SNS運用は集客を伸ばすのに不可欠!おすすめのSNSやポイント
SNSのユーザーが増えるなかで、運用を検討している企業も多いでしょう。一方でSNSの必要性やどの媒体が適しているのかわからないこともしばしば。
なぜ企業にSNS運用が必要なのか?
なぜ現代において、企業にSNS運用が必要なのか、その理由について紹介します。
SNSの閲覧をきっかけに商品・サービスを購入する人が多い
現代では、SNSの広告や投稿などをきっかけに、商品・サービスを購入する消費者が多くいます。
実際に、アライドアーキテクツ株式会社が調査したデータによると、各SNS利用者のうち、4割以上のユーザーが「SNSをきっかけに、初めて利用するお店に足を運んだことがある」と回答しています。
出典:SNSをきっかけとした購買行動・口コミ行動調査結果(アライドアーキテクツ株式会社調べ)
また、初来店の動機のきっかけとして、多くのSNSで「企業アカウントのキャンペーンやクーポン」がもっとも大きなきっかけと回答しています。
出典:SNSをきっかけとした購買行動・口コミ行動調査結果(アライドアーキテクツ株式会社調べ)
このようにSNSでの情報が、そのまま消費者の行動に結びつくケースがあるのです。そのため企業としても、SNSでキャンペーン情報やコンテンツを投稿することは、いずれお客様の購買心理に働きかけることにつながります。
継続的な投稿でブランドを高められる
長期で継続して投稿している企業アカウントは、ブランド力を高められるメリットがあります。なぜならSNSはブランディングの「認知度」を獲得しやすい媒体であり、また熱心なファンがつきやすいからです。
継続的に投稿していると「どのようなコンテンツが拡散されやすいか」を把握できるようになります。ユーザーに刺さるコンテンツを投稿できれば、広くシェアされるようになり、また認知度は増していきます。
SNSによって認知度を高められれば「このお店だから行こう」と考えるユーザーも増え、ブランド力の恩恵を受けられるようになるのです。
基本的に無料で顧客を集客できる
SNSは登録や投稿機能は無料であることが大半です。そのため予算をかけずに集客したい企業には、SNSがぴったりです。
たとえば、TwitterやInstagramの投稿機能のみを使ってキャンペーン情報やコンテンツを投稿して集客できた場合、コストは0円です。これほどコストをかけずに多くの顧客を集客できるツールは、SNS以外に早々ないでしょう。
ただし、SNS運用ですべてのコストが0円になるわけではありません。まず、投稿している人の時間は、人件費が発生していることになります。また投稿機能以外に、SNS内に掲載できる広告「SNS広告」を利用した場合は、当然広告費が発生します。
企業に向いている5つのSNS
企業運用に向いているSNSを5つ紹介します。
Twitterとは、日々のつぶやきを140文字以内で投稿できるSNSです。拡散性の高さが特徴で「リツイート」と呼ばれる機能で、他ユーザーの投稿を自アカウントで再び投稿しなおせる機能です。
拡散性が高いため、キャンペーン情報やコンテンツを投稿する企業アカウントにはぴったりのSNSです。フォロワー獲得数の規模の多さが、Twitterの最大のメリットです。
<Twitter運用のメリット>
- リツイートやハッシュタグによって、キャンペーン情報やコンテンツを拡散しやすい
- SNSのなかでも、もっともフォロワーを獲得しやすい
- ユーザーとコミュニケーションできる
- ユーザーの目に触れる機会が多いので、投稿を重ねることでブランディングしやすい
反面、拡散性が高いのでもっとも炎上しやすいSNSの1つです。Twitterに投稿する企業アカウントは、炎上しないように複数人でチェックしたり、マニュアルを整備したりする必要があります。
<Twitter運用のデメリット>
- 拡散性が高いので、もっとも炎上しやすいSNS
- 匿名でアカウント作成が可能で、攻撃的なアカウントも多い
- リプライ、リツイート、いいね送信など、運用上の手間が多い
TwitterといえばSNSの代表格なので、手始めに運用してみるにはおすすめの媒体です。
Instagramとは、画像や動画の投稿に特化したSNSです。旅行や不動産など、視覚でユーザーに訴えかけやすい業種におすすめの媒体です。
<Instagram運用のメリット>
- 写真や動画で訴求しやすい業界にぴったり(旅行や不動産など)
- ハッシュタグ検索を対策することで、顧客の購買を促進できる
- 写真・動画を投稿するSNSなので炎上しにくい
