SEOとは?SEO対策の基本からやり方始め方を初心者向けに解説
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で「検索エンジン最適化」を意味します。 Googleなどの検索エンジンで上位ランキングを目指し、検索結果からオーガニック検索(自然検索)の流入の量や質を改善することで、自社の売上拡大を目指す施策です。
SEO(検索エンジン最適化)に成功すると、サイトがGoogleなどの検索エンジンの検索結果(SERP)に上位表示され、ウェブサイトの訪問者数が増加します。サイトへの訪問者が増えれば、問い合わせも増え、売り上げにつながるので、企業はSEOに力を入れます。
SEOは、オンラインマーケティングの一部ですが、SEOを効果的に活用できた企業は、事業拡大に成功します。こうして日本のWeb担当者の間では、SEOは身近な施策となりました。そして、2026年のSEOは、生成AIの台頭により、過渡期にあると言えます。SEOは、AIOやLLMOの台頭で、その役割やポジションが変わりつつありますが、AIOやLLMOの対策もすべての土台はSEOになります。
まずはSEOの基礎中の基礎、初心者の方はこちらの動画をご覧ください。SEO始める前に、大事な考え方を解説しています。
今回は、AI時代のSEOや最新のGoogleアルゴリズムに対応したSEO対策について初心者でもわかるように基礎から応用まで網羅的に解説いたします。企業のインハウスSEO担当者、WEB担当者、さらには経営者、WEBマーケターまで、日々の業務に役立つ知識とアイデアを提供できれば幸いです。
SEO とは?

SEOとは、ユーザーが検索したキーワード(検索クエリ)に対して、広告枠以外の自然検索結果でサイトが表示するようにGoogleの検索エンジン(又は、アルゴリズム、ロボット)に最適化することを言います。いわゆるオーガニック検索、自然検索結果に表示される部分がSEO枠になります。
SEOのランキングのルールは、200以上のGoogleアルゴリズムによって決定しており、正しいSEO対策は、アルゴリズムから高評価を得るためのものです。アルゴリズムは度々アップデートされます。直近では、2025年12月11日から29日までコアアプデ―トがありました。
SEO対策は、単発の作業ではなく、継続的に行い、最新のアルゴリズムのアップデートにも気を配り、慎重に戦略を立てて実施することが重要です。
現在、Googleの検索結果(SERPs)において、自然検索枠(SEO)の上に、AIOverviewsが実装され、ユーザーの検索クエリに対してAIが回答する枠が最上部に来ています。その結果、ユーザーがサイトに訪れずに、情報を取得して検索から離脱するゼロクリック検索が増加しています。また、2025年 9月 9日に日本でもAIモードが開始されました。
2026年のSEOは、AIOverviewsやAIモードに代表されるように、AIの回答のリソース元として選ばれるような品質の高いコンテンツを生成AIを利用しながら人間の監修のもとで作成していくことが求められます。また、AIの回答のリソース元として選ばれるようにする施策をLLMO対策と言います。
これらの知識は、「SEO」を理解するうえで知っておきましょう。
検索エンジン最適化(SEO)が重要な理由
検索エンジン、特にGoogleはインターネットへの入り口です。多くのユーザーはブラウザのスタートページにGoogleを設定していてほぼすべてのオンラインセッションはGoogle、Bingなどの検索クエリから始まります。
どんなに有用なコンテンツを持っているWEBサイトでもGoogle検索で見つからなければ、新しいユーザーを獲得することができません。企業やビジネス提供者にとって、オーガニック検索(自然検索)での順位がビジネスの成功に依存しており、SEOが重要な理由となっています。
また、前述したように、ChatGPT、Gemini、perplexityなどの生成AIの情報元として参照されるようになるためには、LLMO対策が必要となりますが、このLLMO対策はSEO対策が土台となります。
SEO対策で重要な指標であるEEATを強化することがLLMOにつながり、生成AIにピックアップされるサイトページになることができます。
生成AIに参照されることにより、ブランドとなりブランディング効果も出てきます。ブランディング効果がまた更にEEATを強化し好循環となりSEOでランキングが上昇していくようにもなります。
SEOのメリット
なぜ、企業は、SEOに力を入れるのか。それは、SEOに大きなメリットがあるからです。
SEOのメリットを解説します。以下、8つピックアップしました。
- サイトの流入数が増える
- 流入ユーザーの質が高い
- 広告宣伝費を抑えられる
- コンテンツが資産となる
- マーケティングの基盤となる
- ブランディングできる
- 音声検索最適化(VSO)にもなる
- LLMO対策になる(生成AIに選ばれる)
サイトの流入数が増える
