Googleキーワードプランナーの使い方をわかりやすく解説
Googleキーワードプランナーは、SEO対策や広告出稿に欠かせないツールです。このツールを利用すれば、検索されるキーワードやその検索ボリューム、競合度などの情報を把握することができるからです。これらの情報を掴むことが、WEB集客を成功させる鍵を握っているといっても過言ではありません。
キーワードプランナーとは
キーワードプランナーとは、SEOやリスティングなどのWEBマーケティングにおけるキーワード調査ができるツールです。漠然としてキーワードが決まっている場合、検索されている回数の多いキーワードを見つけたり、設定しようとしているキーワードの検索ボリュームを確認することも可能です。Google広告に活用することがメインではありますが、SEO対策においても活用することが一般的となっています。
得られるデータ
Googleキーワードプランナーを利用することで得られるデータにはどのようなものがあるのでしょうか。主には、リスティング広告を出す場合の入札単価や費用、クリック数、表示回数などです。その他、下記のような情報を取得することができるため、SEO対策にも活用できます。
- キーワードの検索ボリューム
- 関連キーワードの提案
- キーワードの競合度
- 推定入札単価
- デバイス別の検索ボリューム
- ネットワーク別の検索ボリューム
これらのデータを活用することで、自社のビジネスに関連するキーワードや競合状況、予算の設定、ターゲット地域などを検討するのに役立てることができます。
キーワードプランナーにかかる費用
利用料がかかるのではないかという疑問があるかも知れませんが、キーワードプランナーは無料です。無料版を使うと100~1,000のように具体的な数値までは表示されませんが、広告を出稿した場合はより正確な数値を出すことが可能です。
SEOに活用
広告運用のためにGoogleキーワードプランナーを利用するというイメージが強いですが、実際には、SEOにおいても重要なツールです。キーワードの検索ボリュームの確認や関連キーワードの提案、競合度の確認など、SEOの施策を考える際に必須の情報を提供してくれます。
また、Googleキーワードプランナーを使うことで、より多くのトラフィックを獲得するために必要な関連キーワードの把握もSEOに役立ちます。これらの情報を元に的確なキーワードを選定し、効果的なSEO施策を実現してください。
キーワードプランナーの歴史
キーワードプランナーは、元々Google AdWords Keyword Toolという名前で2005年にGoogleがリリースした広告関連ツールの1つです。当初は、広告出稿者がキーワードの選定をおこなうために使われていました。
その後、2013年にGoogleキーワードプランナーに改名され機能が強化されています。2016年には、Google AdWordsがGoogle広告に改名され、GoogleキーワードプランナーもGoogle広告の一部となりました。
現在では、デザインの変更や新しい機能の追加などもおこなわれ、より高度なキーワード分析が可能になっています。
キーワードプランナーを利用すべき人
Googleキーワードプランナーは、WEBマーケテイングにおいて欠かせないツールです。具体的には下記のような人は利用を検討してください。
広告出稿者
WEB広告を利用する人にとって、Googleキーワードプランナーは必須ツールの1つです。広告のターゲティングを検討する際や入札単価の参考値を知ることで、自社に適した広告配信を設定することが可能です。
SEO担当者
SEOにおいても、Googleキーワードプランナーは重要なツールです。キーワードプランナーを利用することで、検索ボリュームを把握することができるため、どのキーワードをターゲットにするのかを正しく判断できるためです。また、競合の程度、関連キーワードなども、SEO施策を検討する上で貴重な情報源です。
マーケティング担当者
WEBマーケティング担当者は、Googleキーワードプランナーを市場調査ツールとして活用することができます。検索ボリュームや顧客が使うフレーズ・単語などを調べることができるため、それらのキーワードを広告文や商品開発に活かすことができます。
キーワードプランナーを使う目的とは
キーワードプランナーは、次のようにさまざまな使い方をすることができます。
- 関連キーワードの候補を洗い出し
- 広告掲載結果の予測データを確認
