SEOタイトルの効果的な文字数とは?タイトルの付け方とタイトルタグについて解説
検索エンジン最適化(SEO)において、タイトルは非常に重要な要素です。Googleなどの検索エンジンがそのページの内容やテーマを理解するための大きな手がかりとなるからです。
SEOタイトルとは
タイトルとは、検索結果やブラウザの上部に表示されるテキストのことです。
例えばGoogleで「富士山」と検索したとします。すると検索結果に「富士山オフィシャルサイト」や「富士山-Wikipedia」と表示されますが、これがタイトルに該当します。
SEO対策においてサイトタイトルとページタイトル部分は非常に重要で検索ランキングに対しての影響が大きいです。検索エンジンは引き続きタイトルタグを重要視しています。
また、タイトルは検索エンジンだけでなく、検索ユーザーにとっても非常に重要です。
検索結果に表示されるのはタイトルで、ユーザーはそれを見てWEBページをクリックするかどうかを判断するからです。そのため、最適なタイトルを作成するためには、WEB担当者やコピーライターが注意深く考えて適切な文字列を設定してください。
タイトルタグの記述方法
タグというのはHTMLやXMLなどのマークアップ言語において、要素や属性を示す記号として使われます。例えば、タイトルを記述する場合は「<title></title>」というタグを記入します。
ただ実際にタイトルタグを使用する場合は、headタグ内に記述する必要があるため下記のようになります。
<head>
<title>ここにタイトルを入力</title>
</head>
タイトルタグには、WEBページの内容を要約したテキストを記述するのが一般的です。検索エンジンは、このタイトルタグ内にあるテキストを解析して、そのページのテーマや内容を把握しています。
SEOでタイトルが重要な理由
SEOにタイトルが重要な理由は次の3つです。
- 検索順位に影響する
- クリック率に影響する
- アンカーテキストになりやすい
事実、アメリカのSEO会社Mozも、タイトルを適切に決めることは検索エンジンと検索ユーザーの両方にとって重要であることを指摘しています。では、1つずつ解説します。
参考ページ:Title Tag – Moz
検索順位に影響する
タイトルは、検索エンジンにWEBページのテーマや内容を正しく伝えるうえで大切です。検索エンジンは、タイトルに含まれるキーワードや内容を解析して、WEBページがどのようなテーマであるかを判断するからです。このように、適切なタイトルを設定することはSEOの基本です。SEO対策を行うときにまず最初にタイトルから考える事が必要です。
クリック率に影響する
タイトルタグの情報はそのまま検索結果に表示されます。つまり、ユーザーは検索結果のタイトルを見たうえでクリックするかどうかを判断しますので、魅力的であればクリック率が高くなりますし、ユーザーニーズを満たしそうもないようであればクリック率が下がります。
検索ボリュームが大きいキーワードであれば僅かなクリック率の上下がアクセス数に影響することもあります。
タイトルは本でいえば背表紙にあたります。本屋や図書館でたくさんの本の中からどれを選ぶかといえば、やはりニーズを満たすことがわかる本です。すべての本の中身を見て確認することは現実的ではありませんので、みなさんも背表紙を見て本を選んだことは何度もあるはずです。
SEOを抜きにしてもマーケティングのことを考えれば効果が大きいことはわかるはずです。
アンカーテキストになりやすい
タイトルはTwitterやFacebookなどのSNSやはてなブログなどでリンクを貼る際などにも使われます。画像とともに気になるキャッチが出てくれば思わずクリックするということも考えられ、特にSNSではバズマーケティングという人為的に口コミを発生させるマーケティングにも絡んできます。
また、多くの場合でリンクが貼る際にはタイトルがそのままアンカーテキストになりますので被リンクを貰う場合のSEO効果も期待できます。
アンカーテキストはサーチコンソールのリンクメニューから確認できます。ここを見ることで自分のサイトがどのように参照されているかを確認できます。
昔とは違い、SEO担当はコンテンツだけではなく、SNSにも注力しなければならなくなりました。SNSで情報発信するときに使えるのがサイトのタイトルと画像です。優れたコンテンツは検索エンジンからもSNSからも流入を集めることができます。
SEOに効果的なタイトルの付け方
タイトルを付ける際に最も重要なことは記事の中身とタイトルが一致していることです。タイトルを見てクリックしたのに、まったく違う内容が書いてあった場合にはユーザーは満足しませんし、離脱にもつながります。
どのようなタイトルにするかは意外に難しいのですが、次の8点は守ってください。
- タイトルとページ内容を一致させる
- キーワードを入れる
