SNSは6種類に分類される!?分類別にSNSの種類と特徴を解説
わたしたちが日頃から多く利用しているSNSですが、実は種類が様々あるだけでなくあらゆるメディアと混同されがちです。しかしながら、ビジネスでSNSを利用するには、各SNSの特性をしっかりと理解し、利用する必要があります。
SNSとは?
そもそもSNSとは「ソーシャルネットワーキングサービス」を略した言葉で、ユーザー同士でコミュニティを作ったりして交流することのできるサービスを意味します。
サイト上に会員登録することで自分のプロフィールを作って写真などをアップできるだけでなく、他のユーザーの投稿にコメントもできます。
同じ趣味を持つユーザー同士で繋がり、コミュニケーションを取ったりすることでweb上での人と人との繋がりを築くことができるのが大きな特徴です。
ソーシャルメディアとの違い
一方で、SNSに比べて概念の広いソーシャルメディアは、情報を発信する側と受け取る側が双方に繋がることができるメディアを意味します。
発信側だけでなくユーザーも情報を共有・拡散することができるため多くの人が情報を共有し拡散するとブームにも繋がったりします。主に個人間でのコミュニケーションを目的とするSNSと比べると情報発信の要素が強いため、SNSはソーシャルメディアのひとつと捉えることができます。
SNSは大きく6種類に分類される
今やわたしたちの生活の中で欠かせない存在となったSNSですが、一言でSNSと言っても様々な種類があり大きく分けると6種類に分類されます。
では、実際にどういう種類に分けられるのかをご紹介していきましょう。
短文投稿型
Twitterなどの短い文章を投稿できるSNSのことを指します。文字数に制限が設けられていることが多いため、その時の気分や普段の何気ない出来事を気軽に投稿することができます。
一言、二言だけでも投稿できる手軽さと、他のユーザー同士でのコミュニケーションも簡単に取れてリアルタイムで繋がることができるのが大きな特徴です。また、匿名でアカウントを持つことができる場合が多いので本名で登録するのに躊躇している人にとっては始めやすいでしょう。
日記投稿型
前述した短文投稿型とは違い、ブログや記事を書くように長文を投稿することができます。日記を書く感覚で投稿したり自分の意見を書いてみたりと文字数を気にせずに自由に投稿することができるという特徴があります。
長文で書くことができるため、自分が投稿するだけでなく他のユーザーの投稿をじっくり読むことができるのも魅力のひとつです。
メッセージ型
メッセージ型はその名の通りメッセージ機能に特化したアプリです。多くの場合、アプリに登録をしてお互いのアカウントを登録したユーザー同士がチャットのやりとりや通話をすることができます。
メッセージ型のSNSのほとんどが無料で使えるうえにビデオ通話やグループチャットもすることが可能です。最近は写真や動画、音声、スタンプなどを送ることができる機能を備えたものが多く、わたしたちの生活に深く関わっているSNSのひとつといえるでしょう。
写真投稿型
写真投稿型のSNSの特性は基本的に「写真ありき」で投稿するということです。中でも、高い人気を誇っているInstagramは、フォロワーの多いユーザーが使っている商品を載せることで、他のユーザーの消費行動に繋がるなどの影響も注目されています。
自分の好きなものや行ってよかった場所など様々な写真を他のユーザーとシェアしたり、ただ写真を撮って載せるだけではなく加工したり文字を入れて投稿することができるため視覚的にも楽しむことができます。
動画投稿型
基本的に誰でも動画を閲覧でき、アカウントを作れば自分が撮影した動画を加工・編集して投稿することもできるSNSのことをいいます。
撮影した動画にBGMやナレーション、字幕をつけたりすることでオリジナル性を出すこともできるため、若者を中心にYoutubeやTiktokなどで動画を投稿することが主流になっています。
動画投稿ができるSNSは多いですが、各SNSによっては投稿できる動画の長さに制限がある場合があります。
ライブ配信型
事前に撮影した動画ではなく、リアルタイムで動画を配信することができという大きな特徴があります。
