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メルマガの開封率の平均は20%?集計方法やKPI設定などのコツも解説

メルマガの開封率の平均は20%?集計方法やKPI設定などのコツも解説

一般社団法人日本ビジネスメール協会の「ビジネスメール実態調査2024」によると、仕事で受信しているメールの平均数は、1日47.83通ほどです。毎日多くのメールを受信しているため、メルマガを開封して読んでもらうためには、他のメールに埋もれないよう読者の興味をひく工夫が必要です。

 

ビジネス向けメルマガだけでなく、一般のユーザーに向けたメルマガも、読んでもらうための工夫は必要でしょう。

 

amano_portrait今回は、メルマガの開封率の平均や集計方法、開封率を上げるための7つのコツを紹介します。

 

引用:ビジネスメール実態調査2024

 

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メルマガの開封率

メルマガの開封率とは、配信したメルマガがどれぐらい開封されて読まれたかを表した割合です。メルマガの開封率の求め方は、以下の計算方法で割り出せます。

 

開封数 ÷ メール到達数(メール配信全数-メールエラー数)× 100(%)

 

ポイントは、メール配信数で割るのではなく、配信エラーをひいた実際に届いたメール数で割ることです。

 

例えば、1000通メールを配信して、配信エラーが200通、到達数が800通、開封数200の場合、開封率は25%です。

 

メルマガは配信して終わりではなく、どれだけの人に読んでもらえたかがとても重要なため、開封率は重要な指標になります。

 

関連記事:メール(メルマガ)配信とは?無料・有料ツールの紹介と選び方を解説

 

メルマガの開封率の平均

メルマガの開封率の平均は、業界やターゲットによって異なります。また、メルマガ開封率の平均ばかり気にしすぎると、本来の目的を見失う可能性があるでしょう。

 

ここでは、メルマガの開封率の平均に、とらわれ過ぎてはいけない理由を紹介します。

 

全平均は20%前後

メルマガの開封率の平均は、20%前後と言われています。しかし、あくまで平均値なので、毎回の配信で20%前後を維持するのは、難しいでしょう。メルマガ運営は狙った効果を出すために、何度も試行錯誤するのが定石です。

 

また、メルマガを配信する企業の業種やターゲットとの関係性によって、開封率の平均は異なります。潜在顧客など接点がまだ少ないターゲットの場合は、メルマガの開封率は5~10%が平均と言われています。

 

メルマガの開封率は業種などでも左右されるため、平均値は参考程度にとどめておき、自社に合ったメルマガ戦略を立てることが有効です。

 

メルマガの開封率を計る仕組み

メルマガ配信は種類や仕組みを理解した上で、自社に合った戦略を立てる必要があります。

 

そして、メルマガの開封率はどのように測定するかを知ることで、自社に合った戦略も立てやすくなるでしょう。

 

開封率を測る仕組みについて、以下に分けて解説します。

 

HTML形式でないと開封率はわからない

メールには、装飾や画像表示ができるHTMLメールと、文章のみのテキストメールの2種類があります。

 

開封率を計測するためには、HTML形式のメールでないと正確に計れません。

 

開封率の計測は、以下の流れで行います。

 

  1. HTMLメール内に、開封したかを確認する画像を埋め込む
  2. 一斉配信をする
  3. メール開封時に開封確認画像を読み込む
  4. 画像を読み込むことで、配信側で開封確認できる

 

開封確認画像は、通常視覚ではわからないデザインになっているため、読み手にストレスを与えることはありません。

 

テキストメールは開封率を正確に把握できない

文章のみのテキストメールには画像を埋め込むことができないため、開封率を正確に計測するが難しいです。

 

そのため、メールの最後にアンケートや資料ダウンロードなどのリンクを貼るなどしてリアクションをしてもらうことで、正確ではなくてもメールを開かれたことがわかります。

 

BtoB向けメルマガだと、企業の設定でHTML形式メールの開封を拒否している場合があります。そのため、メルマガはターゲットの業種や職種なども考慮して、HTMLメールとテキストメールを使い分けると良いでしょう。

 

メルマガの開封率を簡単に集計する方法

メルマガは大量のメールを一度に配信するため、簡単に配信・集計するツールの利用がよいでしょう。以下の方法なら、メルマガの配信だけでなく、開封率も簡単に集計できます。

 

それぞれ詳しく説明します。

 

