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Google、2023年10月にスパムアップデートを実施へ

Google、2023年10月にスパムアップデートを実施へGoogle社は、スパムアップデートを実施したことを2023年10月にGoogle検索セントラルで発表しました。今回のアップデートは、スパム更新としては5回目のものです。

 

参考(外部):2023年10月のスパムアップデート | Google検索セントラルブログ | Google for Developers

 

更新内容は、検索ユーザーの報告を基に、クローキング、ハッキング、自動生成、スクレイピングをおこなうスパムサイトを排除するものです。今回の更新で、カバーする言語とスパムの種類が拡大します。

 

SEOコンサルタント2023年10月に発表された、スパムアップデートの更新内容について解説します。スパム行為を意図しておこなっていなくても、スパム認定されるケースもあります。その対処方法まで解説していますので、不安な方は記事をチェックしてください。

 

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Google社のスパムに対する姿勢

Google検索エンジンでは、検索ユーザーを守るために、スパム行為を働くWEBサイトに厳しいペナルティを与えています。

 

Google社は、スパムサイトを発見するための仕組みとして、スパム検出システムを運用しています。そして、過去5回(2024年3月時点では6回)のスパムアップデートを通じて、本システムの強化が施されてきました。

 

 

更新回数 更新時期
初回 2021年6月23日
2回目 2021年6月28日
3回目 2021年11月3日
4回目 2022年10月19日
5回目 2023年10月4日

 

なお、2024年3月5日には、6回目のスパムアップデートを実施して、スパムポリシーに「中古ドメインの不正利用」、「低品質ページの大量生成」、「サイト貸し行為」を追加しました。

 

関連記事:2024年3月のコアアップデート、新スパムポリシーの対策を解説

 

なお、Googleスパムアップデートの詳細に関しては、下記の記事で紹介していますので参考にしてください。

 

関連記事:Googleスパムアップデートとは?

 

2023年10月に実施されたスパムアップデートの解説

Google社は、2023年10月にスパムアップデートを実施したことを発表しました。アップデートの目的について、下記のように語られています。

 

 

トルコ語、ベトナム語、インドネシア語、ヒンディー語、中国語、その他の言語で報告されたさまざまな種類のスパムを除去することです。

 

引用:2023年10月のスパムアップデート

 

とくに、上記に挙げた言語のWEBサイトで強い影響が出ると予測されます。ただし、日本語もアップデートの対象ですので注意してください。そして、今回のアップデートでは、次のようなスパム行為の発見率が向上します。

 

  • クローキング
  • ハッキングされたコンテンツ
  • 自動生成
  • スクレイピング

 

こうした行為は、もともとスパム行為として、以前より検索エンジンのスパムポリシーにピックアップされています。しかし、Googleのコミュニティメンバー(検索ユーザー)から多数の報告が寄せられたことで、該当するスパム行為の規制を強化することにしたようです。

 

クローキング

今回のアップデートで、クローキングに対する規制が強化されました。

 

クローキングとは、検索エンジンやユーザーに偽りの情報を与えるために、両者で異なるコンテンツを表示することです。この技術を通じて、検索エンジンとユーザー間で異なるページ情報を提供します。

 

規制対象となるクローキングの手法としては、次のようなものが挙げられます。

 

  • 隠しテキストやリンクを設置する
  • 検索エンジンに伝わりにくいコンテンツ(画像、JavaScriptなど)を悪用する
  • IPアドレスでアクセス者を判断して、異なるHTMLを表示する

 

詳しくは、下記ページで解説していますので参考にしてください。

 

関連記事:クローキングとは

 

ハッキングされたコンテンツ

ハッキングされたコンテンツに対する規制が厳しくなりました。

 

たとえば、自社サイトがハッキングされた場合、サイト担当者が気づかぬうちに、攻撃者によって悪意あるコンテンツの設置やサイト設定されることがあります。このケースでは、自社サイトは被害者になるのですが、悪意あるコンテンツを放置するとスパムポリシー違反と判定されますので、注意してください。

 

自動生成

検索エンジンのランキング操作を目的とした、自動生成に対する規制が厳しくなりました。

 

ここでいう自動生成とは、プログラムを悪用して、コンテンツやトラフィックなどを自動で生成することです。具体的には、前者は低品質のWEBページを自動で大量に生成する行為、後者はボットなどの機械を用いてトラフィックを生み出す行為を指します。

 

スクレイピング

自社サイトのコンテンツ作成を目的とした、スクレイピング行為に対する規制が厳しくなりました。

 

ここでいうスクレイビングとは、外部サイトの情報やデータを自動で抽出する技術のことです。その後、外部サイトから吸い上げた情報やデータを自社サイトに埋め込むことで、自社サイトのコンテンツボリュームを水増しします。俗に言う「パクリ記事」には、この技術が用いられていることが多々あります。

 

2023年10月のスパムアップデートによる影響と対処

2023年10月のスパムアップデートでは、原則的に既存のスパムポリシーの違反行為に対する規制を厳しくするものです。

 

そのため、影響を受けるのは、違反行為を実施しているものの、これまでは検索エンジンにみつかっていなかったWEBサイトです。とくに、スパム報告が多く寄せられたトルコ語、ベトナム語、インドネシア語、ヒンディー語、中国語などのサイトで大きな影響が起こると推測されます。

