アフィリエイトでSEO対策が必要な理由とは? 対策と注意点を解説
アフィリエイトとSEOは一緒に説明されることが多く、2つの違いが分からないと思われている方も多いのではないでしょうか。アフィリエイトで成果を上げたいと考えている場合は、SEOの理解と対策は不可欠です。
アフィリエイトとSEOの関係性
アフィリエイトとSEOは異なる仕組みを言います。アフィリエイトとはサイト運営者がサイトやブログなどで広告主の商品を宣伝し、成果に応じた広告収益を得る仕組みを言います。
一方で、SEOは検索エンジンで検索上位に表示させるなど、検索エンジンからサイトやブログへのアクセスを増やすことが目的です。
SEOを活用することで、自社サイトへの効果的な集客ができるため、多くの人がSEOを活用したアフィリエイトを行っています。
ここでは、アフィリエイトとSEOの特徴について詳しく解説していきます。
アフィリエイトの特徴
アフィリエイトは「成果報酬型広告」を指します。ASP(アフィリエイトサービス会社)を通して、サイト運営者は広告主から選んだ商品を自分のサイトやブログで宣伝し、ユーザーが購入に至った場合に報酬を得られます。
そんなアフィリエイトの主な特徴は次の2つです。
- 成果報酬である
- 必ず売れるわけではない
成果報酬である
通常のWeb広告であれば、広告がクリックされて費用を払う「クリック型課金」が一般的です。しかし、アフィリエイトであればユーザーが購入に至らなければ費用が発生しないため、広告主にとっては費用対効果を高めることができます。
アフィリエイターにとっては成果に応じた報酬のため、青天井で稼げるのが魅力的なポイントです。
必ず売れるわけではない
商品が売れるか売れないかはアフィリエイター次第となるため、調整はできません。毎月の安定性はないことを前提に考えましょう。
SEOの特徴
SEOとは「検索エンジン最適化」のことを言います。検索エンジンに向けた対策をすることで、自社サイトやブログへの流入を増やし売上や問い合わせを最大化することが目的です。
SEOの主な特徴は次の2つです。
- 集客効果が高い
- 長期的な集客が見込める
集客効果が高い
SEOは検索エンジンを活用するユーザーにリーチできることから、集客効果が高い流入チャネルとして、多くの企業が積極的に対策を進めています。SNSの活用がすすむ近年においてもその効果は衰えず、今後も伸びていくことが期待されます。
長期的な集客が見込める
検索エンジン上で一度上位表示ができれば、中長期的なアクセス増加が見込めます。とはいっても、検索エンジン上のアップデートなどの影響を受ける可能性もあるため、日々の対策は必要不可欠です。
アフィリエイトでSEO対策が必要な理由
アフィリエイトで成果を出すためには、SEO対策は必須でしょう。SEO対策が有効な理由としては次の3つの理由があげられます。
- 顕在層に効果的にリーチできる
- 順位改善により流入数増加が見込める
- アルゴリズムアップデート対応
ここでは、これら3つの理由について解説していきます。
顕在層に効果的にリーチできる
SEOの場合には、検索キーワードごとに検索ニーズを明確化できるため、アフィリエイトサイトで売上をあげたい商材に近いキーワードを限定的に抽出し、顕在層に効果的にリーチできます。
少ない記事数で売上をあげれるため、費用対効果の高い対策方法となります。
順位改善により流入数増加が見込める
SEOで順位改善を行うことは、流入数増加に繋がります。以下はGoogleの検索順位別のクリック率を表したものです。
Google検索順位別クリック率(2020年) 参考:SISTRIX
検索順位 | クリック率 |
1位 | 28.5% |
2位 | 15.7% |
3位 | 11.0% |
4位 | 8.0% |
5位 | 7.2% |
6位 | 5.1% |
7位 | 4.0% |
8位 | 3.2% |
9位 | 2.8% |
10位 | 2.5% |
検索順位によってクリック率に大きな違いがあります。1位と10位では10倍の差となるため、アフィリエイトにおける収益にも影響を与えるのは明白でしょう。
アップデートに対応する
Googleではユーザーファーストの考えに基づき、コンテンツにおける質の高さの向上を目的としたアップデートを定期的に行っています。アップデートの直後はさまざまな影響を受けやすく、検索順位が変動しやすい点が特徴です。
そのため、アップデートに対応するためには新たなSEO対策が必要です。対策をせずにその後の検索順位が勝手に上がることはなかなか難しいため、新しい対策は必ず行うことをオススメします。
アフィリエイトで効果的な3つのSEO対策
SEO対策といっても、たくさんの対策方法があります。全てを網羅することは容易ではないため、アフィリエイトに合った次のSEO対策に絞ることをオススメします。
- 質と量を意識したコンテンツ作り
