Wikipediaの外部リンクのSEO効果について徹底解説
Wikipediaは検索上位に表示されていることが多く、権威性のあるWebサイトです。そのため、自サイトへの外部リンクを活用しSEO効果を高めたいと考える人も多いのではないでしょうか。
SEOとWikipediaの関係性について
基本的にWikipediaと自サイトのSEOが直接的に関係することはありません。前提として、SEOとWikipediaは全くの別物となります。
- SEOは検索エンジン上で集客に繋げる施策
- WikipediaはWebサイトの1つ
Wikipediaが検索結果の上位に表示されていることは多いですが、SEO対策をする上ではWikipediaの影響を受けることはないと考えましょう。SEOとWikipediaの特徴について見ていきましょう。
SEOの特徴
SEOは検索エンジン最適化を指し、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを活用した集客方法の1つです。対策したキーワードの検索画面で上位表示させ、自サイトへ効率的に集客することが目的となります。
SEOの特徴として、その他の集客方法と比べて費用対効果が高いことが挙げられます。例えば、Web広告を活用して集客をするには広告の出稿費用が必ず発生します。しかし、SEOであれば無料で対策することが可能です。必ず効果が出るというわけではありませんが、月々の費用を抑えて集客できるのは強みとなります。
また、SEOを活用することで集客だけでなくブランディング効果も得られます。通常であれば、何かしらの広告や宣伝をすることで企業のブランドやイメージを作るのが一般的です。SEOの場合は、検索上位に表示されることで多くのユーザーの目に留まることができ、自社の宣伝が可能となります。
一度SEOで上位表示したWebサイトは、継続して上位に表示される特徴もあるため、多くの企業がSEO対策に力を入れています。
Wikipediaの特徴
Wikipediaは世界中の人が編集し内容を充実させている、フリーのインターネット百科事典です。
Wikipediaの主な特徴は3つあります。
- Web広告が一切ない
- 誰でも編集が可能
- 信頼性の保証はない
Web広告が一切ない
Wikipedia上には、Web広告がありません。非営利団体である「ウィキメディア財団」が運営しておりますが、運営コストは個人や団体からの寄付によって成り立っています。
誰でも編集が可能
Wikipediaは誰でも無料で編集することができます。記事を書く上でペンネームなどの必要もなく、掲載に伴う審査もありません。
信頼性の保証はない
Wikipediaでは誰でも編集できるため、極端な話、偽った情報や間違った情報が書かれている可能性があります。
しかし掲載されている種類は幅が広く、Wikipediaを通して多くの情報を得ることができます。
Wikipediaはたくさんの情報を知ることができるため、多くのアクセスを集めている人気Webサイトの1つです。しかし、誰にでも編集が可能であることが原因となり、イタズラなどの例もあるため情報の精査が重要となります。
Wikipediaの外部リンクにSEO効果はあるのか
WikipediaにSEO効果があると言われる理由に、Wikipediaからの外部リンクがあります。SEO対策の中でも外部リンク対策は重要な項目ですが、Wikipediaの外部リンクは残念ながらSEO効果がありません。
実際に、Wikipediaの外部リンクに効果がないことついてはGoogleからも発表されています。詳しく見ていきましょう。
nofollowのリンク設定
Wikipediaのリンクはnofollow属性として処理されます。nofollow属性で設定されているリンクは一切検索エンジンに評価されないため、Wikipediaの外部リンクにSEO効果がない理由となります。
そもそもWikipediaに外部リンクを貼る理由として、権威性の高いサイトからの外部リンクが効果的なSEO対策であるためです。通常の権威性のあるサイトは編集できないため、外部リンクに対する効果があります。
しかし、Wikipediaは誰にでも外部リンクを貼れるため、Webサイトの公平性は失われてしまいます。また、外部リンクを不正に作成すること自体がGoogleのペナルティに引っかかる行為です。いずれにせよ、不正な方法でSEO対策の効果を得ることはありませんので、着実に効果がある対策を積み重ねていくことが大切となります。
WikipediaがSEOに強い理由について
Wikipediaは多くのキーワードで上位表示されており、SEOの強さを示しています。
Wikipediaと全く同じWebサイトを作ることは現実味がありませんが、Wikipediaから学ぶことは多く、自サイトのSEOに活かすことは可能です。SEOにおけるWikipediaの強みとしては、以下の3点があげられるでしょう。
- 情報網羅性の高いコンテンツが多い
- 被リンクを多く獲得している
- 信頼性と権威性が高い
それぞれについて見ていきましょう。
情報網羅性の高いコンテンツが多い
Wikipediaの特徴として、ほとんどの単語や言葉を網羅するほどの膨大なコンテンツ量があります。また、Wikipediaの情報は具体性もあり、コンテンツの質としても充実しています。そのため、SEOとして重要なコンテンツの質と量が評価されていると考えられます。
Wikipediaは画像などがあまりなく基本的には文章のみで構成されていますが、それでもコンテンツの質でSEOの強さを表しているといっても過言ではありません。
もしSEOの効果がなかなか表われない場合は、改めてコンテンツの質や量を考えてみることをおすすめします。競合サイトより充実した内容であるのか、ユーザーのニーズを満たすようなコンテンツであるのかを考え、Wikipediaのような質の高いコンテンツを目指しましょう。
被リンクを多く獲得している
