SEOチェックの際に便利な無料・有料ツールをご紹介!
WEBサイトを運営するうえで重要になるのがSEOです。検索結果の上位に表示させ効率よく集客するために、すべてのサイト運営者がSEO対策に尽力していると言っても過言ではありません。
そもそもどうしてSEO対策をおこなうのか
世の中にはSEO対策ができているかどうかをチェックするためのツールが多く存在します。
その理由は、SEO対策をすることには以下のようなメリットがあるからです。
- 効率よく集客ができる
- サイトに訪れるユーザーの購買欲求が高くなる
効率よく集客ができる
SEO対策をおこなうことで効率の良い集客ができます。
理由は以下の3つです。
- 広告を出す必要がなくなる
- 費用対効果が高い
- 資産として残る
広告の出稿とSEO対策を比べると、アクセス数の増加数は前者の方が大幅に多いです。しかし、広告での集客は費用がかかるうえに出稿を止めるとアクセスは止まってしまいます。一方、SEO対策も費用はかかりますが、コストパフォーマンスは広告の出稿よりも高いです。
サイトに訪れるユーザーの購買欲求が高くなる
SEO対策によって集客したユーザーは購買欲求が高い傾向にあります。理由は、キーワード検索から流入する人はすでに興味を持っているからです。
例えば、商品を購入してもらうことを目的としている記事の広告を出稿するとします。広告は性質上、商品に興味のない人の目に留まることもあります。そのため、記事に訪れた人のなかには、商品に興味のない人がいることも多いです。
しかし、SEO対策によって記事に流入したユーザーは、自らキーワードを入力しているので、多少なりとも商品に興味があると言えます。このように、サイトに訪れるユーザーの購買欲求が高くなることもSEO対策をする理由の1つです。
SEOチェックに使える無料ツール
この章では、SEOチェックに使える無料のツールを以下のジャンルにわけてご紹介します。
- SEO診断ツール
- 内部チェックツール
- キーワード分析ツール
- サイト順位計測ツール
- コピペチェックツール
なお、無料だが一部の機能は有料で使える、といったツールはこの章で紹介しているのでご注意ください。
無料のSEO診断ツール
自分のサイトがSEO対策ができているのかを確認できるツールです。
無料のSEO診断ツールには以下の2つがあります。
- モバイルフレンドリーテスト
- PageSpeedInsights
モバイルフレンドリーテスト
モバイルフレンドリーテストとは、そのサイトがモバイルフレンドリーか否かを確認できるサイトです。
URLを入力することで、そのサイトがモバイル端末にも対応しているかが表示されます。問題ない場合は「このページはモバイルフレンドリーです」と表示され、問題が見つかった場合はその問題点が一覧となり表示されます。
PageSpeedInsights
PageSpeedInsightsは表示速度を測れるツールで、URLを入力することで表示速度の計測ができます。
表示速度は3段階で分かれており、具体的な数値と評価は以下のとおりです。
数値 | 評価 |
0~49(赤) | 遅い(改善が必要) |
50~89(黄) | 普通 |
90~100(緑) | 速い |
サイト速度が早いほどSEOに良いうえに読者の満足度も上がります。
無料の内部チェックツール
無料の内部チェックツールには以下のようなものがあります。
- Googleアナリティクス
- GoogleSearchConsole
- ScreamingFrogSEOSpider
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスとは、Googleが提供するアクセス解析ツールです。
無料で使用でき、以下の情報を知ることができます。
- 訪れているユーザーの数
- どんなユーザーが訪れているのか
- どのページへ流入しているのか
- 広告の効果
上記の他にも、サイトを運営するにあたって役立つ情報を知ることができます。そのため、どの情報を見れば良いのか悩む人もいるはずです。ですので、Googleアナリティクスを使い慣れていない人は、以下の項目を重点的に見るようにしてください。
- サイトコンテンツ
- リアルタイム
- コンバージョン
- 行動
- 集客
GoogleSearchConsole
