SEOのスコアリングの仕組みとは!? 目的別チェックツールも紹介
自サイトのSEO対策がうまくいっているかを客観的に知りたい方は多いのではないでしょうか。Googleは、独自の基準で無数のサイトのSEOスコアを算出し順位を決定しますが、その基準は公開されていません。
そこで参考になるのがGoogleのウェブマスター向けガイドラインで、ガイドラインに沿ってサイト運営すればSEOスコアの上昇が期待できます。
SEOスコアはSEO対策の評価基準
SEOスコアとは、検索エンジンで順位付けされる際に基準となるサイトの得点です。SEOスコアをもとに、サイトを検索結果のどの順位に表示するかを決定する過程をSEOスコアリングといいます。
検索エンジンでは具体的な採点基準やサイトごとの得点は公開されていないため、サイト運営者は自サイトのSEOスコアを知ることはできません。
対策としては、検索結果の上位サイトをリサーチし、検索ユーザーが求めるコンテンツを作成することでSEOスコアを上げ、上位表示を目指すことになります。
GoogleのSEOスコアリングの仕組み
Googleは日本国内・海外ともに検索エンジンのシェア1位で、検索エンジンで集客しているサイト運営者は基本的にGoogleの検索結果で上位表示を目指します。
Googleは、SEOにおけるスコアリングについて明確な基準は公表していませんが、ウェブマスター向けガイドラインに多くのヒントが記載されています。
ガイドラインから導き出される、GoogleのSEOスコアを上げて上位表示するために必要な施策は次の通りです。
- コンテンツの質
- 内部SEO対策
- 優良な被リンク獲得(外部SEO対策)
検索結果上位サイトの分析に加えてGoogleのガイドラインに沿った施策を自サイトに施すことで、上位表示できる可能性が高くなります。
コンテンツの質
Googleは品質に関するガイドラインにおいて、次の基本方針を示しています。
- 検索エンジンではなくユーザーの利便性を最優先する
- ユーザーをだますようなことをしない
- 同分野の他のサイトとの差別化を図る
Googleがコンテンツについて基本方針で伝えたいことは、検索エンジンに向けたコンテンツではなく、独自性や価値、魅力がありユーザー満足度の高いコンテンツを作成すべきという点です。
参考: ウェブマスター向けガイドライン(Google検索セントラル)
内部SEO対策
Googleでは、SEOの内部対策についてガイドラインが事細かに示されています。
ガイドラインの一例は以下の通りです。
- 分かりやすいページ階層となるようにサイトをデザインする
- サイトを高速化してページの読み込み時間をできるだけ短くする
- あらゆる種類やサイズのデバイス向けにページを最適化する
内部SEO対策においても、Googleのガイドラインはユーザー満足度を最優先していることが分かります。
参考: ウェブマスター向けガイドライン(Google検索セントラル)
優良な被リンク獲得(外部SEO対策)
Googleは、被リンク(外部SEO対策)についても以下のガイドラインを示しています。
- リンクプログラムを利用しない
- リンクを有料で購入しない
リンクプログラムの利用とリンクの購入は、どちらもGoogle検索結果を操作して不正に上位表示を目指すことを目的とした悪質な外部リンクとして判断されます。
Googleにより不正な外部リンクと判断された場合はペナルティーが科せられ、検索順位の大幅な下落やインデックス削除の処置を受けることになるため、外部リンクに関する不正は絶対にやめましょう。
参考: ウェブマスター向けガイドライン(Google検索セントラル)
内部SEO対策のスコアチェックツール
Googleのウェブマスター向けガイドラインに沿って内部SEO対策を施せばSEOスコアを上げることは可能ですが、どの程度改善したのかが客観的に分かりにくいのがネックです。
そこで多くの企業が、SEOの内部対策を具体的・視覚的に把握できるツールを開発しています。
ここでは、評価の高い内部SEO対策のスコアチェックツールをご紹介しているので、興味があるツールがあればぜひ試してみてください。
高評価
高評価は、SEOの内部対策の総合評価を100点満点のスコアで分かりやすく評価します。また、以下の7項目については項目別に評価し、レーダーチャートで直感的に示してくれるのが特徴です。
- タイトルやディスクリプション、ファイルサイズ
- 対策したいキーワードが本文で使用されている単語の上位3つに入っているか
- 文字数
- 単語数
- 見出し
- 画像の代替テキストが適切に設定されているか
- 発リンク
各項目の改善すべき点が具体的に記載されているため、無料のツールながら幅広い範囲の内部のSEO対策の役に立ちます。
製品URL | https://ko-hyo-ka.com/ |
価格 | 無料 |
SEO Pack SEO内部対策チェックツール
SEO PackのSEO内部対策チェックツールは、内部SEO対策の総合評価を100点満点のスコアで表示するシンプルさが特徴です。点数は、GoogleのガイドラインとSEO Packが独自に設定している基準を組み合わせて算出されます。
減点された具体的な要因も教えてくれるため、すぐに改善のアクションを起こせるのもメリットです。
製品URL | https://seopack.jp/inside_score/ |
価格 | 無料 |
SEOピッシュ ページ評価ツール
SEOピッシュのページ評価ツールでは、ページタイトルとmeta descriptionの文字数が適切かやSEOを意識したタイトルか、ページタイトルで使われているキーワードが本文にも含まれているかを調査できます。
タイトルとディスクリプションの最適化を手軽にチェックしたい時に活用しましょう。また、Google検索の順位や最終更新日、読み込み時間も同時にチェックしてステータスを表示できるのも便利です。
