Googleアナリティクスのアカウントとは?作成方法や使い方を解説
Googleアナリティクスには、アカウントやプロパティ、ビューといった3つの階層があり、アカウントはそのうちの1つです。それぞれ特徴が異なり、アカウントは最上位の階層でありプロパティやビューの権限をコントロールすることが可能です。
プロパティやビューはそれぞれ特徴や働きが異なるため、確認が必要です。GA4(Google Analytics 4 プロパティ)のアカウントでは、複数のセッションやデバイスをまたいだデータを分析できるなど、さまざまなメリットがあります。
Googleアナリティクスのアカウント構造
Googleアナリティクスのアカウントは次の階層構造で成り立っています。
- アカウント
- プロパティ
- ビュー
それぞれの階層において設定できる内容が違うため、それぞれに特徴を理解することが重要です。
アカウント
3つの階層構造のなかでもっとも大きい単位なのがアカウントであり、企業名を設定することが一般的です。アカウントの特徴として、ユーザー権利、権限などのメニューがあり、フィルタの設定ができます。さらに、アカウントを1つ持つことで複数のWEBサイトのデータを管理することが可能です。
プロパティ
プロパティはアカウントの次の階層です。一般的にアカウントに紐づいているWEBサイトに対して、1つのプロパティがあります。プロパティでは、Googleにおけるそれぞれのサービスの設定、トラッキングをしたWEBサイトのデータ管理、WEBサイトのデータをメンバーで共有などができます。
ビュー
ビューはGoogleアナリティクスにおいてもっとも下の階層にあたります。主な目的としては、それぞれのプロパティで集めた情報を分析ツールを使って分析ができます。さらに、レポートの設定を変更するのもビューの役割です。
チャネルの設定やフィルターの設定、一部のディレクトリに関するデータの計測などはすべてビューでおこないます。
GoogleアカウントとGoogleアナリティクスアカウントの違い
GoogleアカウントとGoogleアナリティクスアカウントは別のものであり、特徴も異なります。
Googleアカウントの特徴
Googleアナリティクスを使うためには、Googleアカウントが必要です。Googleアカウントを持っているとGmailやGoogleカレンダー、Googleマップでお気に入りの場所を保存できるなどさまざまなGoogle関連のサービスを利用することができます。
Googleアナリティクスアカウントの特徴
Googleアナリティクスアカウントは、アナリティクスのみに活用するアカウントです。企業や部署ごとに1アカウント持つことが一般的です。
Googleアナリティクスアカウントの作成方法
Googleアナリティクスを活用するためには、アカウントを作成することが必要です。アカウントを作成する手順は次のとおりです。
- GAのアカウント設定
- プロパティを設定
- ビジネスの内容を入力
GAのアカウント設定
Googleアナリティクスのアカウントですが、2023年7月にUA(ユニバーサルアナリティクス)のサービスが終了することが発表されているためGA4(Google Analytics 4 プロパティ)のアカウントを開設する必要があります。
まず任意のアカウント名を設定しますが、企業名やサービス名などで設定することが一般的です。後ほど変更できるため、変更が必要になった場合は対応可能です。
プロパティを設定
次にプロパティを設定していきますが、4文字以上の任意の名前を設定します。プロパティ設定はこれで終了です。
画像引用:[GA4] アナリティクスで新しいウェブサイトまたはアプリのセットアップを行う(アナリティクスヘルプ)
ビジネスの内容を入力
ビジネスの概要である、ビジネス規模や企業の業種、Googleアナリティクスの利用目的を選択します。
Googleアナリティクスアカウントのログイン
Googleアナリティクスを活用するためには、GoogleアナリティクスアカウントとGoogleアカウントのログインが必要です。(一部ログインしなくても分析できるものがあります。)
ログイン方法
Googleアナリティクスの公式サイト でアナリティクスにログインをします。Googleアカウントにログインしていない状態であれば、ログイン画面が表示されるため、IDやパスワードを入力してログインします。
ログインユーザーのコンテンツ利用分析とは
ログインをしたユーザーは次のようなメリットがあります。
- 正確なユーザー数を確認できる
- 特別なツールやレポートを活用できる
- ユーザー獲得やエンゲージメント、コンバージョンの関連性を把握できる
正確なユーザー数を確認できる
GA4(Google Analytics 4 プロパティ)のアカウントにログインすると、複数のセッションをまたいで発生したエンゲージメントデータを1人のユーザーデータとして確認できます。そのため、1人のユーザーがパソコンやスマートフォンなどさまざまなデバイスを使った場合でも、1つのデータとして把握することが可能です。