SEOのメリットは、サイトの流入数が増えることにあります。
現在では大半の人が、インターネットおよび検索エンジンを日常的に利用しており、Google検索だけでも1日35億件の検索があります。さまざまなSEO対策を実施した結果、サイトが上位表示され、検索流入が増えれば、問い合わせが増加します。
2026年最新Google検索順位別クリック率
| Google検索機能 | クリック率 |
| スポンサー枠1(広告) | 2.1% |
| スポンサー枠2(広告) | 1.4% |
| 1位 | 39.8% |
| 2位 | 18.7% |
| 3位 | 10.2% |
| 4位 | 7.2% |
| 5位 | 5.1% |
| 6位 | 4.4% |
| 7位 | 3.0% |
| 8位 | 2.1% |
| 9位 | 1.9% |
引用:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2025
上図は、2026年最新のGoogle検索結果の表示順位別のクリック率を調査した結果です。検索上位になればなるほど、Webサイトへの流入が増える傾向にあることが分かります。
なお検索結果2ページ目以降(検索順位11位以下)のクリック率は1%を下回ります。より多くの流入を狙うなら、1ページ目(検索順位1位~10位)を目指す必要があります。
しかし、AI Overview(AIO)が検索結果に表示されると、従来のSEOクリック率(CTR)は大きな影響を受けます。
AIOは検索結果の最上部に配置され、ユーザーの検索意図を満たす情報を直接提供するため、特に1位のCTRが約27.6~39.8%から約20%程度に低下する可能性があります。
Ahrefsの調査によると、AI Overviewが表示される検索結果では、上位ページの平均クリック率が約34.5%低下していると報告しています。
さらに、2位以下のCTRも大きく低下し、従来の10%程度から5~7%程度に落ち込む傾向が見られます。また、AIOが十分な回答を提供することで、ユーザーが他の検索結果をクリックしない「ゼロクリック検索」が増加し、SEO全体のCTR減少が顕著となります。
このように、AIOの導入は検索結果の構造を大きく変え、SEO戦略に新たな課題をもたらしていますが、それでもSEOからの流入がなくなることはありません。
実際、マーケティング担当者の49%がオーガニック検索が最高のROI(費用対効果)のよい施策であると考えていることからも、SEOの成功がビジネスの成功へとつながると言えます。
流入ユーザーの質が高い
SEOのメリットは、流入ユーザーの質が高いことです。
検索エンジン結果ページ(SERPs)の上位表示を通じて、カスタマージャーニーの最初の段階(SEEフェーズ)で潜在的なユーザーや顧客を引き付け、自社サイトに誘導することができます。
そのためには、ユーザーにとって最も関連性のある検索意図に合ったコンテンツを提供する必要があります。 検索エンジンのオーガニック検索を通じてウェブサイトに来るユーザーは、多くの場合、非常に強い関心を持っており、目標を達成するために上位表示しているウェブサイトを選んだのです。
情報収集のための検索であれ、ビジネス取引を目的とした検索であれ、ユーザーは具体的な目的を持っており、その目的を上位表示しているコンテンツで満たすのです。
よってサービス提供側としては、質の良い顧客獲得が期待できます。
広告宣伝費を抑えられる
SEOのメリットは、広告宣伝費を抑えられることです。
集客方法にはプッシュ型とプル型があります。プッシュ型は、企業が主導して情報を提供する方法で、テレビCMや訪問営業などが含まれます。一方、プル型は、ユーザーが自ら情報を探しに行く方法で、SEOがこれに該当します。
プッシュ型は広範囲に情報を届けることができますが、その分広告宣伝費が多く必要です。それに対し、SEOをはじめとするプル型は少ない予算からでも始めやすく、効果を期待しやすい特徴があります。
検索エンジンの自然検索で上位表示されれば、集客を継続できますし、何度クリックされても費用は発生しません。そのため、表示回数やクリック数が増加しても、そのアクセスに対して検索エンジンに広告費を支払う必要がないのです。
下図の棒グラフ(費用とCV数)と折れ線グラフ(顧客獲得単価)は、SEOが年月が経つにつれてCPA(顧客獲得単価)が下がっていく様子です。

似たような集客方法として、リスティング広告はクリックごとに、アフィリエイトは成約ごとに課金されます。また、バナー広告などの純広告は、掲載期間や出稿量に応じた費用が必要です。しかし、SEOではクリックごとの費用がかからず、検索エンジンに評価され続ける限り、追加費用なしで集客を続けることができます。もちろん、対策に応じた費用は発生しますが、適切に実施すれば、長期的に見てコストパフォーマンスの良い施策となります。
コンテンツが資産となる
SEOのメリットは、コンテンツが資産になることです。