製品URL | https://www.seopitshu.jp/seotool/pageevaluation_form.html |
価格 | 無料 |
seoマスターTune
seoマスターTuneでは、上位表示されているサイトを10万以上調査して出した統計を元に、HTMLタグと文章内のキーワードの位置、単語構成などについての具体的なアドバイスを表示し、上位表示される確率をパーセンテージで教えてくれます。
また、上位10サイトのキーワード含有率を調査して自サイトに入れるべきキーワードを提案してくれる機能は特に便利で、自分で競合サイトを調査する手間が省けるためぜひ活用したいところです。
有料のツールですが、無料体験期間が1ヶ月と長めに設定されています。気になる場合は体験期間内に全ての機能を試してみるといいでしょう。
製品URL | https://masteraxis.com/tune/lp/ |
価格 | 9,000円/月(1ヶ月の無料トライアルあり) |
Screaming Frog SEO Spider
Screaming Frog SEO Spiderは、自サイトをクロールして全ページの内部SEO対策の状況を一覧把握できるのが特徴です。ページタイトルとmeta description、meta keywords、見出しタグの内容と文字数をサイト内の全ページ分まとめて確認できるため、SEO対策できていないページを短時間で発見できます。
また、各ページのURLを右クリックするとそのページの被リンクやGoogle検索のキャッシュを調べたりPagespeed InsightにURLを入力せず直接テストできるなど、かゆいところに手が届くツールです。
内部SEO対策とともに、被リンクや表示速度なども低コストで手軽に調べたい方に特におすすめです。
製品URL | https://www.screamingfrog.co.uk/seo-spider/ |
価格 | 無料 or 149ポンド/年 |
DeepCrawl
DeepCrawlは、自サイトの全ページの内部SEO対策を検出し、改善点を具体的に提示してくれるのが特徴です。ページタイトルとmeta description、見出しタグ、内容の薄いコンテンツや重複したコンテンツなどの問題が優先度順に一覧で表示されるため、すぐにでも取り掛かるべき課題を直感的に把握できます。
またクロールの速度が速いため、数十万ページ単位の大規模なサイトでもスピーディに問題を把握し改善に取り掛かれるのもメリットです。
製品URL | https://www.deepcrawl.jp/ |
価格 | 360,000円/年 |
Lighthouse
Lighthouseでは、以下の項目を詳細に分析できます。
- パフォーマンス(表示速度)
- アクセシビリティ
- 安全性
- SEO
- PWA
内部SEO対策に必要な項目が網羅されていて、改善のために必要な施策を詳細かつ具体的に提示してくれるため、やるべき施策を明確化できるのが特徴です。
特に表示速度については、JavascriptやCSS、画像のファイルサイズ削減など速度改善に効果のある施策がピンポイントで表示され、これらに対応していくだけでサイトの速度を大幅に改善できます。
製品URL | Lighthouse |
価格 | 無料 |
PageSpeed Insights
PageSpeed InsightsはGoogleが提供する、Lighthouseのパフォーマンス部分だけを測定できるツールです。
測定項目も両者で同じですが、PageSpeed Insightsは日本語で表示されるのがLighthouseにはないメリットです。英語が苦手で、Lighthouseのパフォーマンスをメインに分析したい場合はPageSpeed Insightsを活用しましょう。
製品URL | https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/ |
価格 | 無料 |
外部SEO対策(被リンク)のスコアチェックツール
次に、外部SEO対策のスコアチェックツールを比較します。
詳細な分析をするためには有料プランへの加入が前提になりますが、ライバルサイトの被リンクを調査する目的でも使えるためSEO対策に本格的に取り組むなら必須のツールです。
Ahrefs Site Explorer
Ahrefs Site Explorerでは、被リンク元のURLやドメイン数、アンカーテキストが確認でき、Googleにスパム認定される可能性がある不自然な被リンクも把握可能です。
また、自サイトだけでなく競合サイトの被リンクや流入キーワードを調べることもできるため、自サイトに足りないコンテンツの把握にも役立ちます。
製品URL | https://ahrefs.com/ja/site-explorer |
価格 | 99ドル~(7ドルで7日間のトライアルあり) |
MOZ Link Explorer
MOZ Link Explorerは、被リンク元のURLやドメイン数、アンカーテキストに加えて、スパムスコアの高い被リンクをひと目で把握できるのが特徴です。
またMOZ独自のアルゴリズムにより、自サイトや競合サイトのドメインパワーを調査・比較できるのもメリットです。
製品URL | https://moz.com/link-explorer |
価格 | 無料 or 99ドル~/月(30日の無料トライアルあり) |
マイサイト被リンクチェックツール
マイサイト被リンクチェックツールでは、被リンク元のドメイン数を知ることができます。無料ながら被リンクのページタイトルとURL、アンカーテキストを10件まで表示してくれるため、公開して間もないサイトの被リンクチェックに最適です。
製品URL | https://hanasakigani.jp/ |
価格 | 無料 |
まとめ