デザイン制作会社の選び方!失敗しない為のポイントをご紹介
紙媒体のDTPデザインやWEBデザイン、広告デザインなどのデザインを考えるとき、自社にデザイナーがいなければデザイン会社へ依頼することになります。デザイン会社は多く存在しており、選び方に成功すれば大きな成果につながるデザインを制作してもらえることも少なくありません。そのようなデザイン会社を選ぶためには、選ぶポイントや注意点を知る必要があります。
外注できるデザインの種類とは?
デザイン制作会社にお願いするデザインには、さまざまな種類があります。どのようなデザインを外注できるのか紹介します。
- WEB関連デザイン
- UI/UXデザイン
- 広告デザイン
- パッケージデザイン
- 紙媒体デザイン
Web関連のデザイン
会社のホームページやランディングページ、バナーなど、さまざまなWEBコンテンツに関連するデザインをデザイン会社に依頼できます。ホームページやランディングページを作成する場合、構築するための専門的な知識が必要であったり、集客につながるデザインが必要であったりします。自分でデザインしようと思うと、それなりの労力を要しますが、デザイン会社へ依頼するとベストな方法でWEBコンテンツのデザインを作成してもらえます。
最近では、バナーに特化してバナー作成が得意なデザイン会社や、ロゴに特化してロゴだけ作成している会社、ランディングページ特化の会社など目的別にサービス展開しているデザイン会社があります。
UI・UXデザイン
近年ではUIやUXのデザインもデザイン会社へ依頼できます。UIとは、ユーザーインターフェースのことで、ユーザーが訪れるトップページのデザインをはじめ、Webサイトのデザイン全般が含まれ、ユーザーがサイト内で視覚的に触れる全ての情報がUIの対象となります。UXとはユーザーエクスペリエンスのことで、WEBコンテンツに訪問したユーザーがコンテンツを触れたときに得られる体験全般のことです。WEBコンテンツを利用することにより、ユーザーがポジティブなイメージを抱くように工夫することを求められます。
おすすめ記事:SEOとUI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)との関係性とは?
WEBデザイナーは、WEBサイト全体のデザインをワイヤーフレームに沿ってデザインする(見た目の美しさの設計)のに対し、UI/UXデザイナーはワイヤーフレームを含めWEBサイトのレイアウトやコンテンツ内容をデザイン(機能性の設計)します。
広告デザイン
動画やダイレクトメール、看板などの物理的な広告など、集客やPRにつなげるための広告もデザイン会社へ依頼できます。用途に応じて広告をレイアウトし、使用して欲しい写真や画像などを指定したデザインの依頼もできます。
また、SNSや動画視聴プラットフォームなどで利用できる、広告のデザインをおこなうデザイン会社も多いです。
製品パッケージデザイン
製品のパッケージや包装紙などのデザインをおこなえるデザイン会社もあります。日用品や食品、化粧品などのパッケージや包装紙のデザインを依頼できます。商品の魅力を引き出すパッケージや包装紙のデザインを依頼し、売上などにつなげられます。
紙媒体デザイン
紙媒体デザインはパンフレットや名刺、ポスターなど、さまざまなデザインのことです。イベント運営などで配布する紙媒体を一括して依頼したり、会社の名刺のデザインを依頼したりすることができます。
目的や配布方法、掲示方法などを依頼時に伝え、利用方法に応じた紙媒体デザインの依頼が可能です。紙媒体のデザインをDTPデザインと言います。
デザインを外注できる会社
デザインの外注先は様々あります。
- デザイン制作会社
- WEBデザイン会社
- 広告代理店
- 印刷会社
- クラウドソーシングサービス(フリーランス)
デザイン制作会社
さまざまなデザインを外注する場合、デザイン会社への依頼を最初に考えることが多いです。デザイン会社によって、得意とするデザインがあり、会社のホームページに掲載されている実績やポートフォリオなどを参考にして依頼します。
実績が無い内容でも依頼できることがあるため、気になるデザイン会社のデザインがあれば、問い合わせをして確認をしましょう。
Webデザイン会社
WEBデザイン会社は、ホームページやランディングページのデザインなど、WEBサイトのデザインを中心におこなう会社です。WEBサイト以外にも、動画製作やバナー製作など、幅広いデザインを依頼できることが多いです。Web系の画像を作ります。
Webデザイン会社はその目的やサービスに特化したケースが多いです。