近年主流となっているコンテンツSEOは、文章や画像などのコンテンツを発信して、検索エンジンからの集客を目指す手法です。上位表示を実現するためには「Googleに評価される良質なコンテンツ」が必要で、これによりWebサイトに訪れたユーザーを顧客へと変える可能性があります。
適切にコンテンツSEOを行えば、自然に良質なコンテンツが増えていくでしょう。一度作成したコンテンツは長期間残り、顧客へのリーチのための資産として蓄積されます。長期的に見て、安定した集客が期待できます。
マーケティングの基盤になる

SEOのメリットは、マーケティングの基盤になることです。
マーケティングとは「サービスや商品が売れる基盤作り全般」を指し、ビジネスには欠かせない活動です。特にSEOはデジタルマーケティングの基本的な要素に含まれます。
多くの人々が検索を通じてさまざまな情報やサービスにアクセスしています。競合他社よりも検索結果で上位に表示されることで、収益が増える傾向があります。検索順位を向上させるSEOは、マーケティング全体の柱となる基盤部分です。
ブランディングできる
SEOのメリットは、ブランディングできることです。
ブランドとは「他と区別できるもの」を指し、ブランディングは「ブランドを作り、その知名度を向上させる活動全般」を意味します。
適切なSEO対策を行えば、検索結果で「サイト名」がユーザーの目に触れる機会が増えます。
一度サイト名を覚えたユーザーは、次回以降にサイト名で検索する(指名検索)可能性があります。
指名検索が増えると、サイトの認知度が向上し、ブランディングが実現します。ブランドの認知度が上がることで、オンラインでの信頼性も高まります。
サイト名を覚えてもらうには、価値あるコンテンツを提供することが効果的です。これにより、Webサイトのファンを作る(ファンマーケティング)ことにもつながります。
コンテンツによって生まれたファンは、そのコンテンツに対して潜在的なニーズを持ち、将来的にはWebサイトで提供するサービスや商品の顧客になる可能性があります。
音声検索最適化(VSO)にもなる
SEOのメリットは、音声検索最適化(VSO)にもなることです。
音声検索最適化(VSO: Voice Search Optimization)とは、ユーザーがSiri、Googleアシスタント、Amazon Alexaなどの音声アシスタントを使用して検索した際に、音声での返答に使われるサイトになることです。音声検索で目的のコンテンツを返答に採用させるための施策であり、SEOと同様に基本的なWebサイトの最適化が重要です。
LLMO対策につながる
SEOのメリットは、生成AIの検索結果で表示される確率が上がることです。生成AIの検索結果のリソース元として使われるようになるには、LLMO対策が必要ですが、LLMO対策の土台となるのが王道のSEO対策です。
LLMOでは、AIに「この企業は何者なのか」「どの分野で信頼できる存在なのか」を正確に理解させることが重要になります。その基盤となるのが、SEO対策で重要なエンティティ、トピッククラスター、そしてE-E-A-Tです。これらは別々の施策ではなく、企業のデジタル上の存在を形づくる一体の構造として捉える必要があります。
エンティティとは、AIや検索エンジンが「他と区別できる固有の存在」として認識する対象のことです。単なる社名の文字列ではなく、企業名、代表者、所在地、事業内容、提供サービス、実績などの情報が整理され、一貫した文脈で存在している状態を指します。エンティティが曖昧な企業は、AIから正しく認識されにくく、引用や推薦の対象にもなりにくくなります。
トピッククラスターは、特定のテーマを中心にした知識のまとまりです。AIは、単発の記事ではなく、テーマ全体をどれだけ体系的に扱っているかを見ることで、その企業の専門性を判断します。中心テーマに加えて関連領域まで一貫して発信できている企業ほど、特定分野に強い存在として認識されやすくなります。
E-E-A-Tは、AIにとっての信頼性の判断軸です。実体験に基づく情報、専門的な知見、誰が発信しているのかの明確さ、情報の透明性が揃っているほど、評価は安定し、引用されやすくなります。とくに一次情報や継続的な専門発信は、AIが信頼を判断するうえで重要な要素です。
このように、エンティティ、トピッククラスター、E-E-A-Tは、LLMOを支える基本構造です。これらは全て、今までのSEO対策が土台となっています。

上記のように、SEO対策を強化すれば、それが、LLMO対策となり、生成AIに選ばれるようになります。
SEOのデメリット
今度は、SEOのデメリットについても考えてみます。
SEOのデメリットを以下、5つピックアップしました。
- 成果まで時間と手間がかかる
- 適切に実行しないと成果が出ない
- アルゴリズムのアップデートで順位下落する可能性がある
- SEOをやるにもSEO業者の選定が難しい
- 将来のSEOがどうなるかわからない
成果まで時間と手間がかかる
SEOのデメリットは、成果が出るまでに時間と手間がかかることです。
