URLにおける大文字と小文字の違いについて解説
大文字と小文字を混ぜてURLを設定することはできますが、ユーザーが手入力するとき大文字があると間違えやすくなります。大文字と小文字が違うだけでもWEBサイトは開かないため、大文字と小文字を混ぜたURLはユーザビリティの高いWEBサイトであるとはいえません。
URLで大文字と小文字を区別する必要性
URLにおいて、大文字と小文字を区別する必要があります。それには次の理由が挙げられます。
- ほかのURLと認識するリスクを回避
- ユーザビリティへの影響
ほかのURLと認識するリスクを回避
検索エンジンは、URLに大文字や小文字の違いがあったとしても別のURL、つまり別のWEBサイトであると認識します。例えばURLの1文字だけを小文字から大文字にした場合、すべて別のページとして認識されます。
ユーザビリティへの影響
WEBサイトのURLにおいて、大文字と小文字が混ざっているとユーザーにとってわかりづらいだけでなく検索エンジンに正しく評価されづらくなります。そのため、URLを小文字で揃えることが一般的です。
例えば、WEB制作側が次のように文章で書くと大文字にするべき単語は大文字にしてURLを作ったとしても、すべて小文字または単語はハイフンで区切りをした方がわかりやすくなります。
- NGなURL例:https://sample-domain.com/HowToUseSNS/
- 正しいURL例:https://sample-domain.com/how-to-use-sns/
ユーザーがわかりやすいWEBサイトをGoogleが評価することから、SEOの観点においてもユーザーがわかりやすいURLにするべきです。
推奨されるURLの記述方法
URLは間接的ではありますがSEO効果につながります。そこで、SEOの観点で推奨されるURLの記述には次の方法が挙げられます。
- 小文字で統一
- ハイフンを活用
- 検索エンジンやユーザーを考慮したURL
- コンテンツに合わせたURL
- ディレクトリ階層を浅く設定
- 日本語URLでも可能
小文字で統一
URLは小文字と大文字の両方を使うことができます。しかし、あえて大文字と小文字を使い分ける必要がないことから、URLは小文字で統一することが一般的です。大文字を混ぜると間違えやすくなることをはじめ、利用するメリットはありません。
ハイフンを活用
複数のキーワードで構成されたキーワードをURLに含める場合、ハイフンを使って区切ることでユーザーがわかりやすい文字列になります。ハイフンを使うことでユーザーにとってよりわかりやすいURLとなり、ユーザビリティを高めることが可能です。
検索エンジンやユーザーを考慮したURL
URLを設定するうえで重要なのが、検索エンジンやユーザーを考慮することです。例えば、URLのバージョンを複数使わない、ディレクトリ構造をシンプルにするなどしてコンテンツの情報がわかりやすくすることが大切です。
わかりやすいURLにすることでクロールされやすくなり、ユーザーのレスポンスが期待できます。その結果、インデックスされやすくなりSEO効果が期待できます。
コンテンツに合わせたURL
URLとコンテンツの内容を合わせることが重要です。検索キーワードをURLに含めることによって、URLを見ただけでコンテンツ内容を想像しやすくなりSEOに効果的です。しかし、SEOキーワードをURLに詰め込み過ぎるとURLが長すぎたりメインの内容がわかりにくかったりするためユーザビリティが高いとはいえません。
ディレクトリ階層を浅く設定
URLにはディレクトリ階層とリンク階層がありますが、カテゴリを現すディレクトリ名をURLに含めるとディレクトリ階層が深くなることになります。ディレクトリ階層が深くなりすぎるとURLが長くなり、わかりづらい内容となるので注意が必要です。コンテンツを十分に整理して、ディレクトリ階層が低いURLにすることが重要です。
ディレクトリを付与しないでURLをページ名だけにする方法もあり、すべての下層ページにおいてディレクトリ階層が低いURLとなりユーザーにとってわかりやすくなります。
日本語URLでも可能
URLは基本的に半角英数字と定められた半角記号しか利用することができません。しかし、URLの途中に会社概要など日本語での表記をURLに含めることが可能です。注意点としては、コピーペーストした場合にピュニコードとよばれる暗号のような表記になってしまうため注意が必要です。
URL設定の際の注意点
URlにおいて次の点に注意することが必要です。
- 大文字を使ってはいけない
- 長すぎるURLはNG
大文字を使ってはいけない
一般的にURLには小文字を使うべきとされています。この理由として、URLに大文字を含めるとユーザーが見間違えやすいためであり、ユーザーフレンドリーではなくなるのです。ディレクトリ名やファイル名に大文字を混ぜるとサーバーを変更したときにトラブルになる可能性があります。
さらに、URLを手入力する場合は小文字であることが一般的であり、小文字であるほうが入力しやすいといった理由もあります。大文字を混ぜるとシフトを押しながら入力する必要があるだけでなく、間違いやすいといった観点からユーザビリティが低下してしまいます。
長すぎるURLはNG
URLが長すぎるとユーザーにとって利便性が低くなったり、不信感を抱いたりするなどでレスポンスが低下しやすくなります。さらに、大規模サイトになるとURLにディレクトリ名などが含まれることから長いURLになりがちです。その結果、ページの読み込みが遅くなりさらにユーザーが離れていく要因となります。
そのため、URLはできるだけ簡潔にすることが重要です。
SEO効果があるURLに関連する仕組み
SEO効果のあるURLに関連する仕組みとして次の2点が挙げられます。
- リダイレクト
- canonical
リダイレクト
リダイレクトとは、WEBサイトを訪問したユーザーを別のWEBサイト(URL)に自動的に誘導する仕組みです。ユーザーが間違ったURLで検索をしても正しいURLをユーザーや検索エンジンに伝えます。そのためアクセスが減ったり、ユーザビリティを損ねたりすることもありません。
つまり、ページを移転したときリダイレクトを設定しておくと、移転をする前のページにアクセスしたユーザーを、移転をしたあとのWEBページに転送することが可能です。
canonical
canonical(カノニカル)とは同じ、または、よく似た内容のページがある場合に、検索エンジンに正しいWEBサイト(URL)を提示するためのタグです。同じような内容のWEBサイトと間違われないように、検索エンジンに正しく評価してもらうことがcanonicalの目的です。
canonicalは次のようなタグを活用します。
まとめ