バイラルコンテンツの成功事例から学ぶ3つのポイントを紹介
WEBマーケティングで活用したい集客方法として、バイラルコンテンツがあります。主にSNSなどを活用し、口コミなどから爆発的に拡散されるコンテンツになります。拡散における費用はかからないため、バイラルコンテンツで成功できれば効果的な集客や認知の拡大が可能です。
バイラルコンテンツはサイテーションの役目にもなりSEOの効果もあります。
バイラルコンテンツとは?
バイラルコンテンツとは、急激に拡散され、多くのユーザーの話題となるコンテンツのことをいいます。検索エンジンから自社サイトへの流入ではなく、TwitterやYouTubeなどのSNSを活用することで認知を広げる方法です。
ここでは、バイラルコンテンツの特徴や重要性について詳しく解説していきます。
バイラルコンテンツの特徴
バイラルコンテンツとは、口コミを活用しインターネット上で拡散されるコンテツのことです。バイラルは「Viral:ウイルス性」から名付けられており、主にSNSなどを通して急激に拡散されていく状態を示します。
また、バイラルコンテンツと似ている言葉で「バズる」があります。拡散する点においては同じ意味を持ちますが、大きな違いは拡散されるスピードや話題性の期間です。イメージとしてはバズる方が徐々に拡散されるが、話題性が長期的に持続していきます。
そのため、一時の話題性であればバイラルコンテンツの方が強いといえるでしょう。ただ長期的な持続の面では弱いため、拡散された後の施策が重要となります。
バイラルコンテンツの重要性
近年ではインターネットを使った集客が増加し、多くの企業が自社のWebサイトを活用しています。数年前までは自社サイトを持つだけで集客効果を得ることができましたが、競合となるサイトも増え、自社サイトへの流入を増やすことが容易ではなくなりました。
そこで多くの注目を集めているのが、SNSを活用したバイラルコンテンツです。SNSは利用者が多く、口コミで拡散されやすい特徴があります。
そのため、話題性のある商品や情報などユーザーが興味をもつコンテンツを作成し拡散されることで、最終的には自社サイトの誘導や自社商品の販売につなげることができます。
情報が多く溢れている世の中だからこそ、ユーザーへの認知を広げる手段としてバイラルコンテンツの活用が重要となります。
バイラルコンテンツのメリット
バイラルコンテンツでは通常の集客方法やマーケティング手法とは違ったメリットがあります。中でも、Web集客では多額の費用がかかる方法が多くありますが、バイラルコンテンツであれば少ない費用からでも効果を最大化できる特徴が強みです。
ここでは、バイラルコンテンツのメリットについて詳しく解説していきます。
費用をかけずに拡散できる
バイラルコンテンツの1番のメリットが費用をかけずに拡散することができることです。費用は主にコンテンツの制作費となるため、拡散に成功することができれば少額の資金からでも多くの集客が可能となります。
Webを使った集客はたくさんの方法がありますが、費用対効果や集客効果を得るまでの期間で考えるとバイラルコンテンツが最も優れているといっても過言ではありません。
例えば、Web広告では出稿するたびに費用が必要となります。検索エンジンからの流入を増やすSEOでは、対策自体に費用はかからないものの効果を得るためには長期目線で考えなければいけません。
集客する上での初期費用が限られているが、早くに効果を出したいと考えている場合にはバイラルコンテンツの活用がおすすめです。
印象を与えやすい
多くの人から話題性を集め拡散されるバイラルコンテンツは、認知を広げやすいだけでなく印象に残りやすいといった特徴があります。
例えば、通常のCMを数年間覚えている人はあまりいません。しかし、話題性のあるCMであれば数年経ったとしても記憶に残っていることや、商品やサービスを見てCMを思い出すこともあります。
バイラルコンテンツでも同じことがいえ、話題性や拡散力を武器にしているからこそ印象に残りやすいことが強みです。
また、多くの認知を獲得することで企業イメージや商品の信頼にもつながります。
仮に一過性の話題で終わったとしても、印象に残すことができればその後にも繋げやすくなるため、多くのメリットを得ることができます。
バイラルコンテンツのデメリット
バイラルコンテンツは多くのメリットがありますが、自分自身で拡散のコントロールができないなどいくつかのデメリットもあります。とはいっても、マーケティングや集客を行う上では確実性のある方法はありません。
そのため、バイラルコンテンツにおいてもデメリットよりメリットを強みに考えることをおすすめします。
ここでは、バイラルコンテンツのデメリットについて詳しく解説していきます。
簡単に成功できるわけではない
バイラルコンテンツを成功させるには話題性が欠かせませんが、話題性や興味を引くコンテンツ作りは簡単ではありません。
ときには凝ったアイデアでなくても拡散することはありますが、基本的には今までにないような新鮮さや面白さなどさまざまな要素が必要となります。
そのため、拡散されやすいコンテンツを作るには、オリジナリティや流行に合わせることがおすすめです。流行の移り変わりが早い点を注意しなければいけませんが、少なからず話題性に上がるようなコンテンツが作りやすい特徴があります。
少しでも話題性が集まれば拡散につながるため、良いアイデアが思い浮かんだらたくさん挑戦していきましょう。
悪い印象を与える可能性もある
バイラルコンテンツは良くも悪くも拡散力があるため、中には悪い印象を与えてしまう可能性もあります。
例えば誇大な表現を使っている場合や、事実と異なるようなことを記載しているとユーザーの反感につながります。とくに有名人を起用した拡散手法などは注意が必要です。
また最近では炎上という言葉も頻繁にききますが、炎上が原因で企業が倒産するリスクもあるため、コンテンツを作る際や拡散を行う過程ではユーザーに配慮をしましょう。
