WordPressプラグインAll in One SEOでできること
ワードプレスでホームページを運営する際に、非常に重要なのがSEO(Search Engine Optimization)対策です。SEO対策を適切に実施しなければ、WEBサイトが検索上位に表示されず、検索流入の減少につながるからです。しかし、SEOには明確な正解がなく、短期間で全容を捉えることはむずかしいという一面があります。
All in One SEOでできること
All in One SEOは無料版と有料版がありますが、無料版でも十分SEO対策が可能です。無料版All in ONE SEOでできることは以下の6つです。
- Google Analyticsとの連携
- Google Search Consoleとの連携
- XMLサイトマップの生成・送信
- メタタグの設定
- noindexの設定
- SNSの設定
Google Analyticsとの連携
Google Analytics(グーグル アナリティクス)は、自分のホームページにアクセスしたユーザーを解析できるツールです。こちらの機能を利用するには、ワードプレスとアナリティクスアカウントを連携する必要があります。
テーマに直接トラッキングIDを埋め込む、プラグインを利用するといった連携方法がありますが、簡単で初心者にもわかりやすいのは、All in One SEOを利用する方法です。
アナリティクスで解析できる要素は、下記のようなものが挙げられます。
- いつ
- 誰に
- どれくらいの時間
- どの経路で
これらの分析結果からPV数、セッション数を増やすための改善案を模索するため、SEO対策にアナリティクスは必須なのです。
Google Search Consoleとの連携
Google Analytics同様に、SEO対策に必須なのがGoogle Search Consoleです。サーチコンソールは、ページにアクセスする前の段階を分析するツールで、アナリティクス同様、All in One SEOを使っていれば、簡単に連携できます。
まずは、サーチコンソールにログインして、プロパティにカーソルを合わせ、「プロパティを追加」から、自分のホームページのURLを入力します。所有権の確認というステップは、先にアナリティクスに登録しておくと、確認作業が簡潔になります。管理画面が表示されたら連携完了です。
サーチコンソールに連携すると、自分のホームページに関する、下記の要素を計測できます。
- 検索クエリ
- 表示回数
- クリック数
- クリック率
- 平均掲載順位
どのようなワードで検索されたときに表示されるのか、その内、何回ページがクリックされたのか、各キーワードにおける、自分のホームページの平均検索順位を確認できます。
XMLサイトマップの生成・送信
新規作成、改修したページはクローラーに認識されないと評価がつきません。XMLサイトマップはすべてのページを記載したxmlファイルで、クローラーが無駄なくページを認識する手助けをします。
All in One SEOには、XMLサイトマップを自動で生成する機能が付いており、任意のタイミングで手動送信も可能です。
メタタグの設定
メタタグ(metaタグ)とは、ページの情報をブラウザや検索エンジンに伝えるために使われます。特にページタイトルとdescription(ディスクリプション)の2つは、SEO対策に重要なタグです。これらのタグに、狙ったキーワードを含めることで、検索上位に表示されやすくなります。
長すぎるタイトルは、PCスマートフォンで検索した時にすべての文字が表示されず、SEOに不利に働きます。ディスクリプションとは、検索結果画面のタイトル下に表示される説明文です。クリック率が飛躍的に伸びます。
noindexの設定
noindexは検索結果に表示しないようにする設定のことを指します。404ページのようなエラーページや、サイトマップなど、検索する必要がないページに対して設定します。All in One SEOは、noindexを有効化したいページにて、チェックボックスにチェックするだけで、オンオフの切り替えが可能です。
SNSの設定
TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアは、バズるという言葉があるように、拡散力が強く、適切に用いればページアクセスが増えます。
例えば、SNSユーザーが友人やフォロワーに紹介したいページを見つけたとします。何も設定していない状態では、そのサイトURLをSNSでシェアしようとすると、文字だけになってしまい、URLがクリックされる可能性は低いです。
All in One SEOはソーシャルメディアの設定をおこなうことで、URLがシェアされたときに画像と要約文を表示できるようになるため、視認性向上やクリック率の向上につながります。
All in One SEOを導入するメリット
All in One SEOを導入するメリットは次の3つです。
- SEO知識のない初心者でも使いやすい
- 無料版でも十分使える
- ページごとに詳細設定ができる
SEO知識のない初心者でも使いやすい
All in One SEOはSEOやHTMLの知識がない方でも最低限のSEO対策ができます。
All in One SEOを導入すると、noinex設定やWEBページのアクセスをカウントするといった機能のオンオフを、チェックボックスだけで切り替えられます。直感的にわかりやすいため、初心者でも効率的なSEO対策が可能です。
無料版でも十分使える
All in One SEOには無料版と有料版があります。有料版は全部で4つのプランがあり、年間利用料49.50$〜299.50$という価格で、自分に応じた機能を選べます。
有料版にするメリットは、ビデオサイトマップやニュースサイトマップといった、細かな設定が解放されるほか、それらの機能を使えるサイトを増やすことができる上級者向けのコンテンツが得られることです。
