Googleトレンドとは?機能や活用方法を解説
Googleトレンドとは、一定の期間においてよく検索されているキーワードを確認することができるツールです。リアルタイムによく検索されているキーワードや関連キーワードなどを調べられるほか、一定の期間においての検索回数の推移や未来予測などさまざまなデータを入手することが可能です。
さらに、複数のキーワードを比較する機能があり、最終的に2つのキーワードで迷っている場合に活用することも可能です。GoogleトレンドはGoogleアカウントが不要であり、手軽に活用できるのも大きな特徴です。
Googleトレンドとは
GoogleトレンドはGoogleが運営している無料ツールであり、グラフで検索キーワードやトピックにおける検索数の推移を可視化できます。
スマートフォンやインターネットが普及した現在において、ユーザーごとのニーズを掴むことが重要です。しかし、市場の動きやユーザーのニーズは常に変化することから、リアルタイムな情報を掴むのは容易ではありません。そこで、Googleトレンドを活用することによってユーザーがよく検索しているワードをほぼリアルタイムで確認することが可能です。
リアルタイムにユーザーが検索しているワードを把握することで、商品の開発やキャンペーンの実施などに活かせます。
また、Googleトレンドの最新の記事とインサイトを確認することで、今多くのユーザーが興味を持っているトピックを確認することで、テーマに関連する検索傾向を把握することができます。
Googleトレンドの特徴
Googleトレンドには次のような特徴が挙げられます。
- 人気の高いキーワードを調べられる
- 期間や特定のカテゴリーに絞って関心度を確認できる
- 検索方法を絞って調べられる
- 年度ごとの急上昇ワードが調べられる
人気の高いキーワードを調べられる
Googleトレンドでは、よく検索されている人気の高いキーワードを調べることができます。キーワードで検索するだけで、リアルタイムでそのキーワードの人気度がわかります。
期間や特定のカテゴリーに絞って関心度を確認できる
Googleトレンドでは期間や特定のカテゴリーに絞ってユーザーの関心度を確認することができます。期間は過去1時間から2004年以降と幅広く設定することが可能で、リストとは別に期間を指定することも可能です。例えば、昨年のクリスマス時期に検索された回数など季節の商品の検索結果を把握できます。
アートやインターネット、ゲームなどのジャンルを絞って検索する方法もあります。同じ商品であっても複数のジャンルに該当する場合において、特定のジャンルでの検索結果がわかるのです。
検索方法を絞って調べられる
Googleトレンドで検索できるのはWEB検索だけではありません。WEB検索以外に、次の検索によるユーザーの動向を把握可能です。
- 画像検索
- ニュース検索
- Googleショッピング検索
- YouTube検索
近年ではWEB広告において動画や画像が重要であることから、ユーザーがどのような動画や画像を閲覧しているかを分析することが重要です。同じ商品を紹介する場合において、WEBとYouTubeなど複数の広告を活用しているケースは少なくありません。WEB検索で人気度が落ちているキーワードでも、YouTube検索では人気があがっているケースがあります。
このように、複数の方法で広告を運用している場合はGoogleトレンドでどの広告の方法を活用するべきかリアルタイムで把握できるのです。
年度ごとの急上昇ワードが調べられる
Googleトレンドでは年度ごとの急上昇ワードを確認することができます。
例えば、2021年の急上昇ランキングは次のようになっています。
- 東京2020オリンピック
- 大谷翔平
- 東京リベンジャー ズ
- モンスターハンターライズ
- 呪術廻戦
このほかにもスポーツ選手、オリンピック選手、〇〇とは、話題の人、映画などさまざまなトピックごとの急上昇ワードが表示されています。近年ではビッグデータを分析できるツールは数多くでており、ユーザーのニーズをつかむためにもこれまでに検索されたワードはマーケティングにおいて活用するべきです。データが多ければ多いほど、未来の予測が立てやすくなるのです。
Googleトレンドの機能
Googleトレンドには次のような機能があります。
- 複数のキーワードを比較
- 今人気の話題
- 急上昇ワード検索
- ランキング
複数のキーワードを比較
Googleトレンドには複数のキーワードを比較する比較機能があり、複数のキーワードにおいて検索数を比べることが可能です。例えば、ドッグフードとキャットフードを比較する場合は検索窓でキーワード間にカンマ区切りで入力すると、比較をするページが表示されます。