- キーワード検索数を表示
- キーワードを新しい組み合わせにする
関連キーワードの候補を洗い出し
キーワードプランナーを使って関連キーワードの洗い出しができます。特定のキーワードがすでに決まっている場合は、関連しているワードを表示させることが可能です。
広告掲載結果の予測データを確認
キーワードプランナーではリスティング広告を出したときに見込まれる成果を予測でき、それぞれの予測ごとのクリック率や表示回数などの検索パフォーマンスを調べることができます。
キーワード検索数を表示
キーワードプランナーを使ってキーワードの検索数を表示することが可能です。キーワード検索数の方法としては、キーワードを入力することにより月間での検索ボリュームが表示されます。
キーワードを新しい組み合わせにする
キーワードリストを二つ組み合わせることによって新しいキーワード候補を作り、検索ボリュームを確認し比較することができます。例えば東京や京都などのキーワードリストと、歯医者や耳鼻科などのキーワードリストを組み合わせることによってあらたなキーワードを候補を作り上げ、それらの検索ボリュームを確認するなどより詳細な情報を得ることが可能です。
Googleキーワードプランナーの主な利用シーン
キーワードプランナーは次のような利用シーンが挙げられます。
- リスティング広告運用
- SEOのキーワード選定
リスティング広告運用
Googleキーワードプランナーの主な活用シーンは、リスティング広告(Google広告)を運用していくことが挙げられます。リスティング広告に出稿しようとしている商品やサービスに関連するキーワードを入力することで、クリック数や費用、クリック率、平均クリック単価などの数値を予測データとして得ることが可能です。
SEOのキーワード選定
SEO対策でまず重要なことは、どのキーワードでSEO対策をしていくかを決めることです。
このようなSEOでキーワードを選択する際、Googleキーワードプランナーを利用できます。設定しようとしているキーワードの検索ボリュームを確認したり、競合他社のURLを入力することで、関連性の高いキーワードを確認することができるからです。
キーワードプランナーの使い方
ここではGoogleキーワードプランナーの使い方について、ステップバイステップで解説します。
Step1.ログイン
まずはログイン画面からGoogle広告にログインします。ログイン前に、Gmailのアカウントを取得する必要があります。
Step2.プランニング
ログインするとこの画面に行きます。そこで、「ツールと設定」から「プランニング」をクリックすると、キーワードプランナーが出てくるのでここをクリックします。
Step3.キーワード入力
「新しいキーワードを見つける」を選択し、次の画面で対策ワードとその類似ワードなどを入れます。試しに”SEO対策”のキーワードを入れてください。その後「結果の表示」ボタンを押します。
Step4.検索ボリューム
下図のように、Googleが月間検索件数のあるワードを出力してくれます。Google広告の広告を出稿していると細かい月間平均検索ボリュームが出てきますが、広告を出稿していない場合、ざっくりと1万~10万の検索件数、1~1000の検索件数としか表示されない点には注意してください。
下図のように無料バージョンでもざっくり、そのキーワードがビックワードかミドルワードかスモールワードかはわかります。
ワード検索する場合、何度かいろいろなワードで検索をかけてください。検索結果に出てくるワード結果はその調べるワードごとに違ってきます。
Step5.WEBサイトに適したキーワード
また、キーワードでの検索だけでなく、URLからも検索することができます。その場合は、「WEBサイトから開始」を押して、その後URLをいれます。すると、自社のWEBサイトに適しているキーワードをGoogleが表示してくれます。
逆にこの機能で、このURLのサイトは、このキーワードで強く認識されているのだと現在のサイト状況を認識することもできます。これらの機能を利用して、他社が気づかないニッチなワードやロングテールの複合ワードなども見つけていくのもよい方法です。
キーワードプランナーの活用すべき機能
キーワードプランナーには次のように活用すべき機能があります。
- キーワード情報のダウンロード
- デバイスごとの内訳
- 地域や検索ネットワーク、言語を変更
- 表示項目の変更
キーワード情報のダウンロード
