SEOでアクセス数を増やすには?検索順位とアクセス数の関係性を解説
SEOとは、検索エンジンの上位に表示されるように対策をすることです。検索順位を上げるためには、アクセスを集めることが有効とも言われたりしますが、サイトのアクセス数とSEOにはどのような関係があるのでしょうか。
アクセス数を増やすことは順位に影響するのか
アクセス数が上がるとSEOで効果があるとよく言われますが、アクセス数が増えても単純にSEO効果があるわけではありません。
サイトにたくさんのアクセスを流すことで、サイトの評価を高めて順位アップを図る手法を「トラフィックSEO」と言いますが、トラフィックSEOはページの評価がされるまでの時間が短縮されることにより、「アクセス数の増加はSEOに効果がある」と言われていました。
しかし、アクセスとは人為的にいじることができる指標なので、Googleもアルゴリズム的に重視していません。
アクセス数が多くても、ユーザーの離脱率や滞在時間が短ければ、Googleからページが検索キーワードの検索ニーズとマッチしにくいページ内容であると判断され、検索順位を上げるためには悪影響という場合もあります。
一方で、SEOでサイトが上位表示されればアクセス数の増加を見込むことができます。同じ検索結果1ページ目の1位と10位でさえクリック率が変わるためアクセス数は大きく異り、上位表示されればされるほどアクセス数の増加を見込むことが出来るということになります。
Googleが検索順位を決めるまでの流れ
SEOでアクセス数を増やすには、検索結果で上位表示させなければなりません。そのため、Webサイトを上位表示させるには検索エンジンの仕組みやGoogleの評価基準を正しく理解する必要があります。
Googleのクローラーと呼ばれるロボットは、WebページのリンクをたどってWeb上を巡回しています。
巡回しながらWebサイトの情報を集め、その情報をもとにインデックスされ検索結果に表示されるようになります。巡回して集めた情報をもとに、サイトやコンテンツの質、検索キーワードとのマッチ度などを評価し、ランク付けを行います。
Googleはこれらの評価基準に基づいて検索順位を決定するため、検索順位を上げるためには検索エンジンがクロールしやすいページや、評価基準に則ったコンテンツを作成する必要があります。
SEO対策でアクセス数を増やす方法
では、SEO対策でアクセス数を増やすには具体的にどのようなことを行えば良いのでしょうか。検索結果の上位表示させるために必要な対策を次の3つの項目に分けて解説していきます。
- 内部対策(タグ付けを行う/キーワード対策をする/クローラー巡回を促す)
- 外部対策(被リンクを獲得する/SNSを利用する)
- ユーザーファースト(コンテンツの質を上げる/モバイルフレンドリーにする/ページの表示速度を速くする)
どれも検索結果上位表示化には欠かせないものなので、検索エンジンやGoogleの評価基準を理解して対策していきましょう。
内部対策
内部対策とは、サイト内に対して行うSEOのことです。検索エンジンやユーザーに対して、ページ内容を正しく伝え、見つけやすくさせること目的とします。
タグ付けを行う
SEOにおけるタグとは、titleタグやmeta descriptionタグ、hタグなどのことを指します。その他にも複数のタグがありますが、タグは検索エンジンにページの内容を正しく伝達するために欠かせません。
タグ内に対策キーワードを入れたり、文章構造をはっきりさせることでクローラーの巡回を促すことができます。また、meta descriptionタグやtitleタグをを最適化させることでクリック率の向上にも繋がります。
キーワード対策をする
キーワード対策とは、検索エンジンに内容を正しく伝えたり検索ニーズとのマッチをさせるために重要となります。タグ内にキーワードを入れることももちろんそうですが、それ以外にもコンテンツ内のキーワード含有率も確認する必要があります。コンテンツ内の対策キーワード出現率が少ないと、検索エンジンは対策キーワードとの関係がないコンテンツと判断する可能性もあります。
また、サジェストや共起語など対策キーワードの周辺ワードも組み合わせることで、キーワードの幅を広げ、ビックワードであっても上位を狙える可能性があります。