リスティング広告であれば、入札単価を上げることで、すぐにキーワードに対して上位に広告を表示できます。
しかし、SEO対策は施策を行ったからといって、すぐに順位が上がるわけではありません。例えば、新たにドメインを取得しWebサイトを作成した場合、検索エンジンに認識(インデックス)されるまでには、ある程度の時間が必要です。
SEO対策には時間がかかります。既に公開されているWebサイトであれば、まず現状を調査し、適切な対策を決定し、実行するというプロセスが基本です。
具体的な対策としては、サイト構造の調整やコンテンツ作成などが含まれます。また、対策後は実際の順位変動を確認し、必要に応じて軌道修正を行うことが求められます。
Googleも次のように説明しています。「成果が出るまで時間がかかることを忘れないでください。変更に着手してからメリットが得られるようになるまで、通常は4か月から1年かかります。」
時間と手間がかかるSEOですが、一度適切に実行できれば、安定して順位を獲得しやすいという特徴があります。
適切に実行しないと成果が出ない
SEOのデメリットは、適切に実行しないと成果が出ないことです。
記事を追加したり被リンクを獲得することが大切ですが、ただ増やせば良いわけではありません。追加したコンテンツや被リンクがGoogleの基準に合わない場合、効果がないだけでなく、逆効果になることもあります。
適切にSEOを行うためには、「Googleが推奨する順位向上対策」をしっかり理解することが重要です。最近ではリッチリザルトやナレッジパネルなどの機能を通じ、多くの情報がユーザーに提供されています。
また、Googleは常にアップデートを行っているため、基準が変動する可能性があります。一度把握したら終わりではなく、定期的に確認し、自分のWebサイト対策に反映させることをおすすめします。
アルゴリズムの変動で順位下落の可能性がある
SEOのデメリットは、アルゴリズムのアップデートで順位下落の可能性があることです。
Googleアルゴリズムは、検索順位を決定するルールであり、定期的にアップデートされます。直近では、2025年12月11日から29日までコアアプデ―トがありました。
数カ月から数年にわたりSEOに注力し、1ページ目に表示されるようになったとしても、アルゴリズムの変更によって突然順位が下がる可能性があります。もし順位が下落すれば、1ページ目に表示されていたときの検索流入が急激に減少することがあります。日々アルゴリズムによる順位変動が起きています。
リスクを避けるためには、Googleが推奨しない手法(ブラックハットSEO)を避け、推奨される手法(ホワイトハットSEO)で対策を行うことが大切です。また、SEO対策と他の集客手法を併用することで、万が一の時にも備えやすくなります。
SEO業者の選定が難しく、時間がかかる
SEOのデメリットは、SEO業者の選定が難しく時間がかかることです。
SEOを本格的に行いたいため、SEO業者を探すにも、選定が難しい側面があります。SEO業者の選定が難しい理由は、まず専門的な知識が必要で、業者の提案内容が理解しにくいことが挙げられます。
さらに、SEOの成果は短期間では見えにくいため、業者の実績を評価することも難しいです。また、Googleのアルゴリズムが頻繁に変わるため、常に最新の手法を提供している業者を見極めるのも困難です。
信頼できるSEO業者を見つけることは非常に重要で、業者選定に時間がかかるデメリットがあります。
将来のSEOがどうなるかわからない
SEOのデメリットは、将来のSEOが予測できないことです。
アメリカの市場調査会社のMordor Intelligenceによれば、2024年のアメリカのSEO市場規模は約9兆7,106億5,000万円、2029年には約14兆2,651億円とまだまだ伸びるとレポートしています。
一方、アメリカのGartner(ガートナー)社 は、予測として、2026年までに従来型の検索ボリュームが25%減少し、AIを利用した検索の受け入れによりオーガニック検索のトラフィックが50%以上減少すると見込まれていると述べています。
SEO市場は伸びるがSEOの検索トラフィックは減る? 一体どういうことなのでしょうか。
その要因は、生成AIの台頭があります。生成AIの存在が、昨今のSEOの在り方もこれまで以上に複雑で高度なものへと進化させています。
2024年10月31日、ChatGPT’s SearchがGoogleのchromeの拡張機能に実装されて、Google検索を奪うかもしれないと話題になりました。このように、生成AIの登場により、検索エンジンの存在や検索のユーザー行動に劇的な変化が現在進行中でもたらされています。
Rand Fishkin氏(SparkToroの創設者)は、SimilarWebとDatosのデータを基に、2024年10月時点でChatGPTの検索市場シェアが4.33%であると推定しています。これに対し、Googleは83.54%のシェアを保持しています。
