SEOチェキとは?機能と操作方法を解説!初心者でも今すぐ使いこなせる
WEBメディアを運営するうえで、どのようなSEO施策を進めていくかは非常に重要です。GoogleやYahoo!Japanといった検索エンジンで上位に表示されれば中長期的な流入数の増加が期待できるからです。
実施する施策の内容を決定するためには自社メディアの現状分析や、競合メディアの研究は欠かせません。それらの作業をおこなうのに便利なツールがSEOチェキです。
SEOチェキとは
SEOチェキ!(せおちぇき!)とは無料で使えるSEOツールです。
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、検索エンジン最適化という意味を持っています。つまり、GoogleやYahoo!Japanといった検索エンジンで自社メディアのページを上位に表示させるための対策ということです。
WEBメディアを運営するうえでSEOを無視することはできません。検索結果の上位に表示されると中・長期的な流入増が期待できるからです。そのためにどのような施策を進めるかを判断するのが重要なポイントです。
SEOチェキはSEO施策を進めるうえで必要な情報を確認できる便利なツールです。利用料は一切かからず、特別なアプリケーションをダウンロードする手間もありません。WEBブラウザ上で簡単に利用することが可能です。
個人でブログを運営していたり、企業でSEOになって勉強中だったりする方におすすめのツールです。WEBメディアやSEOの初心者でも難なく使いこなすことができます。
SEOチェキの機能と操作方法
SEOチェックには主に5つの機能があります。操作方法はいたってシンプルで直感的に使える設計になっていますが、どのような項目があるのか、その項目にはどのような意味があるのかなどを事前に確認したい方もいるはずです。
ここではSEOチェキの5つの機能と操作方法を実際の画面を見ながら説明します。この章を読めばSEOチェキをすぐに使えるようになります。
- サイトSEOチェック
- 検索順位チェック
- キーワード出現頻度
- 発リンク
- Who is情報
サイトSEOチェック
SEOチェキにおけるメイン機能の1つがサイトSEOチェックです。調査したいメディアのURLを入力すると、そのメディアのSEOに関する基本的な項目が表示されます。
操作は非常に簡単です。まずトップ画面のURL欄に調べたいページのURLを記入してください。
この状態で「チェック!」ボタンをクリックします。そうすると、結果が表示されます。調査結果のページを3分割してそれぞれの項目の見方を解説します。まずは上部のページ情報と記載された部分です。
titleはページタイトルです。descriptionはメタディスクリプションのことで、検索結果でタイトルの下に表示されるページの要約文です。
keywordsはメタキーワードのことで、HTMLタグの内部に記載されているページに関するキーワードです。H1タグはページ内でもっとも重要な見出しを示すタグです。
ここまで紹介した4つのの情報は該当ページのHTMLソースを開けばすべて確認することができますが、ソースのなかから気になる情報を抜き出すのは手間がかかります。しかし、SEOチェキのこの機能を使えば簡単にチェックできます。
また、発リンク数ではページ内に設置されたリンクの数と外部リンク、内部リンクの内訳を知ることができます。詳しくは後ほど発リンクという章で説明します。
その他、最終更新日時やファイルサイズ、ページの読込時間も確認することが可能です。このなかで特にチェックしておきたいのは読込時間です。詳しくは後ほど解説しますが、Googleは2018年にページの読込速度をSEOに反映させることを公表しています。自社メディアの読み込みスピードは必ず確認してください。
次に画面の中ほどの項目を見ていきます。
Alexa traffic rankとはAmazonの系列会社が世界中のWEBサイトのアクセスデータを集計し、ランキング付けしたものです。順位が高ければ高いほどアクセスが多いサイトということになりますが、SEOにはあまり関係ないため深く考える必要はありません。
また、GoogleおよびYahoo!Japanのインデックス数を知ることもできます。インデックス数とは検索エンジンのデータベースに登録されているページの総数です。
例えばGoogleではURLの前に「site:」と入力して検索するとインデックスされているページを確認することができますが、SEOチェキではその総数が簡単に調べられるのです。
さらに、利用ホストとドメイン取得年月日、ソーシャルメディアで「いいね!」やシェアをされた数なども確認することができます。
「検索順位チェック」と「出現頻度チェック」については後ほど詳しく解説します。
最後にページの下部を見ていきます。
「さらに調べる…」という項目のなかにある「発リンク一覧」と「Whois情報」については後ほど説明します。「HTTPヘッダ情報」をクリックすると、該当ページのヘッダ情報を閲覧することができます。
また、「SEOチェキ!ブックマークレット」もおすすめの機能です。下部の青色で表示された「SEOチェキ!」という文言をクリックすると調査結果のページをそのままブックマークすることができます。
次回からはURLを入力する手間なく、調査結果の画面を開くことが可能になります。
検索順位チェック
「検索順位チェック」ではその名のとおり入力したページの順位を調査することができます。GoogleとYahoo!Japanにおける調査時点での検索順位が分かります。
トップページの左から2番目のタブを選択してください。また、サイトSEOチェックの結果画面からも利用することができます。
URLの欄に調べたいページのURLを入れます。そのうえで該当ページの順位を把握したいキーワードを3つまで入力してください。「チェック!」ボタンをクリックすると、以下のように結果が表示されます。
Googleでは基本的に順位が表示されます。ただし、順位が100位以下の場合には「圏外」と出ます。また、Yahoo!Japanの場合は10位以内の順位しか調べることができません。10位より低い場合は「11位以下」となります。
