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SXOとは?SEOとの違いを踏まえ対策や注意点などを詳しく解説

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WEBマーケティングにおいて、SEOで上位表示するだけでは十分ではありません。ユーザーに自社のWEBサイトを訪問してもらうだけでなく、WEBサイトを訪問したユーザーが自分のニーズを満たせたと感じられるような体験を提供する必要があります。

 

SEOコンサルタントそこで今回は、検索ユーザーの満足度を高める施策であるSXOについて詳しく説明します。

 

SEOコンサルティング

SXOとは

SXO(Search Experience Optimization)とは、検索体験最適化のことです。検索ユーザーのニーズを満たすようにWEBサイトを最適化させることです。

 

具体的には、WEBサイトの構造やコンテンツ、デザイン、検索キーワードとの一致度などの改善を図り、ユーザーがよりよい検索体験を得られるようにします。結果として、検索ランキングの上昇やアクセスの増加につながります。

SEOとSXOの違い

SXOと類似した概念としてSEOがあります。SEOはGoogleやYahoo!などの検索エンジンにWEBサイトを正しく理解してもらい、検測結果で上位表示できるようにすることです。

 

一方、SXOは検索ユーザーのニーズを満たすための施策全般のことです。

 

例えば検索ユーザーが「英会話 東京」と検索したとき、表示される結果の上位に自社サイトが表示されるようにすることをSEOといいます。そして、実際に訪問したユーザーに対して、そのWEBサイト内でニーズを満たせるようにすることをSXOといいます。

 

  • SEO・・・対策キーワードで上位にサイトを表示させる施策。サイトが上位表示することでサイトへの訪問者増を狙っています
  • SXO・・・検索ユーザーが求める情報をリリースしてユーザーを満足させるための施策。ユーザーが検索して満足することを狙います

 

SXOに取り組むメリット

SXOは検索エンジン経由の訪問者に対して、満足度や快適度を向上させることを目的としたマーケティングです。ここでは、SXO対策をとることのメリットを整理してお伝えします。

 

1.ユーザー満足度の向上

SXOによって、ユーザーが求める情報に的確に答えることができれば、満足度が向上します。結果として自社WEBサイトのリピーターとなり、商品・サービスの購入やアクセス数の増加につながります。

 

2.クリック率の増加

SXO対策をおこなえば、検索ニーズとマッチした結果を表示できるため、クリック率の増加が見込めます。クリック率が増加することは、検索エンジンでの上位表示にもプラスに影響します。

 

3.競合他社との差別化

ユーザーに最適な情報を分かりやすく提供できれば、競合他社との差別化につながります。ユーザーは自身の問題をより簡単に解決してくれるWEBサイトを好みます。SXOをおこなうことで、自社のサイトをユーザーファーストのWEBサイトに変えられます。

 

5つのSXO対策

SXO対策としてどのようなことに取り組めば良いでしょうか。

 

具体的にはさまざまですが、どの施策をおこなう際にも『Googleが掲げる10の事実』から読み取れるようにユーザーファーストを軸に据えてください。

 

自社の都合ではなく、ユーザーの利便性やニーズを満たすことを最優先してください。具体的にSXO対策として下記の5つをお伝えします。

 

参考:Googleが掲げる10の事実

 

1.理解しやすいコンテンツ

SXO対策の1つ目はコンテンツです。わかりやすい文章や画像、動画などを用いて検索ユーザーが求める情報に的確に答えていきます。内容が正確であることはもちろん、情報を理解しやすいように整理して伝えることも大切です。

 

その他、次のような項目に配慮したコンテンツを制作してください。

 

読みやすいフォント

本文はもちろん、タイトルや見出しには、読みやすいフォントを選択してください。業種や企業によってカラーがありますので、それにあったものを選択する事も大切です。ユーザーに自社のことをどうイメージして欲しいのかに考慮すると共に、視認性の良い読みやすいフォントを選びます。

 

簡潔で明快な文

冗長で回りくどい表現を避け、伝えたいメッセージがユーザーにすぐに伝わることが大切です。一度記述した文章を繰り返し読み直し、簡潔でわかりやすい文章に編集してください。

 

視覚に訴求する

画像やアイコンなど、ビジュアルを適度に使用してコンテンツを整理してください。文字よりも画像やグラフ、表などを使用した方が適切に伝わる場合は、そういった表現方法を使います。

 

2.WEBサイトのセキュリティを改善

ユーザーが安全にWEBサイトに接続できることは、SXO対策の1つです。具体的にはHTTPからHTTPSへと切り替えることなどが挙げられます。その他、下記のような項目があるため、WEB担当者はできることから順次、対策を進めてください。

 