- ロゴ特化型のWebデザイン会社
- バナー特化型のWebデザイン会社
- BtoBの企業サイト特化型のデザイン会社
- ランディングページ特化型のデザイン会社
などあります。webデザインは、制作の知識以外にもWEBマーケティングの知見が必要ですので、各目的に特化したデザイン会社を別々に利用すると成功確率が上がります。
広告代理店
広告代理店へ外注することもできます。広告代理店は広告運用全般に関する依頼ができ、デザインや制作、運用などさまざまなサポートを引き受けています。しかし、広告代理店によっては、さまざまな工程を下請け業者へ再依頼していることもあるため、費用が高かったりタイムラグがあったりすることなどがあります。
しかし、デザインや広告運用などを丸ごと依頼できるため、煩わしい雑務を減らすことが可能です。広告代理店もWEB系の広告代理店や求人広告代理店など様々ですので、しっかりどのサービスに強いか調査する必要があります。
おすすめ記事:Web広告代理店とは?依頼をするメリット、デメリット、代理店を選ぶときのポイントを解説
印刷会社
紙媒体のデザインなどは印刷会社へ依頼できます。印刷会社にデザイナーやコピーライターが所属している場合が多く、デザインから印刷までの工程を一括して依頼できるため、スムーズなやり取りでデザインを依頼できます。
印刷会社にデザイナーやコピーライターが所属していない場合は、印刷会社に関係する会社にデザインを依頼して印刷をおこないます。印刷物をデザインする場合は、印刷会社への依頼も考えられます。
クラウドソーシングサービス(フリーランス)
クラウドソーシングを利用することにより、個人やフリーランスのデザイナーに依頼できます。依頼や打ち合わせ、納品などの工程をすべてオンラインでおこなうことが可能です。プラットフォーム内で、依頼や納品、報酬の支払いなどの工程を一括管理できます。腕の良いデザイナーはフリーランスで活動している場合が多いです。個人のデザインスキルの高いデザイナーが見つかれば、依頼するのも有効です。
デザイン会社に依頼する前に準備すること
- 目的(KPI)を明確化する
- ターゲットの設定
- 参考デザインのリストアップ
- アピールポイントをピックアップ
- 予算設定
- 納期の設定
目的(KPI)を明確化する
デザイン会社へ依頼する場合、デザインの目的を明確にすることが大切です。目的は明確であればあるほど、デザイン会社はデザインの方向性をイメージしやすくなり、より質の高いものを製作できます。
例えば、ホームページのデザインを依頼するのであれば、ホームページを作成する理由や組み入れるコンテンツ内容、ホームページを作成することにより期待することなどの目的を明確にする必要があります。目的をデザイン会社と共有することにより、ミスマッチなくデザインを制作できます。
目的とデザイン会社の意見を取り入れながら、質の高いデザインを完成させます。
ターゲットを設定する
デザインはターゲットによって大きくことなるため、どの層に向けたデザインであるのかなどを設定しておく必要があります。ユーザー属性やペルソナを設定することにより、そのターゲットに沿ったデザインが制作可能です。
ユーザー属性 |
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ペルソナ |
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デザインの目的からユーザー属性を設定し、ペルソナを設定することにより、デザイン会社は具体的にデザインがイメージできます。ペルソナの設定が難しい場合は、デザイナーと打ち合わせをしながら、少しずつ言語化するといいです。
参考デザインをリストアップする
あらかじめイメージしているデザインに近い、参考となるデザインをリストアップすることにより、具体的なデザインの方向性をデザイン会社に伝えられます。
参考となるデザインは、インターネットを利用して検索して調べるなどして、いくつかリストアップしてください。似たようなデザインを作るという目的ではなく、あくまでデザインの方向性を伝えるための参考デザインとして活用します。
アピールポイントをピックアップ
デザインの目的に沿ったアピールポイントをピックアップします。デザインをみた人に優先的に伝えたいことなどをピックアップすることで、わかりやすいデザインを制作できます。
競合他社の動向を調査し、差別化をはかれるアピールポイントをデザイン会社へ伝えてください。
予算設定