- 関連の薄いキーワードは入れない
- すべてのページでユニークにする
- 文字数は30文字程度
- キーワードは前に置く
- 同じキーワードを何回も使わない
- 完全一致のほうが強い
タイトルとページ内容を一致させる
最も重要なのはタイトルにページの内容を反映させることです。
SEOを意識した場合には網羅性を考えて長文を書くことがありますが、その中でも核となる情報があるはずです。もし核となる情報がない、または複数あるという場合にはリライトや分割を検討しなければなりません。タイトルはコンテンツの核となる情報を載せるものです。
よくタイトルを決めてからコンテンツを作るという光景を見かけますが、実際にはコンテンツを作ってから内容を見返してタイトルを決めるという流れが正しいはずです。
キーワードを入れる
コンテンツSEOを進める場合、必ず1つのコンテンツに対して1つのキーワードが決まります。このキーワードは必ずタイトルに入れてください。
もちろん、狙ったキーワードが複数の場合もありえます。ミドルワードでは2語、スモールワードでは2語、3語、4語ということもあります。必ずすべて入れてください。
良い例:腕時計の選び方
良くない例:理想に腕時計を手に入れる方法
良い例では、端的にキーワードが入ってまとまっています。コンテンツの中身がわかるように加筆をしてもよいですが、「伝わる」という点においてはこれで十分です。対して良くない例では同じ意味のつもりかもしれませんが、「伝わりづらい」ものになっています。
厳密には2019年のBERT(バート)アップデート以降、キーワードそのものではなくても検索上位に出てくることが確認できています。検索エンジンの精度が上がり、言葉の意味を理解した上で結果に反映してくれるからです。その意味では同じ意味であればキーワードをつかわなくても上位表示可能です。
しかし、依然として対策ワードを入れたほうが強い傾向にあることは間違いありませんし、キーワードを使わずに上位表示を狙うことは難易度が高く、推奨できません。
関連の薄いキーワードは入れない
コンテンツと関係のないキーワードや関連の薄いキーワードは入れないようにしてください。複数のキーワードを入れてしまうことで結果的に検索意図とずれてしまったり、意味が変わってしまったりすることがあります。
できるだけ端的に必要な情報だけを入れるようにしてください。
良い例:腕時計の選び方|機能性、ブランド、ルックスのどれを重視するか
良くない例:腕時計の選び方|家具・家電を買うなら株式会社〇〇
良い例は「腕時計 選び方」に対して関連の強い「機能」、「ブランド」、「ルックス」などを効果的に入れています。対して良くない例では「腕時計 選び方」の後に会社のアピールを入れています。
これが必ずマイナスになるとは言い切れませんが、コンテンツが「腕時計 選び方」である以上は「家具」、「家電」は不要です。タイトルの最後に会社名を入れることはよくありますがページごとに入れ方は考えたほうが効果的です。
すべてのページでユニークにする
すべてのページにタイトルの設定が必要ですが、同一タイトルが存在してはいけません。すべてユニーク(独自)なものにしてください。
まったく同じタイトルが複数あると検索エンジンはどれを評価してよいのかがわからず、結果的に評価が分散してしまい、本来の検索順位がでないということがありえます。
最近では同一タイトルを使っているケースはほとんど見られませんが、10年以上前にサイト制作をして一度もリニューアルや見直しをしていないという場合には注意が必要です。
文字数は30文字程度
タイトルタグに入れられる文字数に制限はありませんが、30文字程度におさめられればベストです。30文字以内というのは、検索結果に表示されるタイトルの文字数に起因します。
上図(東京SEOメーカー)のように、長いタイトルの場合には30文字以降は「…」と表示され切れてしまいます。ユーザーはタイトルを読んでクリックしますので、30文字で意味が伝わるようにしなければクリック率が悪くなります。
Googleはたびたび仕様変更をしますし、パソコンとモバイルでは検索結果に表示されるタイトルの文字数が異なります。30文字は目安の数字として考えてください。
また、文字数が30文字を大きく超えたからといってマイナス評価を受けるわけではありません。30文字以内でユーザーに伝わるようなタイトルにすることを目指してください。(東京SEOメーカーのように)
キーワードは前に置く
対策したいキーワードを前方に置くことはSEO効果を狙ったものと文字の省略を防ぐという2つの意味があります。
現在では大きな効果は見込めませんが、対策キーワードはタイトルの前のほうに置いたほうがSEOの効果があるといわれています。これは必ずそうなるということではなく、傾向ととらえてください。
また、文字数を30文字程度にすると前述したように、長いタイトルは途中から省略されてしまうため、後ろにキーワードを置くとユーザーの目に入らない可能性があります。
