noteがSEOに強い理由と効果的な3つの対策について解説
検索エンジンの検索上位に、noteの記事がよく表示されていると感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。noteは運営会社がSEO対策に力を入れていることや、広告を一切表示していないなど、さまざまな要因によって検索上位の記事を増やしています。
noteのSEOとは
noteとは、記事や画像の投稿を無料で配信できるプラットフォームです。ブログなどと比べて簡単な操作が魅力的なポイントとなり、いまでは人気の高いサービスとして確立しています。
そんなnoteですが、検索エンジンで表示されるうえで重要なSEOにも強いと注目を集めています。ここでは、noteのSEOについて詳しく解説していきます。
noteにおけるSEOの特徴
noteは今でこそSEOに強いことで注目を集めていますが、以前まではSEOには特化しておらず検索上位に表示されることもそこまでないプラットフォームでした。その理由として、noteは海外向けのドメインを利用していたからだと考えられます。
実際にnoteは「note.mu」のドメインで2014年にサービスをスタートしており、2018年に「note.com」のドメインを取得、2019年に完全に移行しています。
その後、運営側のSEO対策が積み重なったことも含めてSEOに強いnoteが完成し、今では検索上位に表示されやすいプラットフォームとして有名です。
noteとブログのSEOの違い
noteとブログのSEOにおいて、どちらが強いというのはWebサイによっても異なるため判断できません。しかし何も無い状態から始めると仮定した場合はnoteの方が強いといえます。
なぜならnoteの場合、プラットフォームのドメインを活用できるからです。
そもそもnoteとブログでは、プラットフォームを活用しているかどうかが異なります。noteであれば、元々用意されているnoteというプラットフォーム上でコンテンを制作し公開する流れです。しかしブログの場合は基本的に自分で全てを立ち上げ、制作をする必要があります。
そのため、ブログを立ち上げる場合はドメインも新規で取得しなければいけません。SEOにおいてドメインの運用歴は重要視される要素にもなるため、プラットフォームとして運用歴が積み重なっており、膨大なコンテンツの量を持っているnoteの方が強いといえます。
noteでSEOを対策するメリット
元々SEOに強いnoteですが、noteのサービス内容や強みを考えると、更にSEOを対策して検索上位に表示させることができれば多くのメリットが受けられるといえます。
ここでは、noteでSEOを対策するメリットについて詳しく解説していきます。
有料記事の販売ができる
noteが人気の理由でもあり最大の特徴といえるのが、無料で有料記事を販売できることです。
noteには以下の販売形式があります。
- 有料記事
- 有料マガジン
- 定期購読マガジン
- サークル
- クリエイターサポート
サークルとクリエイターサポートは記事の販売ではなく、コミュニティなどを通した収益方法です。有料記事では3種類の方法があり、誰もが簡単に値段を設定し販売することができます。
従来までは、コンテンツを販売するには自分で制作し、販売許可などを取る必要がありました。しかしnoteを活用すれば一切面倒くさい手続きを行うことがなく、好きな記事を販売できます。
ここまで手軽な方法はなかったため、今以上に普及すればさらにnote内の市場規模が拡大するかもしれません。そのためnoteで検索上位に表示されるサイトであれば、今後はビジネスチャンスがたくさんあると考えられます。
noteのコミュニティで閲覧される
noteの強みは、SNSとしての活用も挙げられます。
noteではフォロー・フォロワー機能があるため、一般的なSNSと同じように活用することが可能です。そのため多くのフォロワーを獲得することができれば、投稿した記事の閲覧数を高めることにつながります。
また収益面で考える場合は、定期購読マガジンの相性が良いといえるでしょう。自分のファンとなるフォロワーを獲得できれば、定期購読マガジンによって一定の収益を得られます。
仮に他のSNSでフォロワーが多い人であればnoteへ誘導し、単品の有料記事を販売する方法も可能です。
したがってnoteを活用しコミュニティを構築できれば、閲覧数が増やせるだけでなく、いままで以上に収益を発生させる要素も含んでいます。
SNSのシェアを獲得しやすい
noteのシンプルながらユーザーの行動を考えたサイト設計が施されている点は、非常に使い勝手がよく、他のSNSと比べてメリットであるといえます。
例えば、有料記事の配置箇所や、SNSのシェアボタンです。
他のSNSであれば、ただシェアボタンが設置されている場合のほうが多いですが、noteでは「フォロー」と「サポート」が明確に分かれている設計がされています。
記事を読んでいるユーザーが押しやすい配置のため、シェアを獲得しやすい導線が組まれている点もnoteの魅力的なポイントです。
noteでSEOを対策するデメリット
noteのデメリットとして引っかかるポイントが、広告収益の仕組みを作れないことです。ブログであれば広告収益で稼いでいくことが一般的ですが、noteでは有料記事の販売がメインととなります。
そのため、どの程度の収益を目標にするかを踏まえて考えることをおすすめします。ここでは、noteでSEOを対策するデメリットについて詳しく解説していきます。
広告の表示ができない
noteとブログとの決定的な違いにもなりますが、noteではGoogleアドセンス広告やアフィリエイト広告を掲載できません。そのため収益化の幅が狭いことがデメリットとして考えられます。
例えばブログを運営しており検索上位の表示が少ない場合でも、単価の高いアフィリエイト商品を扱っている場合や、閲覧からの成約率が高い場合は、大きな額を稼ぐことができます。
しかしnoteでは広告を活用した収益化ができないため、基本的には有料記事の販売を活用するしかありません。
