SEOで重要なキーワードの設定方法とは?ポイントから注意点まで徹底解説
SEOにおいて検索結果で上位表示をさせるためには、適切なキーワード選定が重要です。自社がターゲットとするユーザーがどのような語句で検索するかを見極め、サイト内に正しく設定することで、より評価されやすいページになります。
SEO対策におけるキーワード設定の重要性
検索エンジンは、ユーザーの検索クエリと表示させるページの関連性を判断してランキングを行います。ページを評価する際にさまざまな要素を見て判断しますが、関連性を判断する上ではページ内に含まれているキーワードも判断基準の一つとなります。
検索エンジンのクローラーは、ページ内に含まれているキーワードから関連性を判断しますが、ページの上から順番にテキストを読み取っていくため、クローラーにしっかりと読み取ってもらえるような位置に設置することが重要となります。
また、ユーザーが検索する語句いわゆる検索クエリには、ユーザー心理が表れています。そのため、キーワードを正しく設定することは、ユーザーのことを理解しコンテンツの方針を決定するというSEO対策において重要な作業なのです。
関連記事: キーワードとは?種類やSEOに効果的な選定方法を徹底解説
SEO対策のキーワード設定の流れ
SEO対策では、次の順序に沿ってキーワード設定を行なっていきます。ここでは、それぞれの流れについて詳しく解説していきます。
対策キーワードの洗い出し
まずは、自社商品やサービスのターゲットとなるユーザーがどのような課題を持っていて、どのような情報を求めているのかを深堀りする必要があります。
これらのユーザーニーズを整理することで、ユーザーがどのような語句で検索するのかを洗い出すことができます。
やみくもに思いつくキーワードを出しても、自社のターゲットが欲しいと思う情報でなければ検索ボリュームが高くても意味がありません。そのため、必ずユーザーニーズを意識して洗い出すようにしましょう。
キーワード調査
キーワード調査では、月間検索数や競合性の低さなどを確認します。月間検索数が極端に低い場合は、仮に上位表示されてもそもそも検索する人が少ないため多くのサイト流入は見込めず、費用対効果が悪くなってしまいます。
また、競合性が高いキーワードは上位表示が難しくなるため、なるべく競合性が低く月間検索数が100以上のものを選ぶようにしましょう。
キーワードの決定
いきなり、月間検索数が高いワードでSEOを行っても成功はできません。そのため、効果を期待できるキーワードに絞っていく必要があります。
キーワードを絞る際には、月間検索数が多く競合性の少ないということの他に、他の自社コンテンツとの関連性やコンバージョンへと繋がるかどうかということも重要です。
また、潜在ニーズや顕在ニーズなどといったユーザーの行動心理に合わせてキーワードを複数選定すると良いでしょう。適切に絞り込むことこそ、上位表示の鍵となります。
キーワードの設定
キーワードが決まりコンテンツページを作成していく際には、適切な位置に対策キーワードを設定することが大切です。
クローラーは、ページの上から順に巡回していきます。そして、更に言うと左から右にテキストを読み取っていきます。そのため、各見出しのなるべく前半部分にキーワードを含めることで、コンテンツの内容を正しく伝えることができるでしょう。
また、SEO対策の軸となるキーワードが決まったら、その軸を元にキーワードの幅を広げることも重要です。抜けや漏れがないようにサジェストや共起語などの関連ワードを全て抽出し、設定するようにしましょう。
キーワード選定で確認したいポイント
キーワード選定を行なう際には、いくつかのポイントを抑える必要があります。より効果的なSEO対策を行なうためにも、次のポイントを抑えて選定を行なうことが重要です。
検索ボリューム
検索ボリュームとは、一般的に月間の検索回数のことを指します。数字が高ければ高いほどユーザーに見てもらえる可能性が高くなるため、上位表示ができれば多くのサイト流入を見込むことができます。
しかし、選定する際にはビッグキーワードとスモールキーワードのバランスを考える必要があります。
