する自然検索以外にリスティング広告にも適応します。
ローカライズ検索との違い
パーソナライズド検索は、ユーザーごとの行動履歴や訪問したWEBサイトなどを基準として、検索結果に反映されるのが特徴です。ローカライズ検索は現在地情報を基準としており、エリアを絞った飲食店やクリニックなどを検索するのに便利です。
パーソナライズド検索が影響される要因
パーソナライズド検索はユーザーの行動が対象となりますが、次のような要因も検査結果に大きく影響します。
- 検索しているユーザーの現在地
- デバイス
- 最近検索した内容
- SNSの投稿
検索しているユーザーの現在地
もっとも影響するといわれているのが、検索しているユーザーの現在地です。Google検索は地域が少し違うだけで検索結果は大幅に異なります。例えば「恵比寿 ラーメン」で検索すると恵比寿エリアの人気ラーメン店が紹介されます。
「渋谷 ラーメン」で検索をすると次のようになり、近いエリアであってもまったく違う検索結果となります。
このように、ユーザーが調べる(現在の所在地を含め)エリアは大幅に検索結果に影響していることがわかります。
デバイス
検索をしているデバイスによっても、検索結果は大きく異なります。
例えばPCでダイエットと検索すると、1位がハウス食品の記事、2位が資格のキャリカレの記事です。
しかし、スマートフォンで同じくダイエットと検索すると1位がグリコの記事、2位が楽天の記事となっています。
このようにデバイスによって大幅に検索結果が変わります。スマートフォンで閲覧する場合はモバイルフレンドリーなサイトやスマートフォンのアプリが検索順位が高くなりやすいのが大きな影響です。
最近検索した内容
パーソナライズド検索は、これまで閲覧したWEBサイトや検索したキーワードによって表示される記事が変わります。どれほど前に見た記事が反映されるかまでは明確ではないのですが、これまでの履歴を分析して関連した記事が表示されています。
SNSの投稿
SNSにおいての投稿内容や、フォローしているユーザーの情報などもパーソナライズド検索に影響します。投稿している内容によっては、検索されるWEBサイトの内容に大きな影響を与えることも少なくありません。
パーソナライズド検索においての注意点
パーソナライズド検索においては次の点に注意が必要です。
- 自社サイトの順位は正確に調べられない
- ローカライズ検索の影響を防ぐことはできない
自社サイトの順位は正確に調べられない
パーソナライズド検索はユーザーごとの行動履歴を基準としているため、ユーザーによって検索結果が異なります。そのため、業務をするうえで頻繁に表示する自社サイトは必然的に上位に表示されがちです。そのため、パーソナライズド検索は自分が興味のあることを調べる場合は効果的ですが、客観的に調べるためには向いていません。
ローカライズ検索の影響を防ぐことはできない
パーソナライズ検索の影響を防ぐ方法はいくつかありますが、ローカライズ検索の影響は防げません。ローカライズ検索は、検索する地域を反映するためことが要因です。ローカライズ検索において、自社サイトを上位表示させるのは容易ではありません。コンテンツに地域に関連のある内容が含まれていたり、良い口コミを増やしたりすることによりローカライズ検索対策をすることが可能です。
パーソナライズド検索の影響を受けない検索方法
パーソナライズド検索の影響を受けない検索方法は次の3種類あります。
- 「&pws=0」を活用
- 検索順位チェックツールを活用
- シークレットモードを活用
「&pws=0」を活用
パーソナライズド検索において正確な自社サイトの順位を調べるためには、自社を検索するキーワードを入力して検索結果を表示させます。検索結果のURLの最後の部分に「&pws=0」を追加するとパーソナライズド検索が反映されない状態で検索することが可能です。
検索順位チェックツールを活用
GRCをはじめとした検索順位ツールを使うことによって、パーソナライズド検索の影響を受けない検索が可能です。
シークレットモードを活用
シークレットモードの特徴として、cookieや閲覧履歴などが一切保存されないウィンドウを使うことが可能です。そのため、これまでのユーザーの行動履歴は反映されません。
パーソナライズド検索に関するQ&A
パーソナライズド検索はどんなデータを基準としていますか?
パーソナライズド検索機能では、閲覧したWEBページや検索したキーワード、検索しているユーザーの所在地などのデータをもとに検索結果を表示しています。そのため、ユーザーに関連性の高い順位となります。
一般の人にとってどのようなメリットがありますか?
自分が求めているデータを分析して表示してくれるため、WEB検索の利便性を高めるのが目的です。検索ワードを正しく入力しなくても、必要なデータを入手できることがあります。
SEO効果はありますか?
ユーザーごとのニーズに沿った検索結果のため、SEO効果はありません。パーソナライズド検索において、客観的なデータは得られません。
まとめ