Shopifyで必須のSEO対策9選!対策アプリも合わせて解説
Shopifyを運営している場合「ShopifyのSEOについて詳しく知りたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
Shopifyでアクセス数を増やすことや売上を高めるためには、SEO対策は必要不可欠な要素です。
ShopifyのSEO対策とは?
Shopifyとは、個人でも簡単にネットショップの開発や運営が行えるECプラットフォームです。
月額3,000円から利用でき、Shopifyの機能を拡張できるアプリが,5000種類以上配信されているなど、本格的なECサイトを構築できます。
対してSEOとは、検索エンジンに向けてWebサイトの最適化を図ることです。WebサイトはSEOを対策することによって検索上位に表示され、アクセスを増加させられます。
つまりShopifyのSEO対策とは、Shopifyで作成したECサイトを検索結果で上位表示させるために、検索エンジンに向けた対策を行うことをいいます。
ShopifyでSEOが重要な理由
Shopifyは簡単にECサイトを構築できるサービスではあるものの、自分でWebサイトを運営しているのと何ら変わりはありません。そのためWebサイト運営で重要なアクセス数や成約率を高めるには、SEO対策が必須といえるでしょう。
ここでは、ShopifyでSEOが重要な理由について詳しく解説していきます。
アクセス数を増やすため
ShopifyでSEO対策を行う最大の目的は、自社のECサイトへユーザーからのアクセス数を増やすためです。
ShopifyはECサイトを構築できるサービスのため、いわば自分でWebサイトを運営していることになります。
そのためWebサイト運営に欠かせないアクセス数の強化は、必須といえるでしょう。
仮にどんなに良い商品を販売していたとしても、Webサイトへのアクセスがまったくない場合は商品が売れることはありません。
まずは商品や自社ブランドの認知を高めるためにも、ShopifyにてSEO対策行いアクセス数を増やすことが重要な要素になります。
成約率を高めるため
ShopifyでSEO対策が重要な理由はアクセス数の増加だけでなく、成約率を高める目的もあります。
なぜなら検索エンジンから流入してくるユーザーは、商品を購入したいや知りたいというニーズのもと自分で検索しているため、成約率が高い傾向にあるからです。
例えばSNSなどからの流入であれば、たまたま見かけたからという理由でWebサイトを見ているユーザーも多いでしょう。もちろんSNSで興味を持ったことがきっかけとなり、最終的に商品を購入するユーザーもたくさんいます。
しかし検索エンジンとSNSのアクセス数が同じである場合、実際にキーワードで調べている検索エンジンのほうが成約率は高いといえます。
したがってより成約につながるユーザーにアプローチするためにも、ShopifyにおけるSEO対策が重要です。
Shopifyに効果的なSEO対策9選
Shopifyでは自分で設定できる幅が広いため、SEOに効果的な対策を行いやすい点が強みです。中にはrobots.txtファイルやcanonical URLタグなど、Shopifyに欠かせない設定が自動生成されることも魅力的なポイントになります。
ここではShopifyに効果的なSEO対策を、9つに絞って詳しく解説していきます。
タイトルタグ
Shopifyでは自分の好きなタイトル設定を行えるため、ユーザーに分かりやすい名前を設定しましょう。
Shopify内で設定できるタイトルタグは、以下の箇所です。
- Shopifyサイトのタイトル
- サイト内における各ページのタイトル
- Shopify内における各商品のタイトル
Shopifyサイトのタイトルであれば、32文字がSEOで理想の文字数とされています。理由は、検索結果画面に表示される文字数が32文字までだからです。
他のタイトルタグにおいては明確な数字はありませんが、あまりに長い名前はユーザーが理解しづらいため注意しましょう。
基本的には適切なキーワードを含めて、30文字前後を目安に設定することがおすすめです。
メタディスクリプション
メタディスクリプションは、タイトルの補足や商品の説明などが表示される部分です。タイトルタグと同様、以下の箇所で設定できます。
- Shopifyサイトのメタディスクリプション
- Shopify内における各商品の説明