さらに、SemrushのMarcus Tober氏は、ChatGPTが月次13%の成長率を維持すれば、4年以内にGoogleのシェアに匹敵する可能性があると指摘しています。
このようなデータからも、生成AIがGoogleを猛追している事実が確認できます。よって、生成AIの台頭により、ユーザー行動が変化し、従来の検索エンジンの役割が見直される時代に突入しているので、将来のSEOがどうなるか誰にもわからないという状況です。しかし、筆者の考えは、SEOはなくなるのではなくて、LLMOの土台となり、これからも進化を続けていくと思います。
ここまでの内容は、次の動画でも確認ができます。動画で復習したい方は是非、ご覧ください。
初心者がSEO対策を始める前に知っておきたい背景知識
SEOの概念とメリットやデメリットを理解したら、早速SEO対策に着手していきたいですが、もう少しSEOを深堀していきましょう。SEOを理解するには、Googleの使命とアルゴリズムとランキングシステムについて知っておく必要があります。SEOの成功は長期戦略が必要です。急がば回れで、SEOを支える根本的な概念を理解していくことがゆくゆくはSEOの成功につながります。
SEOで押さえておきたいGoogle順位決定の基本をご紹介します。これらを知っていると、検索エンジンの上位表示を狙いやすくなります。
- Googleの基本理念
- 検索エンジンの基本的な仕組み
- GoogleにおけるSEOランキング要素
- GoogleのSEO評価指標(評価基準)
まずは、Googleの基本理念から抑えていきましょう。
Googleの基本理念
SEOのTips(コツ)はGoogleの考えを理解することです。Googleの使命は、世界中の情報を整理して世界中の人がアクセス出来て使えるようにすることです。

(https://about.google/のスクリーンショット)
WebサイトのSEOにおける検索順位を上げる(=Googleからの評価を上げる)には、「Googleが考える理想のサイト像」へ近づける必要があります。
アルゴリズムのアップデートも全て、Googleが理想とする品質の良いサイトをユーザーに表示させることが目的となります。よってGoogleの考えを理解し、その理想に近いサイトを実現してさえいれば、どんなにアルゴリズムが変動しても慌てずに対応できます。
Googleを理解する上で、必ず押さえておきたいのが「Googleの使命」です。
情報を検索する世界中のユーザーの生活を支えるため、Googleは一貫して「世界の情報を整理して誰もが便利に利用できるようにすること」を使命に掲げ、検索エンジンを提供し続けています。これこそがGoogleの理念です。
Googleがサイト運営者へ求めることは、(検索に対するGoogleのアプローチ)に記載がありますのでご一読ください。
検索に対するGoogleのアプローチは6つあります。
- 検索クエリともっとも関連性と信頼性の高い情報を表示する
- ユーザーの情報アクセス機会を確保する
- もっとも役に立つ形で情報を表示する
- プライバシーを保護する
- 広告以外に有料で検索結果順位は上げられない
- オンラインサポートをおこなう
これら検索に対するGoogleのアプローチと次にあげるGoogleが掲げる10の事実に沿ったSEO対策をすれば自ずとSEOでの上位表示が見えてくることがわかります。
Google が掲げる 10 の事実では、Google哲学の神髄があると言ってもよいでしょう。
以下は引用となります。
Google がこの「10 の事実」を策定したのは、会社設立から数年後のことでした。Google は随時このリストを見直し、事実に変わりがないかどうかを確認しています。Google は、これらが事実であることを願い、常にこのとおりであるよう努めています。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
Googleはこのリストを定期的に更新し、自らの方針に一致するか確認しています。SEO戦略を練る際には、これらの基本的な考え方をしっかりと把握し、それに沿った最適化を行うことが重要です。
検索エンジンの基本的な仕組み
Googleアルゴリズムを理解するために「検索エンジン」について見ていきましょう。
検索エンジンは、インターネット上の膨大な情報から特定のキーワードに関連するウェブページを検索し、一覧で表示してくれます。
Google以外にもYahoo!JAPANやMicrosoft Bingなどがありますが、Yahoo!JAPANは現状Googleエンジンを採用していることから、日本の検索エンジンシェアでは80%以上はGoogleの検索エンジンが占めています。
検索エンジンのシステムは大きく分けて、ウェブクローラーと呼ばれるプログラムがウェブページを巡回し情報を集める「クローリング」、集めた情報を整理し保存する「インデックス」、そしてユーザーの検索クエリに最も適した情報を提供する「ランキング」の3つのステップで機能しています。

