主要SNSの利用者数とは?マーケティングに活用するポイントを解説
最近は、多くの方が何らかのSNSを利用しており、SNSを中心としたマーケティングの重要性が上がってきています。
この記事を読んでいる方の中にも、これからSNSマーケティングを始めようと思っている、もしくはすでにSNSマーケティングをしているといった方がいるでしょう。
しかし、SNSごとに利用者が違うため
- それぞれのSNSにどのような特徴があるのか
- SNSマーケティングを成功させるための方法はどのようなものなのか
と気になる方もいるのではないでしょうか。
SNSとマーケティングの関係
SNSは、マーケティング活動において非常に重要な役割を持っています。なぜなら、SNSを中心としたマーケティングは、集客する上で欠かせない媒体の一つとなっているからです。
SNSの利用者数は年々増加しており、今後も増加すると予想されています。マーケティングでは利用者の多い媒体を活用することで、多くの目に触れるため効果が得やすいのです。したがって、利用者数の多いSNSはマーケティングをするなら欠かせないと言えるでしょう。
関連記事: SNSマーケティングの特徴とは?メリット・デメリットや手法を解説
日本におけるSNSの利用者数ランキング
SNSは、媒体によって利用者数が異なっています。以下は、日本国内におけるSNSの利用者数ランキングです。
- YouTube
- LINE
それぞれ解説していきましょう。
1位:YouTube
SNSの利用者数ランキング第1位は「YouTube」です。最近では、YouTuberが憧れの職業としてランキングするなど、あらゆる方面で注目を集めています。また、YouTuberが独自の事業を始めて好評であるケースも多く、職業としても認められつつあります。
特徴
YouTubeの特徴は、世界中で利用されている動画のプラットフォームで、幅広い年齢層の方に利用されていることです。
生放送の形でおこなわれるライブ配信が可能で、配信中には投げ銭というスタイルがあります。また、ある程度の登録者数を誇るチャンネルであれば「チャンネルメンバーシップ」と呼ばれるものが作成可能で、月額で利用できるサブスクリプション型の動画チャンネルが運営できます。
利用者数
2020年にGoogleが発表したデータによる、日本国内で6,500万人以上が利用しているという結果でした。年齢層は、18〜24歳が最も多いものの、65歳以上の利用もあるため幅広い年齢層に利用されるSNSだとわかります。
さらに、YouTubeは利用するデバイスを制限せずに視聴可能であるため、パソコンやスマートフォン以外でも、PS4やニンテンドースイッチなどのゲーム機でも視聴ができるのです。
また、最近では新型コロナウイルスの影響で自粛生活が強いられているため、以前にも増してYouTubeの需要が上がっています。
2位:LINE
第2位は「LINE」です。LINEといえば、連絡手段として利用するユーザーが増加していき、今となってはスマートフォンを持っていればほとんどの方が利用しているSNSです。では、LINEの特徴と利用者数を見ていきましょう。
特徴
LINEの特徴は、何といっても素早くメッセージを送信できるため、連絡手段やチャットツールとして優れていることです。
また、メッセージだけではなく、スタンプや動画なども送れるため、文字だけでは伝えられなかったニュアンスもスタンプなどで送れるようになりました。
他にも、LINE APIが公開されており、利用することでLINEを活用したシステム開発が可能となったのです。APIとは、LINE側が無料で公開しているプログラムのことで、利用者は申請をすることで自由に利用できるものです。LINE APIを活用することで、自動で応答するチャットボットを作成などの幅広い活用が期待できます。
利用者数
LINEの利用者数は、LINE株式会社が発表した「LINE Business Guide」によると、国内の月間アクティブユーザー数が8,900万人以上という結果でした。この数字は、日本国内における人口の70%が利用しているようです。
また、最近では若者世代だけではなく、60代の利用率も向上しています。
3位:Twitter
SNSの利用者数ランキング第3位は「Twitter」です。Twitterは、2006年にリリースされてから今日に至るまで、多くのユーザーに利用されているSNSの一つです。
