更新頻度とSEOの関係とは?更新が重要視される理由
更新頻度が高いサイトはSEOでも上位に表示されるといわれることがあります。更新頻度はSEOにはまったく関係ないと言われていましたが、最近のGoogleのリーク情報によると、ロボットは20件までの更新ページをクロールしてインデックスしているとのことです。特に最近では、すでにある記事を更新して新しい日付にするとランキングが上がる傾向があります。
更新頻度とSEOの関係
更新頻度とSEOにはまったく関係がないと長く言われていました。しかし、更新することでアクセスが増えた、検索順位が改善したという例は枚挙に暇がありません。
長い間、サイトを更新してもランキングが上がる現象はあまり確認できませんでした。しかし、ヘルプフルコンテンツシステムのアップデート後、コラム記事などを更新し、新しい日付にするとそのコラムの検索ランキングが上がることが大いに検証されました。
更新はSEOに影響する
更新するとSEOに好影響を与えますが、記事の更新日付を変えるだけ、文章の一部を手直しするだけで更新と呼ぶ方もいますが、これだけで検索順位が大きく上がることはありません。
更新でSEOの効果がある例
ではどのような更新をすることで効果があるかといえば、大きく次の3つです。
- 高品質コンテンツを追加する
- 低品質コンテンツをリライト・削除する
- 重複するコンテンツを統合する
高品質コンテンツを追加する
新規でページを追加することは良いことです。インデックス数が増えますし、新しいキーワードやニーズに対応することでアクセス数が増やすことができるからです。
極論をいえばサイト設計が問題なくできている場合、高品質な記事を追加するだけでうまくいくはずです。
低品質コンテンツをリライト・削除する
低品質コンテンツがサイト全体の評価を下げている可能性はありえます。その意味で既存の記事をリライトすることは効果的な対策です。
低品質コンテンツが少数あったとしてもサイト全体での評価に影響しませんが、インデックス数がどの程度かでページクオリティの割合が変わってきます。Googleは品質の割合で評価することはありませんが、低品質なコンテンツの割合が明らかに多い場合にユーザーが満足するはずがありませんので結果的には検索順位に返ってきます。
公開当初は正しくとも現在は誤っている情報や古い情報を最新情報に書き換えることでユーザーニーズを捉えられるということもありえます。
リライトをできないという場合には削除で対応できますが、削除もできないのであればnoindexをしたり、リダイレクトしたりする手法もあります。
重複するコンテンツを統合する
サイトを運営して記事を配信していると似ているコンテンツが出てくることもよくあります。本来はそうならないようにサイト設計をすべきですが、似ている内容が出てきてしまった際には統合することを考えてください。
同じ内容であれば片方を削除してリダイレクトで構いませんが、内容に相違がある場合には統合することで評価分散を避け、残した方の記事の評価が飛躍的に高まる可能性があります。
【余談】あえて最新にしないコンテンツ
コアアップデートがあるたびに自社はどうするかと考えるのは担当者としては当然です。しかし、コアアップデートによる順位変動はGoogleがより理想に近づくということを意味するのであり、提供していたコンテンツの価値が下がったとは限りません。
つまり、「2020年に流行ったおすすめ映画ベスト20」という記事が今まで上位に表示されていたとして何かのタイミングで順位が下落したとしても「2020年」という切り口としては高品質な情報提供である可能性はあります。
ただ、ユーザーのニーズが「2020年」ではないことが多数を占める場合には「おすすめ映画」は最新のものに変わることがありえます。では最新情報にアップデートしたほうがよいのかといえば、必ずしもそうではありません。
歴史や古い情報を調べている人にとっては当時の資料として参照される可能性があるためです。この場合にはリライトではなく、新規追加をするのが正しいかもしれません。
更新頻度がSEOに関係するといわれる理由
WEBでは投稿が多いほどSEOに強いといわれたり、更新は毎日すべきという人もいますが、前述した相関関係と因果関係を取り違えているためと考えられます。
これは更新頻度が多いことがSEOに強いサイトができるということではなく、更新が多いほど低品質なコンテンツがなくなり全体の底上げができ、更新頻度が多いほどユーザーがいつ来ても最新情報が新しくなっているのでアクセスを集められるということが関わってきます。
サイトの方向性によっては更新頻度が多ければ多いほどユーザーに喜ばれるでしょうし、商材や分野によってはそうそう更新がないこともあります。
更新を止めることで影響のあった例
上図は1年ほど更新を止めているサイトのPV数の推移です。6月の更新を最後にその後はまったく対応をしていません。2020年6月以降はアクセスが大きく落ち、11月まで悪化の一途をたどっています。しかし、2020年12月のコアアップデートで検索順位に改善があり、更新はしていませんがアクセスはある程度戻ってきています。
更新を止めても影響のなかった例
上図も同様に1年ほど更新を止めているサイトのPV数の推移です。こちらは公開当初にコンセプトをしっかりと決め、その後は完全に更新をしていないのですがアクセスは安定して稼げています。
2020年12月のコアアップデートで検索順位に改善がありましたので、全体のアクセスとしては更新をしていなくても伸びています。
2つのケースの違い
更新を止めて影響があったケースとなかったケースの例を挙げました。2つのサイトは実はまったく同じ不動産関連の分野を扱っていたのですが、アクセスが下がった方は時期要因の強いコンテンツを多く発信していました。そのため、時間が経つにつれてユーザーニーズが薄れていきアクセスが減ったものと推測できます。
時期要因の強い情報は早さが命であることが多く、十二分に練られたコンテンツというよりは最新情報が出た際にできるだけ早く解説した記事を公開していました。
情報を発信している間はユーザーを集め続けることができますが更新をやめるとアクセスが減ることもうなづけます。時期要因の強いジャンルでいえば天気や株価などが挙げられます。
明日の天気や今の株価を知りたい人は多いはずですが、昨日の天気や株価を知りたい人は少ないはずです。
対して、更新をやめてもアクセスを伸ばしたサイトはクオリティの高さを追求し、記事制作当初から必要情報を練られて作ったコンテンツを配信していました。
普遍的な情報を公開していれば時間とともにGoogleに評価されてアクセスが伸びるということがあります。更新をせずともアクセスが増えたのは更新する必要もないほど練られた記事を最初から作っていたためと考えられます。
【余談】アフィリエイト対策との違い
ここまで一般論を解説しましたが、アフィリエイトは少し事情が変わってきます。アフィリエイトの場合、やり方がうまい人は最初から設計をして対応できますが、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」ことも多く、さまざまなことを試す必要があります。
アフィリエイトでもユーザーニーズを捉えてコンテンツを提供するという点ではまったく同じですが、投稿する内容は企業の提供する情報とは大きく異なります。これは戦略やターゲットが違うためです。
WEBメディアの情報と個人アフィリエイターの提供している情報とで相違があることがありますが、戦略が違うだけでどちらも正しい内容です。
特に2020年ころからはアフィリエイトに厳しくなっているようなコアアップデートが頻発していますが、大きな方向性としては2019年以前から何も変わっておらず、ユーザーにどれだけ満足させる情報を提供するかに関わります。
アフィリエイトでは流入したユーザーの背中を押すという点が必要ですので広告要素が強くなりがちですが、広告要素が強すぎるページは上位表示することが難しく、問題点を是正するためには細かい内容変更であっても更新が必要になってくることがあります。
※特に企業はブランディングや指名検索を狙うという手法が使われますが、アフィリエイトでは再訪問や認知ではなく、流入したユーザーをどのようにコンバージョンに誘導するかの比率が大きいため単純比較が難しいです。
まとめ