これまでは、1人のユーザーが同じ日にパソコンとスマートフォン、タブレットを使うと3つのレポートとしてカウントされていました。そのため、3つのデバイスで確認をした人がECサイトで商品を購入した場合エンゲージメント率は33%となります。しかし、GA4のログインユーザーであれば、複数のデバイスをまたいでもユニークユーザーを認識できるので、エンゲージメント率は100%です。
特別なツールやレポートを活用できる
GA4のアカウントにログインすることで、特殊なレポートビューを利用可能です。例えば、クロスデバイスレポート機能があるため、複数のセッションやデバイスを利用したユーザーの行動履歴を分析できます。
ユーザー獲得やエンゲージメント、コンバージョンの関連性を把握できる
複数のデバイスやセッションにまたがった数値を出せるため、コンバージョンとの関連性をより正確に把握できます。
Googleアナリティクスのアカウント削除
Googleアナリティクスのアカウントの削除は、編集権限を持った人だけが可能です。
削除する方法
Googleアナリティクスのアカウントを削除する場合は、ログインしたあとメニューに表示されている管理をクリックします。削除したいアカウントを間違わないように選び、アカウント設定を選択してからゴミ箱に移動をクリックして完了です。
しかし、ゴミ箱に移動されたアカウントはすぐにデータが消えるわけではなく35日間保存されたあと、自動的に完全に復元できなくなります。もし、復元する場合は35日以内にゴミ箱から復元したアカウントを選択したあと元に戻すをクリックしたら復元完了です。
削除する場合の注意点
削除したいアカウントでないアカウントを削除しないようにする必要があります。Googleアナリティクスにおいて、アカウントを削除するとアクセスデータが全て消えます。
さらに、アカウントを削除する場合、トラッキングコードの削除をすることが重要です。もし、削除を忘れた場合は必要のないファイルのリソースが増えることになります。
削除する前に必要なこと
Google アナリティクスのアカウントを削除できるのは、編集権限があるユーザーだけです。もし、権限を持っていないユーザーが削除する必要がある場合は、権限を持ったユーザーから付与してもらう必要があります。付与してもらうときは、ビューレベルやプロパティレベルではなく、アカウントレベルで付与してもらわないと削除ができません。
Googleアナリティクスにログインできない理由
Googleアナリティクスでログインできない場合は次のような理由が考えられます。
- ユーザー名やパスワードを間違えている
- Googleアカウントを削除してしまった
ユーザー名やパスワードを間違えている
Googleアナリティクスにおいてログインできない場合、まず考えられるのがユーザー名やパスワードを間違えていることです。Googleアナリティクスのログイン時で使うユーザー名とはメールアドレスです。入力ミスがないかどうか再度確認してください。
パスワードを忘れた場合は、ログイン画面の「パスワードをお忘れの場合」をクリックすることでパスワードの再発行が可能です。IDやアカウントは端末に保存できますが、データを見せたくない人とPCを共有している場合は注意が必要です。
Googleアカウントを削除してしまった
Googleアナリティクスにログインするためには、Googleアカウントが必要です。そのため、Googleアカウントを削除してしまうとGoogleアナリティクスをはじめとしたGoogleサービスへのログインができなくなるので注意が必要です。この場合は、再度Googleアカウントを取り直す必要があります。
Googleアナリティクスアカウントに関連するQ&A
Googleアナリティクスアカウントに関する質問は次のようなものが挙げられます。
- アカウントは最大何個まで作れますか?
- アカウント開設に費用はかかりますか?
アカウントは最大何個まで作れますか?
アカウントは複数作ることができ、サイトごとに異なるアカウントを設定することが一般的です。
アカウント開設に費用はかかりますか?
Googleアナリティクスは無料で始めることができますが、活用できる範囲が限られています。
無料版のGA4であればイベントパラメータがイベントごとに25個であるのに対して、アナリティクス360では100個対応しています。ほかにも、コンバージョンやオーディエンス、データ検索のサンプリングの上限などが有料版を使うことで引き上げられます。
まとめ
Googleアナリティクスを活用するためには、GoogleアナリティクスのアカウントとGoogleのアカウントの両方が必要です。いずれのアカウントを作る場合でも手間がかかるわけではありません。また、GA4(Google Analytics 4 プロパティ)はアカウントにログインすることで複数のセッションやデバイスをまたいだ計測が可能になることを始め、ログインユーザーにさまざまなメリットがあります。