SEOに有効なWordPressのおすすめプラグイン10選をご紹介
WordPressで自社サイトを運用している方は、どのようにしてSEO対策をしているのでしょうか。直接ソースコードを修正する方法もありますが、プログラミング未経験者にとってハードルが高いものです。そこでおすすめしたいのが、WordPressのプラグインを使ったSEO対策です。
しかしWordPressのプラグインといっても、普段プラグインを利用しないから使い方がわからない、プラグインの数が多くてどれを選ぶべきかがわからないと悩み方も多いでしょう。
SEO対策のWordPressプラグインとは!?
SEO対策ができるWordPressプラグインは、SEO対策に特化した新たな機能をWordPressに追加します。
例えば、Googleのクローラビリティ向上が見込めるXMLサイトマップを自動で送信する機能や、パンくずリストを表示させる機能です。
最近では、WordPressで自社サイトの運営をしている企業も多く見られます。まだWordPressのSEO対策をしていない方は、ぜひ導入してみましょう。
SEO対策のWordPressプラグインを実装するメリット
SEO対策のWordPressプラグインは、誰でも手軽に実装できるのが大きなメリットです。
プラグインを使わずにSEO対策をする場合、直接HTMLのコードを編集することになります。普段からコードを触る人であれば問題ありませんが、プログラミング未経験者が修正すると実装方法を間違えたり、既存のソースコードに影響してしまったり、大きく時間を要したりするでしょう。
一方でWordPressプラグインを利用すれば、チェックを付けたりするだけでソースコードに反映されるため、既存のソースコードに影響することなく修正ができるのです。
SEO対策に時間が取れない方ほど、WordPressプラグインで手軽に実装するのがおすすめです。
SEO対策のWordPressプラグインを実装する時の注意点
SEO対策のWordPressプラグインは、追加して利用すればいいものではありません。利用するにあたっては、さまざまな注意点があります。
ここでは、以下に記載した2つの注意点をご紹介しましょう。
- テーマどおしが干渉し機能しないことがある
- 導入前にWordPressのバックアップをとる
テーマ同士が干渉し機能しないことがある
1つ目の注意点は、プラグイン同士が干渉し合うことでサイトが上手く機能しないケースがあることです。
プラグインは、自分が使いたいものを検索してインストールすればすぐに使えてしまいます。そのため、さまざまなプラグインを大量に追加してしまう方が見受けられます。しかしプラグインを大量に追加してしまうと、プラグイン同士の相性が悪い場合に干渉し合ってサイトデザインが崩れたり、サイト自体が表示されない危険性があるのです。
対策方法としては、リリースされたばかりのプラグインをすぐに導入しないことが挙げられます。リリースして間もないプラグインは、他のプラグインとの相性がわからないため、もしかすれば干渉し合うケースが予想されます。そこで、ある程度期間を置いてから利用を開始するのがおすすめです。
導入前にWordPressのバックアップをとる
2つ目の注意点は、プラグインを導入する前にWordPressのバックアップを取ることです。
先述したとおり、プラグインの導入によって干渉し合い、予想もしなかった不具合が発生するケースがあります。もし不具合が起きてしまった場合、しばらくの間サービスの公開が不可能となるため、その間に業務損失が発生してしまいます。
そこで、もし不具合が起きてもすぐ切り戻し作業ができるように、WordPressを構成しているファイルをそのままバックアップしておくのが安全です。
バックアップは、直接ファイルをダウンロードするかプラグインを利用するかの方法があります。直接ダウンロードするためには、WordPressにSSH接続をしてダウンロードしなければならないため、サーバーの知識がないと難しいです。プラグインであれば、誰でも気軽にバックアップを取得できます。
SEO対策におすすめのWordPressプラグイン10選
WordPressプラグインには、さまざまな種類があります。その中でも今回は、SEO対策におすすめのWordPressプラグインを10種類挙げてみました。
- All in One SEO Pack
- Yoast SEO
- Google XML Sitemaps
- Breadcrumb NavXT
- Meta Tag Manager
- W3 Total Cache
- Internal Link Juicer
- Broken Link Checker – Find and Fix Dead Links
- WordLift
- SEOPress
それぞれについて解説していきましょう。
All in One SEO Pack
All in One SEO Packは、SEO対策のWordPressプラグインで最も利用されており、設定の幅が広いのに加えて初心者でも手軽に設定できます。
All in One SEO PackでできるSEO対策としては、下記の内容が挙げられます。
- XMLサイトマップの送信
- Google系のサービスとの連携(Google Search Console、Google Analytics)
- SNSでのSEO対策
- タグの設定
Yoast SEO
Yoast SEOは2008年に登場したWordPressプラグインで、All in One SEO Packと同様にSEOに関する幅広い設定を無料でできるプラグインです。
Yoast SEOでは、下記のSEO対応が可能です。
- XMLサイトマップの送信