Googleキーワードプランナーにおいては検索結果をダウンロードすることにより、Excelでの活用が可能です。ダウンロードをすることによってほかの従業員ともキーワード候補の情報について共有しやすく、さまざまな活用方法があります。
デバイスごとの内訳
キーワードプランナーにおいてデバイスごとの内訳が可能です。PCやスマートフォン、タブレットなどさまざまなデバイスを利用するユーザーに対して適切なキーワードの絞り込みができます。
地域や検索ネットワーク、言語を変更
キーワードプランナーに地域や検索ネットワークなどを設定することで、それぞれの項目において絞り込んだ検索が可能です。例えば検索ネットワークにおいては、特定の広告配信先を設定して検索キーワードの取得が可能です。このほかにも言語や地域など、項目をさらに絞ることによって的確なキーワードを見つけることができます。
表示項目の変更
Google キーワードプランナーでは月間検索ボリュームや競合性などさまざまな項目においてキーワードを絞り込むことができます。これらの項目は簡単に変更でき、その都度需要にあった項目を選択することが可能です。
キーワード決定のポイント
キーワードを見るポイントは「検索ボリューム」「競合性」「関連性」「入札単価」です。
検索ボリューム | 一番大事な指標です。この検索ボリュームが多いキーワードがよくユーザーに検索されているキーワードなので、検索ボリュームが多いワードで上位表示に成功すればサイトへの流入が大幅に増えます。 |
競合性 | この競合性が高いほど、自然検索の表示においても表示が難しくなるであろうと推測できます。 |
入札単価 | Googleのリスティング広告を出稿するときの平均入札単価です。この値段が高ければ高いほど、1クリックの単価が高いのでそのキーワードが収益につながるワードで競合も多くなることが推測できます。 |
他にも、地域別・言語別・日本以外の海外諸国のGoogle検索結果も調べることができます。海外SEOをおこなう場合にも場所をアメリカに設定し、言語も日本語ではなくて、英語に変更して調査できます。
それ以外の機能にフィルタ機能があり、各項目を次のように指定すれば絞り込みも可能です。
- キーワードテキスト
- キーワードの除外の設定
- アダルト向けキーワードの除外設定
- プランのキーワードの除外設定
- 月間平均検索ボリュームの確認
- 競合性の確認
- 広告インプレッション
- Googleリスティング広告のページ上部掲載の入札単価(低額帯)
- Googleリスティング広告のページ上部掲載の入札単価(高額帯)
- オーガニック検索(SEO)のインプレッション シェア
- オーガニック検索(SEO)の平均掲載順位
このように、条件を細かく設定して候補となるキーワードがたくさんある場合や広告を出稿した時の結果をもとにキーワードをチェックすることもできます。
最近対策サイトへの流入が少ないなと感じたら、一度、キーワードの見直しをしてみましょう。
検索数の多いキーワードから
WEBサイト内の文章コンテンツを作成する際、「言い回しが数種類存在する言葉」の取り扱いについてみていきましょう。ケースごとに意味や使い道が明確に定められている単語ならば状況に合わせて選べばよいので迷うことはないでしょうが、どれも似たような意味で状況に当てはまる単語がいくつもある時、どれを使ったらいいのか迷う場合が考えられます。
まず思い浮かぶのが同義語あるいは類義語とされる単語でしょう。そのような時の基本的な選定基準として、検索ボリュームの多いものをメインと考え重要キーワードと決め、その他の言葉も不自然にならない程度にページ内で盛り込んでおくことで、SEO的には良い結果を生みやすい傾向にあります。ただし検索ボリュームが多く競合も多い言葉の場合、上位表示が厳しい場合もあります。状況に応じ判断しましょう。
注意点としては、似たような言葉でありながら示す意味が異なる言葉の存在に気を付けることです。例えば、「聞く」と「聴く」。聞くは、一般的に自然に聞こえてくる時に使い、聴くは音楽などを積極的に、もしくは周囲の物音を注意深く「聴く」というときに使います。似た意味ながら使い道が異なる言葉です。
他にも「趣旨(何か物事をやろうとするときの理由・目的など)」と「主旨(文章や考えなどの中心に位置する事柄など)」などが挙げられます。このような言葉を使う時にその意味を取り違えると、検索順位の上位表示はおろか、ユーザーに間違った情報を与えてしまうことにもなりかねません。迷ったらすぐ、辞典などで言葉の意味を調べる癖をつけましょう。