- ブログ記事のメタディスクリプション
メタディスクリプションでは、タイトルだけでは伝えられない詳細について記載しましょう。SEOで推奨されている文字数は90文字〜120文字です。
決して長くはない文字数のため、簡潔に分かりやすさを意識することが重要になります。またディスクリプションでも、キーワードを含めて設定することが重要になります。
ブログ記事
Shopifyにはブログを作成できる機能が備わっており、ECサイトのコンテンツを充実させるられます。
特にSEO対策では、コンテンツの量は重視される要素です。
そのためShopifyの商品ページだけでなく、ブログ記事も積極的に活用していきましょう。
また、作成すべきブログ記事の内容例は以下になります。
例)革製品のハンドバッグを販売しているショップの場合
- ハンドバッグの種類を紹介
- 革の素材ごとの特徴を解説する記事
- 革製品のメンテナンス方法を紹介する記事
注意点は、ブログ記事だからといって日記のような記事を書かないことです。顧客をファンとして育成したい場合には問題ありませんが、アクセス数や新規客を獲得する点には適していません。
そのため関連性の高いジャンルから、最終的に自社商品に目を向けられるキーワードを選ぶことが重要です。
ページのURL
ShopifyではページのURLを自分で設定できます。ページのURLはSEOに有効な対策のため、必ず設定しましょう。
URLを設定する際は、以下のポイントが重要です。
- 対策する検索キーワードを含める
- キーワードの間は「-」でつなげる
- 英語で記載する
- 長すぎないようにする
仮に「レザー ハンドバッグ」のキーワード対策を行う場合は「leather-Handbag」と入力しましょう。
ページのURLもダラダラと長い文章を記載するのではなく、URLを見てページの内容が考えられる設定が理想となります。
また日本語で記載してあるURLもありますが、中には日本語が表示されない環境やデバイスもあるため英語で表記する点は注意しましょう。
画像のalt属性
画像のalt属性とはWebサイト上にある画像を読み込めない場合に、代替テキストを表示させるための設定です。
通常、alt属性は検索エンジンが確認するテキストになるため、検索ユーザーへの大きな問題はありません。しかしalt属性を設定していないければ、検索エンジンが画像の内容を理解できない状況となり、SEOに影響を与えてしまいます。
具体的には、画像の内容が理解されない場合「検索キーワードに連動して画像が表示されない」といった検索結果に対する影響です。
本来見込めたアクセスをなくすなど機会損失につながってしまうため、画像のalt属性は必ず設定しましょう。
構造化データ
構造化データとは、Webサイトの情報を検索エンジンが理解しやすいように、HTMLにマークアップを行うコードです。
仮に「革職人ハンドバッグ専門店」をそのままHTMLに入力しても、検索エンジンは文字を見ただけで何を表しているのかまでは理解ができません。
そのため検索エンジンが理解できるタグを入力し、適切に情報を伝えることが重要です。
また構造化データで検索エンジンに情報を伝えれば、検索結果画面のリッチスニペットで画像や評価など、追加の情報が表示されます。
最終的にはほかのWebサイトと差別化を図れるため、クリック率を向上させる重要な要素といえるでしょう。
sitemap.xml
sitemap.xmlは検索エンジンに向けて、Webサイトの階層や構造などを伝えるサイトマップのファイルです。
通常は検索エンジンがWebサイトを巡回して、1ページごとにインデックスする仕組みです。しかし事前にサイトマップを送信することで、検索エンジンの巡回を待たずともインデックスが行えます。
とくに多くの商品を扱うECサイトでは、早くにインデックスされることが円滑なサイト運営に欠かせません。
また自身のメリットだけでなく検索エンジンにも最適な状態となるため、SEOでは大切な要素といえるでしょう。
robots.txt
robots.txtは検索エンジンからのクロールを拒否し、検索結果にページを表示させないためのファイルです。
基本的にはWebサイトにあるコンテンツは、すべてクロールされインデックスすることが多いでしょう。
しかし実際には、インデックスの必要がないページも多く存在します。
仮にECサイトであれば、ショッピングカートのページが当てはまります。ほかにもエラーページなどはインデックスさせる必要はないでしょう。無駄にインデックスしてしまうと検索エンジンの負担が強くなるため、いい意味で取捨選択することが大切です。