- Google系のサービスとの連携(Google Search Console、Google Analytics)
- SNSでのSEO対策
- パンくずリストの設定
有料版も提供されていますが、無料版でも十分な機能を搭載しています。
Google XML Sitemaps
Google XML Sitemapsは、sitemap.xmlと呼ばれるファイルを作成することでGoogleのクローラビリティを向上させる効果があります。Googleでは、クローラーという機能を使ってSEOで上位表示させるWebサイトを選定しています。
そのとき、sitemap.xmlにクローリングされたい重要なページを記載しておくことで、優先的にクローリング処理をしてくれるのです。
また、Google XML Sitemapsは一度設定すれば、今後Webページに修正があったとしても自動的にsitemap.xml側も修正してくれます。ただし、先述した「All in One SEO Pack」や「Yoast SEO」にも同様の機能が含まれているため、既にご利用の方はGoogle XML Sitemapsを新たに導入する必要はありません。
Breadcrumb NavXT
Breadcrumb NavXTは、プラグインを追加することでパンくずリストを設置できる機能です。パンくずリストとは、Webサイト内のページをツリー構造で持たせることができるもので、リストがハイパーリンクになっています。パンくずリストがあることで、ユーザーはWebページ内のどこにいるのかがわかるため、ユーザビリティの向上にもつながるのです。
パンくずリストは「Home › Breadcrumb NavXTの概要 › Breadcrumb NavXTの使い方」のように表示されます。リスト上のHomeをクリックすると、Topページに遷移します。
ただし、パンくずリストの機能は先述した「Yoast SEO」でも搭載されているので、既に導入されている場合には不要です。
Meta Tag Manager
Meta Tag Managerは、HTMLソースに記載するカスタムmetaタグを修正できるプラグインです。
カスタムmetaタグは、
- Tag Type
- name Value
- Content Attribute
をそれぞれツール上で設定し、ツールを通してHTMLソースに反映します。カスタムmetaタグの設定は、Googleのクローリング機能を向上させて狙ったキーワードでの上位表示につながるでしょう
具体的にはTag Typeにname、name Valueにvalue、Content Attributeに具体的なキーワードを入れることで実現できます。
W3 Total Cache
W3 Total Cacheとは、キャッシュをすることでWebページの読み込み速度を向上させるプラグインです。
キャッシュとは、1度訪れたWebサイトのコンテンツを保存することで、再度アクセスしたときの読み込み速度を向上させる機能です。そもそもWebページを読み込むというのは、アクセスしたい人がリクエストを送信し、リクエストに対してWebサイト側からHTMLソースや画像などのコンテンツを送って表示させることになります。
キャッシュをすることで、自分のパソコンやスマホ内にソースやコンテンツを保存できるため、読み込み時の負担が減って処理速度の向上となるのです。
ただし、キャッシュによって最新状態が表示されない場合もあるため、定期的にキャッシュを削除する必要があります。
Internal Link Juicer
Internal Link Juicerは、事前にキーワードを選定しておくとそのキーワードを含むコンテンツに対して自動的に内部リンクを生成するプラグインです。
キーワードは、SEOで上位表示を狙っているキーワードにしておくとサイトへの流入数増加につながりやすいでしょう。また、コンテンツ内にリンク先を掲載しておくことで、ユーザーのクリック率やタップ率が上がり別コンテンツへの誘導ができます。
Broken Link Checker – Find and Fix Dead Links
Broken Link Checkerは、Webサイト内へ外部リンクを貼った際に、そのリンクが切れていないのかを確認できるプラグインです。
外部リンクは、知らないうちにリンク切れを起こしている可能性があります。例えば、サイトがリニューアルされたことでURLが古くなってしまうケースです。リンク切れが発生するとSEOの評価に影響が出る可能性もあるため、Broken Link Checkerの導入で検知するようにしましょう。
WordLift
WordLiftは、AIを活用したSEO対策が可能なプラグインです。
具体的には、SEOの評価に効果的な構造化データマークアップを自動でおこなってくれます。構造化データマークアップは、HTML内に記述することでテキストに意味を持たせることができるため、Googleのクローリング性が向上します。
クローリング性が向上することで、ユーザーが検索したキーワードに該当しやすくなるため、効率的に構造化データマークアップを作成したい場合は利用してみましょう。
SEOPress
SEOPressは、シンプルで使いやすいのが特徴なSEO対策プラグインです。
主に以下の機能が搭載されています。
- タグの設定
- XMLサイトマップの送信
- Google系のサービスとの連携(Google Search Console、Google Analytics)
- SNSでのSEO対策
先述したAll in One SEO PackやYoast SEOと同様に、総合的なSEO対策ができるのに加えて、ITツールの利用に慣れていない人でも使いやすいのがおすすめのプラグインと言えるでしょう。