クローラー巡回を促す
クローラー巡回を促すことでページがインデックスされ、検索結果に表示されます。そのため、クローラーの巡回を手助けするための対策が必要です。
具体的には、サイト内の構造やコンテンツを検索エンジンに早く的確に理解してもらうためのXMLサイトマップを作成や、Webサイト内での自社ページ同士を繋げる内部リンクの最適化、サイトの現在地を表すパンくずリストの設置などが挙げられます。
これらの対策により、検索エンジンにサイトの中身を簡単に分かりやすく伝えることができるようになり、クローラーの巡回を促すことができます。
外部対策
外部対策とは、外部サイトから評価してもらうための対策です。外部対策には主に被リンクとサイテーションの2つがあります。外部対策はコントロールできない部分が多いですが、検索エンジンやユーザーから評価されるために重要な指標となるのでしっかりと対策する必要があります。
被リンクを獲得する
被リンクとは、外部のWebサイトから自社のWebサイトのリンクを張ってもらうことです。Googleの検索エンジンはWebサイトの重要度について、リンクを基準の1つとして評価していることに言及しているため、被リンクを獲得することはサイトの評価を高めるために有効な手段になります。被リンクの数を増やすことも重要ですが、自社サイトと関連性の高いWebサイトや著名なWebサイトなどの良質な被リンクを獲得する必要があります。
そのため被リンクは、リンク元との関連性が高いこと、リンク元のコンテンツが良質であること、リンク元のドメインパワーが強いことの3つが重要となります。
SNSを利用する
良質なコンテンツを作っても、多くの人に見てもらわないと意味がありません。
そのため、SNSなどで拡散し多くの人に見てもらう必要があります。SNSで拡散することで知名度が上がり指名検索数が増え、結果的にSEO効果が期待できることもあるためSNSの利用は重要なSEO対策になってきています。
また、ページ内のユーザーが見つけやすい場所にソーシャルボタンを設置するなど、ユーザーがコンテンツをシェアしたいと思ったときにすぐにシェア出来るUI設計が重要です。
ユーザーファースト
Googleが最も大切にしていることが、ユーザーファーストです。ユーザーを一番に考え、利便性が高く、有益な情報を提供していくことが検索エンジンに評価されるためには重要となります。
コンテンツの質を上げる
Googleはユーザーにとって価値のあるものを評価するため、質の高いコンテンツ作りはSEO対策には欠かせません。ユーザーファーストなコンテンツ作成をするためには、検索意図を知ることが重要です。
また、Googleの検索品質評価ガイドライン上ではE-A-T(Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性))が重要とされています。これらの評価基準を理解し、検索意図に沿ったコンテンツ作成が重要となります。
モバイルフレンドリーにする
モバイルフレンドリーとは、PCでもスマホでも快適に閲覧できるWebサイトのことです。Googleは2015年4月にモバイルフレンドリーアップデートを行っており、モバイルフレンドリーなサイトをプラス評価しています。
そのため、ユーザーがモバイル端末でWebサイトを閲覧した際に、つかいやすいように表示が最適化されている必要があります。画像サイズに合わせてページサイズが調整されているか、フォントサイズが小さすぎないか、ボタンやリンクなどのタップ要素同士の間隔が近すぎないかなどモバイルでも閲覧しやすいようなページづくりが重要です。
ページの表示速度を速くする
ページの表示速度は、ユーザーの離脱率を上げないためにも重要な対策となります。実際にGoogleは、2018年7月に表示速度に関連するアルゴリズムアップデートとして、スピードアップデートが実施しました。
表示速度は、アクセス数だけではなくコンバージョンにも直接影響してくるためユーザーが快適にページを閲覧できるようにしなくてはなりません。まずは、Googleが推奨するツール【Page Speed Insight】で自身のサイトの表示速度を確認し、パフォーマンスが悪い場合には改善を行いましょう。