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Googleアナリティクスのセッション数とは?確認方法やメリットなど解説

Googleアナリティクスのセッション数とは?確認方法やメリットなど解説
Googleアナリティクスのセッション数は、WEBサイトのパフォーマンスを評価するための重要な指標です。しかし、セッション数とは具体的に何を意味するのか、ページビュー数やユニークユーザー数との違いは何なのか、意外に混同してしまっていることも多いのではないかと思います。

 

amano_portraitそこで、セッション数の定義やそのカウント方法、分析するメリットなど詳しく解説します。また、セッション数を増やすための具体的な施策もお伝えするので、自社WEBサイトの改善に役立ててください。

 

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Googleアナリティクスのセッション数とは?

Googleアナリティクスのセッション数とは、1人のユーザーがWEBサイトを訪問し、行動して離脱するまでの一連の活動を1つの単位としてカウントする指標のことです。セッションには、ページの閲覧、ボタンのクリック、フォームの送信などの行動が含まれ、一般的に30分間の非アクティブ時間が経過するとセッションが終了します。

 

例えば、ユーザーがECサイトにアクセスして商品を閲覧し、カートに入れて購入手続きをおこなった後、ページを離れた場合、この一連の流れが1セッションとしてカウントされます。このセッション数は、WEBサイトのトラフィックやユーザーの行動を把握するための重要な指標になります。

 

GA4におけるセッションのカウント方法

ここでは、セッションのカウント方法について解説します。具体例を挙げてお伝えしますので、セッションの意味を理解するのに役立ててください。

 

標準的な訪問

ユーザーAが午前10時にWEBサイトを訪問し、10分間で数ページを閲覧して離脱します。この場合、セッションは「1」とカウントされます。

 

再訪問

ユーザーAが午前10時にWEBサイトを訪問します。10分間WEBサイトを閲覧後、別のWEBサイトに移動します。その後、同じユーザーAが10時30分に、再び自社WEBサイトを訪問しました。この場合、セッションは「2」とカウントされます。

 

30分以上動きがない

ユーザーAは、午前11時にWEBサイトを訪問します。その後、11時30分までページを移動したり、ボタンを押したりすることなく動きが停止しました。この場合、これでセッション数は「1」とカウントされます。

 

しかし、ユーザーAが11時45分に、再びサイトの閲覧し始め、ページの遷移やボタンのクリックがおこなわれました。この場合、11時45分以降の動きは別のセッションとしてカウントされます。

 

そのため、セッション数は午前11時のものが「1」で、11時45分も「1」とカウントされるため合計「2」となります。

 

24時をまたいでの訪問

ユーザーAが23時45分にWEBサイトを訪問し、その後、24時をまたいで午前0時15分に離脱しました。この場合、GA4ではセッションが途切れず、「1」としてカウントされます。一方、以前のユニバーサルアナリティクスでは、24時でセッションが切れるため、セッション数が「2」としてカウントされます。

 

セッション数を分析するメリット

Googleアナリティクスを使ったセッション数の分析は、訪問者の行動やWEBサイトのパフォーマンスを深く理解するために重要です。ここでは、セッション数の分析がどう役立つのか、具体的なメリットを解説します。

 

マーケティング効果の測定

広告キャンペーンやSEO対策など、さまざまなマーケティング施策の効果を測ることができます。例えば、特定のキャンペーン後にセッション数が増加した場合、そのキャンペーンがどの程度成功したかを知る客観的材料となり、今後のマーケティング戦略に役立てることができます。

 

WEBサイト内の改善点が見つかる

セッション数や滞在時間、ページの離脱率を分析することで、サイト内でのユーザー体験を改善するヒントがえられます。滞在時間が短いページやセッション終了の多いページがあれば、ユーザーがどこで興味を失っているのかを検討し、改善を図ることができます。

 

GA4でセッション数を確認する方法

ここでは、Googleアナリティクス(GA4)で、セッション数を確認する方法について解説します。Googleアナリティクスの管理画面と照らし合わせながら、自社WEBサイトのセッション数を把握してください。

 

Step1.管理画面から操作

まずは、Googleアナリティクスにログイン後、画面左側にある「レポート」というボタンを押します。その後、新しいパネルが開くので「ライフサイクル」をクリックしてください。その後、「集客」を押し、さらに「トラフィック獲得」をクリックします。

 