 

逆に、スパムポリシーに違反していないWEBサイトでは、影響が出ることがありません。ただし、自社サイトで意図せずともスパム判定されるケースがあります。それは、次のケースです。

 

  • ハッキングされて、悪意あるコンテンツを埋め込まれるケース
  • 意図せずにクローキングと判定されるケース
  • 手動で大量の低品質ページを生成したケース(2024年3月追加)

 

こうしたケースの対策方法をご紹介します。

 

  • ハッキングの判定と対処方法
  • クローキングの判定と対処方法
  • 低品質ページの大量生成に対する判定と回避について

 

ハッキングの判定と対処方法

自社サイトがハッキングされると、悪意あるコンテンツを埋め込まれる、不正なサイト設定をされるといった被害を受けます。そして、サイト運用者がこのことに気づかずいたとしても、スパムポリシーに抵触してしまいます。

 

そのため、ハッキングの可能性を考慮して、自社サイトのセキュリティを見直してください。セキュリティに関しては、下記リンク先の記事で詳しく解説しています。

 

関連記事:サイバーセキュリティとは?初心者でも分かる基礎知識を解説!

 

クローキングの判定と対処方法

WEBサイトを運用していると、検索エンジンとユーザーに別の情報を提供する必要性が発生するケースがあります。そして、サイト運用上、必要な仕様であるにもかかわらず、設定を誤るとクローキング扱いされる危険があります。たとえば、下記のような事例では、注意してください。

 

  • ログインページを設置しているケース
  • デバイスごとにページを用意しているケース

 

前者は、ログイン後のページに対して、検索エンジンがクローリングやインデックスできる設定にしていると、クローリング判定される可能性があります。そのため、robots.txtでクローラーに対する指示を設定する必要があります。

 

一方、後者では、モバイル対応の一環としてデバイスごとにページを分けていると、クローリングを疑われることがあります。このケースでは、デスクトップクローラーにはPC向けページを、モバイルクローラーにはSP向けページをクロールするように指示してください。また、レスポンシブデザインを採用する方法も解決策になります。

 

関連記事:Googleのクロールを制御する方法とは?代表的なクローラーも解説

 

低品質ページの大量生成に対する判定と回避について

これまで低品質ページを自動で生成すると、スパム対象として扱われてきました。しかし、2024年3月のスパム更新にて、生成手法を問わず、低品質コンテンツを大量生成する行為がスパムポリシーに追加されました。

 

関連記事:2024年3月のコアアップデート、新スパムポリシーの対策を解説

 

つまり、自社のディレクターやライターが手動で外部サイトの焼き回しのような記事を大量に作成すると、スパム扱いされるということです。この更新情報を把握していないと、意図せずに自社サイトがスパム扱いされる可能性がありますので注意してください。

 

回避方法としては、運用方針を変更して、新規記事のコンテンツ品質を追求する、過去に公開済みの低品質記事を整理するなどの作業が挙げられます。高品質の記事を作るポイントについては、下記記事で解説しています。

 

関連記事:コンテンツ記事の制作方法を解説!手順や高品質な記事を作るポイントは?

 

スパムアップデートのよくある質問

スパムアップデートに関する、よくある質問をまとめています。
 

Q:スパムアップデートでは、なにが更新されますか?

Answer)主に、スパム検出システムの改良や、スパムポリシーの追記事項されます。その結果、スパムサイトが検索結果に表示されにくくなります。

 

Q:スパムサイトの目的はなんですか?

Answer)スパムサイトは、過剰なSEO対策、または詐欺行為の仕掛けとして、検索エンジンやユーザーに迷惑をかけています。なお、前者は、ブラックハットSEOとも呼ばれます。

 

関連記事:スパムサイトとは?8つの原因と確認ツール、対処法をご紹介!

 

Q:スパム検出システムとはなんですか?

Answer)スパムサイトを検出するために実装された、Google検索エンジンのシステムのことです。

 

参考(外部):スパムの検出 – Google検索の仕組み

 

Q:スパムポリシーとはなんですか?

Answer)Google社に定められた、スパム行為の定義のことです。スパムの対象については、Google検索セントラルに掲載されていて誰でも閲覧できます。

 

参考(外部):Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers

 

Q:2023年10月のスパムアップデートは、日本語も対象になりますか?

Answer)日本語のWEBサイトも対象です。ただし、本アップデートのきっかけを作った報告者は、海外のユーザーから寄せられています。そのため、外国語のスパムサイトがメインターゲットに設定されていると推測されます。

 

 

まとめ

SEOコンサルタントGoogle社は、2023年10月のスパムアップデートを実施したと発表しました。今回のアップデートは、海外ユーザーから寄せられた、クローキング、ハッキング、自動生成、スクレイピングに対する報告が起点となっています。こうしたスパム行為は、すでにスパムポリシーに追加されているものです。そのため、とくに、外国語のスパムサイトで影響が出ると予測されます。ただし、そもそも、意図せずともスパム行為に巻き込まれるケースがあります。不安な方は、スパム対策を検討してください。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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