良い例:腕時計の選び方|機能性、ブランド、ルックスのどれを重視するか
良くない例:機能性、ブランド、ルックスのどれを重視する?腕時計の選び方
良い例と良くない例はどちらも並び変えただけで同じ意味ですが「腕時計の選び方」が前に来るか、後ろに来るかでまったく印象が変わります。印象はそのままクリック率に影響しますので、可能な限り前に設置するようにしましょう。
同じキーワードを何回も使わない
タイトルは30文字程度で設定するものなので、狙ったキーワードが何回も入ることはあまりありません。同じキーワードを何回も使うことのメリットもあまりないため、日本語が自然になるように、できるだけ端的にまとめてください。
ただし、何回も使ったからといってマイナス評価を受けるわけではありませんので、2回~3回程度であれば大きな問題はありません。(3回以上はNG)
良い例:腕時計の選び方|機能性、ブランド、ルックスのどれを重視するか
良くない例:腕時計の選び方|機能腕時計の選び方、ブランド腕時計の選び方
良い例は端的にまとまっています。良くない例はキーワードを詰め込みすぎて読みづらく、不自然です。
完全一致のほうが強い
地味に効いてくるテクニックですが、タイトルに限らず対策キーワードが分けられる文字の場合、完全一致のほうが強く、文字の位置が近いほうが強い傾向にあります。
例えば、「格安SEO」という対策ワードを考えたときの良い例、悪い例は次のようなものです。
良い例:格安SEO対策の東京SEOメーカー
悪い例:格安料金でSEO対策するなら東京SEOメーカー
上記の2例はどちらも同じ意味ですが、良い例では「格安」と「SEO」がつながっているのに対し、悪い例では「格安」と「SEO」が離れてしまっています。基本的にはつなげて使えるものはそのままを徹底してください。
また、2語や3語の複数語のキーワードで対策する場合には文字の位置関係にも注意が必要です。文章内に複数のキーワードを入れることになるのでつなげることはできませんが、可能であれば近い位置に入れてください。
タイトル作成のコツ
ここでは、競合他社と差別化するためのタイトルの作り方について、いくつかヒントを取りあげ解説します。
ターゲット層にあわせる
競合他社よりも、ターゲットにあったタイトルを作成することが重要です。検索キーワードだけに注目するのではなく、既存客が普段使用している表現やフレーズなどをタイトルに含めることを検討してください。
メリットを明確に伝える
誇張表現は使ってはいけませんが、メリットを明確に伝えることは大切です。競合他社よりも、分かりやすいタイトルを付けることによって、クリック率が向上するからです。自社の信頼性やユニークな点などにスポットライトをあて、それらを明確に伝えるようタイトルを検討してください。
問題解決に焦点をあてる
ユーザーは、何かの問題を解決するために検索していることが多いです。そのため、問題解決に焦点をあてた記事を作成し、それを反映したタイトルを付けるようにしてください。こうすることによって、ユーザーにとって価値あるWEBページとなり、競合他社と差別化することができます。
SEOとタイトルについてよくある誤解
タイトルはSEOにおいて影響が大きいため、重要な要素の1つです。しかし、WEB担当者でさえも、タイトルについて誤解している点がよく見受けられます。そこでここでは、誤解されやすいポイントを取りあげ解説します。
タイトルは一度設定したら変更しない
タイトルは一度決めたら、変更しない方が良いと考えているWEB担当者は多いです。しかし、WEBページの内容やテーマに変化が生じたときは、適時変更する必要があります。タイトルを定期的に見直すことで、クリック率の改善や検索順位の上昇につながることがあります。ただし、タイトルを変更する際には、WEBページの内容とよく照らし合わせて、適切に設定してください。
短いほど良い
タイトルはできる限り簡潔にした方が良いですが、あまりにも短すぎて意味が不明瞭になってしまうと本末転倒です。ユーザーが誤解せず、内容を正しく理解できるという点を踏まえてタイトルを記述してください。
極端でセンセーショナルな表現が好ましい
タイトルをセンセーショナルな表現にすると短期的にはクリック率が上昇することがあります。しかし、極端な表現は、ユーザーや検索エンジンからの信頼をなくします。その場合、マイナスの影響を与えることになるので注意してください。
同じタイトルを使い回す
複数のページに同じタイトルを付けることは、不適切です。検索エンジンが同じタイトルを持つ2つ以上のページを見つけた場合、それらの違いを区別することが難しくなるからです。そのため、各ページに独自のタイトルを設定する必要があります。
SEOとタイトルのよくある質問
SEOにおいてタイトルは重要な対策ポイントです。よくある質問をまとめました。
Q:タイトルを変えたら検索順位が上がりますか?