パスワードを強化

WEBサイトの管理者ページにログインするには通常、パスワードが必要です。パスワードが脆弱だとWEBサイトを乗っ取られることにもなりかねません。一定期間ごとにパスワードを変更し、推測されにくいものを指定してください。

 

CMSのアップデート

WordPressなどのCMSを利用してWEBサイトを構築している場合、システムやプラグインのアップデートを随時おこなってください。最新のバージョンは既知の脆弱性を解消しているからです。

 

ファイアウォールの設置

自社WEBサイトのサーバーにファイアウォールを設置してください。不正アクセスや攻撃からWEBサイトを守ることができます。

 

定期的なバックアップ

WEBサイトが攻撃されデータが破損することがあります。そのため、定期的なフルバックアップ(全データのバックアップ)、差分バックアップ(変更点のみバックアップ)をとるようにしてください。WEBサイトが攻撃された場合、バックアップがあればリストア(復元)することが可能です。

 

3.モバイルフレンドリー

ユーザーの多くはモバイル(主にはスマートフォン)でWEBサイトを閲覧します。そのため、モバイル対応したWEBサイトが望ましいです。

 

PCにしか対応していなければ、文字が見づらいなどの支障をきたします。2018年3月から始まったモバイルファーストインデックスにより、検索順位においてもモバイルサイトの内部要素が重視されています。

 

モバイルフレンドリーなページにするには次のような点を守ります。

 

タッチ操作に最適化する

モバイル端末はタッチ操作が基本です。そのため、WEBサイトでもボタンやリンクなどを指で押しやすくする必要があります。カラーはもちろん、ボタンの大きさなどにも配慮してください。

 

コンテンツのシンプル化

モバイル端末は画面が小さいです。そのため、無用なコンテンツが多いとユーザーが離脱する原因になります。そのため、SXO対策としては無駄なコンテンツを最大限そぎ落とすことが大切です。

 

モバイル端末でテスト

WEB担当者が自らモバイル端末で、自社WEBサイトを確認することが必要です。PCでは見つからなかった問題が、モバイル端末を使用してアクセスすることによって発見できることも多いからです。

 

4.ページの軽量化

WEBサイトに訪れたユーザーにストレスなくページを表示するにはサイトの軽量化が欠かせません。WEBサイト内で使用している各ファイルを軽量化することでページ表示速度を改善することができます。具体的には下記のような対策を検討します。

 

  • 画像サイズを小さくする
  • 画像の大きさはそのままで圧縮する
  • 外部ファイル(CSSやJavaScriptなど)を圧縮する

 

5.E-E-A-Tを高める

経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(TrustWorthiness)を高めたコンテンツは、ユーザーのニーズを満たす可能性が高く、満足されるWEBサイトと評価されます。E-E-A-Tを高めたコンテンツをつくるには多岐に及ぶテーマを扱うのではなく、自社の得意とする分野に絞った情報を提供してください。

 

その他、E-E-A-Tを高めるためにできることは次のようなことです。

 

エキスパートコンテンツ

自社の専門性を示すに足る情報を提供します。コンテンツは正確で、エキスパートならではの視点を含んだものです。場合によっては自社独自のデータや研究成果を公開することが必要です。

 

信頼性の高い箇所へのリンク

すでに専門家、専門組織として認知されている情報源にリンクをすることで、自社WEBサイトの信頼性を高めることができます。

 

レビューや評価を受ける

WEBサイトのユーザーがレビューでき、その結果が公開されていれば、自社WEBサイトの信頼性を高めることができます。企業が発するメッセージより、ユーザーの生の声の方が信頼性が高いことがあります。

 

間違ったSXO対策

ここでは、SXO対策として間違った方法について解説します。次のような対応はユーザーを無視した行為となるため、控えてください。

 

キーワードを詰め込む

WEBサイトの特定ページに、キーワードを過剰にいれてはいけません。これはキーワードスタッキングといい、ユーザーのニーズを無視した行為といえます。ユーザーの利便性を大きく損なうことになりSXOにおいてマイナスです。

 

不自然なリンクの設置

SEO対策に効果がありそうだと考えて、過剰にリンクを増やすことは控えてください。WEBサイトに訪問したユーザーが混乱してしまえば、SXOにおいてマイナスです。リンクはユーザーが情報を詳しく知りたいと思える箇所に自然に設置してください。

 

過剰な広告表示

WEBサイトでビジネスをおこなう以上は、広告も必要です。しかし、過剰に広告を表示させればユーザーの視認性が悪くなりSXOの視点からみてマイナスです。適切な広告表示量に留めてください。

 

コンテンツの複製や類似内容

他社とまったく同じ、あるいは類似したコンテンツを掲載することは避けてください。自社のWEBサイトでしか伝えられないオリジナリティを重視します。このような独自性のあるコンテンツがユーザーにとって有益だからです。

 

