ランディングページの作り方!効果を高めるポイントや作成手順など解説
メールマガジンの読者獲得や商品販売などに必要なランディングページ。WEB広告の利用開始に伴い、作成する人もいると思います。しかし、どのように効果の高いランディングページを作れば良いのか課題に感じているのではないでしょうか。
ランディングページの作り方を学ぶメリット
WEB担当者が正しいランディングページの作り方を学ぶことで、コンバージョン率の向上につながります。また、さまざまなツールやプラットフォームを活用すれば、プログラミングやデザインのスキルがなくても素早くランディングページを作ることもできます。
外部の専門家を雇う必要がなくなり、WEB担当者が自社の事情に合わせて自在にランディングページを作ることができるため、マーケティング施策の実行スピードは大幅に加速します。
【基本】ランディングページの作り方
早速、ステップバイステップでランディングページの作り方を解説します。まずは作り方の概略を知ってください。
Step1.目標の設定
ランディングページを実際に作り始める前に目標を設定してください。ランディングページに訪問したユーザーにどういった行動をとってほしいのかを決めます。例えば、商品購入、メールマガジンの登録、資料請求などが該当します。具体的な目標を持つことで、ページのデザインやコンテンツをそれに合わせて最適化することができます。
また、数値目標を決めることも大切です。ランディングページは、多くの場合WEB広告のリンク先として指定することが多いです。WEB広告には広告費がかかるため、どの程度コンバージョンを出す必要があるのかをあらかじめ決めておかなければいけません。この数値を達成するようランディングページをつくり、改善します。
Step2.ペルソナの設定
次のステップは、ターゲットとなるユーザーのことをできる限り詳しく明確にします。
つまり、ペルソナ設定をおこないます。ペルソナとは、自社の商品やサービスを利用する理想的な顧客像を描写したものです。例えば「20-30代女性の未婚者。仕事をしていてお金に余裕があり、コスメに興味がある」などのように決めます。
このようにペルソナを設定しておくことで、ランディングページにどのようなコンテンツを載せるべきなのかが決まります。
Step3.構成の検討
ランディングページのライティングをおこなう前に構成を考えます。何をどの順番で伝えるのかによってユーザーの反応が変わってくるため、非常に重要なステップです。
また、ユーザーがランディングページを上から順番に読んだとき、混乱せずスムーズに理解できるよう注意を払い、目的の情報にアクセスしやすくします。また、必要に応じて画像や動画などの配置も検討してください。
Step4.ライティング
構成が決まったら、実際にライティングに進みます。その際には、WEB広告と連動させ、ユーザーが戸惑わないよう注意してください。例えば、WEB広告では「ガイドブックをプレゼント」することを訴求しているのに、ランディングページで「動画をプレゼントする」に変わっていればユーザーは戸惑い、離脱に繋がります。
また、ランディングページのキャッチコピーではベネフィットを伝え、ユーザーの関心を引きます。さらに、共感を呼び起こすストーリーテリングやユーザーの声(レビュー)を組み込むことで信頼を構築してください。
Step5.デザイン
デザインはページの外観やレイアウトを構築することです。次の点に配慮してください。
項目 | ポイント |
配色とフォントの選定 | 適切な配色とフォントを選ぶことで、ページの雰囲気やブランドのイメージを表現します。色彩心理を考慮し、視覚的な一貫性を保つために色とフォントを統一することが重要です。 |
レイアウト・配置 | ページ内の要素をどのように配置するかを検討します。情報の階層を考慮して、重要なコンテンツを上位に配置し、スクロールの流れを考えて要素を配置します。 |
画像やグラフィックスの選定 | 魅力的な画像やグラフィックスを選ぶことで、ページを視覚的に豊かにします。 |
CTAのデザイン | CTAボタンは目立つデザインを選び、アクションを促すための工夫が必要です。カラーや形状、テキストなどをわかりやすいものにします。 |
Step6.公開と最適化
ランディングページが完成したらいよいよ公開します。公開後は、Googleアナリティクスなどで効果検証をします。最初に設定した目標値との差異を確認して改善をしてください。