GoogleSearchConsoleはGoogleが提供している無料のアクセス解析ツールです。検索エンジンが自分のサイトをどのように評価しているかを確認できます。また、自分のサイトページがどのようなキーワードで検索されているか、検索結果画面に何度表示されたのかも知ることも可能です。
Googleアナリティクスが、流入後の情報を分析できるのに対し、GoogleSearchConsoleは流入前の情報を分析できます。
ScreamingFrogSEOSpider
ScreamingFrogSEOSpiderは、競合サイトの情報も分析できるツールです。検索バーに対象サイトのURLを入力することで、メタタグの種類などを把握できます。表示された情報を活かして、タグのつけ忘れを防止したり、エラーページを確認したりすることが可能です。
また、有料版もリリースされており、分析できるURLの数が多かったり重複しているコンテンツを発見したりできるという特徴があります。
無料のキーワード分析ツール
無料のキーワード分析ツールは以下の3つです。
- Googleトレンド
- ラッコキーワード
- Ubersuggest
Googleトレンド
GoogleトレンドはGoogleが提供している無料ツールで、キーワードの検索推移を調べることができます。また、時間指定による検索もできるため、最新のトレンドから一昔前のトレンドまであらゆる時系列のキーワードを調べることも可能です。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、サジェストキーワードを検索できるツールです。検索バーにキーワードを入力することで、サジェストや合わせて検索される単語がアルファベット順に表示されます。そのため、記事の元になるキーワードを探したり、読者のニーズを分析したりする際に役立たせることが可能です。
ラッコキーワードは無料版と有料版がリリースされており、有料版に移行すれば便利機能が追加されたり検索数の上限が増えたりします。
とはいえ、無料版でもSEOチェックをすることは可能です。そのため、本格的な分析をしたり1日に大量のキーワードをチェックしたりする場合のみ有料版に移行するようにしてください。
Ubersuggest
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は、キーワードを入力することで以下の情報を調べられるツールです。
- キーワードごとの検索ボリューム
- 関連キーワード
- 競合サイトの流入キーワード
- トラフィックの概要
- 被リンクの概要
基本的には無料で使えますが使用回数に制限があります。そのため、制限を無くして無制限に使用したい場合は有料プランに加入してください。
無料のサイト順位計測ツール
無料で使えるサイト順位計測ツールは以下の2つです。
- RankTracker
- GRC
RankTracker
RankTrackerは、あるキーワードで検索した際、自分のサイトがどの順位にあるかを確認できるツールです。
順位が低いのであれば、見当違いのSEO対策をしていることになります。反対に、順位が高いのであれば適切なSEO対策ができているという証明です。また、競合サイトのチェックもできるので、差別化を図りたい場合も役立ちます。
GRC
GRCもRankTrackerと同様にサイトの検索順位をチェックするためのツールです。検索順位チェックツールのなかでも歴史が長く、多くの企業や個人に利用されているツールです。使い方としては、サイトとキーワードを入力することで検索順位を調べられます。
GRCの最大の特徴は検索順位を調べる時間を指定できる点です。例えば、毎日12時に検索順位を調べると設定すれば、ツールに触れなくても順位の計測ができます。
なお、検索エンジンの指定も可能なので、併せて活用することでより高レベルなSEOチェックが可能です。とはいえ、無料版だと登録できるキーワードやURLの数には限りがあります。そのため、上限を増やしたいのであれば有料版に移行してください。
無料のコピペチェックツール
無料で使えるコピペチェックツールには以下があります。
- CopyContentDetector
- こぴらん
CopyContentDetector