Wikipediaを引用や参考としているWebサイトは世の中にたくさんあります。そのため、数多くの被リンクを獲得している点もSEOに強い理由の1つです。またWikipediaのコンテンツ内において、関連性のある事柄に対するリンクが多くあることも検索エンジンに評価されていると考えられます。
ただ、被リンクを多く獲得できているのはWikipediaの規模感があるからこそ成り立つため、通常のWebサイトで真似することは容易ではありません。数日や数週間といった期間で被リンクを増やせるわけでもないので、多くの人にシェアされるようなコンテンツ作りを意識しましょう。シェアを効果的に行いたい場合は、SNSもおすすめできる方法のため、活用することをおすすめします。
信頼性と権威性が高い
Wikipediaでは間違った情報などを書き込むことも可能なサイトですが、多くの人によって正しい情報を維持されています。そのため、信頼性の高いサイトとして世の中の人に認知されているだけでなく、検索エンジンからも評価されていると考えられます。
信頼性や権威性、専門性といった部分をGoogleはコンテンツの評価基準として設けているため、コンテンツを作る際は自サイトの強みを打ち出しましょう。
Wikipediaより検索上位に表示させるには
WikipediaがいくらSEOに強いといっても、必ずSEOで1位を取れるわけではありません。そのため、対策キーワードで上位にWikipediaがあったとしても、より上位表示する可能性は十分にあります。Wikipediaより検索上位に表示させる方法について解説していきます。
コンテンツの内容を充実させる
Wikipediaより上位表示させるには、Wikipedia以上の質が高いコンテンツ作りが効果的です。そのためには、まずWikipediaのコンテンツの内容を分析しましょう。
Wikipediaのページを見ると分かりますが、検索キーワードに対する明確な答えが明記されており、ユーザーにとって分かりやすい内容になっております。内容以外にも、見出しの構造や適切な文の改行などもあるため、閲覧するユーザーのこともしっかりと考えられている設計です。
ただ、Wikipediaでは画像や図があまり使われていないため、文章のみで読むのが疲れやすいというデメリットもあります。
そのため、文章だけでなく、画像や図を積極的に用いることでユーザーにより分かりやすいコンテンツ作りをすることが狙い目です。また、Wikipedia以上の専門性があるコンテンツであれば、より検索エンジンに評価されるコンテンツとなります。簡単なことではありませんが、コンテンツの中身をより充実させることで上位表示を目指しましょう。
自社メディアのファンを獲得する
Wikipediaが多くのアクセスを集められている理由として、自メディアに対するファンが多いことが挙げられます。Wikipediaの場合は多くの情報があるため分野を絞らずファンとなるユーザーが多いですが、Wikipediaと競争する場合は分野やターゲットをしっかり絞ってファンの獲得を目指しましょう。
多くのファンを獲得するには、専門性を特化させることが効果的です。
例えば、英会話スクールのWebサイトを運用する場合は英語に関する情報を多く発信しましょう。より具体的にいうと「初めて英会話を勉強したい20代の社会人」や「オンライン英会話を子供に学ばせたいお母さん」などの明確なターゲット選定が重要です。
ターゲットを選定した後は、ユーザーが求めている情報をコンテンツ化するだけです。
「初めて英会話を勉強したい20代の社会人」であれば、「20代から始める英会話の勉強法」や「20代で英語を身につけることで得られるメリット」などのコンテンツが理想となります。
専門性に特化したWebサイトであれば、ユーザーに響くコンテンツを作りやすくなり、ファンの獲得がしやすくなります。一度獲得したファンはその後の集客に繋げることも可能となるため、SEOだけでなく幅広い効果を得ることもできます。
Wikipediaを活用したSEO対策
Wikipediaから直接的なSEO効果を得ることはできませんが、多くの情報が詰まっているWikipediaだからこそ間接的に活用することはできます。
ここでは、Wikipediaを活用したSEO対策について詳しく解説していきます。
リンク切れのサイトからコンテンツ内容を考える
Wikipediaからの外部リンクがあってもSEO効果はありませんが、Wikipedia以外のサイトから被リンクを受けやすいといった特徴があります。被リンクを受けやすいということは、質の高いコンテンツであると推測でき、コンテンツの内容を分析し自分のコンテンツに活かすことができます。
加えて、Wikipediaには多くのリンク切れが存在するため、組み合わせて活用しましょう。
具体的な流れは以下です。
- Wikipediaでリンク切れのサイトを探す
- 「Wayback Machine」でリンク切れサイトのURLを入力し、コンテンツ内容を確認する
- コンテンツ内容から分析し、より質の高いコンテンツを作成する
コンテンツの内容を分析するには色々な方法がありますが、被リンクの多いWebサイトはそれだけ需要が高いことを意味しています。完全にコピーしてしまうのはダメですが、より良いコンテンツを作るために活かすことをおすすめします。
狙い目のキーワードを探す
SEOで効果を出しやすいキーワードを探し出すことは簡単ではありません。基本的にはサジェストキーワードなどから考えることが一般的ですが、Wikipediaからも新たなキーワードを見つけることができます。
見つける方法は何か特別なことをするわけではなく、Wikipedia上にあるキーワードに注目するだけです。本文上にあるキーワードだけでなく、目次や脚注にあるキーワードもおすすめできます。
キーワードを選定した後は、検索ボリュームやSEOにおける競合性を調べましょう。
競合性が低く、検索ボリュームが多いキーワードであれば狙い目であると判断できます。
サジェストキーワードだけでなく、全く新しいキーワードを探し出したい場合などには効果的なため、ぜひ参考に活用ください。