検索エンジンの技術は日々進化しており、より質の高い検索結果をユーザーに提供するように日々アップグレードされています。SEOは、単発の作業ではなく、継続的な施策が求められます。最新のアルゴリズムのアップデートにも気を配り、慎重に戦略を立てて実施することが重要です。
Googleアルゴリズム、Googlebot、またはクローラーと呼ばれるロボットは、定期的に数十億のウェブコンテンツを検索してGoogleインデックスに取り込みます。
その結果がいわゆるGoogleインデックスです。膨大な情報量のため、Googleは特定の検索クエリに対して結果の事前分類、評価、および優先順位付けを行う必要があります。
できるだけ関連性が高く有用な検索結果を提供するために、Googleのランキングシステムはさまざまなアルゴリズムを使用します。一般的にこれをGoogleアルゴリズムと呼び、特に検索エンジンに関連する場合は検索アルゴリズムと呼ばれます。
特定の情報またはウェブコンテンツの検索クエリに対する関連性を評価するために、Googleは様々な要素を使用します。単語解析では、何が正確に検索されているかを特定します。言語モデルに基づいて検索意図や入力された検索語の同義語があるかどうかを分析します。
検索語との一致を確認する際には、どのウェブコンテンツが検索語と一致するかを調べます。ここでは、検索語がウェブコンテンツにどれくらい頻繁に、どこに、どのように出現するかを分析します。有用なページのランキングには、200以上のランキング要素が利用され、ウェブコンテンツの関連性をより正確に評価します。
最良の結果はアルゴリズムによって評価され、ウェブサイトがモバイル最適化されているか、遅いインターネット接続でも読み込み速度が許容範囲内か、異なるブラウザで正しく表示されるかどうかが確認されます。Googleは個々の検索設定、検索者の位置(国や都市)、過去の検索履歴などの情報を評価します。
Googleのランキング要素
Googleのランキング要素とそれに関連するGoogleのランキングに関しては、多くの神話、噂が存在します。2024年5月にもGoogle 検索の API と思われる内部ドキュメントが流出したと話題になりました。
SEO業界では、これについて定期的に研究やテストが行われ、様々な議論が繰り広げられています。
Googleも、特定の検索クエリに対してGoogleインデックス内の結果を評価するために、ランキングシステムが使用する200以上のランキング要素があると述べています。
Googleは可能な限り優れた検索結果を返すためにアルゴリズムを絶えず進化させていますが、そのなかでも特に重要視されている要素は次の12個です。
- 高品質のコンテンツによる矛盾のない情報(24%)
- タイトル内のキーワード(15%)
- バックリンク(15%)
- 得意分野の専門知識(14%)
- ユーザーによる反応(12%)
- サイトの信頼性(5%)
- モバイルフレンドリーとモバイルファースト(5%)
- 内部リンク(3%)
- ページ速度(3%)
- サイトセキュリティ/SSL証明書(2%)
- スキーママークアップ/構造化データ(1%)
- URL内のキーワード(1%)

しかし、各ランキング要素の具体的な構成とその相対的な重要度は、Googleは特に秘密にしています。
現在の状況は、Googleアルゴリズムの急速な進化、人工知能(機械学習)の使用、予告なしに行われるGoogleアップデート、ユーザーごとのカスタマイズ検索(パーソナライズドサーチ)により、ランキング要素の一般的な項目はもはや意味がないと理解しておく必要があります。
また、どの要素が対策サイトのGoogleランキングに100%良いまたは悪い影響を与えるかについて詳細がわかるすべはありません。
むしろ、異なる業界や検索クエリごとに異なるランキング要素が使用されると考えられます。
また、ランキング要素は互いに依存し、または相互に影響を与えるため、特定のウェブサイトにおける各ランキング要素の最適化がGoogleランキングにどのような影響を与えるかを事前に予測することは困難です。
唯一言えることは、SEOを始める前に、Googleが提供したいのは最もSEOに最適化されたウェブコンテンツではなく、検索者(ユーザー)にとって最も有用で関連性の高いものであることです。したがって、Googlebotではなくユーザーに主に焦点を当てることが最重要と言えます。
GoogleのSEO評価指標
SEOで上位表示をしていくには、SEOの評価基準を知ることも必要です。
Google検索セントラルの検索アルゴリズムの仕組みというページでGoogleのランキングシステムについて言及されています。ランキングシステムは一連のアルゴリズムで構成され、1つのアルゴリズムで検索順位を決定しているわけではありません。
Googleの評価指標(評価基準)のうち、まずこの5つを押さえましょう。
