インターネットマーケティングとは?メリットと成功事例などを紹介
現代において、商品やサービスなどの販売を考える場合、インターネット上のコンテンツを利用したインターネットマーケティングの戦略を考える必要があります。
SEOやPPC広告、SNS広告などもインターネットマーケティングの手法のうちの1つです。
インターネットマーケティング とは
インターネットマーケティングはWEBマーケーティングのことであり、インターネット上で行われるマーケティング活動全般のことです。インターネット上のデジタルチャネルにより、マーケティングを展開します。
オンラインマーケティングとも言い、具体的には、SEO,ウェブ広告、Eメール、SNSなどを活用した様々な手法があります。
デジタルマーケティングとは少し違いがあり、インターネットマーケティングは、すべてインターネット上の手法であるのに対して、デジタルマーケティングは、IoTやデジタルサイネージなどのオフライン領域も含まれます。
具体的には、以下のような方法があります。
- WEBサイトを開設
- SEOで集客
- 顧客育成・顧客分析
- WEB広告の運営
- ECサイトの運営
- 情報収集
- ブログ運営
- SNSの利用
それぞれの内容について解説します。
WEBサイトを開設
WEBサイトを開設し、商品やサービスなどを紹介したり、販売したりします。インターネットマーケティングをおこなううえで基本的な方法です。
WEBサイトを開設し、多くのユーザーを集客することにより、商品やサービスなどが認知されて成果につながります。
SEOで集客
WEBサイトを開設した後におこなうマーケティングですが、Googleなどの検索エンジンの検索結果の上位表示を目指す取り組みもインターネットマーケティングです。SEOで上位表示させるためには、WEBサイトの質を向上させ、検索エンジンのアルゴリズムから良い評価を得る必要があります。
顧客分析・顧客育成
過去にWEBサイトから商品やサービスなどを購入した顧客について分析し、再度違う商品やサービスなどをPRするために、メールを送付してリピーターへ顧客育成する取り組みもインターネットマーケティングです。また、顧客満足度を確認するための、アンケート調査をおこなうことで、既存顧客から新規顧客に対するアプローチ方法を分析することも考えられます。
WEB広告の運営
自社のWEBサイトやコンテンツなどを他のWEBサイトに広告掲載することにより、自社のWEBサイトへ集客や商品、サービスなどの認知・販売につなげられます。WEB広告には、テキストベースの広告や画像などを利用した広告など、さまざまな広告運用の方法があります。
ECサイトの運営
自社サイトやAmazonなどの通販サイトで商品やサービスを販売することもインターネットマーケティングです。自社サイトで商品やサービスなどを販売することが難しいようであれば、AmazonやYahoo!ショッピングなどの既存の通販サイトで出店できます。
情報収集
市場調査やマーケティング戦略などを考えるためにインターネットで情報収集することもインターネットマーケティングといえます。また、掲示板などで口コミを集めたり、意見や改善点を集めたりして商品やサービスなどの販売につなげることも可能です。
ブログ運営
PRしたい商品やサービスに関連する記事や、ブランディングのための記事などを掲載するブログ運営はインターネット戦略として有効です。
WEBサイトにブログ記事を掲載することにより、PRしたい商品やサービスに関係のあるキーワードについて検索したユーザーを、検索結果からブログ記事へ集客できるため、WEBサイトへの集客につながります。また、ブログで集客できると検索エンジンから良い評価をえられます。
SNSの利用
TwitterやFacebookなどのSNSを利用したインターネットマーケティングも効果的です。商品やサービスのユーザー層やターゲット層に応じて利用するSNSを選ぶ必要がありますが、特定のキーワードに興味をもつユーザーにPRできます。また、SNSを利用することによりユーザーとコミュニケーションをとることができ、ユーザーとの距離を縮められます。
インターネットマーケティングの変遷
インターネットが普及し始めた頃のインターネットマーケティングは、SEOや検索結果表示ページでのマーケティングが主な方法でした。しかし、検索エンジンからWEBサイトへ集客できたとしても、ユーザーが求めている内容でなければ成果につながりません。ユーザーに、商品やサービスを利用するメリットや利用した体験談などが提供できなければ、ユーザーの行動を促せません。
しかし、SNSの普及やWEB広告の種類の増加などにより、ユーザーがWEBサイトへアクセスする導線が確保されました。さらに、商品やサービスなどの販売をおこなうWEBサイトのUIやUXデザインをユーザーに寄り添ったものにすることにより、インターネットマーケティングがもたらす成果を大きくしました。
インターネット上にさまざまなコンテンツが生まれるとともに、その他のインターネットマーケティングの施策と連携できます。
