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多言語サイトの作り方~役立つWordPressのプラグインもご紹介~

多言語サイトの作り方~役立つWordPressのプラグインもご紹介~インバウンド需要の増加により、訪日外国人数が増加しています。これに伴いWebサイトの多言語化ニーズも伸びています。しかしながら、Webサイトの多言語は難易度が高く、適切な進め方を理解することは極めて重要です。

 

amano_portraitそこで本記事では、多言語サイトの作り方や制作のポイントについて詳しく解説します。本記事の内容のとおりに進めていただくことで、多言語サイト制作がスムーズに行えるようになりますので、是非とも最後までお読みください。

 

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多言語サイトが必要とされる理由

多言語サイトが必要とされる理由には次のようなものが挙げられます。

 

  1. グローバルビジネスの展開につながる
  2. インバウンド集客のため

 

ここでは、各理由について解説します。

 

理由1: グローバルビジネスの展開につながる

多言語サイトを持つことは、グローバルビジネスの展開において非常に重要です。インターネットを通じて世界中の顧客にアクセスできる現代において、言語の壁を越えることは競争力を高めるための鍵となります。

さらに、多言語サイトは信頼性の向上にも寄与します。顧客は自分の母国語で情報を得られることで、企業に対する信頼感が増し、購買意欲も高まります。

 

特にB2Bビジネスにおいては、現地の言語で詳細な情報を提供することが、取引先との関係構築において大きなアドバンテージとなります。

 

理由2: インバウンド集客のため

インバウンド集客とは、海外からの訪問者を自社のWebサイトやサービスに引き込むことを指します。

 

多言語サイトを持つことで、外国人観光客に対して自社の情報を正確に伝えることができ、彼らのニーズに応えることが可能になります。

また、多言語サイトはSEO対策にも有効です。外国語での検索結果に自社のサイトが表示されることで、より多くの訪問者を獲得することができます。特に、英語や中国語、韓国語など主要な言語に対応することで、広範なターゲット層にアプローチすることが可能です。

 

多言語サイトの作り方

多言語サイトを作成するためには、次に挙げるようなステップを踏む必要があります。

 

  • コンテンツを決める
  • 翻訳する
  • URLを決める
  • 外国語ページを作成する
  • カテゴリー、パーマリンクを設定する
  • 公開する

 

ここでは、各ステップについて解説します。

 

ステップ1: コンテンツを決める

多言語サイトを制作する際の最初のステップは、どのコンテンツを翻訳するかを決めることです。すべてのページを多言語化する必要はありません。

 

まずは、訪問者にとって最も重要なページや、ビジネスの目標達成に直結するページを選びましょう。例えば、製品やサービスの紹介ページ、会社概要、問い合わせページなどが優先されることが多いです。

さらに、ターゲットとする言語を決定します。ターゲット市場や訪問者の国籍を考慮し、最も効果的な言語を選びましょう。例えば、英語、中国語、韓国語など、訪日外国人が多い国の言語を優先するのが一般的です。

 

ステップ2: 翻訳する

次のステップはページの「翻訳」です。翻訳の質がサイト全体の信頼性やユーザー体験に大きく影響するため、慎重に進める必要があります。

翻訳方法には主に二つのアプローチがあります。一つはプロの翻訳者に依頼する方法で、もう一つは自動翻訳ツールを利用する方法です。

 

プロの翻訳者に依頼する場合、専門知識や文化的背景を理解した翻訳が期待できるため、品質が高くなります。

 

一方、自動翻訳ツールは迅速かつコストを抑えることができますが、ニュアンスや文脈を正確に反映できないことがあるため、注意が必要です。

また、翻訳後のコンテンツは必ずネイティブスピーカーによる校正を行い、誤訳や不自然な表現を修正することが重要です。これにより、ユーザーにとって読みやすく、信頼性の高いコンテンツを提供することができます。

 

ステップ3: URLを決める

多言語サイトを制作する際に、URLの構造は非常に重要です。適切なURL構造を選ぶことで、ユーザーが目的のページに簡単にアクセスできるだけでなく、SEO対策にも効果的です。以下で、一般的なURL構造の選択肢をいくつか紹介します。

 

1. サブディレクトリ方式

  • 例: `example.com/en/` や `example.com/fr/`

この方式は、メインのドメインの下に各言語ごとのディレクトリを作成する方法です。管理が比較的簡単で、既存のサイトに新しい言語を追加する際にも便利です。

 