- Page Quality評価
- Needs Met 評価
- E-E-A-T
- YMYL
- Core Web Vital(コアウェブバイタル)
Page Quality評価
SEOで押さえておきたいGoogleの評価指標に、Page Quality評価があります。
Page Quality評価とは、ページの品質を評価する指標です。この評価を上げるにはユーザーの検索意図に応えた高品質なコンテンツを作る必要があります。検索キーワードの関連性ではなくて、コンテンツの品質自体の評価です。
具体的にはE-A-Tを兼ね備えたコンテンツ、Webサイトの評判、品質(誤字、脱字、事実誤認、構成、編集レベル)、独自性(オリジナリティ)、量が基準となります。
Needs Met 評価
次に、Needs Met評価というのがあります。
Needs Met 評価は、「どれだけニーズ(需要)を満たしているか」を示す基準で、モバイルユーザーのみ適用されます。つまりモバイルのコンテンツを対象にした評価指標です。
下記のコンテンツ評価の指標は、評価されるコンテンツのガイドラインNeeds Met Rating Guideline|General Guidelinesより抜粋し日本語訳しました。
| 評価 | 説明(要件) | |
| Fully Meets(FullyM)完全に一致 | ユーザーのニーズに完全に答えている最高評価の評価結果です。ユーザーは、満足して他の検索を再度する必要がないです。指名検索など特定のクエリの場合、獲得の可能性があります。 | |
| Highly Meets (HM)ほぼ一致 | ユーザーのニーズにほぼ答えている評価です。一部のユーザーは追加で検索して調べる可能性もある評価ですが、高評価です。 | |
| Moderately Meets (MM)まあまあ一致 | ユーザーの多くは役に立ちますが、いくらかのユーザーが追加で検索して調べる可能性がある評価です。 | |
| Slightly Meets (SM)少し一致 | 多くのユーザーは追加で検索して調べたいと感じる可能性のある評価です。 | |
| Fails to Meet (FailsM)一致していない | ほぼすべてのユーザーのニーズに合っておらず、不満を持ち、再検索を行う評価です。 | |
Needs Met 評価は、2つの段階があります。
- ユーザーの意図を把握する
- 評価を決定する
参考:Search QualityRater Guidelines:An Overview
例えば、PCでは、きちんとしたコンテンツが表示されていても、モバイルページで正常に表示されない場合、Needs Met 評価は低いものになっていると考えられます。
E-E-A-T
3つ目は、E-E-A-Tです。
E-E-A-Tとは経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trust )の頭文字を取った言葉で、この4つの概念を内包したサイトをSEOでは評価をするということです。YMYLページもほとんどの場合で大きくかかわってきます。
2022年12月15日に検索品質評価ガイドラインが更新された際、「E-A-T」に「E(経験)」が足されて新しい評価基準になりました。
画像引用:General Guidelines
E-E-A-Tの中で一番重要なのがTのTrust(信頼)で、ユーザーから信頼を獲得するために、経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)が必要であるという事です。
Trust(信頼)を獲得するサイトとは、
例えば、オンラインショップでは、セキュリティの安全なオンライン決済システムと信頼できるカスタマーサービスが必要ですし、商品レビューは、正直な本物の購買者によって書かれたもので、購入の意思決定をするのに役立つべきです。
- 経験(Experience)は、コンテンツ制作者の体験に基づく考察や経験談であれば、信頼性が高くユーザーが求める情報を提示できるので、重要であるという事です。
- 専門性(Expertise)は、コンテンツ制作者が、そのテーマに必要な知識や技術の専門性をどの程度持っているか評価します。
- 権威性(Authoritativeness)は、公式に権威のあるサイトやコンテンツであれば信頼できるので、そのサイトの情報源が有名かどうか評価されます。
このように、E-E-Aは、最後のTのTrust(信頼)獲得するためのサポートとして必要であるため評価指標として検討されています。
ユーザーの信頼を得るには、具体的にはコラムページでは、その記事の執筆者や監修者の情報を載せたり、ウェブサイトの「会社概要」ページやコンテンツ制作者のプロフィールページは欠かせません。EEATの評価指標を考慮すると具体的な対策が出てきます。
>>E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)とは?具体的な評価基準について解説