また、ページの効果を検証するためにA/Bテストを導入することも効果的です。異なるキャッチコピーやデザインを比較しながら、最適化します。
参考ページ: LPOとは?ページデザインを改善して成約数を向上させる方法
コンバージョンを増やす3つのポイント
ランディングページの目的はコンバージョン獲得です。ポイントをおささえて作ることができるかどうかでその成果が変わります。そこで、コンバージョン率を高めるために、どうランディングページを作れば良いのかについてポイントを解説します。
参考ページ: 13 Simple (But Critical) Tips for Creating Better Landing Pages – HubSpot
ファーストビューに注力
ランディングページのファーストビューは、ユーザーがWEBページに訪れたときに最初に目にする画面です。スクロールしなくても目に入るエリアが該当します。
ランディングページでは、この箇所でユーザーの注意を引きつける必要があります。ファーストビューがユーザーにとって魅力あるものなら、そのままユーザーはページをスクロールして留まり、コンバージョンにつながる可能性が高まります。
ファーストビューの多くはキャッチコピーで占められます。そのため、ファーストビューの効果を高めるには、キャッチコピーでユーザーにとってのベネフィットが伝わるよう工夫します。
ベネフィットを伝える
ランディングページで伝える情報は、製品やサービスの単なる特徴や機能ではありません。ユーザーにとっての具体的なベネフィットの形で伝えます。こうすることで、ユーザーがあなたの提案に興味を持ち、コンバージョンに繋がります。
例えば、次の例をみてください。
- 当社のスマートウォッチは防水性能があり、心拍数モニターとGPS機能を備えています。
- 当社のスマートウォッチは、あらゆる天候や環境に耐えられるため、アウトドアで使用しても安心です。さらに、心拍数モニターとGPS機能によりトレーニングの効果を最大限引き出します。
前者はスマートウォッチの機能や性能について解説しています。一方、後者はユーザーがスマートウォッチを使用することで、どのような利益や満足感が得られるかを伝えています。
このように、ベネフィットとはその商品・サービスが顧客のどういったニーズや欲求を満たすのかを明確に伝えます。
ユーザーの声(レビュー)を活用
レビューとは、他のユーザーが実際に商品やサービスをどう体験し、評価しているかを示す文章や動画のことです。レビューをランディングページに掲載することで信頼性やコンバージョン率を高めることに役立ちます。
ユーザーがレビューを読めば、商品やサービスが実際に自分にどう役立つのかをイメージでき、商品購入の心理的ハードルが下がります。また、レビューはできる限り複数用意して掲載してください。
ランディングページの作り方に関する誤解
ランディングページを作る際に、よくある誤解をとりあげ解説します。
美しいデザインが重要
美しいデザインは重要ですが、それだけでは十分ではありません。ユーザーが求める情報やアクションを効果的に伝えることがデザインよりも優先されます。例えば、デザインが過剰になり、ランディングページで伝えているメッセージが分かりにくくなるのは、適切ではありません。
多くの情報掲載が必要
ランディングページで、会社情報や社長挨拶などを掲載することは適切ではありません。過剰な情報はユーザーを混乱させることがあるからです。目標としているコンバージョンの役立つ情報に絞って掲載してください。
専門知識が必要
WEBデザインやプログラミングの専門知識がないとランディングページを作成できないと思われることがありますが、ツールがあれば初心者でも比較的簡単に作成できます。
ランディングページは1つだけで十分
1つのランディングページでは十分な効果をえられないことがあります。例えば、リスティング広告に使用するランディングページとSNS広告で使用するランディングページは、別のタイプを用意した方が良い可能性があります。
また、キャンペーンの内容が変わる場合は、それに合わせて別のページを作成してください。例えば、サマーキャンペーンとクリスマスキャンペーンでは訴求する内容が違うため、ページも異なるものにします。
ランディングページ作成ツール