文章作成は質と同様に量も大事
検索サイトで結果表示上位を目指すために、コンテンツ作りでおこなうWEBライティングで留意すべき点が多々あります。中でも、文章の「質」と「量」に気を配りながら進めていくのが大切です。
近年のSEO対策では一般的に「質さえ整っていれば、量は問題にならない」と言われています。ですが実際の検索結果で「上位を達成しているWEBサイト」と、「上位表示できていないWEBサイト」で比較した場合、必ずしもそうとも言えない実態が浮かび上がってきます。ある程度は文章量が必要だというのが実感です。
また良いコンテンツとしてよく言われる「ユーザーにとって役に立つコンテンツ」という表現ではありますが、この「役に立つ」ということがはっきりと定義されていないのが現実です。そのため同程度に質を確保されているコンテンツ間で、優劣の差が出てくるのは量しかないと言わざるを得ません。もちろん、内容のない言葉をだらだら記述している、いわゆる“中身のない文章”は論外です。
通常のWEBサイトの画面領域ではメニューとコンテンツの二つに分類できます。この中でメニュー部分に各WEBサイトで差が出てくることはほとんどありません。コンテンツ部分の質と量をいかに充実させられるかが重要です。
キーワードプランナーを利用する際の注意点
ここでは、Googleキーワードプランナーを利用する際の注意点を挙げておきます。以下の点に気をつけて使用してください。
Google広告のアカウントが必要
Googleキーワードプランナーを使用するには、Google広告のアカウントが必要です。アカウントを持っていない場合は、まずアカウントを作成する必要があります。仮にアカウントを開設したからといって、必ずしもGoogle広告を利用する必要はありません。
検索ボリュームの正確性
Googleキーワードプランナーで表示される検索ボリュームは正確ではありません。というのも、キーワードプランナーでは過去のデータを元に検索ボリュームを推定していたり、非公式の検索結果を含めたボリュームを表示しているためです。そのため、あくまでも、参考程度にとらえるようにしてください。
データの更新
データは一定の周期で更新されます。具体的には、過去12か月間のデータを元に毎月更新されます。また、キーワードの検索ボリュームが急激に変化した場合も反映されていないことがあります。
そのため、最新の検索ボリュームを知ろうと思えば、その都度データを確認する必要があります。具体的には、自社にとって重要なキーワードは、毎月の最新データで確認することをおすすめします。
キーワードプランナーのよくある質問
ここでは、Googleキーワードプランナーについてよく寄せられる質問を取りあげ解説します。
Q:Google広告のアカウントは必ず必要ですか?
Answer)利用にはGoogle広告のアカウントが必要です。Googleキーワードプランナーは、Google広告のサービスとして提供されているためです。そのため、最初にGoogle広告のアカウントを取得するようにしてください。
Q:どの検索エンジンに対応していますか?
Answer)Googleキーワードプランナーは、Googleの検索エンジンに最適化されたキーワードツールのため、Googleが提供するデータを元に検索ボリュームや競合度などを分析しています。Googleは世界で最も使用されている検索エンジンのため、検索されるキーワードを分析する際には大いに参考にできます。
Q:使い方は難しいですか?
Answer)初めて利用する人にとっては使い方が難しいと感じることもあります。しかし、Googleキーワードプランナーはユーザーが利用しやすいよう常に改善を図っています。また、Googleが提供するドキュメントや動画などのヘルプを活用することで、初心者が安心して利用できるよう工夫されています。
Q:SEO対策にも利用できますか?
Answer)SEO対策に役立ちます。SEO対策では適切なキーワードの選定が非常に重要です。Googleキーワードプランナーを利用すれば、検索ユーザーが実際に入力しているキーワードやその検索ボリュームを把握できるため、SEO担当者にとって貴重な情報源です。ただし、Googleキーワードプランナーで得られるデータは、あくまでも推定値のため、実際の検索結果と異なる場合がある点に注意してください。
まとめ