デザインを依頼する前に、予算を大体でいいので設定してください。初めてデザインを外注する場合は、予算を決めることが難しいため、参考デザインを調べることと同時にデザインの相場も調べます。デザインするものによって価格は大幅に異なるため、相場を調べて大まかな予算を決めておくとデザイン会社を選ぶときのポイントとして考えられます。
納期の設定
デザインを活用した制作物を完成させたい希望の日時を設定しておき、逆算してデザインの納期を設定します。基本的には1ヶ月から3ヶ月ほど、デザインの内容によっては半年以上かかることもあるため、デザイン会社へ依頼する際に大まかな納期のすり合わせをしておく必要があります。
納期を依頼前に設定しておけば、デザイン会社選びにも役立ちます。
デザイン制作会社を選ぶ時のポイント
デザイン会社を選ぶときのポイントについて解説します。
デザイン制作会社を選ぶ基準
デザイン会社選びによって、デザインの質が決まることが多いため、デザイン会社選びはとても大切です。デザイン会社を選ぶ基準は以下のとおりです。
- 実績などを確認し得意分野から選ぶ
- 料金や納期を比較
- 継続的に発注できる会社を選ぶ
- 実績を見てクオリティを見極める
- デザインの方針から選ぶ
実績などを確認し得意な分野から選ぶ
どのようなものをデザインすることを得意分野としているか、デザイン会社の実績などから判断して依頼する会社を選びます
例えば、紙媒体のデザインを得意としているデザイン会社にWEBサイトのデザインをお願いするよりも、WEBサイト制作を中心にデザインをおこなっている会社の方が、さまざまなデザインを提案してもらえることが多いです。
デザイン会社は必ず得意とするデザインがあるため、デザイン会社のホームページなどに掲載されている実績などを確認して判断してください。DTPデザインの会社にWebのデザインを依頼してもうまくいきません。得意なデザインを見極めて依頼してください。
料金や納期を比較
設定している予算や納期を、デザイン会社を選ぶポイントとすることも重要です。デザイン会社によって料金体系や納期は異なります。デザイン会社によっては、デザイン料以外の費用が発生する場合や完成までの期間を多く設けている場合もあります。
デザイン会社のホームページなどに、目安となる料金や納期が掲載されていることが多いです。それらの情報をもとに、複数のデザイン会社で比較検討してください。
継続的に発注できる会社
デザイン会社選びは手間が多いため、ビジネスパートナーとして長く付き合うことができるかもデザイン会社選びのポイントです。さまざまなデザインを複数の会社に依頼するよりも、特定の会社に統一した方がデザインの統一性が保たれます。
その他にも、はじめてデザインを依頼するときに料金や納期を把握できるため、次の機会で予算や納期を設定しやすいです。
デザインの方針から選ぶ
デザイン会社によって、依頼主の要望を多く聞き入れるか、デザイン会社の意見を多く反映するかなどの違いがあります。どのようなタイプのデザイン会社がいいのか、ある程度決めておくといいです。
デザインの方針については、判断が難しいことが多いですが、依頼前の打ち合わせで把握できるのであれば把握してください。
デザイン会社をビジネスパートナーとして考えるのであれば、デザイン会社の方針に納得している方が良いです。
デザイン会社へ依頼する際の注意点
デザイン会社を選ぶときに注意する点について解説します。注意点を見逃すとデザイン完成度に関わるため、注意点を把握した上で選ぶ必要があります。
- 営業トークに注意
- 見積もりで最終金額を確認
- 設定納期に注意
- 価格だけで選ばない
- 会社の方針を知る
- 納品物の詳細情報を確認する
営業トークに注意
デザイン会社との打ち合わせ時は、営業トークに注意し、常に疑問を持って話を聞いてください。
営業をする人によっては、売上を上げたいがために多くのことを提案し、必要のない料金を組み入れることもあります。また、依頼する前は予算内で出来ると言っていたにもかかわらず制作が始まったら出来ないということを伝えてきたり、追加料金を徴収してきたりすることもあります。
デザイン会社との打ち合わせ時は、料金や納期、デザイン案などについて詳しく話を聞くようにして下さい。
見積もりで最終金額を確認
デザイン会社を選ぶ際や依頼する際に見積もりを提示してもらいますが、見積書に記載されている金額以上の費用がかからないことを確認してください。また、追加料金が発生するケースなどを把握しておくことも大切です。
WEBサイトのデザインなどように、納品後に維持費のかかるものもあるため、維持費についても確認しておく必要があります。