日々新しいものを生み出しているインターネット上で、集客につながるコンテンツを見つけるためにも、トレンドについて意識しないといけません。
O2Oマーケティングが注目されている
O2OマーケティングとはOnline to Offlineの略称で、オンラインのWEBサイトなどとオフラインの実店舗などを併用するマーケティングです。WEBサイトやSNSでマーケティングをおこない、オンラインで商品やサービスを販売すると同時に、実店舗でも商品の販売をおこないます。
オンラインよりも実店舗の方が購入されやすい商品やサービスなどでO2Oマーケティングが取り入れられています。
オンラインでは多くのひとにさまざまな方法でPRでき、オフラインの実店舗で確実に成果をあげるためのマーケティングです。
インターネットマーケティングの主な戦略
インターネットマーケティングはさまざまな方法でおこなわれますが、主な戦略は以下のとおりです。
- コンテンツを作成する
- 訪問客を見込み客に転換する
- 見込み客をナーチャリングする
- サービスを購入してもらう
- 分析して改善する
それぞれの内容について詳しく解説します。
1.コンテンツを作成する(ユーザーにわかりやすいWEBサイト)
インターネットマーケティングの基本戦略はWEBサイトの運営です。
WEBサイトはユーザーにとってわかりやすい設計である必要があり、スマートフォンでアクセスした場合に使いやすい設定である必要があります。また、WEBサイトは商品やサービス、会社のブランディングにもつながるため、他社との差別化をはかります。ユーザーファーストでサイト構築と運営をしましょう。モバイルフレンドリーであることも大事です。
WEBサイトを運営する場合、ユーザーを集客するための対策が重要です。そのため、Googleなどの検索エンジンにおいて、WEBサイトに関係するキーワードの検索結果で上位表示を目指す必要があります。
検索結果で上位表示させるために、キーワードをタイトルや本文などに効果的に組み入れることが重要です。検索結果で上位表示させるためには、中長期的な視点で対策します。
2.訪問客を見込み客に転換する
ウェブサイトへ訪問してくれた客を見込み客に変えるには、コンバージョン率を上げる必要があります。サイト訪問者はまだ、見込み客になっていないので、サイト訪問者へお得なホワイトペーパーや資料をダウンロードさせて顧客情報を取得します。そのためには、Call to actionを工夫したりランディングページのABテストを繰り返したり、コンバージョンボタンを変更したり施策を展開します。
3.見込み客をナーチャリングする
顧客になる可能性のある人に、メルマガやステップメールを配信して関係性を深めるプロセスをナーチャリングと言います。
ナーチャリングで自社への関心をたかめてもらいファンになってもらい、最終的にはサービスの購入をしてもらいます。
ナーチャリング(顧客育成)では、メールマーケティングが非常に有効です。
4.サービスを購入してもらう
ナーチャリングの次は、いよいよ顧客にサービスを購入してもらいます。顧客が発注するのは、よくサービスの理解が進み、サービスが価値のあるものと思った時です。発注の前には、対面での商談が必要な場合は、セールス部隊や個々の営業スタッフに委ねられしまいますが、理想は誰がクロージングに出てもサービスを購入してもらえることです。インターネットマーケティングによってサービス購入の確度を最大限までに高めます。
5.分析して改善する
顧客のリード獲得からサービス購入までの顧客のカスタマージャーニーを常に分析し、PDCAを繰り返し改善していきます。サイト訪問者の動きはGoogleアナリティクスによって分析し、ABテストを繰り返し最高のコンバージョン率を目指します。
インターネットマーケティングをおこなうメリット
インターネットマーケティングをおこなったほうが良い理由は、さまざまなメリットがあるからです。
- リアルタイムで顧客とコミュニケーションが取れる
- 少ない予算から広告配信できる
- 実店舗が必要ない
リアルタイムで顧客とコミュニケーションが取れる
インターネットマーケティングは、リアルタイムで顧客へアプローチできる手法が多いです。例えば、WEBサイトのブログを更新した内容は、インターネット上で即時に反映させることができます。また、SNSを利用することにより、顧客へリアルタイムでアプローチすることも可能です。
インターネットマーケティングはWEB上でおこなわれるため、ほとんどの手法でリアルタイムに顧客へアプローチできます。
少ない予算から広告配信できる
インターネットマーケティングは、テレビや雑誌などで広告を掲載するよりも安い価格から広告運用できます。WEB広告はクリック数に応じて広告費用が発生するPPC広告であることが多く、クリックされなければ広告費用が発生しないことが多いです。
また、テレビや雑誌などの広告とは違い、リアルタイムで広告の配信内容の変更が可能です。