Step2.指標から確認する

Step1の手順で進めると、「トラフィック獲得:セッションのメインのチャネルグループ」というページに遷移します。そして、画面上部にはグラフが、画面下には表がそれぞれ表示されます。表の縦列にある「Organic Search」というのは、自然検索からの流入を指しています。例えば、Googleなどの検索エンジンからどの程度、流入しているかを確認できます。

 

また「Direct」というのは、ユーザーがブックマークなどから直接流入したことを指しています。一方、横軸にある指標に注目すると「セッション数」というのがあります。これが該当の項目です。

 

Googleアナリティクスのセッション関連指標

Googleアナリティクスのセッション関連指標は、サイト訪問者の行動をより深く理解するために欠かせないデータです。ここでは、セッション関連指標について、見方やWEBマーケティングでの活用方法など解説します。

 

ユーザーあたりのセッション数

関連指標として「ユーザーあたりのセッション数」があります。これは、1人のユーザーが平均して何度WEBサイトを訪問しているかを示す指標で、「セッション数 / アクティブユーザー数」で算出できます。

 

この数値が高い場合、同じユーザーが繰り返しWEBサイトに訪問しているため、リピーターが多いと判断できます。ECサイトやコンテンツ系サイトでは、ユーザーあたりのセッション数が多いほど、WEBサイトが魅力的で、価値のある情報や商品を提供している可能性が高いと判断できます。

 

参考ページ:Number of sessions per user – dashthis

 

セッションあたりのコンバージョン率

セッションあたりのコンバージョン率は、WEBサイトを訪れたユーザーが、どれだけの目標となるアクション(購入、問い合わせ、登録など)を達成したかを示す指標です。具体的には「コンバージョンがあったセッション数 / セッション数」で算出します。

 

基本的には、この数値が高いほど、WEBマーケティングの効率が良いと判断できます。例えば、ECサイトでセッションあたりのコンバージョン率が高いということは、ユーザーがそれだけ自社のWEBサイトで商品購入をしているということを意味します。

 

平均セッション継続時間

平均セッション継続時間は、ユーザーがWEBサイトに訪問してから離脱するまでの平均滞在時間を示す指標で、計算式は「全てのセッションの継続時間 / セッション数」です。ユーザーがWEBサイト内でどれだけの時間を過ごしたかを測定する際に役立つ指標です。

 

この平均セッション継続時間を知ることで、WEBサイトのコンテンツやユーザーエクスペリエンスがどの程度、魅力的であるかを評価することができます。例えば、WEBサイトに動画コンテンツを設置し、ユーザーが長く滞在していれば、動画コンテンツがユーザーの興味を引いていると判断できます。

 

セッション数を増やす方法

セッション数を増やすことは、WEBサイトの成長や収益向上に直結する重要なポイントです。SEO対策、SNSの活用、メールマガジンの配信など、実際に効果が期待できる具体的な方法を解説します。

 

SEO対策をおこなう

SEO対策は、検索エンジンでの上位表示を目指し、WEBサイトへのセッション数を増やすための重要な施策です。具体的な施策は複数あり、価値のあるコンテンツの充実や内部リンク、WEBサイト全体の回遊性を高める施策などが考えられます。これらの施策を組み合わせることで、自然検索からの流入数が増え、セッション数の向上が期待できます。

 

参考ページ:SEOとは?[2024年最新のSEO対策]検索エンジン最適化ガイド

 

SNSで流入経路を増やす

SNSを活用してセッション数を増やすことも可能です。X(Twitter)、Instagram、Facebookなど、自社のコンテンツと相性の良いSNSを選定し、そこでユーザーにとって有益な情報を発信することで、SNS経由でのセッション数を増やすことができます。

 

SNSでは有益なコンテンツを配信すれば、シェアやコメントを通じて拡散される可能性が高く、結果として新しい訪問者が増加します。さらに余裕があれば、SNS広告の併用も検討してください。SNS広告は、特定のターゲット層にリーチしやすく、WEBサイトへのセッション数を直接的に増やすことができます。

 

参考ページ:SNS運用は集客を伸ばすのに不可欠!おすすめのSNSやポイント

 

メールマガジンを発行する

メールマガジンの活用は、セッション数を増やすための効果的な方法です。自社のメールマガジンを通じて、最新のコンテンツやキャンペーン情報を直接ユーザーに届ければ、短時間でWEBサイトへの訪問を促すことができます。特に、メールマガジンは配信タイミングを自由に調整できるため、都合の良い時間帯や時期に合わせてセッション数を増やすことが可能です。