SNSによってはケータイだけでなくパソコンからも配信を行うことができます。事前に告知をすればより多くの人に見てもらうことも可能で、ライブ配信を見ているユーザーはコメントすることもできるため、コミュニケーションが生まれやすSNSです。
企業が消費者に向けて商品の紹介をしたり、アーティストのイベントやライブの生中継でも使われており配信の内容は様々です。
SNSの種類と特徴
スマートフォンの普及で日々新しいSNSが誕生しており、ユーザー数も年々増えています。前述した通り大きく7つに分類されるSNSですが、具体的にはそれぞれどのようなものがあるのかをご紹介していきます。
短文投稿型
匿名でアカウントを作ることができ、気軽に文章を投稿できるため誰でも始めやすいのが特徴です。
世界で3億人以上のユーザー数を誇るTwitterは、日本でも非常に人気のSNSです。文字投稿数は140字以内、画像や動画も投稿することができます。
ユーザー数が多いため拡散力も高く、企業や著名人、政治家も多く使用しています。また、匿名で複数のアカウントを作ることができるため、目的や自分の趣味ごとにアカウントを分けることも可能です。
Mastdon
TwitterのサーバーがTwitter社のみなのと比べ、Mastdonには「インスタンス」と呼ばれるサーバーが多く存在し、それぞれのインスタンスが連携してひとつの大きなまとまりになっています。
機能的にはTwitterとあまり変わりませんが、文字数の制限は500文字、そして3種類のタイムラインから成り立っています。
日記投稿型
ブログのように文章を投稿することで、他のユーザーとの交流を図ることのできるSNSです。
Facebookの大きな特徴は、原則実名で登録をしなければならないことです。そのため、友人と繋がるだけでなく仕事として利用する人も多いです。
個人情報を元にそれぞれに合った広告を表示させることができるので、ビジネスにも欠かせないSNSのひとつです。
mixi
mixiは日本でTwitterやFacebookが普及する前に大ブームになった日本発祥のSNSです。
日記の投稿や、同じ趣味をもつユーザーが集まるコミュニティに参加したり、メッセージのやりとりができたりと、現在主流のSNSの機能が凝縮されています。
日本ではあまり主流ではありませんが、ビジネスで利用するSNSとして非常に有名です。
ビジネスに特化しているため自分のプロフィールに経歴や自己アピールを書くこともできます。企業側が募集要項などを記載することができ、ユーザーは求人内容を見て応募することができるので就職や転職などに役立ちます。
メッセージ型
電話やメールの変わりとなったメッセージ型SNSは、今やわたしたちの生活に欠かせない存在といえるでしょう。
LINE
LINEはメッセージ型SNSとして日本で最も利用されています。ユーザー同士が友達として登録すると、チャットのやりとりや音声通話、ビデオ通話だけでなく画像や動画を共有することもできます。
タイムラインやスタンプ機能、グループチャットもできるなど様々な機能が備わっており、日本人のほとんどが使用しているSNSといえます。
中国で最もユーザー数の多いチャット型SNSです。使い方はLINEと大体同じで、ユーザー同士が友達になるとモーメンツでお互いのつぶやきを見ることができるようになります。
また、アプリ内の検索欄に検索したいキーワードを入れるとネット上での検索結果が出てくるのも人気の理由のひとつで、中国内でのシェアが非常に高くなっています。
WhatsAppは日本ではあまり浸透していませんが、世界中に10億人以上のユーザーがいるSNSです。
WhatsAppの便利な点は、「スマホに登録されている電話番号と直結している」というところです。WhatsApp上で通話をすれば、違う国からかけても国際料金は一切かからないというのが最大の魅力です。
写真投稿型
写真投稿型SNSは若い世代を中心にユーザー数が増加しています。
写真投稿型SNSで最も人気なのがInstagramです。日本では20代や30代の女性を中心に人気があり、「インスタ映え」という言葉も生まれました。