YMYL
4つ目は、YMYLですが、EEATとセットで覚えておきたい概念です。
YMYLとは、”Your Money or Your Life” の頭文字を取った略称で、「お金や健康などの業界、業種のサイトでユーザーの幸福や健康、金銭に直結するページ」を意味します。ユーザーの人生において大きな影響を及ぼす領域なので、大切なことを扱うページでは相応の高い品質のコンテンツが必要であるということです。
YMYLの種類
- 買い物、金融取引ページ
- 財産情報ページ
- 法律情報ページ
- 医療情報ページ
YMYLはE-E-A-Tと大きく関わります。YMYLジャンルのサイトはGoogleのアルゴリズムが経験、信頼性、専門知識、信頼性(E-E-A-T)に特に重点を置くので、これらのコンテンツ評価基準に注意を払う必要があります。より Page Quality評価が重要であり、通常よりもさらに高品質なコンテンツが求められます。
Core Web Vital(コアウェブバイタル)
最後に、SEOで押さえておきたいGoogleの評価指標に、Core Web Vital(コアウェブバイタル)があります。
Core Web Vitalとは、優れたユーザー体験を提供するための3つの指標のことで、具体的にはLCP、INP、CLSの3つの指標があります。
- Largest Contentful Paint(LCP): 読み込みパフォーマンスの尺度。優れたユーザー エクスペリエンスを提供するには、ページの読み込み開始から 2.5 秒以内に LCP を実現するようにします。
- Interaction To Next Paint (INP): 応答性の尺度。優れたユーザー エクスペリエンスを提供するには、INP を 200 ミリ秒未満に収めるようにします。
- Cumulative Layout Shift(CLS): 視覚的安定性の尺度。優れたユーザー エクスペリエンスを提供するには、CLS スコアを 0.1 未満に収めるようにします。
このように、Core Web Vitalsは単なる表示スピードだけではなく、
「すぐ表示されるか」
「操作にすぐ反応するか」
「表示がズレずに安定しているか」
という、ユーザー体験そのものを評価する考え方だと言えます。WEBページに表示される速度は、SEOとユーザビリティの両側面から見て、非常に重要になってきています。特にGoogleではモバイルファーストを推進し、今後はモバイルインデックスがPCインデックスより先行すると断言しています。
スマートフォンで検索したときに表示スピードが遅いとすぐにユーザーは検索をやめてしまいます。
「ページの読み込み速度が1秒から5秒に増えると、モバイルサイトの訪問者の直帰率は90%増えます」
このように、表示が遅れるごとにコンバージョン率、顧客満足度が大幅に低下します。
以上5つの Googleの評価指標(評価基準)を紹介してきましたが、初心者はまず「検索エンジン最適化スターターガイド」を確認しましょう。
SEOの基本について触れている重要なページのため、完全に理解するまで何度も読み返すことをおすすめします。慣れてきたら「Google 検索セントラルの最新情報」も定期的にチェックしてください。こちらはGoogleが公式に発表する情報であり、最新の動きを知ることができます。
これら5つの評価指標に加え、外部の検索品質評価者による評価も影響します。検索品質評価者はGoogleのガイドラインに準拠して目視でサイトを評価しており、評価は複数の方法で行います。
2023 年に実施したものは次のとおりです。










SEOとは、検索エンジンのサイト表示ランキングをよくするためにサイトを改善することでした。SEOで上位表示に成功すればビジネスチャンスが広がり、事業拡大につながります。そこで、企業は予算を用意してSEO対策を行ってきました。しかし、2026年は、生成AIの台頭により、ユーザー行動が変化し、従来の検索エンジンの役割が見直される時代に突入しました。エンティティの概念が注目を浴び、LLMO対策が声高に叫ばれ始めました。2026年のSEOは、Search Everywhere Optimizationへと進化し、LLMOと一緒に対策をしていく難易度の高いものへと変化しています。ところが、SEOに強いサイトが生成AIの回答のリソース元として使われるなど、SEOをやり続けてきたサイトは、恩恵も受けています。LLMOやSearch Everywhere Optimizationも今までのSEO対策が土台となっています。2026年のSEOでも最も大切なことは、ユーザー第一のコンテンツを人間の手で手間暇かけて作成することです。検索エンジンのアルゴリズムは常に改変されていますが、最終的には優れた検索意図に沿った品質の良いコンテンツが表示されるように設計されています。また、そういったコンテンツをAIも引用します。そのため、公開したコンテンツであっても改良の余地がないかどうかは常に考え続けることが成功するコツです。