もちろん有料記事でも十分稼いでいくことができますが、稼げる額で考えるとブログの方が期待値は高いといえます。
したがって、大きな額を稼いでいきたい場合や、Googleアドセンス広告・アフィリエイト広告を掲載したい場合にはブログの活用をおすすめします。
note内の編集に限度がある
noteは全体をとおしてデザインが統一されているため、好きなサイトデザインにすることや、ボタンの配置を変えることはできません。
フォントのサイズ変更やアンダーラインなどの文字装飾は可能ですが、カスタマイズできる部分はほとんどないと考えましょう。そのためブログで執筆をしていた人からすると、物足りなさを感じる要素だと考えられます。
とはいっても、見やすく分かりやすいデザインが特徴として捉えられるか、カスタマイズ性がないことを質素に感じてしまうかは人によって異なる部分です。
また良い方向で捉えれば、記事の内容が重視されやすいということです。有料記事で他のユーザーと比較される際も、デザイン性が問われません。したがってnote内で競う場合には、内容の充実度を意識し質の高いコンテンツを目指していきましょう。
noteがSEOに強い3つの理由
noteがSEOに強い理由はドメインの強さやサイト構造など複数の要因がありますが、中でもまったく広告を表示していない点は他のWebサイトと比べて優位に働いていると考えられます。ここでは、noteがSEOに強い3つの理由について詳しく解説していきます。
運営会社がSEO対策をしている
noteの運営をしているnote株式会社では、ドメインの変更やサイトの内部対策が徹底しており、他のWebサイトやメディアと比べてもSEOは非常に強いといえます。
また多くのコンテンツで充実している点や、コンテンツの質が高い水準である点も、SEOに強い理由として挙げられます。
なぜなら、SEOにおいてコンテンツの量と質はとくに重要視される部分であるからです。ユーザーの投稿型プラットフォームであるnoteの仕組み上、コンテンツの量が増加することは予想できます。しかし、それだけでなくコンテンツの質部分も高い水準を保っている点も注目すべきポイントです。
ドメインパワーが強い
noteがSEOに強い主な理由はドメインパワーといえます。
note株式会社が「note.com」を取得した明確な経緯はや価格は明かされていませんが、そのときの様子や心境をインタビュー形式でnote上に公開しているため、ぜひご覧ください。実際かなり大変だった様子やドメイン後のアクセス数の増加についても話しており、重要性を物語っています。
今回の「note.mu」から「note.com」への移行を例に挙げると、なおさらドメインの強さがSEOに与える影響を実感できるのではないでしょうか。したがって、もしSEOに伸び悩んでいる場合には、ドメインの強さを意識してみると変化があるかもしれません。
関連記事: SEOとドメインの関係とは?ドメインは検索順位にかかわるのか?
最適なサイト構造である
noteはシンプルなデザインで読みやすい作りになっていることや、ページの階層で適正な対策がとられているため、検索エンジンにとって最適なサイト構造だといえます。
また広告の表示がないことも重要なポイントです。多くのWebサイトはたくさんの広告を表示しているため、どうしてもページを読み込む際に時間がかかってしまうなどの問題が起こってしまいます。しかしnoteの場合は、広告の表示がないためページの読み込み速度を早めることにつながり、結果的にSEOに効果的な状態を作っています。
そのため、noteは無駄がなくユーザーファーストを意識している部分が、検索エンジンに評価されるSEOに強い理由です。
noteに効果的なSEO対策
ブログと違ってnoteは機能が制限されているため、個人的に行えるSEO対策は僅かとなります。そのため今以上に対策したいと考えている場合にはブログへの移行や、企業であれば有料版の導入などを考えてはいかがでしょうか。
ここでは、noteに効果的なSEO対策について詳しく解説していきます。
HTMLタグを活用する
noteでは簡単に執筆できる点から、記事の構造面を意識しないで制作している人も多くいます。しかしSEOにおいてはHTMLタグは重要な役割を持つため、必ず設置することをおすすめします。
具体的には以下の設定を行いましょう。
- タイトル設定
- 見出し設定
- 引用設定
- リンク設定
また注意すべきことが、正しいHTMLタグの活用です。引用のHTMLタグを文字装飾として活用しやすいがために、頻繁に使用していることが以前話題になっていましたが、間違った使い方はSEOに悪影響を与えます。
それぞれのHTMLタグに役割があるため、正しい使い方をしましょう。
関連記事: SEO対策にタグは必要?SEOに強いタグの使い方を解説
記事数を増やす
noteでなかなかSEOの効果が出ない場合は、公開している記事数を確認しましょう。もし公開している記事数が1記事や2記事程度であれば、SEOで上位に表示させるのは厳しいといえます。
なぜならSEOではコンテンツの量が重要視されているため、充実している面を伝える必要があります。そのため最低でも、10記事〜20記事は公開している状態にしましょう。
ただnoteの場合は元からSEOに強いことが理由で、たった1記事でも上位に表示される可能性もあります。必ず何記事以上が必要とは一概に言えないため、上位表示した記事がある場合は内部リンクなどを有効活用していきましょう。
note proを導入する(企業向け)
noteには企業を対象にした有料サービスの「note pro」が用意されています。そのため企業でnoteを活用する場合には、「note pro」を導入することもSEOを強くする選択肢の1つです。
「note pro」の追加機能例
- 独自ドメイン設定
- 独自ロゴ設定
- メニューやデザインのカスタマイズ
- 投稿の予約機能
- 有料記事・有料マガジンの上限50,000円
- Google Analyticsの連携
一般的なWebサイトと同等の機能が追加されるため、今後独自のWebサイトを持ちたいと考えている場合にもおすすめです。
まとめ