CopyContentDetectorは、自分のサイトの文章がほかのサイトとどれだけ似ているかを調べられるツールです。似ている文章ほど数値が上がり、どのサイトとも似ていないオリジナルの文章だと数値は低くなるため、コピーしたような文章だと数値は高くなります。検索結果で上位表示されるには、オリジナリティのある文章が必要なので、文章を書き終えたあとは必ずチェックしてください。
なお、無料版では一度に4000文字以下の文章しか登録できません。制限を8000文字に増やしたい場合は、有料版へと移行してください。
こぴらん
こぴらんもCopyContentDetectorと同様にコピペ率を調べることができるツールです。
テキストを入力してチェックを押すことで、自動でコピペのチェックをしてくれます。チェックにかかる時間は、3000文字の文章で約30秒ほどです。
文章の中にコピペされた文章があれば、結果画面に一覧となって表示されます。しかし、完全に同じ文章でないとコピペとして判断されないので、接続詞や助詞を変えるだけでチェックをスルーできてしまうのが難点です。
なお、料金は無料で、チェックの回数制限もありません。しかし一度にチェックできる文字数は4000文字以内なので、4000文字より多い文章をチェックする際は数個に分けてチェックしてください。
SEOチェックに使える有料ツール
この章ではSEOチェックに使える有料ツールを以下のジャンルに分けてご紹介します。
- SEO診断ツール
- キーワード分析ツール
- サイト順位計測ツール
- コピペチェックツール
有料のSEO診断ツール
有料のSEO診断ツールには以下のようなものがあります。
- DemandMetrics
- siteimprove
DemandMetrics
有料のSEO診断ツールにはDemandMetricsがあります。
DemandMetricsは、SEOおける解決すべき問題や実施している対策がどのように作用しているかを確認できるツールです。ほかのツールと比べてもわかりやすく可視化されているので、分析がしやすいというメリットがあります。なお、料金は月額10万円です。
siteimprove
Siteimproveは、サイトの品質を管理、チェックするツールです。人間では見過ごしてしまうようなサイト内の細かい不備を漏れなくチェックすることができます。
例を挙げると以下のようなものをチェックすることが可能です。
- 表記揺れ
- リンク切れの数や場所
- metaタグの設置忘れや内容
- Googleアナリティクスとの連携漏れ
- コンテンツの新しさ
このような細かい部分は人間の目ではチェックしづらいうえに、SEO対策において重要な要素になります。
いざ、チェックしてみるとあらゆる場所に不備があり、どこから改善したら良いのか迷ってしまうこともあるはずです。しかし、Siteimproveはどこから改善したら良いのか、という優先順位を表示してくれるので指示に従うだけでSEOチェックを行えます。
なお、費用はサイトの規模によって決まるので要相談です。
有料のキーワード分析ツール
有料で使えるキーワード分析ツールは以下の2つが挙げられます。
- Keywordmap
- キーワードファインダー
Keywordmap
Keywordmapは、サイトのコンテンツ制作において重要なキーワード選定をおこなってくれるツールです。Keywordmapでできることは以下のように多く存在します。
- 自他問わず流入キーワードを調査できる
- 効率的な集客ができるサイト設計
- 広告に関連する情報の分析
- ユーザーの悩みや疑問を可視化できる
料金は3種類のタイプがあり、詳しくは以下をご覧ください。
プラン名 | ライトプラン | スタンダードプラン | エキスパートプラン |
初期費用 | 150,000円 | 150,000円 | 150,000円 |
月額 | 98,000円 | 148,000円 | 198,000円 |
利用可能者数 | 2人 | 3人 | 6人 |
利用できる機能の数 | 6個 | 10個 | 14個 |
キーワードファインダー
キーワードファインダーは、株式会社ディーボが運営しているシステムです。以下の機能があります。
1.効果的なキーワードを自動取得
2.順位を毎日取得・競合比較!
3.簡易SEOチェック「SEOスコア」
4.期間ごとに競合比較可能!
5.キーワードを自動分類!
