Ubersuggestとは?キーワード調査や競合分析方法を解説
Ubersuggestはキーワード調査ツールのひとつで、特定のキーワードの調査や競合サイトのキーワード分析など、SEO対策に役立つツールです。基本的には無料で利用することができますが、機能には制限があり、より多くのデータや機能を使用するには有料版へのアップグレードが必要です。

Ubersuggestとは?
UbersuggestはSEOツール市場で、世界的に人気のあるサービスです。日本ではGoogleキーワードプランナーやAhrefsと比べるとまだ馴染みが薄いですが、小規模から中規模クラスのビジネスや個人マーケターを中心に利用者が増えています。
サービスの開始時期は明確になっていませんが、インフルエンサーとして世界中のマーケターから注目されているニール・パテル氏によって、頻繁にアップデートや機能拡張が行われています。
ニール・パテル氏の努力のおかげで、初期のシンプルなキーワードサジェストツールから、SEO全般の分析ツールへと機能拡張されました。現在も活発に開発が行われ多くのユーザーに利用されていることから、信頼度の高いツールであるといえるでしょう。
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Ubersuggestの主な機能
キーワード検索や競合分析など、ひと通りのSEO機能が揃っているUbersuggestです。無料版と有料版に分かれており、無料版では機能に制限があります。ここでは、無料版と有料版別に、利用できる機能を見ていきます。
無料版でできること
Ubersuggestは、キーワード検索や競合分析を行うためのSEOツールであり、特にキーワードアイデア生成機能が、その人気を高めているといわれています。
ユーザーが入力したキーワードに基づいて、Google検索のサジェストのように、関連性の高いロングテールキーワードを多数提案し、提案されたキーワードには、検索ボリュームやクリック単価、SEO難易度といった詳細なデータが付随します。
また、特定のトピックについて、多くのトラフィックや、バックリンクを獲得しているコンテンツを、リストアップするコンテンツアイデア機能もあり、視認性が高く整理された形で表示されます。
さらに、競合サイトのSEO分析を行う、トラフィックアナライザー機能では、オーガニックキーワード分析や、トラフィックデータの可視化が可能で、ダッシュボード機能を利用すれば、収集したデータを一覧表示し、クライアントやチーム内で進捗状況を共有することもできます。
なお、ダッシュボード機能を使用するには、無料アカウントの作成とGoogle Search Consoleとの連携が必要です。
有料版でできること
有料版では、無料版に比べて多くの機能が利用可能となり、特に検索や表示件数の制限が解除されます。
具体的には、無料版では1日あたりの検索回数が3回に制限されていますが、有料版にアップグレードすることで、検索回数は大幅に増加し、詳細なキーワードアイデアや競合分析も行えるようになります。
有料版には「パーソナル」「ビジネス」「エンタープライズ」の3つのプランがあり、それぞれキーワード提案数やレポート数に違いがあります。
また、コンサルティングサービスも提供されており、専属のSEOコンサルタントから、ユーザーのニーズに合わせた、アドバイスを受けることができます。これにより、常に最新のSEOトレンドや、検索エンジンのアルゴリズム変更に、対応できるようになります。
参照:Ubersuggest
拡張機能でできること
Webブラウザに追加することで、ブラウザ上で、キーワードの検索ボリュームや、バックリンク数など、主要な機能を直接利用できるようになります。例えば、Google検索ページでキーワードを入力すると、競合サイトのオーガニックトラフィックや、上位ランクサイトの詳細なデータが表示可能です。
また、Webサイトの技術的なSEO状況を、即座に確認できます。例えば、ページの読み込みスピードや、モバイル対応の有無、メタタグの最適化状況などを診断できるため、サイトの改善ポイントの把握に役立ちます。
Ubersuggestの使い方
このサービスには多くの機能が用意されており、代表的なものとしてキーワード分析、競合サイト分析、ダッシュボードの活用があります。
事前準備として、無料のアカウントを作成する必要があります。メールアドレスやGoogleアカウントを利用して、簡単にログインできます。公式サイトにアクセスし、サインアップできれば完了です。
キーワード分析
トップページに表示される検索バーに、調べたいキーワードを入力します。地域設定が可能で、日本市場をターゲットにするのであれば、「Japan」を選択します。