ビッグキーワードは、上位表示ができれば認知拡大に大きく貢献しますが、競合性が高く上位表示へのハードルが高くなる傾向があります。
一方でスモールキーワードは、複数ワードの掛け合わせやニッチなワードとなることが多いため、上位表示を狙いやすいというメリットがあります。ただし、検索ボリュームが少なすぎても検索するユーザーがほとんどいないため効果がありません。
そのため、キーワード選定を行う際には、一定数の流入が見込めるかどうかを確認することも大切です。
競合性
キーワード調査をする際に使用するツールでは、検索ボリュームと一緒に競合性が表示されます。たとえば、ドメインの強いサイトや被リンクを多く獲得しているサイトなどがランキング上位に来ている場合は競合性が高くなります。
そのため、競合性が低い方が上位表示を目指しやすくなるでしょう。特に成長途上のサイトであれば、まずは競合性の低いものでコンテンツ数を増やしていくのが得策です。
サイトコンテンツとの関連性
狙い目のキーワードであっても、自社コンテンツとの相性が悪ければ効果を上げることは難しくなります。反対にサイト全体を通して関連性の高いワードは、検索エンジンからの高評価にも繋がります。
そのため、サイト内の他のコンテンツとの関連性があるキーワードを選ぶことが重要です。
また、検索ボリュームが高く競合性が低い、一見SEO対策の優先度の高そうなワードでも、顧客となりえない流入ならば必要性が低いこととなるため、しっかりと見極められるようにしましょう。
コンバージョンへの貢献
SEO対策の目的は、サイト内でコンバージョンを生むことです。企業によってコンバージョンの種類は異なりますが、たとえば問い合わせや購入、会員登録などがあります。
コンテンツ作成をする際には、これらの目的に繋がるような内容にする必要があります。そのため、コンバージョンに繋がりやすいキーワードであるかを意識することも大切です。
検索ボリュームが高くてもユーザーニーズとマッチしていなければ、コンバージョンには繋がりにくいでしょう。何を訴求すればコンバージョンへの貢献に繋がるか、といったユーザーニーズを意識しながら絞り込むことが大切です。
キーワード選定に便利なツール3選
キーワード選定を行なう際には、ツールを活用すると便利です。また、ツールを活用しなければ得られないデータもあるため、上手く活用することが重要です。
ここでは、キーワード選定に便利なツールを3つご紹介します。
キーワードプランナー
1つ目が、キーワードプランナーです。キーワードプランナーとはGoogleが提供するツールで、Google が持つ膨大なデータを利用してキーワードを見つけたり検索ボリュームや競合性を確認したりすることができるツールです。
また、ある検索ワードあるいはサイトURLを入力すると、一緒に検索されている関連性が高くて人気のあるワード群を抽出します。Google検索でどのような検索ワードの組み合わせに人気があるのかや、特定のサイトがどのような検索ワードによって検索されているかを知ることができるため、キーワードの洗い出しにも役立ちます。
関連記事: Googleキーワードプランナーの使い方
Googleトレンド
Googleトレンドもキーワードプランナーと同じように、Googleが無償で提供するツールです。
Googleトレンドでは、特定の期間内に数多く検索されているキーワードの数の推移をチェックすることができます。また、国や地域を選択してキーワードごとに比較することもできるため、まさに今トレンドになっているキーワードを知ることができるのです。
トレンドになっているキーワードは注目度が高いため、上手く活用できればサイト流入を大幅に増やすこともできるでしょう。
また、キーワードプランナーと合わせて利用すると、よりキーワードの需要について詳しく調べることもできます。
ラッコキーワード
ラッコキーワードとは、無料で利用できるキーワードリサーチツールで、サジェストキーワードを取得してくれます。
サジェストキーワードとは対策キーワードと関連するキーワードのことで、ユーザーの検索意図を理解することにも繋がります。