特徴
Twitterの特徴は、140文字までの短い文字で投稿する形式であることです。自身の画面にはフォローしたアカウントの投稿が表示され、投稿のことを「ツイート」と呼んでおり、リツイート機能によって拡散できます。
リツイートとは、リツイートした本人のフォロワーに投稿が拡散される機能で、数珠繋ぎ方式でツイートが拡散されます。Twitterは、リツイート機能によって拡散力を持ったSNSと言われているのです。
また、Twitterはリアルタイムな状況を伝えたり検索するのにも優れており、災害時にも活躍しているのが特徴です。
利用者数
Twitterの利用者数は、2017年にTwitterジャパンが発表したツイートによると、4,500万人を達成したようです。
現在はツイートから4年を経過しているため、利用者数は4,500万人以上となっているでしょう。また、ユーザーは20代の利用者が最も多く、2021年から男性の比率が高くなっています。
4位:Instagram
SNSの利用者数ランキング第4位は「Instagram」です。Instagramは2010年よりリリースされており、全世界のユーザー数ではTwitterを超えています。
特徴
Instagramの特徴は、画像や動画をメインとした投稿形式のSNSということです。また、利用者の多くは24時間で投稿が消える「ストーリーズ」を活用しており、積極的にフォロワーへ共有しています。
Instagramでは、インスタグラマーと呼ばれる職業も新たに誕生し、Instagramの運用のみで生計を立てているインフルエンサーが登場しました。
Instagramは、他のSNSと比べてビジュアルをメインとした投稿スタイルが特徴の一つです。
利用者数
Instagramの利用者数は、2019年時点で月間アクティブユーザー数が3,300万人を突破したと発表しています。
参考:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破
記事によると、日本では男性よりも女性の利用率が高くなっており、ユーザーの70%がInstagramのストーリーズを活用した投稿がメインの使い方となっています。
また、ビジネス面でも利用が拡大しており「ショッピング機能」や「アンケート広告機能」を活用し、ユーザーからの反応を見て購買活動やマーケティング活動に活かしているのです。
今後は、クレジットカード決済と連携されるInstagramの「EC化」が予定されているため、利用の拡大が期待できます。
5位:Facebook
SNSの利用者数ランキング第5位は「Facebook」です。Facebookは、2006年に当時学生だったマーク・ザッカーバーグが創業した会社が由来となっており、今も有名なSNSとして全世界で利用されています。
特徴
Facebookは、全世界で最もユーザー数が多いSNSです。また、実名での登録しかできないため、今までのSNSと比べて匿名性が非常に低いSNSです。したがって、その人自身の人生をSNS上で公開されることが多く、ビジネスでの活用もされています。
イベント開催時の集客ツールとしても利用されており、Facebook上でイベントを開催し、参加メンバーの把握や管理も可能です。
利用者数
Facebookの利用者数は、2019年時点で2,600万人となっています。
参照:フェイスブック ジャパン長谷川代表が語る「退任の真意」–独占ロングインタビュー
メインのユーザーが30〜40代のビジネス層となっており、他のSNSと比べても年齢層は高い傾向であることがわかります。一方で、10代などの若い世代では利用率が極めて低くなっています。
ビジネス層の利用が高い理由としては、実名登録制であるため名刺代わりに交換する機会が多いためです。
また、Facebook上ではショップ機能やメッセンジャー機能があるため、ビジネスとしての利用価値が高いSNSであるといえます。
SNSをマーケティングに活かす方法を6ステップで解説
SNSの利用者数がわかったところで、どのようにマーケティングへ活かしていくのかがわからないところです。SNSをマーケティングに活かすためには、以下の6ステップで進めるのが重要です。
- 目的の明確化
- ペルソナの設定