違反的な行為はもちろんのこと、ユーザー視点での考えや行動を考えることが重要になります。
バイラルコンテンツの成功事例
バイラルコンテンツの成功事例は数多くありますが、特徴がそれぞれ異なることもあり学べる要素も多くあります。特徴や成功した理由を分析し、自分のコンテンツ作成に活かしていきましょう。ここでは、バイラルコンテンツの成功事例について詳しく解説していきます。
TikTok
TikTokは日本で1000万人がダウンロードされている、ショート動画のプラットフォームです。YouTubeなどの動画コンテンツが流行っていた理由もありますが、手軽さや簡単な操作方法で若者を軸に人気を獲得しました。
TikTokが流行った理由として、誰もが手軽に投稿することができる点が挙げられます。また、音楽に合わせたダンスを真似する人が増えたこともあり、投稿への敷居が低く身近な存在になったことも考えられます。
TikTokはSNSとして拡散力を活用するために利用している人もいますが、やはり誰にでも簡単に活用できる点が成功した大きな要因となり、参考にすべきポイントになります。
PSYのカンナムスタイル
カンナムスタイルは、2012年に世界中で流行した韓国発祥のミュージックです。YouTubeでアップされ一気に拡散されましたが、実際は計算された上で投稿されたバイラルコンテンツでした。
というのも、2012年の時点でYG Entertainment 社はYouTubeで多くの投稿を重ね、約250万人の登録者を集めていたからです。YG Entertainment 社はカンナムスタイルを手掛けた、韓国の音楽レーベル会社です。
地道に登録者を増やしながら基盤が完成させ、タイミングを合わせてカンナムスタイルを発表し見事に世界中の拡散に成功しています。
やはりどんなに良いコンテンツを作ったとしても、アプローチする人がいなければ拡散することは難しいです。そのためコンテンツは発表する前に、使用するプラットフォーム上のフォローワーや登録者数は獲得することをおすすめします。
コカ・コーラ
元々はオーストラリアで始まったのですが、その後世界中で人気となりコカ・コーラ社の売上を高めたのが「ネームボトルキャンペーン」です。それまでの飲料業界にはなかった新しい発想や、顧客の購入意欲をそそるアイデアで多くの話題を集めました。
また、多くの顧客がSNSで投稿し拡散されたことも人気の理由として考えられます。若者を中心に自分のネームボトルを購入した様子をSNSにアップすることがブームとなり、中にはコカ・コーラのネームボトルが売り切れるコンビニも出ています。
ネームボトルの作成はコカ・コーラ社の規模だからこそできたことではありますが、顧客に対するアプローチ方法や購買意欲の高め方は学ぶことが多くあります。
ハーゲンダッツ
ハーゲンダッツが行った施策が 「あのフレーバーをもう一度!フレーバー復活選挙」です。内容としては、過去の発売されたハーゲンダッツの種類の中からアンケートを取り、復活するフレーバーを決めるというものでした。
またアンケート回答者の中から抽選で1000名に、復活するフレーバーをプレゼントする企画も広く拡散された理由になります。
ハーゲンダッツのように、プレゼントを貰えたり参加型のイベントはユーザーからも魅力的に感じることが多く、バイラルコンテンツに向いているといえます。
いきなりプレゼントをするのは厳しい場合であれば、ユーザーにとってなにかしらメリットに感じる要素を含めることがおすすめです。
バイラルコンテンツを作成する方法
実際にバイラルコンテンツを作成する上では、コンセプトとしてコンテンツの特徴を決めることが重要です。
特徴に応じて強みとするポイントも変わってくるため、1番最初に決めることをおすすめします。ここではバイラルコンテンツを作成する上での3つのコンセプトについて詳しく解説していきます。
- 面白くて興味を引くコンテンツ
- 役立つ知識や雑学のコンテンツ
- 強烈さや印象強いコンテンツ
面白くて興味を引くコンテンツ
1番拡散されやすいのが、人に共有したくなるような面白さやユーザーの興味を引くようなコンテンツです。特にバイラルコンテンツで拡散をされることを考えると、ユーザーが人に共有したくなる心理を考えることが大切となります。
例えば、よくあるのがプレゼント系のイベントです。アンケートの回答や拡散した人の中から抽選でプレゼントという条件を設けることで、さまざまなユーザーに向けた拡散を行うことができます。
元々のファン以外にもアプローチが可能となるため、興味を引くようなコンテンツ作成はおすすめできるコンセプトです。
役立つ知識や雑学のコンテンツ
最近増えているのが、豆知識や雑学などから興味を引くコンテンツです。知らなかったことを知ったときの「人に話したいやシェアしたい」と思う心理をうまく利用しているため、多くの拡散を行うことができます。
どの分野においても、専門的な部分で一般的には知られていないことは多くあるため、コンテンツのネタは豊富であると考えられます。
また、自社の専門性をアピールすることにもつながるため、企業イメージやブランディングを含めたバイラルコンテンツの場合は効果的なコンセプトです。
強烈さや印象強いコンテンツ
拡散力が強く話題性を集めやすいのが、今までにない強烈さや印象に残りやすいコンセプトのコンテンツです。
例えば、キャッチコピーを使用したコンテンツや、ひと目でインパクトを与えるようなコンテンツになります。注意点としては、コンテンツの質が重要となることです。なにかしらのインパクトを与える必要があるため、凝ったアイデアを必要とすることが多くなります。
ただ、強烈さに関しては、一度イメージを植え付けることができれば長期的な効果を発揮できるといえます。企業としての強いイメージを植え付けたい場合は効果的なコンセプトになるため、ぜひ活用しましょう。