 

また、より多くのセッション数を増やすためには、ターゲットとなる読者層をセグメント化し、カスタマイズされたコンテンツを提供してください。そうすることで、関心を引きやすくなり、クリック率も向上します。

 

WEB広告をおこなう

セッション数を増やすための有効な施策の1つは、WEB広告です。WEB広告は、特定のターゲット層に対して効率的にリーチできるため、短期間でセッション数を増加させることができます。具体的には、検索エンジン広告(PPC広告)やSNS広告などが挙げられます。

 

これらを活用すれば、ユーザーの興味や検索意図に基づいて広告を配信でき、関心の高い訪問者をWEBサイトに誘導できるので、繰り返し訪問するリピーターとなる可能性も高いです。

 

セッション数と類似した指標

セッション数に加えて、Googleアナリティクスでよく使われる指標に「ユニークユーザー数」と「ページビュー数」があります。これらは、セッション数と混同しやすいため、違いを理解しておいてください。

 

ユニークユーザー数

ユニークユーザー数とは、特定の期間内にWEBサイトやアプリを訪れた重複しないユーザーの数を示す指標です。重複しないようカウントするため、1人のユーザーが同じ期間内に何度も訪問しても、ユニークユーザー数としては1となります。

 

一方、セッション数は訪問の一連の行動を指し、1人のユーザーが複数回サイトに訪問すると、そのたびにカウントされます。たとえば、Aユーザーが3回、Bユーザーが2回、Cユーザーが1回訪問した場合、セッション数も6回としてカウントされます。このように、セッション数は訪問回数に焦点を当て、ユニークユーザー数は訪問者の総数に焦点を当てているという違いがあります。

 

ページビュー数

ページビュー数とは、GA4においては「表示回数」と表現されます。意味としては、ユーザーが閲覧したページ数のことです。例えば、ユーザーが自社のWEBサイトに訪問し、ページAとページB、ページCを閲覧した場合、ページビュー数は「3」とカウントされます。

 

セッション数は、WEBサイトへの訪問から離脱するまでを「1」とカウントするため、仮に1人のユーザーが3ページ閲覧しても「1」のカウントになります。

 

参考ページ:GA4のページビューとは?3つの確認方法と、混同しやすい指標を解説

 

よくある質問(Q&A)

Googleアナリティクスのセッション数について、よくある質問をとりあげ解説します。WEBマーケティングにおいて、セッション数は重要な指標のため、今のうちに疑問点を解消しておいてください。
 

Q:セッション数が多いと何が良いのですか?

Answer)セッション数が多いということは、WEBサイトに多くの訪問者が来ている、またはユーザーが繰り返しWEBサイトを訪れていることを意味します。つまり、WEBサイトの人気度やコンテンツの魅力を測る指標として役立ちます。

 

Q:セッションの終了タイミングはどう決まりますか?

Answer)ユーザーがWEBサイトを離脱した場合、セッションが終了となります。その他、30分間WEBサイト内での動きがなければセッションは終了とみなされますし、日付をまたいだ場合も同様です。

 

Q:セッション数を含めたおすすめ探索レポートは?

Answer)探索レポートはユーザーが自由に設定し、分析できる機能のことです。こちらで、セッション数を含めたさまざまなレポートを作成することができます。1つのおすすめの形式としては、指標として下記のものを設定してください。

 

  • アクティブ ユーザー数
  • セッション数
  • 表示回数
  • エンゲージメント率

 

ディメンションとしては「日付」を指定してください。こうすることで、ユーザーの主な行動を日別で追跡することができます。

 

参考ページ:GA4のデータ探索とは?レポートの使い方と注意点

 

 

まとめ

amano_portraitGoogleアナリティクスにおけるセッション数の定義や、ページビュー数やユニークユーザー数との違いなど解説しました。セッション数はWEBサイト訪問者の行動を把握するための重要な指標です。WEBマーケターとしては、ユニークユーザー数など他の指標と組み合わせて分析するようにしてください。また、セッション数を増やすためには、SEO対策やSNSの活用、メールマガジン配信などの施策が有効です。これらの施策を適切に実施することで、より多くのユーザーをWEBサイトに引き込み、売上向上につなげてください。

 

 

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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