メール配信ツール

メール配信ツールは、メールの一斉送信など、メルマガ配信に特化したツールです。多くのメール配信ツールは、開封率測定のための画像埋め込みが自動で行われ、設定の手間を省くことができます。

 

また、開封率だけでなく、メール本文内にあるURLをクリックした数の測定をする機能など、メールマーケティング用の機能が、標準装備されています。メルマガ配信の手間が大幅に省け、業務効率化が可能なツールです。

 

MAツール

MAツールとはマーケティングオートメーションツールの略で、新規顧客開拓のマーケティング施策を可視化し、一括管理できるソフトウェアです。MAツールは顧客管理だけでなく、メール配信機能も搭載しています。

 

MAツールを使用することで、条件分けした顧客リストへの配信やABテストなども設定可能です。また、顧客がWebサイトに訪問したなどの訪問履歴との連携もできるため、細かいメールマーケティング施策が行えます。

 

メルマガの開封率を上げる7つのコツ

メルマガの開封率を上げるためには、以下の7つのコツを実践すると効果があるでしょう。

 

  • 魅力的なタイトルを作る
  • タイトルの文字数は14~20文字
  • 開封されやすい曜日や時間に送信
  • 差出人名を企業名や担当者名に設定
  • プリヘッダーの工夫
  • 配信リストを定期的に整理
  • 配信頻度を決める

それぞれを詳しく解説します。

魅力的なタイトルを作る

メールを開封してもらうには、タイトルがとても重要です。読者が読みたいと思うメールか判断するのは、タイトルによる傾向があるからです。

 

例えば、「【本日締切】~」や「【数量限定】~」など、メールを開かないと損をしてしまうかもしれないと思わせるタイトルなどは、効果的です。

 

魅力的なタイトルを作るコツは、以下の2つを考えると良いでしょう。

 

  • 読み手に魅力や価値を感じさせるキーワードを含める
  • 緊急性や希少性がある

 

特に大切なのは、読み手に魅力や価値を感じさせるタイトルにすることです。メールを開封するかは数秒で決まってしまうため、注意をひくタイトルを作ることを意識しましょう。

 

タイトルの文字数は20文字以内

メルマガを読むデバイス表示も考慮して、タイトルの文字数は20文字以内がおすすめです。最近はスマートフォンでメールのチェックをする人も増えたため、短めで簡潔なタイトルを考えましょう。

 

メルマガをスマートフォンで読む想定なら、メールボックスの表示文字数である14文字以内が理想とされています。また、最初に目がとまるタイトルの左側には、訴求したいポイントや重要事項を入れると、反応が良いでしょう。

 

開封されやすい曜日や時間に送信

メルマガ配信は、開封されやすい曜日や時間に送信することも、開封率を上げるコツです。

 

例えば、企業の担当者へのメルマガなら、月曜日の朝配信だと休日に溜まったメールの整理で埋もれてしまう可能性があります。火曜〜木曜の業務が落ち着く10時〜11時や昼休憩後の13時〜14時などが良いでしょう。

 

主婦向けのメルマガなら、家事が一段落する平日の10時〜14時の間が効果的です。

 

ただし、開封率が確実に上がる曜日や時間に、正解はありません。いくつかのシチュエーションを想定してテストを行い、自社のターゲットに向けたメルマガの開封率が上がりやすい時間帯を見つけると良いでしょう。

 

差出人名を企業名や担当者名に設定

受信メール一覧で、差し出し人の名前は強調して表示されます。そのため、差出人名は企業名や担当者名などの固有名詞に設定しておくと良いでしょう。

 

受信メール一覧の差し出し人表示は、設定していない場合は、メールアドレスになってしまいます。差出人名は目立つため「info@~」などのアドレスだけの場合は、自分とは関係がないと判断されてしまい、メールを開かない可能性があります。

 

プリヘッダーの工夫

プリヘッダーを工夫することで、読み手の興味をひき開封率を上げる効果が期待できます。

 

プリヘッダーとは受信メール一覧画面で、タイトルの後に表示される文章です。受信メール一覧では、差し出し人・タイトル・プリヘッダーの順に表示されます。

 

タイトルだけでは、伝えきれなかった情報をプリヘッダーに含むことで、受信メール一覧でメール内容を簡潔に伝えられます。プリヘッダーで読者の興味をひき、開封率向上につなげることができるでしょう。

 