キーワードを入力すると、キーワード概要欄に検索ボリューム、SEO難易度、クリック単価が表示され、さらに関連する推奨キーワードも表示されます。これによって、分析したいWebサイトの状況の把握が可能です。
競合サイト分析
トップページの検索バーに、分析したい競合サイトのURLを入力します。この作業を行うことで、オーガニックトラフィック、ドメインスコア、バックリンク数などのデータが表示されます。
競合サイトで、トラフィックが集中している上位ページを、確認することができます。ページ構成やキーワード、バックリンク元などを調査できるため、ライバルが成功している要因を、把握するヒントが得られるでしょう。
ダッシュボードの活用
トップページの「ダッシュボード」タブをクリックして、ダッシュボード画面に遷移します。初めてダッシュボードを使用する際には、「新しいプロジェクト」を作成する必要があります。分析したいWebサイトのURLを入力し、ターゲット地域、ターゲットキーワードを入力します。これで準備完了です。
あとは、定期的にダッシュボードを見に行きましょう。サイト監査の機能を使って、定期的に情報をチェックします。ここでは、ページ速度や、SEOエラーのデータを確認できます。
競合サイトのURLも入力しておけば、競合のトラフィックや、SEOパフォーマンスもモニタリングしてくれます。自社サイトと比較することで、課題を抽出することができます。
Ubersuggestを使うメリット
Ubersuggestを使用する最大のメリットは、無料で多くの基本的な機能を利用できる点です。
他にも、無料で使えるツールはありますが、Ubersuggestほど多くの機能を提供しているツールは、少ないといえるでしょう。また、ユーザビリティの高い操作性も、Ubersuggestの特徴だといえます。
充実した幅広い機能
無料版の場合、検索回数に制限があり、検索ボリュームやSEO難易度、クリック単価などの基本的なデータを確認できますが、詳細なデータは限られています。詳細なデータは限定的になりますが、競合サイトの分析が可能です。SEO視点によるサイトの技術的問題点の診断もできます。
有料版にアップグレードすると、キーワードリサーチの回数制限が解除され、詳細なトラフィックデータや、キーワードランキングなど、より詳しい競合サイトの分析が可能になります。
バックリンクの質やアンカーテキスト、リンク元の詳細データが閲覧可能になり、より綿密なSEO対策を施せる助けになります。
初心者にも優しい操作性
ユーザビリティの平易さも、Ubersuggestの特徴です。ChromeやEdgeなどのWebブラウザに拡張機能を追加することで、複雑な操作を必要とせず、誰でも簡単に、SEOデータを取得できるようになります。
無料版と有料版では、操作方法は基本的に同じですが、利用できる機能やデータの制限が異なります。SEOの専門知識がなくても利用できる点は、Ubersuggestの大きなメリットです。
よくある質問(Q&A)
Ubersuggestに関する、よくある質問を取り上げて解説します。
Q:Ubersuggestは日本語に対応していますか?
Answer)はい、日本語に対応しています。日本語環境で、Google検索で「Ubersuggest」と入力すると、トップに「Neil Patel」のサイトが表示され、それをクリックすると自動的に「https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/」の日本語サイトにリダイレクトされます。
日本語でキーワードを入力すれば、日本語で結果を返してくれます。地域選択も可能で、地域を「Japan」に設定すれば、日本市場に特化した検索ボリュームや競合分析、トラフィックデータなどを取得できます。
Q:無料版と有料版のどちらを使うべきですか?
Answer)基本的な機能は無料版で利用できるため、無料版からスタートすることをお勧めします。キーワードリサーチや競合分析、サイト監査、バックリンク分析などひと通りの操作が可能で、機能性や操作性を確かめるにはよいでしょう。
ただし、無料版は検索回数や詳細データの取得が制限されています。無料版を使ってみて主要ツールとして活用しようと考えるなら、有料版に切り替えてより深い分析に取り組みましょう。有料版は買い切りとサブスクリプションの2種類が用意されています。
Q:Googleキーワードプランナーとの違いはなんですか?
Answer)同じキーワード調査ツールですが、Ubersuggestは主にSEOに特化したツールであり、GoogleキーワードプランナーはGoogle広告の運用を目的として設計されています。
そのため、Ubersuggestはキーワード難易度やトレンド分析などを通じて、オーガニック検索向けのコンテンツ戦略立案に向いていますし、GoogleキーワードプランナーはGoogle広告最適化の戦略に向いています。
まとめ