国別をはじめほかの機能においても比較ができるので、2つのキーワードを比較したい場合に活用することが可能です。
これらのように、検索した時点においては、ドックフードの方が検索されている回数が圧倒的に多いことがわかります。
今人気の話題
検索キーワードを設定せず、全体の検索でまたカテゴリー別に今人気の話題を確認することが可能です。例えば「コンピューター・電化製品」で調べると電化製品全体的な人気度の動向がわかります。
次に「コンピューター・電化製品」のトピックで、検索数の人気順や検索クエリが表示されます。
急上昇ワード検索
Googleトレンドの左上に三本線が並んでいるのでこの部分をクリックすると急上昇ワード検索があります。
ランキング
国別や年代別など条件を絞って、検索回数が急上昇したキーワードをランキング形式で確認できます。デフォルトがアメリカになっているため、日本に切り替えてください。日本でのリアルタイムの急上昇ワードが明確になります。
GoogleトレンドとGoogleキーワードプランナーの比較
GoogleトレンドとGoogleキーワードプランナーは、いずれもキーワード検索に関連するデータを把握できるツールですが次の点で異なります。
- 月間検索ボリューム
- 関連キーワード
- 未知のキーワード
- 準備する内容が違う
月間検索ボリューム
Googleトレンドでは検索数は相対値でしか確認できないのに比べて、Googleキーワードプランナーでは広告出稿した場合は正確な数値を確認することが可能です。
関連キーワード
関連キーワードに関しては、どちらのツールにおいても表示できます。しかし、Googleトレンドは人気があるかどうか把握できるだけですが、Googleキーワードプランナーは、キーワードに関連したキーワードを調べることが可能です。つまり、決まっているキーワードをどのように掘り下げていくか戦略を立てる場合はGoogleキーワードプランナーのほうが向いています。
未知のキーワード
Googleキーワードプランナーはキーワードや関連する情報を深堀する場合に向いています。Googleトレンドは、考えてもいなかったようなキーワードのニーズが高いことを発見できる場合があるのです。
そのため、キーワードが決められない、アイデアがで出尽くして八方ふさがりになっている場合、Googleトレンドを利用することが効率的です。
準備する内容が違う
GoogleプランナーはGoogleアカウントが必要ですが、Googleトレンドは不要です。Googleアカウントでは、調べたいキーワードで検索するだけで検索需要を確認することができます。
Googleトレンドを効率的に使う方法
Googleトレンドを効率的に使うためには次の方法が挙げられます。
- トレンドキーワードを活かしたコンテンツ
- 関連キーワードをもとにしたキーワード選定
- 関連トピックを活用して幅の広いキーワード選定
- 検索推移の確認
トレンドキーワードを活かしたコンテンツ
Googleトレンドでは急上昇キーワードを検索することにより、リアルタイムにトレンド性のあるキーワードを調べられます。そのため、急上昇キーワードに関連するWEBを作成することで、検索流入を増やせるチャンスがあります。
関連キーワードをもとにしたキーワード選定
関連キーワードはキーワードに関連性が高く、競合性や月間検索ボリュームなどの確認が可能です。そのため、キーワードだけでなく関連キーワードを含めたキーワード選定がWEBマーケティングをするうえで効果的です。
例えば、ダイエットで検索すると関連キーワードに次のように検索結果を確認できます。
- 正露丸ダイエット 急激増加
- かまじいダイエット 750%増加
- ゆるジャンプダイエット 350%増加
- 全力普通ダイエット 80%増加
- オリサラダイエット 40%増加
このようにキーワードに関連したワードだけでなく、それぞれ増加の具合も確認できます。このように、検索増加している関連キーワードを含めたキーワード選定ができアクセス増加が望めます。
関連トピックを活用して幅の広いキーワード選定
関連トピックを活用することにより、キーワード選定に幅を持たせることが可能です。例えば、「ダイエット」で検索したとき、次のような関連トピックが表示されます。
- 釜爺・架空のキャラクター
- 華原朋美・歌手
- 倖田來未・歌手
- リンゴ酢・酢
- Chinese herbology・トピック
つまり、ただダイエットに関しての記事ではなく、ダイエットに成功した有名人や具体的なダイエット方法を加えるなど幅広いキーワードでコンテンツ作成ができるようになります。
検索推移の確認