6.キーワードマップ
7.スマホ・海外サイトに対応
SEO会社ならではの機能に優れたツールです。
有料のサイト順位計測ツール
有料サイトの順位計測ツールには以下の2つがあります。
- 順一くん
- AZC
順一くん
順一くんは、対象サイトのURLとキーワードを入力することで、自動で検索順位を測ってくれるツールです。
調べる頻度は1日おきで、その都度操作する必要はありません。また、クラウド型なのでツールを起動し続ける必要もありません。
順一くんの最大の特徴は、キーワード50個につき月額500円という低価格で利用できるところです。不要な機能を搭載していないのでこの低価格が実現できています。とはいえ、自動計測、複数サイトの登録、データのダウンロード、メール配信といった機能が充実しているので不便を感じることはありません。
AZC
AZCも有料の検索順位チェックツールの1つです。
使い方も他のツールと同じで、対象サイトのURLとキーワードを入力することで検索順位の測定をしてくれます。また、クラウド型なのでツールを開いていなくても自動的に順位計測が行われるのも特徴です。
無料版もリリースされていますが、URLとキーワードがそれぞれ5個までしか登録できません。しかし、料金プランを上げていくことで登録できるURLとキーワードの数は増えていきます。
具体的な価格などは以下の表に記載しているので、ぜひご覧ください。
プラン | 料金(年間) | 登録可能なURL・KWD数 |
無料プラン | 0円 | 5個 |
50プラン | 2,980円 | 50個 |
100プラン | 5,960円 | 100個 |
200プラン | 11,920円 | 200個 |
500プラン | 29,800円 | 500個 |
有料のコピペチェックツール
有料で使えるコピペチェックツールには以下が挙げられます。
- コピペルナー
- コピペリン
コピペルナー
コピペルナーは本来、大学生のレポートのコピーを防止するためにリリースされたツールです。しかし、サイトのコンテンツのコピペチェックにも使用することができます。料金は6,660円〜45,300円と幅広く存在するため、自分自身の状況やサイトの種類によって選ぶようにしてください。
コピペリン
コピペリンも他のツールと同様にコピペチェックができるツールです。また、自分のサイトがコピペされていないかをチェックすることもできます。なお、料金は年間6,000円で、検索回数が無制限だったりサポートやバージョンアップも無料だったりするのが特徴です。
ツールを使わずにできるSEOチェック
SEOチェックはツールを使わずにおこなうこともできます。方法は以下のとおりです。
- URLに日本語が含まれていないかを確認する
- 見出しのタグが正しいかを確かめる
とはいえ、ツールを使用するよりもできることは少ないうえに効果が大きくないので、ツールを使ったチェックと併せておこなうようにしてください。
URLに日本語が含まれていないかを確認する
URLに日本語が含まれていないかを確認してください。URLは英語、数字、一部の記号で構成されるため、URLの中に記載された日本語は、自動的に「英語・数字・%」で構成されるURLに変換されてしまいます。
これをパーセントエンコーディングといい、SEOチェックをおこなうのであれば無視できません。
例えば、URLの中に入っている「りんご」という言葉はメモやサイトに貼り付けると「%E3%82%8A%E3%82%93%E3%81%94」という文章に変換されます。
りんごの3文字でも上記のように長文になるので、URLに日本語が何個も記載されていると数行にわたるURLに変換されてしまいます。
URLが長文だからといって、SEOに直接的に悪影響になるわけではありません。しかし、その見た目から以下のようなデメリットが生じる恐れがあります。
- 英語・数字・%で構成されているので怪しいと思われる
- スペースを取るので自分のSNSやブログに貼りたくないと思われる
- URLを見ただけでは何の記事かわからない
つまり、だれもURLを拡散しようとしてくれなくなるので、被リンクの獲得が難しくなります。
被リンクはSEO対策をおこなうにあたって欠かせない存在です。そのため、間接的にSEO対策をしたいのであれば、日本語ではなく英語や記号、数字のURLに書き換えてください。
そのため、URLを設定するのであれば、日本語ではなく英語や数字で設定してください。
見出しのタグが正しいかを確かめる
自らタグを設定する場合、各見出しに正しいタグが設置されているかを確かめてください。検索エンジンがSEOを評価する際、タグも1つの判断基準とされているため誤ったタグでは悪影響を及ぼします。
中見出しであればh2、小見出しであればh3というように適切なタグ付けをすることを心がけてください。
まとめ