2. サブドメイン方式

  • 例: `en.example.com` や `fr.example.com`

 

サブドメインを使用する方法です。各言語ごとに独立したサイトとして扱うことができるため、特定の言語に特化したSEO対策が可能です。ただし、管理が少し複雑になることがあります。

 

3. ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)方式

  • 例: `example.co.uk` や `example.fr`

国ごとに異なるドメインを使用する方法です。地域ごとの信頼性が高まり、ローカルSEOに非常に効果的ですが、ドメインの取得や管理が煩雑になる可能性があります。

どの方式を選ぶかは、ターゲットとするユーザー層やビジネスの規模、管理のしやすさなどを考慮して決定することが重要です。

 

ステップ4: 外国語ページを作成する

外国語ページの作成は、多言語サイト制作の中でも特に重要なステップです。

 

まず、翻訳が完了したコンテンツを元に、各言語ごとにページを作成します。この際、単に翻訳されたテキストを貼り付けるだけでなく、文化や習慣に合わせたローカライズも考慮することが重要です。

 

さらに、外国語ページを作成する際には、SEO対策も忘れずに行いましょう。各言語ごとに適切なキーワードを選定し、メタタグやタイトルタグに反映させることで、検索エンジンからの評価を高めることができます。

 

ステップ5: カテゴリー、パーマリンクを設定する

多言語サイトを構築する際に、カテゴリーとパーマリンクの設定は非常に重要です。これらの設定は、ユーザーがサイト内をスムーズにナビゲートできるようにするだけでなく、SEO対策にも大きな影響を与えます。

 

まず、カテゴリーの設定についてです。各言語ごとに適切なカテゴリーを設定することで、ユーザーが求める情報に迅速にアクセスできるようになります。

 

次に、パーマリンクの設定です。パーマリンクは各ページのURL構造を指し、SEOにおいて非常に重要な役割を果たします。多言語サイトでは、言語ごとに異なるパーマリンクを設定することが推奨されます。

 

ステップ6: 公開する

多言語サイトの制作が完了したら、いよいよ公開のステップに進みます。公開前に全てのページが正しく表示されるか、リンクが正常に機能しているかを確認しましょう。

 

特に、言語切り替えボタンが正しく動作するかどうかは必ずチェックしてください。ユーザーがスムーズに言語を切り替えられることは、ユーザー体験の向上に直結します。

 

多言語サイトの作り方で役立つWordPressのプラグイン3

多言語サイトを効率的に作成するためには、次に挙げるプラグインがおすすめです。

 

  1. Bogo
  2. Polylang
  3. WPML

 

ここでは、各プラグインについて紹介します。

 

その1: Bogo

多言語サイトを作成する際に役立つWordPressのプラグインの一つに「Bogo」があります。Bogoはシンプルで使いやすい多言語対応プラグインで、特に初心者におすすめです。このプラグインを使用することで、WordPressサイトに簡単に多言語対応機能を追加することができます。

 

Bogoの最大の特徴は、そのシンプルさです。複雑な設定や操作が不要で、インストール後すぐに使用を開始できます。各言語ごとに投稿やページを作成し、それぞれの言語に対応したコンテンツを提供することが可能です。

 

また、BogoはWordPressの標準機能を活用しているため、他のプラグインやテーマとの互換性も高いです。

 

その2: Polylang

多言語サイトを構築する際に非常に役立つプラグインの一つが「Polylang」です。

 

Polylangは、WordPressサイトを簡単に多言語対応にするためのプラグインで、無料版と有料版が提供されています。無料版でも基本的な機能は十分に利用できるため、初めて多言語サイトを作成する方にもおすすめです。

 

Polylangの主な特徴は、直感的なインターフェースと高いカスタマイズ性です。ユーザーは簡単に新しい言語を追加し、各言語ごとに異なるコンテンツを作成することができます。

 

その3: WPML

WPML(WordPress Multilingual Plugin)は、多言語サイトを簡単に作成できる強力なプラグインです。WPMLは、WordPressの公式プラグインディレクトリに掲載されており、信頼性と機能性の高さで多くのユーザーに支持されています。

 

WPMLの最大の特徴は、その柔軟性と多機能性です。例えば、ページや投稿、カスタム投稿タイプ、メニュー、ウィジェットなど、サイトのあらゆる部分を翻訳することができます。また、WPMLはSEO対策にも優れており、各言語ごとに異なるURL構造を設定することが可能です。

 

多言語サイト制作のポイント

多言語サイトを制作する際には、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。以下で、特に注意すべき点を挙げています。