24時間で消える「ストーリー」という機能も人気で、今や企業や著名人がブランディングのためにInstagramを使うことも多くなっています。
Snapchat
アメリカのティーンの間でInstagram以上に人気のあるSnapchatは、投稿した写真や動画が数秒で消えてしまうという特徴があります。
もう一度リプレイしたりスクリーンショットを撮った場合は投稿したユーザーに通知されます。すぐに消えてしまうからこそ気軽に投稿できる、というのが人気の理由のひとつでしょう。
Pinterestはweb上で見つけた画像を自分のボードに投稿し共有できるSNSで、自分の写真を投稿するというよりはweb上で好きな画像を集めることができるサービスです。
過去にあった出来事を投稿するのではなく、行きたい場所ややりたい服装の画像を集めるといった点から、未来にフォーカスを置いてるサービスといえます。
動画投稿型
動画投稿型SNSは、誰でも気軽に投稿したり視聴したりできるサービスが多いのが特徴です。
YouTube
全世界で20億人以上のユーザーがいるYoutubeは世界最大の動画配信型SNSです。幅広い年代が利用しており、「Youtuber」という職業ができるほど普及しました。
動画を視聴するのみの場合はアカウントを登録する必要はなく、アカウントを登録さえすれば個人でチャンネルを持つことができ、動画を配信したりライブ配信をすることもできます。
Tik Tok
Tik Tokは、15秒〜1分ほどの動画を投稿できる中国発のSNSです。アプリ内でBGMをつけたり倍速を変えたり、簡単に編集ができることもありここ2、3年で急激にユーザー数が増えました。
アカウントを作らずに動画を視聴することもできますが、気に入った動画を保存したりユーザーをフォローするにはアカウントを登録する必要があります。
ニコニコ動画
ニコニコ動画は、動画再生中に見ている視聴者たちのコメントが流れてくるというのが大きな特徴です。
コメントが動画の上に流れるので、見ているユーザーが掲示板に書き込んでいるような感覚でサービスを楽しむことができます。また、番組表のようなものがあり、リアルタイムで見れない場合は見たい番組を事前に予約できるという機能もあります。
ライブ配信型
ライブ配信型のSNSは比較的新しいものが多いですが、10代や20代の若者を中心に人気が高まってきています。
TwiCasting
「ツイキャス」の愛称で人気のTwiCastingは、無料でライブ配信ができるSNSです。動画配信だけでなく、顔を出したくないという人はラジオのように音声のみの配信をすることもできます。
ライブ配信を視聴するだけの場合は会員登録の必要はありませんが、TwitterやInstagramなどの他のSNSのアカウントでログインすることもできます。
mixChannel
もともと動画を編集して投稿できるアプリだったmixChannelですが、2017年からはライブ配信も行えるようになり、現在はライブ配信アプリとしての利用が主流になっています。
特に10代の女子高生に人気が高く、動画の編集も簡単です。また、ライブ配信に他のアプリにはないカラオケ機能もついています。
17Live
17Liveは台湾の企業が制作したサービスで、アジア圏を中心に現在世界中に4000万人以上のユーザーがいます。
視聴するユーザーは、「ライバー」と呼ばれる配信するユーザーに有料ギフトを送ることで応援することができます。定期的にオフィシャルイベントも開催されており、上位に入れば豪華商品を獲得できるチャンスもあります。
SNSの種類別利用者数
SNSは現在のわたしたちの生活に深く関わっているだけでなく、ビジネスにも欠かせないものとなっています。しかし、世界と国内を比べた時に利用されているSNSが異なるのも興味深いポイントです。
世界でユーザーの多いSNS
- Facebook:ユーザー数29億人
- Youtube:ユーザー数20億人以上
- WhatsApp:ユーザー数20億人以上
日本でユーザーの多いSNS
- LINE:8900万人
- Youtube:約6500万人
- Twitter:4500万人
Instagramのユーザー数も3000万人を超えており、日本ではこれらのSNSが人気であることが伺えます。