- サイト設計の最適化
- 被リンクの獲得
ここではアフィリエイトで効果的な3つのSEO対策を解説していきます。
質と量を意識したコンテンツ作り
SEO対策で最も重要なことが、コンテンツの質の量です。実際に、質の高いコンテンツの評価として「E-A-T」の重要性をGoogleが公表しております。
E-A-T
– Expertise(専門性)
– Authoritativeness(権威性)
– Trustworthiness(信頼性)
質の高い記事とは、ユーザーが求めている内容が詰まっているコンテンツであると言えます。競合サイトと比べた際に+αの内容が組み込まれていることや、ユーザーが1つのサイトで答えを見つけられることが理想的です。
いま一度自分のコンテンツがユーザーの求めているものであるかを考えてみましょう。
サイト設計の最適化
SEO対策において、サイト設計は重要な要素の1つです。アフィリエイトでは主に2種類のサイトに分類できます。
特化型サイト
特化型サイトとは、設定したテーマの専門性を高め、明確なユーザーをターゲットとしたサイトを指します。
特化型サイトのメリットは、定期的に閲覧するファンを獲得しやすいため、アフィリエイト商品の成約率が高まります。デメリットとしては、サイト設計や継続の難しさが挙げられます。専門性を高めるためには、テーマを突き詰める知識や情報が必要となり、継続して運営するのは簡単ではありません。
雑記型サイト
雑記型サイトとは、1つのテーマに絞ることがなく、さまざまなユーザーをターゲットとしたサイトを指します。
雑記型サイトのメリットは、テーマを固定しないことで多くのユーザーにアプローチでき、アクセス数を増やしやすいことです。
その反面、専門性に欠けるためSEO効果を高めづらいことがデメリットとして考えられます。それぞれにメリットとデメリットはあるため、自分のジャンルや競合サイトの分析から判断し考えましょう。
被リンクの獲得
被リンクはSEO対策の中でも外部対策と呼ばれるものですが、検索の上位表示には欠かせません。
被リンクとは、外部のサイトに設置された自サイトリンクです。被リンクが多いサイトは、良質なコンテンツであり外部サイトから言及されていると判断されるため、SEO対策での効果が高いと言われています。
ただし、注意点として被リンクが自作自演であったり、関連性のないサイトからのリンクであれば効果はありません。以前までは被リンクの売買などがありましたが、今では故意に設置されたリンクは低評価につながる危険性があります。
あくまで良質なコンテンツを作成し、多くのユーザーからの共感や感動によるシェアを目指すことが大切です。
アフィリエイトでペナルティを受けやすいSEO対策
SEO対策をする際には、Googleによるペナルティに注意しましょう。Googleのペナルティは「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」から確認できるため、一度は目を通しておきましょう。
アフィリエイトでペナルティを受けやすいSEO対策例としては、次の3つがあげられます。
- 過度なアフィリエイトリンク
- 他サイトの模倣
- 低品質な記事の量産
各対策について解説していきます。
過度なアフィリエイトリンク
1つのページに過度なアフィリエイトリンクを貼っている場合は、Googleのペナルティを受ける可能性があります。
アフィリエイトで成果を上げるためには、適度なアフィリエイトを貼ることは重要な要素です。しかし、表示した画面のほとんどがアフィリエイトリンクであるなどは要注意です。
そもそも、アフィリエイトリンクで埋まっているようなサイトであれば、ユーザーに不快感を与えページから離脱させる原因にもなります。Googleのペナルティだけでなく、ユーザーからの視線も考えたリンクの設置を心がけましょう。
他サイトの模倣
他サイトの模倣は絶対に行ってはいけません。当たり前ですが、他サイトを模造したコンテンツをGoogleが評価することはなく、ペナルティの対象です。
以前アフィリエイトサイトにおいてテンプレートが出回ることがありましたが、そのままコピペで使うことがないよう注意しましょう。
質の高いオリジナルコンテンツであれば正当な評価を得られるため、独自性のあるコンテンツ作りが重要です。
低品質な記事の量産
とりあえず多くの記事を公開しようとして、低品質な記事を量産することがないよう注意しましょう。
アフィリエイトで成果を上げるにはアクセス数が重要となるため、多くの記事を公開することは間違ってはいません。しかし、多くの記事を公開するには、質の高い記事であることが前提です。
仮に質の低い100記事を公開したとしても、質の高い20記事の方が成果を上げることも十分あります。既に低品質な記事が多くある場合は、記事を非公開にするかインデックスさせないなどの対処をオススメします。