SEO対策に使う主な機能は無料版で十分賄えるため、無理に有料版を購入しなくてもSEOの対策はできます。
ページごとに詳細設定ができる
All in One SEOでは、タイトル、メタディスクリプション、コメント設定など、ページごとに設定したい詳細な項目を調整できます。本文と区切られた、フォーム入力欄のような箇所で詳細な設定をおこなうため、視認性とメンテナンス性が向上します。
All In One SEOのインストール手順
All in One SEOをインストールする方法は非常に簡単で、以下の3ステップで完了します。
- プラグインの追加
- 検索ボックスにAll in One SEOと入力
- インストールして有効化する
プラグインの追加
WordPressの管理画面の左サイドメニューを開いたら、プラグインを選択して、新規追加をクリックします。
検索ボックスにAll in One SEOと入力
プラグインの画面に遷移したら、右上の検索ボックスにAll in One SEOと入力します。人気の高いプラグインなので、画面の上の方に出てきます。
インストールして有効化する
All in One SEOと検索してヒットしたら、インストールを押します。インストールが完了したら、有効化という表示に切り替わるため、有効化ボタンを押して、All in One SEOのインストールは完了です。有効化する前に画面を閉じてしまった場合は、インストール済みのプラグイン画面から有効化できます。
All in One SEOの設定
All in One SEOで主に使う3つの設定と、それぞれの設定の役割を順に説明します。
- 一般設定
- ソーシャルメディア
- XMLサイトマップ
一般設定
WordPress管理画面の左メニューからAll in One SEOを開き、General Settings(一般設定)を選択します。
一般設定からは、アナリティクスやサーチコンソール、パンくずリストといった、サイトに関わる基本的な設定が可能です。
All in One SEOの初期セットアップ時に、アナリティクスやサーチコンソールを設定しなかった場合でも、一般設定画面にて設定が可能です。
ソーシャルメディアの設定
WordPress管理画面の左メニューからAll in One SEOを開き、Feature Managerを選択します。Social Metaという表示の下部にActivateというボタンが表示されるため、そこから詳細設定が可能です。
Twitter、Facebookでシェアされた際、どのように表示するかを設定できます。例えば、URL以外に要約文を付ける、アイキャッチ画像を表示する、表示するアイキャッチ画像サイズを変更するといったことが可能です。
ソーシャルメディア(SNS)は、SNS流入数を向上させるための重要なツールです。魅力的な要約文や画像を設置することは、クリック率を高めることにつながります。
XMLサイトマップの設定
WordPress管理画面の左メニューからAll in One SEOを開き、Feature Managerを選択します。XML SiteMapsという表示の下部にActivateというボタンが表示されるため、そこから詳細設定が可能です。
例えば、画像やカテゴリーページはURLが存在しますが、サイトマップに含める必要はありません。そういったサイトマップに不要なページを、設定画面から省くことができます。
All in One SEOと競合の違い
ワードプレスで使用できるSEO対策プラグインは、All in One SEOだけではありません。3つのSEO対策プラグインと、それぞれのプラグインと比較したときのAll in One SEOのデメリットを紹介します。
- Premium SEO Pack
- SEOPress
- The SEO Framework
Premium SEO Pack
Premium SEO Packは、上級者向けの性能が揃うSEO対策プラグインです。無料版と有料版があり、基本的な性能はAll in One SEOとそこまで差はありませんが、無料版ではサポートが含まれません。
All in One SEOにはない点として、より高度なSEO対策ができる点が挙げられます。
- 表示速度の測定
- Facebookへの直接投稿
- SNSの反響チェック
また、All in One SEOにない機能として、画像サイズの自動最適化があります。最適化によって容量が削減され、ページの読み込みスピード向上につながります。All in One SEOは、画像軽量化プラグインを組み合わせて使うと、動作がかなり重くなるため、サイトにアップロードする前に、画像最適化ソフトを通す必要があります。
SEO Press
SEO Pressは、シンプルで使いやすいUIが特徴のプラグインで、コストを抑えてSEO対策をしたい人に向いています。All in One SEOの最低価格が49.50$なのに対し、SEOPressは39 $で利用できます。
機能の豊富さではAll in One SEOの方が優れていますが、SEO Pressの優れている点は、無料版・有料版、どちらも対応サイトが無制限な点です。All in One SEOは、99.50$以上かけなければ、複数サイトの一括管理ができません。
The SEO Framework
The SEO Frameworkはシンプルかつ効率的にSEO対策をしたい人向けのプラグインです。搭載機能はAll in One SEOに劣りますが、組み込まれたAIによるコンテンツの自動最適化に優れています。また、改善が必要なSEO要素を色で分けて表示する機能もあります。
All in One SEOとの最大の違いは、動作のスピードです。The SEO Frameworkは、余分な機能を削ぎ落として軽量化しているため、ページの読み込みスピードにネガティブな影響を与えづらいです。All in One SEOは、機能の多さゆえに、ページの表示速度や、動作を重くしてしまう可能性があります。
まとめ