Answer)正しいタイトルを付けていなかった場合、修正により上がります。まったくSEO対策をやったことがないサイトが弊社のサイト内部修正診断書通りにタイトルを変えただけで順位獲得するお客様のサイトはかなり多いです。
しかし、既に、SEO対策をしていて以前にタイトルをキーワード最適化済みの場合、少し変更や修正した程度で大きく順位に影響が出ることは少ないです。
検索順位は非常に複雑な要素で決まりますので、タイトルを変えて順位が変わったとしても他にも次のような順位変動の理由が考えられます。
- Googleの変動で変わった
- 競合がコンテンツを修正した
- 検索順位のブレで動いた
- 一時的に話題になった
考えれば他にも要素はたくさん出てきます。自身のサイトを変更したとしても変更したことが順位変動にかかわるとは限らないというのがSEOの難しいところです。
Q:検索結果に表示されるタイトルが勝手に変わっているのですが?
Answer)Googleは勝手に変えることがあります。Googleはコンテンツを読み込んだ上で自動的にタイトルを変えて検索結果に表示することがあります。多くの場合はGoogleの判断で良いものに自動的に変わるのですが、意図と変わって表示されることもありますので困りものです。
自動変更を防ぐ明確な手法はありませんが、タイトルやコンテンツを改善することで設定通りに表示されることがあります。
また、同一アンカーテキストで内部リンクを集中させすぎたときに、アンカーテキストがそのまま自動改変されたタイトルになることがあります。この場合には内部リンクも見直してください。
Q:タイトルとH1は同一でもよいですか?
Answer)同一でも構いませんが、弊社では、なるべくキーワードの語順を変えたり、違った言い回しを推奨しています。
タイトルタグの内容は検索結果やSNS上などで使われます。H1タグはコンテンツの中の見出しの1つです。使用用途が異なりますが、目的が同じであれば一致してもやむを得ませんが、なるべく違った言い回しにしましょう。
ただし、タイトルには企業名やサービス名が入ることがあります。H1ではこれは不要なのでその点だけ注意してください。
Q:タイトルに記号やスペースは使えますか?
Answer)問題なく使えますが、強調するための【】などは避けましょう。Googleは提供する情報の優劣を嫌います。
タイトルもコンテンツの1要素ですので、コンテンツの中で使っている記号もスペースも使うことができます。ただし、文字数は30文字程度に抑えましょう。視覚効果を狙って少しだけ使うのは良いですが、あまり強調するために【】や記号を使うのは避けましょう。
Q:1つのタイトルに複数のキーワードを入れてもよいですか?
Answer)お勧めいたしません。なるべく1つのキーワードで1ページにしましょう。コンテンツの網羅性を高くしていくと1つの記事で複数のキーワードに対策できるということがあります。しかし、これは1キーワード1コンテンツの原則に反しますので推奨いたしません。
コンテンツを作って、タイトルを決めるときに明確なキーワードが複数あるということは、その記事は複数に分割したほうがよいかもしれません。
Q:タイトルが長すぎるとマイナスですか
Answer)マイナス評価にはなりませんが、なるべく35文字以内にしましょう。前述したように長すぎるタイトルは途中から表示されなくなります。タイトルは30文字を目安というのは検索結果で表示される文字数を意味していますので長い場合には表示されなくなるだけです。
実際、検索上位であっても30文字の通常のタイトルの後に企業名を入れることで30文字を大きく超過する場合があります。しかし、これによってペナルティを受けたり、順位が悪くなったりすることはありません。
Googleはタイトルを見てランキングをつけているわけではなく、コンテンツを評価してランキングをつけているからです。
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まとめ