 

自動翻訳した記事をそのまま公開しない

多言語サイトを制作する際に、最も避けるべきことの一つが自動翻訳した記事をそのまま公開することです。

 

自動翻訳ツールは便利で迅速に翻訳を行うことができますが、文法やニュアンスの誤りが発生することが多々あります。これにより、訪問者に誤解を与えたり、信頼性を損なうリスクが高まります。

 

そのため、自動翻訳を利用する場合でも、必ずネイティブスピーカーや専門の翻訳者によるチェックを行うことが重要です。

 

言語切り替えボタンの作成

多言語サイトを運営する上で、ユーザーが簡単に言語を切り替えられるようにすることは重要です。

 

言語切り替えボタンは、ユーザーエクスペリエンスを向上させるための基本的な要素の一つです。以下で、言語切り替えボタンを作成する際のポイントをいくつか紹介します。

 

まず、言語切り替えボタンはサイトの目立つ場所に配置することが大切です。通常、ヘッダーやナビゲーションバーに設置するのが一般的です。これにより、ユーザーはページを訪れた瞬間に言語を選択できるようになります。

 

また、ボタンのデザインにも注意を払いましょう。言語名や国旗のアイコンを使用することで、視覚的にわかりやすくすることができます。ただし、国旗を使用する場合は、特定の言語が複数の国で使用されていることを考慮し、適切なアイコンを選ぶようにしましょう。

 

国ごとのSEO対策を意識する

多言語サイトを運営する際には、国ごとのSEO対策を意識することが非常に重要です。各国の検索エンジンで上位表示されるためには、単にコンテンツを翻訳するだけでは不十分です。以下で、国ごとのSEO対策を行う際のポイントをいくつか紹介します。

 

まず、ターゲットとする国や地域の検索エンジンの特性を理解することが必要です。例えば、中国ではGoogleではなくBaiduが主流であり、ロシアではYandexが多く利用されています。それぞれの検索エンジンには独自のアルゴリズムや評価基準があるため、それに合わせた対策が求められます。

 

さらに、ローカルキーワードの選定が重要です。各国のユーザーがどのようなキーワードで検索するのかを調査し、それに基づいてコンテンツを最適化することが必要です。

 

Googleキーワードプランナーやその他のキーワード調査ツールを活用して、ターゲット市場に適したキーワードを見つけましょう。

 

リソース不足の場合は外部のプロに依頼する

多言語サイトの制作は、特にリソースが限られている場合には大変な作業となります。

 

翻訳作業やデザインの調整、さらには各言語ごとのSEO対策など、多岐にわたるタスクが発生します。これらを全て自社内で対応するのは難しい場合も多いです。

 

そのような場合には、外部のプロフェッショナルに依頼することを検討してみてください。専門の翻訳会社やWeb制作会社は、多言語サイトの制作に関する豊富な経験と知識を持っています。依頼することで、品質の高い多言語サイトを効率的に制作することが可能です。

 

多言語サイトの作り方に関するよくある質問

 

Q:多言語サイトが必要とされる理由は?

Answer)多言語サイトが必要とされるのは、グローバルビジネス展開につながる点や、インバウンド集客のためです。

 

Q:多言語サイトの作り方の手順は?

Answer)多言語サイトを制作する際には、次の手順で進めることになります。

 

  • コンテンツを決める
  • 翻訳する
  • URLを決める
  • 外国語ページを作成する
  • カテゴリー、パーマリンクを設定する
  • 公開する

 

Q:多言語サイト制作で役立つWordPressプラグインは?

Answer)多言語サイト制作では、Bogo、Polylang、WPMLなどのWordPressプラグインがおすすめです。

 

 

まとめ

amano_portrait多言語サイトの制作は、インバウンド需要の増加やグローバルビジネスの展開において非常に重要な要素です。本記事では、多言語サイトが必要とされる理由から、具体的な制作ステップ、役立つWordPressプラグイン、そして制作のポイントまでを詳しく解説しました。多言語サイトを成功させるためには、まずコンテンツをしっかりと決め、適切な翻訳を行うことが不可欠です。また、URLやカテゴリー、パーマリンクの設定も重要なステップです。さらに、言語切り替えボタンの作成や国ごとのSEO対策を意識することで、ユーザーにとって使いやすいサイトを提供できます。もしリソースが不足している場合は、外部のプロに依頼することも一つの方法です。これらのポイントを押さえて、多言語サイト制作をスムーズに進めてください。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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