「インスタ映え」と呼ばれるほど、客観的に美しい画像を投稿することがインスタでは進んでいます。Instagramの機能で画像加工機能があるので、自社ターゲットに訴求できる画像の加工ができれば、コアなフォロワーを獲得しやすくなるでしょう。
またInstagramには「商品・サービスをハッシュタグ検索している人が多い」ということが挙げられます。「#〇〇」と検索することで、ほかのユーザーが投稿している商品・サービスの写真・動画が表示されます。
そのためInstagramの企業アカウントは、このハッシュタグ投稿を積極的に行うことで、顧客の購買意欲を上げることが可能です。
<Instagram運用のデメリット>
- 文字コンテンツで訴求しにくい
- 写真加工をすることが多く、運用の手間がかかる
- 拡散性が低いので、フォロワー獲得には投稿継続が必須
一方でInstagramは、文字で投稿されている部分が表示されにくいので、文字コンテンツで訴求するには向いていないSNSです。写真・動画を見ただけで自社製品をアピールできるように、画像作成・加工のスキルが求められます。
またTwitterのようにリツイート機能はないので、拡散性が低いのは難点です。Instagramでフォロワーを獲得するには、根気よく投稿を継続していく忍耐力が求められます。
ビジネス属性の強いSNSがFacebookです。Facebookには、個人用とは別に企業用アカウントの作成が可能です。これを「Facebookページ」といいます。
企業アカウントとして登録することで、キャンペーン情報やコンテンツなどを配信できます。
またFacebookは「いいね」や「コメント」をする機能があります。特にコメントではユーザーと密にコミュニケーションを取れるので、自社ファンを作りやすい利点もあります。
<Facebookページ運用のメリット>
- 企業としての信頼を得やすい媒体
- Twitterよりも炎上しにくい
- 「シェア」で拡散性がある
一方でFacebookページのデメリットは、コンテンツが最新順に表示されず、ユーザーの好みによって表示される順番が異なる点です。コンテンツを投稿しても必ずしもユーザーに表示されるとは限らないため、ターゲットに届けにくいのが難点です。
YouTube
YouTubeは、世界最大の動画プラットフォームです。動画を自由に投稿できるので、製品のPR動画や、コンテンツを通じて企業を知ってもらうことも可能です。
YouTubeのメリットは、ファンを獲得しやすい点です。YouTubeのチャンネルを登録する「登録者」が特徴で、ユーザーは好きな投稿者を登録することで、そのチャンネルの動画が公開される度に閲覧できるようになっています。
この登録者になってもらえれば、ユーザーは企業アカウントの動画が更新されるたびに、動画を視聴してもらえるようになります。
<YouTube運用のメリット>
- ファンを獲得しやすい
- 通常のインターネット検索からも流入がある
- ブランド構築に利用しやすい
一方で、動画を撮影して加工する作業に多くの作業と時間を使うため、内製する場合はリソースを確保する必要があります。そこで動画編集は外部に依頼するのが一般的なので、コストがかかるデメリットもあります。
<YouTube運用のデメリット>
- 動画制作を内製するには十分なリソースが必要
- 効果が出るまで時間がかかる
- 規定により投稿できないコンテンツがある
LINE
国内最大のコミュニケーションアプリ「LINE」。個人として利用できるほか、企業アカウントは「公式アカウント」として、キャンペーン情報やコンテンツなどをユーザーに届けられます。
公式アカウントのメリットは、何といってもメッセージ開封率の高さです。メルマガと違い、トーク画面に流れてきたキャンペーン情報に、ユーザーは一度開くことが多いのです。メッセージを開くまでの障壁が少ないので、ユーザーにも閲覧しやすいのが魅力です。
また公式アカウントでは、1対1でユーザーとやり取り可能です。自動返信を併用しながら、1人ひとりのユーザーにきめ細やかな対応ができることで、顧客満足度を上げることが可能です。
<LINE公式アカウント運用のメリット>
- もっとも多くの国内ユーザーが利用しているメッセージアプリ
- メッセージの開封率や到達率が高い
- 1対1で顧客サポートができる
一方でLINEは、公式アカウントを簡単にブロックできるのが難点です。キャンペーンやコンテンツが弱かったり、配信頻度で相手に不快にさせたりすると、すぐにブロックされます。そのため、綿密な配信設計が求められるのです。
<LINE公式アカウント運用のデメリット>
- 簡単にブロックされる
- そもそも友達登録してもらわないと配信できない
- 60代以上のユーザーの訴求には適していない