- 自社ブランディングに合ったSNSの選択
- 定量的・定性的な目標を設定する
- 役割を明確化し、実施する
- 定期的な振り返りと修正を繰り返す
ステップ1:目的の明確化
まず始めは、SNSをマーケティングで活用する目的の明確化をしましょう。
何事においても、目的をしっかりと定めるのが重要です。特に、マーケティングにおいては日々新しい施策や手法が登場しているため、色々と手をつけすぎるケースが見受けられます。
色々と手をつけてしまった場合は、全てが中途半端になってしまい、結果的にSNSマーケティング自体が上手くいかず終わってしまうケースがあるのです。したがって、途中で軸をぶらさないためにも、目標を明確に立てるのがおすすめです。
例えば「今よりも若い世代をターゲットにマーケティングを仕掛けていきたい」「ビジネス層を対象に集客していきたい」など、さまざまな理由があります。
ステップ2:ペルソナの設定
ステップ2では、目標を達成するために必要となるペルソナを設定します。ペルソナとは、実在するような詳細な設定をした人物像のことです。ペルソナを設定することで、具体的な人物を例に考えられるため、ペルソナがどのような悩みや課題を持っているのかがわかりやすくなります。
具体的なペルソナの例は、以下の通りです。
ペルソナ:35歳の女性、4社目でアパレル系のショップ店員をしている、趣味はヨガ、都内でマンションを購入している、結婚しており子供が3人いる
上記を見ると、ペルソナは実際にいる人物が想像できるような詳細な情報となっています。むしろ、近くにいる人物をペルソナとして設定するのも良いでしょう。ペルソナは、定期的にアップデートをかけていくのが重要です。
ステップ3:目標達成に合ったSNSの選択
ステップ3では、目標達成に合ったSNSを選択します。先述した通り、SNSにはそれぞれ特徴があり、ユーザー数や年齢層も異なっているのです。
例えば、TwitterやInstagramは若者を中心に利用されているため、比較的若い年代をターゲットに設定していると活用されやすいです。しかし、比較的年齢の高いビジネス層を対象としている場合には、Facebookを活用することで効果的なSNSマーケティングが可能となります。
したがって、ステップ1で立てた目標を達成できそうなSNS選定が重要となるのです。
ステップ4:定量的・定性的な目標を設定する
ステップ4では、SNSで達成したい目標を定量的かつ定性的に設定することです。具体的な目標を設定することで、SNSマーケティングを効率的に進めていけます。
例えば、TwitterでSNSマーケティングに取り組むとしましょう。定量的な目標としては、1日の投稿数を5回以上にする、フォロワー数を1,000人以上目指すといったものがあげられます。
一方で定性的な目標は、数値で測れないものになるため、以下のようなものが考えられます。
- インフルエンサーに取り上げられる
- ユーザーの印象が好意的に変化する
ステップ5:役割を明確化し、実施する
ステップ5では、SNSマーケティングの役割を明確にして実施していきます。
SNSマーケティングをする場合、複数のSNSで運用すると多くの労力を必要とするのです。なぜなら、SNSごとに特徴や年齢層が違ってくるため、アプローチする手法や訴求内容が異なるためです。
したがって、1人の担当者だけで全てをおこなっていくのではなく、リソースに余裕があれば担当を分けていく効率的な運用が求められます。
ステップ6:定期的な振り返りと修正を繰り返す
ステップ6では、定期的に振り返ることで改善点や課題点を洗い出し、修正をしていきます。SNSマーケティングは、一度施策をおこなったら終了するわけではなく、定期的な効果測定が重要です。
効果測定としては、今現在取り組んでいる施策の効果が出て目標に近づいているのか、もしくは効果が全く出ずに目標達成が難しいのかどうかを見ていきます。もし、効果が出ているのであれば継続して運用する必要があります。一方で効果が出ていない場合は、課題点を修正していったり、新しい施策を打ち出していくことも必要です。
マーケティングにおいて重要なのは、継続的に施策を振り返り、そこででた改善点を次回に活かして繰り返し実践していくことです。
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まとめ