ここでは、ランディングページを作成する際に役立つツールをお伝えします。
Make LP
参考ページ: Make LP
Make LPは、2021年8月28日に登場した比較的新しいランディングページ作成ツールです。コーディング不要で、テンプレートを選択しながらランディングページが作れるようになっています。定期的にテンプレートも追加されているので、自社のイメージにあったランディングページを作成できます。
また、MakeLPのユニークな点としては、テンプレートでつくったランディングページのデータをダウンロードして、自社のサーバーにアップロードすることができる点です。この機能があればランディングページのデータを安全に保管することができたり、自社お気に入りのサーバーを利用してWEBサイトを公開できます。
CVX
参考ページ: CVX
CVXは、ランディングページ最適化(LPO)に強い作成ツールです。手軽にランディングページを作ることはもちろん、その後の分析や改善までCVX内で一括して対応することができます。
用意されているテンプレートも200種類以上あるため、自社のブランドイメージに合わせて作ることができます。可能な分析・改善機能としては、ABテストやヒートマップ分析などが可能です。
Strikingly
参考ページ: Strikingly
Strikinglyは、海外企業Strikingly, Incによって運営されています。魅力はなんと言っても数千種類に及ぶテンプレートの豊富さです。高いデザイン性をもとめる場合、Strikinglyは有力な選択肢となります。
また、動画の埋め込みや決済機能、アクセス解析ツールなどが揃っており、非常に多機能なページを作ることができます。
ランディングページ作成のよくある質問
ここでは、ランディングページの作り方について当社に寄せられる質問の中から代表的なものを取りあげお答えします。
Q:ランディングページとは?
Answer)ランディングページ(Landing Page)とは、特定のアクションを促進するために設計されたWEBページのことです。主に広告キャンペーンのリンク先に指定されることが多いです。
参考ページ: LP(ランディングページ)とは?基本や特徴、メリットなどを解説
Q:初心者でもできるランディングページの作り方は?
Answer)初心者がランディングページを作る場合、CMS(コンテンツ管理システム)の利用が非常に便利です。CMSを利用することで、技術的な知識が限られていても比較的簡単に魅力的なランディングページを作成できるからです。今回お伝えしたMakeLPやCVXなどを検討してください。
参考ページ: CMSとは?CMSの種類とSEO的に使うと良いメリットを解説
Q:継続的にコンバージョン率を向上させるには?
Answer)コンバージョンを継続的に向上させるには、A/Bテストの導入が最適です。異なるパターンのキャッチコピーやCTA(コール・トゥ・アクション)を用意し、テストすることで改善を図ります。
A/Bテストでは、ユーザーの反応を見てより効果の高いものを選択できるため、データに基づいて改善できます。
参考ページ: コンバージョン(CV)とは?マーケティングにおける定義や種類など詳しく解説
Q:キャッチコピーをどう作れば良いか?
Answer)キャッチコピーをつくるポイントはいくつかあります。
メッセージの具体化
メッセージは具体的である必要があります。曖昧な表現が使われているのであれば、それを具体的にいい換えてみてください。具体的な方がユーザーがイメージしやすいため、コンバージョンも高まります。
ベネフィットの強調
ユーザーが商品やサービスを利用することで、どのような利点があるのかを強調します。ユーザーがえられる価値が高いと思えば、ランディングページを読んでくれます。一方、キャッチコピーで利点が感じられなければ、離脱される可能性が高いです。
Q:ランディングページの作り方で気をつけるべき点は?
Answer)ランディングページはシンプルなデザインが重要です。過剰な装飾や情報をなくし、ユーザーがコンバージョンするのに必要なコンテンツだけに絞って作ってください。そうすることで、ユーザーは迷うことなくアクションに移れます。
また、CTA(コール・トゥ・アクション)を目立つ場所に配置し、ユーザーに次に何をすれば良いのかを明確に示してください。
まとめ