WEBサイトに集客力がない間は、WEB広告の配信によって集客をうながすという方法も考えられます。
インターネットマーケティングの課題
インターネットマーケティングを有効な手段として活用する場合、デメリットと考えられる課題についても理解しておく必要があります。
- 顧客視点のマーケティングが必要
- 地域限定商品・サービスにむいていない
- 常にトレンドを把握する必要がある
顧客視点のマーケティングが必要
インターネットマーケティングで成果をあげるためには、ユーザーに興味を持ってもらう必要があります。インターネット上には、多くのコンテンツが存在し、ユーザーは常に比較しながら情報を探します。そのため、ユーザーにとって興味を持てないWEBコンテンツは集客できません。
ペルソナをイメージし、インターネット上の行動や心理などを予測しながら、顧客視点でマーケティング戦略を立てる必要があります。
地域限定商品・サービスにむいていない
インターネットマーケティングには、場所を選ばず多くのユーザーにアプローチできる強みはありますが、地域限定商品・サービスのマーケティングでは大きい効果が期待できません。しかし、地域限定商品・サービスを他の地域に広める場合、インターネットマーケティングは有効です。
常にトレンドを把握する必要がある
インターネットの世界では日々トレンドが変わります。インターネットマーケティングをおこなううえで、トレンドを意識することがとても重要で、トレンド内容に沿ったマーケティングをおこなうことで大きな成果につなげることも可能です。
トレンドを意識するとともに、Googleなどの検索エンジンの評価基準などの動向も意識することにより、SEOにおいて検索結果で上位表示させることにつながります。
インターネットマーケティングの成功事例
インターネットマーケティングの成功事例を確認し、具体的な活用方法をイメージしてください。海外のHUSSON UNIVERSITYの記事を参考にご紹介します。
参考:5 UNIQUE DIGITAL MARKETING CASE STUDIES THAT EVERY MARKETING ENTHUSIAST SHOULD SEE
e-コマースストアFanaticsのコンテンツマーケティングの事例
Fanaticsは、全世界でスポーツ関連商品の販売をECサイトで展開しています。顧客を集めるのに行ったインターネットマーケティングは、コンテンツマーケティングです。3つの施策を行いました。
- スポーツイベントに合わせたタイムリーなスポーツ記事のリリース
- スポーツの歴史全体の様々なイベントに関連するコンテンツのリリース
- スポーツの新しいトレンドの記事のリリース
[インターネットマーケティングの結果]
通常のコンテンツと流行しているトレンドに合わせたコンテンツを実装していく戦略で、スポーツファンにスポーツニュースとエンターテイメントを届けるサイトとして地位を確立しました。
このコンテンツマーケティングでオーガニック検索のトラフィックが1100%増加し、ランキングキーワードが230%増えました。
Eコマースの巨人AmazonのCRM活用の事例
誰もが知るE-コマースの巨人Amazonは革新的なCRMを活用し大成功した企業です。
顧客関係管理(CRM)は、顧客とのやり取りを管理することです。
Amazonは,アマゾンのサイトのユーザーインターフェースからカスタマーサービスのやり取りやデータマイニングまで顧客とのやり取りを考えたCRMを開発しました。
[インターネットマーケティングの結果]
CRMにより、Amazonはユーザーエクスペリエンスの向上に成功し、2020年だけで3860億(約50兆7,627億5,644万3,977円)という驚異的な収益を上げました。
アメリカのAmerican Egg Board (AEB)がSEOで成功している事例
American Egg Board (AEB)のWebサイトは、卵の消費を促進する卵中心のコンテンツを運営しています。このサイトは、アメリカの卵生産者のビジネスを支援することを目的としています。サイトへのトラフィックの減少に気づいたAEBは、SEO戦略を進めるために、Rise Interactiveを雇い、SEO対策を進めました。
[インターネットマーケティングの結果]
モバイルトラフィックが87%増加し、Webサイト全体のトラフィックも22%増加しました。レシピの共有も39%増加しました。
まとめ
インターネットマーケティングは、PRしたい商品やサービスなどの特徴に合わせて活用するコンテンツを選ぶ必要があります。また、インターネットマーケティングの成功事例からわかるように、コンテンツの利用方法を考えることが、マーケティング戦略を考えるうえで重要です。インターネットマーケティングを有効的に活用するために、O2Oマーケティングについても必要に応じて取り入れていく必要があります。すべての軸となる施策は、SEOであると言えます。SEO対策を中心にインターネットマーケティングを展開し、O2Oマーケティングにつなげていくと良いです。