Googleトレンドでは、キーワードの推移を期間を決めて確認することが可能です。例えば、クリスマス時期に発売する品物の検索予測など季節性の高いキーワードにも活用できます。季節性の高いキーワードに限らず、長期目線での予測ができるなどさまざまな検索予測が可能です。
GoogleトレンドによるSEO対策方法
GoogleトレンドによるSEO対策には次の方法が挙げられます。
- 競争相手の少ないキーワードを把握できる
- ニーズの未来予測ができる
- 関連キーワードを確認できる
- 地域別に需要の高いキーワードを確認できる
- シーズン別に需要の高いキーワードを確認できる
- トラフィック低下の原因を確認できる
ニーズの未来予測ができる
Googleトレンドは、数年後の検索ニーズまで調べることができます。そのため、将来的に検索ニーズが増えるワードや減るワードの未来予測が可能です。さらに、複数キーワードにおいて、どちらのキーワードの方が将来的に伸びるかなどが予測できる未来予測機能をマーケティングに活用できます。
関連キーワードを確認できる
Googleトレンドで検索すると、キーワードの関連トピックと関連キーワードが表示されます。
関連トピック
炊飯器で検索した場合は、次の関連トピックが表示されます。
- 低炭水化物ダイエット・トピック
- 糖・トピック
- カステラ・菓子
関連キーワードにも載っていますが、糖質をカットできるロカボが流行していることから、炊飯器のキーワードであるにもかかわらずダイエットや糖といった関連トピックを確認できます。次のカステラ・菓子は炊飯器で台湾カステラを作ることが話題となっているためです。
このように、関連トピックを確認することでユーザーがなぜ炊飯器を検索しているかがわかります。
関連キーワード
次に関連ワードに表示されたのは、次の5つのワードです。
- ロカボ 炊飯器 まずい
- locabo 炊飯器
- 糖質カット 炊飯器 ロカボ
- 台湾 カステラ
- 台湾 カステラ 炊飯器
ロカボ(LOCABO)の炊飯器とは糖質カットの米を炊くことができるのが特徴です。多くの人が、ロカボの炊飯器をもっと知りたいと思っていることがわかります。さらに、炊飯器で台湾カステラを作れることが話題となっています。
このように、炊飯器そのものの性質を検索している場合と炊飯器を使ったレシピをはじめとした炊飯器に関連した記事内容を求めている場合があります。
地域別に需要の高いキーワードを確認できる
Googleトレンドでは、それぞれの地域限定で需要の高いキーワードを調べることができます。
検索ワードで検索をすると、小区域別のインタレストにおいて地方ごとや地域ごとに良く検索されている地域名が表示されます。
商品によっては特定の地域で必要とするユーザーが多い場合があります。例えば、季節に関連のする衣類などは北海道と九州では大幅に必要とするものがことなります。そのため、ダウンジャケットといったキーワードで検索すると、現在どの地域でニーズが高いのかがわかります。
これらのデータを蓄積することによって、販売時期を工夫することも可能です。
トラフィック低下の原因を確認できる
オーガニック検索から記事への流入数が減っている場合、コンテンツの質以外にも原因があります。例えば、キーワードの検索回数が減れば、それに伴ってオーガニック検索流が減る可能性があります。オーガニック検索とは、Googleで検索をしたときに、上の部分に表示される広告枠以外の検索枠のことをさします。
例えば、炊飯器で検索した場合「sridehetc.com」と「価格.com」は広告枠なのでオーガニック検索枠にあてはまりません。Panasonicや楽天市場、ジャパネットたかたがオーガニック検索の結果です。
Googleトレンドで検索回数を確認することで、続けて記事を更新するのか、ほかのキーワードに変更するべきかを判断できます。炊飯器に関しては2月から7月の間で急激に落ちていますが、7月以降はまた検索回数が増えていることがわかるのです。
さらに、2022年9月において、鹿児島や北海道で検索回数が多いことも確認できます。
オーガニック検索流入が減少している状況でキーワードの検索回数が増えた場合は、選択しているキーワードは問題なく記事内容を見直す必要があります。ユーザーのニーズにあっているキーワードを選択しているのに、トレンドにあわせてコンテンツを変えていない、ほかに読みづらい要因があるなどさまざまな理由が考えられます。
キーワードの検索回数が減っている場合は、ユーザーの興味が低下しているもしくはさらにニーズにあったキーワードが登場したなどの理由が考えられます。そのため、キーワードを変更することをはじめとした施策が必要です。
まとめ