また、コンテンツ内にサジェストキーワードを盛り込むことで、より対策キーワードとの関連性を高められるなど、SEOにおける効果も期待できます。
選定したキーワードの設定方法
では、選択したキーワードは具体的にどのように設定していくのでしょうか?ここでは、コンテンツの内容を正しく伝えるためのキーワードの設定方法を解説していきます。
タイトル
タイトルは検索結果一覧にも表示されるため、Googleのクローラーが検索順位を決める上でも重要な役割を果たします。
キーワード設定において重要なのが、対策キーワードをタイトルの前半に入れることです。クローラーは、まずはじめにタイトルにどのような情報が入っているかでコンテンツの内容を把握します。
また、タイトルの前半部分にある文字を重視するため、タイトルはクローラーの巡回に大きなインパクトを与えるのです。
タイトル前半にキーワードを含めることで、検索エンジンだけでなくユーザーもコンテンツ内容をイメージしやすくなります。そうすることでクリック率も高まり、結果的にSEOの評価を高めることができるようになるでしょう。
見出し
検索エンジンのクローラーは、タイトルを見た後に見出しを階層順に巡回していきます。そのため、見出しにも対策キーワードを設定することでよりコンテンツの内容を伝えやすくなります。
見出しは、階層が大きい順に重要度が増すため、特に階層度の高い見出しにキーワードを含めるようにしましょう。
検索エンジンからの評価を意識するあまり無理にキーワードを設定してしまうと、かえって対低評価となることがあるため、自然な形で設定することが重要です。
ディスクリプション
ディスクリプションとは、検索結果一覧のタイトル下に出てくる紹介文のことを指します。ディスクリプションにも、タイトルや見出し同様に対策キーワードを設定しておきましょう。
検索結果一覧では対策キーワードは太字で表示されるため、ユーザーのニーズにマッチした内容が書いてあることを示す必要があります。対策キーワードをディスクリプションに入れることでクローラーへのアピールができる上に、ユーザーに対してもどのようなページなのかを瞬時に伝えることができます。
対策キーワード以外にも関連キーワードなどを入れて、キーワードの網羅性を高めることで、クリック率アップにも繋がるでしょう。
本文
クローラーはタイトルや見出しから順にページを巡回していきますが、最終的には本文もチェックします。そのため、本文にも対策キーワードを使用すると良いでしょう。
クローラは上から読み取っていくため、特に記事の最初の方に入れると効果的です。
また、対策キーワード以外にもサジェストや共起語などの関連ワードを含めることも重要です。ただし、不自然な形で多用してしまうと逆効果となるので注意しましょう。
キーワード設定を行う際には、検索エンジンからの評価だけではなく、あくまでもユーザーが求める情報が何かということを意識してコンテンツ制作をすることが重要です。
キーワードを設定する際の注意点
キーワード設定を行なう際には、注意すべきポイントがあります。ここでは、抑えておきたい2つの注意点を解説していきます。
1つのコンテンツに1キーワードのみ設定する
コンテンツ作成を行なう際に複数のキーワードで対策してしまうと、何を伝えたいコンテンツなのかが伝わりづらくなり、コンテンツの軸がぶれてしまいます。
また、キーワードの数が多いと重要なキーワードに対する評価が下がり、Googleから評価されづらくなるというデメリットもあります。対策するキーワードは、1コンテンツ1キーワードとするようにしましょう。
定期的にリライトを行なう
Googleは情報の新鮮さも評価基準の一つとしているため、過去に作成したコンテンツは、定期的に情報のアップデートを行なう必要があります。
リライトを行う際には、情報を更新するだけではなくユーザーニーズの変化も確認する必要があります。たとえば、対策キーワードに関連するキーワードに新しいものがあれば、新しいものもコンテンツ内に含めることで、新たなニーズにも対応できるようになります。
このように、定期的にリライトを行い、設定するキーワードを見直すことが重要です。