配信リストを定期的に整理

メルマガの配信リストは定期的に整理すると、開封率を上げることにつながります。配信リストの整理は、以下の方法が考えられます。

 

  • 長期間読まれていない人は切り分ける
  • 切り分け後に内容を変更したメルマガを配信する
  • 切り分け後に配信タイミングを変えてみる
  • 配信エラーになった人は迅速に削除する

 

特に注意したいのが、配信エラーが多く出てしまうと、迷惑メール配信者だとシステムに誤認されてしまう可能性です。迷惑メール配信者だと誤認されると、今まで届いていた読者にもメルマガが届かなくなります。

 

そのため、配信エラーになった人は、配信リストから素早く削除することで、配信リストを最適化しましょう。

 

配信頻度を決める

メルマガの配信頻度は、適切なタイミングを図って決めることが大切です。

 

読み手に合わせたメルマガ内容でも、配信頻度が多いと「煩わしい」と感じさせてしまう恐れがあるためです。一方、配信頻度が少ないと、読み手との接点が確保できず、メルマガ効果が薄れてしまいます。

 

メルマガは、読み手にメルマガを読む習慣をつけてもらうためにも、読み手に合わせた配信頻度で行うことが重要です。

 

メルマガのKPI設定も重要

メルマガ運営では開封率も大切ですが、他のKPI(重要業績評価指標)設定も重要です。

 

以下がメルマガの開封率だけでないKPI設定に関する項目です。

 

  • KGIとセットで設定
  • 到達率
  • クリック率
  • コンバージョン率

 

詳しく解説します。

 

KGIとセットで設定

メルマガのKPIは、KGI(経営目標達成指標)と一緒に設定するのが良いでしょう。

 

例えば、「KGIとして、メルマガ経由のサービス契約数を〇件達成する」と設定したら、KGIを達成するために、それぞれのKPIをセットで設定します。

 

メルマガの開封率はとても重要なKPIの一つですが、顧客の動向を追って目標を達成する必要があります。そのため、メルマガの開封率やクリック率、コンバージョン率などのKPI設定はとても重要です。

 

到達率

到達率は、配信エラーにならず、ターゲットにメルマガが確実に届いた数の割合です。

求め方は以下の通りです。

 

(総配信数 - 配信エラー数)÷ 総配信数 × 100(%)

 

例えば到達率が50%の場合、配信リストの半分しかメールが届いておらず、配信リストの整理が必要になるでしょう。

 

到達率が50%は極端な例ですが、KPIとしてメルマガの到達率を95%にするなどの目標を設定することができます。

 

クリック率

クリック率とは、メルマガ内のURLなどのリンクをクリックした割合です。クリック率は、顧客がメルマガを読んで行動を起こした結果で成約ポイントになるため、とても重要なKPIです。一般的なクリック率は、1〜2%と言われています。

 

求め方は以下の通りです。

 

クリック数 ÷ 総配信数 × 100(%)

 

クリック率とは別に「反応率」を求めることがあります。「反応率」とは、開封したメールに対してクリックした数を示す割合です。「反応率」の求め方は以下です。

 

クリック数 ÷ 開封数 × 100 (%)

 

クリック数で、顧客がどれだけメルマガに興味を持ったかを測定できます。

 

コンバージョン率

コンバージョン率とは、企業が目標とした顧客行動を、メルマガ経由で行った回数の割合です。例えば、商品の購入をしてもらうために配信したメルマガで、顧客が購入したら、コンバージョンされたと計測できます。

 

コンバージョン率の求め方は以下の通りです。

 

コンバージョン数 ÷ 到達数 × 100 (%)

 

コンバージョンは商品の購入だけでなく、会員登録や資料請求、セミナーへの申し込みなど、メルマガの種類によって設定し計測します。

 

関連記事:メルマガ配信で得られる効果とは?重要指標や改善方法を解説

 

まとめ

amano_portraitメルマガの開封率とは、メルマガがどれぐらい開かれたかの割合のことです。メルマガの開封率は、全平均20%前後と言われていますが、業種などで異なるため、平均値は参考程度に考えておくと良いでしょう。また、メルマガ配信は開封率だけでなく、その他の要素で、それぞれのKPIを設定することも、運営面でとても重要です。メルマガの開封率はメルマガ配信にとって重要なKPIのため、開封率を上げるために工夫が必要です。今回は、メルマガの開封率を上げるための7つのコツを紹介したので、ぜひ参考にして実践してみてください。

 

 

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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