また、各キーワードの順位が青色の文字で表示されていますが、これらの数値をクリックすると各検索エンジンの検索結果へ遷移します。実際の検索画面へ飛んで、どのようなサイトが上位表示されているのかもあわせて確認するのがおすすめです。
一点注意しておきたいのは、利用回数の制限があることです。検索順位チェックは1つのIPアドレスにつき1日200回までしか使用できません。ただし、1日に200回以上も調査することはあまりないと考えられるため、気にしすぎる必要はありません。
キーワード出現頻度
「キーワード出現頻度」も便利な機能です。調査したいページにどのようなキーワードがどれくらいの頻度で使われているのかといった情報などが簡単に分かります。
トップページの真ん中のタブを押してください。もしくは、サイトSEOチェックの調査結果の画面からも利用することが可能です。
URL欄に調べたいページのURLを入力し、「チェック!」をクリックしてください。そうすると、以下のように結果が表示されます。
このように、ページ内で使われているすべての単語数や、それぞれの使用回数と全体における比率が一目で確認できます。
詳しくは後ほど解説しますが、自社メディアを分析する際は対象となるキーワードをきちんと使用できているか、共起語を使えているかなどをチェックしてください。
また、他社メディアを分析する際は、どのようなキーワードを多く盛り込んでいるかを調査して自社メディアの記事の改善に活かすようにしてください。
発リンク
「発リンク」機能を使用すると調べたいページに設置されている発リンクのすべてを確認することができます。総数だけでなく、リンクの種類の内訳やリンク先も一目で分かるため、便利な機能です。
トップページの右から2番目のタブを押してください。または、サイトSEOチェックの結果画面からも見ることができます。
調べたいページのURLを入力し、「チェック!」をクリックします。
そうすると、このように指定したページの発リンクの一覧が表示されます。
発リンクの総数はもちろん、外部リンクと内部リンクの内訳や、noffolow リンクの数もわかります。リスト内では外部リンクは太字、内部リンクは細字、noffolowリンクは緑色で表記されます。
noffolowとは設置したリンク先を検索エンジンに知られたくないときに付けるタグのことです。自社メディアと関連性の低いページにリンクを設置する場合や、リンク先と自社メディアを紐づけたくない場合などに使用します。
Who is情報
「Who is情報」では、調査したいページのドメインのWho is情報を確認できます。Who is情報とは簡単にいうとドメインの所有者に関する情報です。
トップページの一番右側のタブを開いてください。また、サイトSEOチェックの結果画面からも見ることができます。
調査したいページのURLか、もしくはドメインのURLを入力するとWho is情報が以下のように表示されます。
ドメインの所有者についての情報や、ドメインに登録した年月日、ドメインがいつまで有効なのかといった内容を確認することができます。
SEOチェキを使って検索順位を上げるコツ
無料で利用できるうえにSEOに関する基本的で重要な情報を確認できるSEOチェキを活用しない手はありません。自社メディアの状況を調べるのはもちろん、競合メディアの調査にも役立ちます。
SEOチェキを使って検索順位を上げるにはどのような点に注目したらいいのか、自社メディアを分析する場合と競合メディアを分析する場合の2つのパターンに分けて具体的なコツを紹介します。
自社メディアを分析する場合
SEOチェキで自社メディアを分析する場合、特に以下の点に注目することがおすすめです。
- サイトSEOチェックでページ読込時間を確認
- 検索順位チェックで順位を確認
- キーワード出現頻度で重要なキーワードを盛り込めているか確認
まず、ページ読込時間についてです。Googleがおこなった調査では、スマートフォン向けのサイトの場合3秒以上の読み込み時間がかかるとユーザーの53%が離脱するという結果が出ています。(参考:Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed(Think with Google))
Googleはページの読込速度を検索順位に反映させるという発表もおこなっています。自社メディアの読込時間が遅い場合は、改善を図る必要があります。
また、検索順位チェックを利用して検索順位を確認することも重要です。この機能では一度に3つのキーワードの順位を調べることができるため、上手に活用して効果検証に役立ててください。
キーワード出現頻度では、ページ内にどれだけ重要なキーワードを盛り込むことができたかをチェックすることができます。上位表示させたいキーワードや共起語、サジェストに表れるフレーズなどをどれくらいの割合で入れられたかを検証してください。
競合メディアを分析する場合
SEOチェキで競合メディアを分析する際は、特に以下の点をチェックすることをおすすめします。
- サイトSEOチェックでディスクリプションやh1タグを確認
- キーワード出現頻度で登場頻度の高いキーワードを確認
- 発リンクでページ内に設置されているリンク先を確認
まず、サイトSEOチェックで基本的な項目を確認する必要があります。そのなかでも、注目したいのはディスクリプションやh1タグです。上位表示されている競合メディアのディスクリプションやh1タグからは多くのヒントを得ることができます。
自社メディアで記事を執筆、リライトなどをする際の参考になるはずです。
また、キーワード出現頻度もチェックする必要があります。上位表示されている競合メディアでどのようなキーワードが多く使われているかを知ることによって、どのような単語を使用すればSEOで効果が上がるかを推測することが可能です。
一度自社メディアの結果と比べてみることをおすすめします。上位の競合メディアでは頻繁に登場しているのに、自社メディアではあまり使われていないキーワードがあった場合、それを盛り込むことで効果が上がる可能性もあります。
また、発リンクをチェックすることも重要です。競合メディアが設置している発リンクの数や内訳を知ることで、自社メディアの発リンク施策にも役立てることができます。
自社メディアの発リンク情報と比較して、もし自社メディアの発リンク数が少なかったり、自社メディアで網羅できていないリンク先があったりした場合はこれを機に改善を図ってください。
まとめ