ただしShopifyではrobots.txtが自動生成される仕組みのため、適切なページが加わっているのかをしっかりと確認しましょう。
canonical URLタグ
canonical URLタグは、複数のページをまとめて一つのURLにするタグのことです。
複数の似たページを扱うことが多いShopifyでは、canonical URLタグは非常に重要な役割を持ちます。なぜならWebサイト内で似たコンテンツが量産されていると、SEOの評価は悪くなってしまうからです。
仮に同じ商品の中でカラーやサイズなどいくつかのパターンがある場合、どうしても複数のページが似たコンテンツになってしまいます。そのままインデックスするとWebサイト全体の評価を落としてしまうため、事前にcanonical URLタグを設定しURLの統一を行いましょう。
canonical URLタグもrobots.txt同様に自動生成されますが、正しくURLが統一化されているのかを随時確認しましょう。
Shopifyに効果的なSEO対策アプリ・ツール
Shopifyでは多くの専用アプリがリリースされており、SEOについて詳しくない方でも簡単に対策できる環境が整っています。またGoogleが無料で提供しているツールも欠かせないため、必ずShopifyと連携してサイト分析を行いましょう。
ここでは、Shopifyに効果的なSEO対策アプリ・ツールについて詳しく解説していきます。
SEO Manager
SEO ManagerはShopify専用のSEOアプリです。
SEOの知識や経験がない人でも簡単に設定ができ、幅広いSEO対策を行える点が強みになります。
具体的には、SEO Managerで以下の対策が可能です。
SEO Managerの対策例
- Webサイトに適したキーワードの選定
- タイトルタグやメタディスクリプションの対策
- エラー箇所の自動修正
自動で設定や修正を行えるため、SEO対策を一貫して任せられるアプリです。ただしSEO Managerの利用は月額20ドルがかかるため、料金面を考慮したうえでアプリを導入しましょう。
Plug in SEO
Plug in SEOもShopify専用のSEO対策アプリです。
利用するには無料プランと月額20ドルの有料プランがあり、それぞれ特徴が異なるため注意しましょう。
無料プランの対策例
- SEO対策の確認・修正箇所の提示
- 最適なSEO対策の提示
有料プランの対策例
- 構造化データの設定補助
- 検索エンジンごとのSEO対策補助
- 日本語以外のSEOにも対応
Plug in SEOはSEO対策の問題点や改善案を教えてくれるため、自身で最適な対策を行えます。特に構造化データは、競合サイト以上にSEOを強化するためには欠かせない要素です。
そのため簡単な設定だけでなく、充実したSEO対策を求める方には有料プランの導入をおすすめします。
Google Analytics
Google Analyticsは、Webサイトのアクセス解析などが行える無料ツールです。Shopifyと連携することで、以下のことが分析できます。
- ユーザーのアクセス分析(年齢・性別・デバイスなど)
- 流入元の分析
- ページのアクセス数
- ページの滞在状況・離脱率
ECサイトの運営では、ターゲットのユーザー層からアクセスされているのかや、どの流入元からのアクセスが多いのかは重要な要素です。仮にターゲットとずれている場合は改善を行う必要があるため、現状分析を行うためにもGoogle Analyticsとの連携は必須といえるでしょう。
Google Search Console
Google Search ConsoleもWebサイトのアクセス解析を行う無料ツールとなり、ECサイトの運営では欠かせないものです。
Google Analyticsと違う点は、検索結果における分析が行える点になります。
具体的には、以下のことが分析できます。
- ページごとのクリック数・検索順位
- 検索クエリの分析
- Webサイトのインデックス情報
- Webサイトの問題点検出
対策キーワードでどの程度クリックされているのかや、表示された際の検索順位など、ユーザーがページに訪れるまでの情報から分析できます。
SEOの効果を高めることに直結するため、Google Search Consoleも忘れずに連携しましょう。