設定納期に注意
デザイン会社が提示している納期と、デザインを活用できるもしくは公開日のすり合わせも重要です。デザイン会社やデザインするものによって、納期の捉え方が異なるため、必ず確認をしてください。
価格だけで選ばない
価格だけでデザインを依頼する会社を選ぶことはおすすめしません。前述している、デザイン会社を選ぶ基準やデザイン会社との相性など、さまざまな要素をトータル的に判断して選んでください。
会社の方針を知る
会社の方針をホームページなどから確認をしてください。会社の方針によっては、他の要素関係なく、選ばない方がいいデザイン会社である場合があります。
デザイン制作工程やデザインの提案方法など、デザイン会社の方針を知ることで、依頼すべきデザイン会社であるか判断できます。
デザイン制作時に下請けに作業を依頼するデザイン会社や高圧的にデザインを提案するデザイン会社も存在します。これらの要素が悪いというわけではありませんが、状況によってはリスクでしかないこともあります。
デザイン会社の方針を把握しておくことが、ビジネスパートナーとして活動していくうえでも重要です。
納品物の詳細情報を確認する
デザインするものによっては、納品後の取り扱い方法を確認することも重要です。デザインを依頼するときに、納品物の詳細情報も確認してください。
例えば、WEBサイトのデザインは、運用するときに多くの注意点が存在します。更新するときに必要な知識や技術、取り扱い方法などを確認してください。制作物が完成したあとに、運用もしくは使用できないということになると、無駄な費用が発生したことになります。
納品される予定の制作物の、詳細について確認をしてください。
デザイン制作会社の料金
デザイン制作費の費用は、やはりフリーランスの個人が一番安く、次いで中小のデザイン事務所やデザイン会社となります。有名デザイナーや大手デザイン会社の費用は非常に高いケースが多いです。
デザインの質がよい個人のフリーランスを見つけるか、小規模デザイン会社でデザインの質が良いところを探せば、費用を抑えることができます。
フリーランス | 中小デザイン会社 | 有名デザイナー/デザイン大手会社 | |
企画・プランニング費用 | 1~10万円 | ||
ディレクション費用 | 無しの場合もある | 20% | 20% |
WEBデザインTOP | 1~10万円 | 10万円~50万円 | 100万円~ |
下層ページデザイン 1デザインあたり | 1~10万円 | 5万円~30万円 | 100万円~ |
ロゴ | 1~10万円 | 10万~30万円 | 100万円~ |
UI,UXデザイン | 1~10万円 | 10万~30万円 | 100万円~ |
チラシデザイン | 片面2万5000円 | 片面5万円 | 片面10万円~ |
LPデザイン | 1~10万円 | 15万~50万円 | 100万円~ |
おすすめの用途別デザイン会社
デザインは、目的や用途別に得意なデザイン会社を見つけて依頼するのが成功への近道です。お勧めの用途別デザイン会社をご紹介します。
デザイン目的 | おすすめ会社 | URL | 特徴 |
ロゴ制作 | LOGO市 | https://logoichi.com/ | 2案 89000円~デザインが気に入らなければ料金支払いなしでOK |
バナー制作 | ASOBOAD | https://asobo-design.com/nex/ | 1枚7590円~格安で高品質なデザイン制作 |
ランディングページ制作 | LP制作.jp | https://rdlp.jp/ | 1ページ 109800円~数千件の制作実績あり |
UI,UXデザイン | 東京SEOメーカー | https://www.switchitmaker2.com/wordpress/ | SEO技術に裏打ちされたUIとUXデザインができます |
WEB制作デザイン | APRICOT DESIGN | https://apricot-design.com/ | ホームページ制作を中心に各種デザイン制作なども行うデザイン会社 |
まとめ
デザインの制作を依頼するデザイン会社選びは、商品やサービスなどの売上に大きく影響するため妥協できません。デザイン会社と良好な関係を保つことで、デザイン面でさまざまな提案をしてもらえます。要望を提示し、デザイン会社による客観的な視点で提案してもらうことにより、大きな成果を上げられるデザインを制作することも可能です。成果を上げるために、目的に応じたデザインをおこなうことはとても重要です。目的別にデザイン会社を使い分けると良いでしょう。