SNS運用で集客を伸ばすための4つのポイント
企業がSNS運用で集客を伸ばすための、4つのポイントを紹介します。
継続的に投稿する
SNS運用は、継続的にキャンペーン情報やコンテンツを投稿することが重要です。SNS運用を始めるには、まず十分なリソースを確保することが重要です。
コンテンツの投稿数が増えれば、その分ユーザーに認知される機会が増えます。投稿が拡散されれば、フォロワー以外のSNSユーザーにも、キャンペーン情報やコンテンツが届くようになります。
反対に、あまりSNSに投稿しないような中途半端な運用になってしまうと、ユーザーにとって悪印象です。SNS運用は気軽に始められますが、時間を割かなければ負の遺産となる点には十分注意しましょう。
そのためSNS運用の理想は、毎日の投稿です。まずは1日1回投稿できるように、十分なリソースを確保しましょう。
「目的」と「目標」を明らかにする
ビジネスの基本として、SNS運用の目的と目標を明確にすることが重要です。茫然とSNS運用を始めても、思うような成果を得られず途中で挫折してしまいかねません。
SNS運用の際は「目的」「KGI」「KPI」の3つを設定しましょう。設定例としては、次のとおりです。
<SNS運用の目的と目標設定例>
- 目的:オフライン広告以外に、SNSからの集客経路を獲得して、広告費を削減したい
- KGI:20~30代の認知度向上
- KPI:フォロワー数毎月100人獲得
このようにSNSを利用する目的や目標を明確にしてから、運用を始めるようにしましょう。
投稿内容を複数人で精査できる仕組みを作る
SNSは拡散性が高く効率的に多くのユーザーにアプローチできる反面、炎上しやすいのがデメリットです。レピュテーションリスク(評判リスク)を考慮して、炎上しないように、投稿内容を複数人で精査できる仕組みをつくりましょう。
SNSの投稿内容で気をつけるのが、次のような点です。
<SNS投稿の注意点>
- 差別的な内容になっていないか?
- 誰かを誹謗中傷する内容になっていないか?
- その日に投稿して問題ない日か(記念日などを考慮する)?
- いたずらに内容を煽っていないか? など
投稿前に複数人で内容を確認するとともに、上記のようなチェックシートを作成することで、炎上リスクを大幅に減らせます。
SNS運用は代行してもらえる
SNS運用は多くの企業で取り組みやすい一方、リソースを割く必要があるため、実施したくてもできない企業もあるでしょう。そこでSNSの運用を、外部に委託する方法があります。
SNSの運用を外部に依頼すると、次のようなメリットがあります。
<SNS運用の外部に依頼するメリット>
- 社内のリソースを割く必要がない
- 自社にノウハウがなくても成果を出しやすい
- 常に情報を更新できる
SNSのノウハウがなくても、専門の代行業者によっては知識と経験を積み上げており、企業の業種や商品にあった運用をしてくれます。そのためSNSに関して知識のない企業は、運用代行業者に依頼するのもおすすめです。
一方でSNS運用を外部に依頼する場合、次のような注意点にも気をつけましょう。
<SNS運用の外部に依頼するデメリット>
- コストがかかる
- 業者の選定を間違えると成果を出せない
- 炎上リスクを0にはできない
当然ですが、SNSの運用を外部に委託すればコストが発生します。またSNS運用代行業者に依頼しても必ずしも成果を出せるとは限らず、また炎上リスクも0にはできない点は理解しておきましょう。
SNS運用代行の費用相場
SNS運用代行の費用相場は、金額によって内容が異なります。そこで金額ごとにできることを紹介します。
月額10万円以下
手始めにSNS運用の代行を依頼して使用感を確認するには、ぴったりの金額です。SNSの投稿作業や投稿内容作成を対応してもらえます。しかしコメント対応や月次レポートの提出などを対応してもらえないケースもあり、最小限の機能を使えるといったところです。
月額20~30万円
SNS投稿や記事作成に加えて、コメント対応や定期的なミーティングなどのオプションもついてきます。本格的なSNS運用を始めたいのであれば、月額20~30万円が最低のボーダーラインです。
フォロワーとのコミュニケーションが増えるので、フォロワーも獲得しやすくなります。
月額40万円以上
SNS投稿やリプライ対応などの一連の運用に加えて、広告の運用や、SNS運用全体の効果測定まで巻き取ってくれます。予算に余裕がある企業におすすめの価格帯です。
効果測定の数値をもとに企画を立案し実行するので、一番フォロワー獲得も進みやすい予算です。ある程度規模の大きな会社で、一気にSNS運用の効果を得たい企業におすすめです。