SXOに取り組む際の注意点

ここでは、SXO対策を実際に進めるうえでの注意点をまとめておきます。次の項目を守って対策を進めてください。

 

ユーザーの目的を把握する

検索者は特定のキーワードを検索窓に入力します。その際、検索者は何かのニーズをもっています。そこで、WEB担当者としては検索キーワードに対して、検索者がどのようなニーズを持っているのか十分に検討してください。

 

例えば「中古車 トヨタ 100万円」という検索キーワードであれば、検索ニーズはおそらく「トヨタの中古車を100万円で購入したい」というもののはずです。

 

このようにキーワードごとに検索者のニーズがあります。そのニーズを満たすコンテンツをつくることを目標にSXO対策を進めてください。

 

ユーザーと検索エンジンの両方を意識

ユーザーにも検索エンジンにも、コンテンツが正しく伝わることが大切です。ユーザーにとって有益であると同時に、検索エンジンが何について述べたページで、どのようなニーズを満たそうとしているのかを把握できるようコンテンツを制作します。

 

例えばユーザーに対しては、どのような順番で内容を伝えれば良いのかということを検討します。そして同時に、下記のようなタグを記述して検索エンジンに対して内容を正確に伝えます。

 

  • 見出しタグ
  • リンクタグ
  • alt属性
  • リストタグ

 

見出しタグはH1からH6までの6種類あります。H1が最上位の見出しです。それ以降、H2、H3と数字が上がるごとに下位の見出しとなります。

 

リンクタグは、ページ内で他のページへのURLを伝える際に使用します。

 

alt属性は画像が表示できない場合、代わりにテキストを提供する役割があります。このalt属性には簡潔に画像の内容を伝える文言をいれます。

 

リストタグは「ol」や「ul」などを使用して箇条書きで表現する際に使用します。

 

こういったタグを適切に使用することで、検索エンジンに内容が正しく伝わります。

 

マルチリンガルに対応

自社のWEBサイトに、日本人だけがアクセスしているわけではありません。業種によっては、海外からアクセスされることもあります。そのため、自社WEBサイトを英語や中国語など多言語に対応できるようにしてください。

 

WEBサイトを多言語対応にするには次のような方法があります。

 

プラグインを導入

自社のWEBサイトがWordPressの場合、多言語対応プラグインを使用することで、簡単に多言語化することができます。

 

翻訳サービスを利用

翻訳サービスを使用すれば、簡単に多言語化させることができます。ただし、どのツールも誤って翻訳されることがあるため品質には注意が必要です。

 

ネイティブスピーカーなどに依頼

ネイティブスピーカーに翻訳を依頼することがもっとも確実です。費用はかかりますが、海外からのアクセスが多い場合は十分に費用対効果が見込めます。

 

タイトルタグやメタディスクリプションを最適化

タイトルやメタディスクリプションは検索結果に表示されます。そのため、このページでどのようなニーズを満たすことができるのかを明記し、魅力的な表現を使って記述します。

 

更新頻度を高める

ユーザーにとって最新の情報であることは非常に重要です。古い情報を伝えると、場合によってはユーザーに不利益を与えることになるからです。そこで、コンテンツを頻繁に更新し情報を最新のものに保つようにしてください。

 

ユーザーの声に耳を傾ける

訪問したユーザーからフィードバックを受けられるようにしてください。具体的にはアンケートフォームやお問い合わせフォームを用意します。ユーザーの声に耳を傾けることで改善点が把握でき、素晴らしいユーザー体験のできるWEBサイトに成長します。

 

SXOについてよくある質問(Q&A)

ここではSXOに関するよくある質問についてお答えします。
 

Q: SXOを実践するのに必要なスキルは?

Answer)SXOを実践するには、WEBデザインやライティングスキル、ユーザービリティに関する知識が必要です。また、検索エンジンにもWEBサイトを正しく理解してもらう必要があるためSEOに関する知識があることが望ましいです。

 

Q: SXOを実践することで得られる効果は何ですか?

Answer)ユーザーにとって有用な情報を提供することで、満足度が高まることです。結果として、コンバージョン率の増加やブランド構築に役立ちます。WEBサイトへのリピーターが増えればSEOにもプラスの影響があります。

 

Q: SXOを実践する際に役立つツールはありますか?

Answer)GoogleAnalyticsやSearchConsoleはSXOに役立ちます。検索キーワードの傾向が掴めたり、WEBサイト内でのユーザー行動を確認することができかるらです。

 

 

まとめ

SEOコンサルタント今回はSXOについての基本から、具体的な対策、注意点などをお伝えしました。WEB担当者の多くは上位表示させるSEO対策ばかりに目がいきがちです。しかし、それではユーザーを満足させることはできません。長期的なWEBサイトの成功を望むなら、今回の記事を参考にSXO対策にも取り組んでください。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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