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レストランのSEO対策とは?効果的なWEB集客の手法を解説

レストランのSEO対策とは?効果的なWEB集客の手法を解説
2020年に端を発した新型コロナウイルス感染症の影響で、さまざまな産業が打撃を受けました。とりわけ、飲食業界ではその影響が大きく、食べ物をメインとして提供するレストランも例外ではありません。ただし、2024年現在、通常のレストランやカフェといった業種においては、客足が戻りはじめ回復基調がみられています。

 

そして、一般的に飲食店を探す際には、検索エンジンやポータルサイト、Googleマップの利用が多いというデータがあります。こうした背景から、SEO対策MEO対策をはじめとしたWEB施策を通じて、顧客を確保していくことがビジネスとして生き残るうえで重要になってきます。

 

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amano_portraitレストランとSEO対策について解説します。レストランを開業したものの集客に苦戦している、またはコロナ禍以前の水準に売上が戻らなくて悩んでいる方は、本記事をチェックしてください。

 

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レストランがSEO対策すべき理由

レストランの市場規模は、コロナ禍で大きく落ち込んだものの、2024年では回復基調がみられます。一方、飲食店を選ぶときには、検索エンジンを活用する人がもっとも多いというアンケート結果が出ています。そのため、レストランの経営者としては、客足が回復しはじめた今、まさにSEO対策をはじめとしたWEB施策で集客するタイミングに差しかかっているといえます。

 

そのため、レストランとしては、SEO対策を取り入れて、自社が運営する店舗に対する集客を強化することが重要となってきます。

 

レストランの市場規模は、コロナ禍以前の水準に戻りつつある

2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の流行によって、三密を避けて巣ごもり生活することが推奨されてきたことから、人々の外出機会が減りました。この影響で、レストランを含む外食産業は、コロナ禍により大きな経済的損失を被りました。

 

しかし、コロナが5類に分類された2023年以降、社会全体の生活が戻りつつある今、レストランの来客も回復の兆しがみられています。たとえば、一般社団法人日本フードサービス協会の外食産業市場動向調査(2023年時点)をみると、ファミリーレストランやディナーレストランの市場の売上高は、コロナ禍以前の水準に近いていることがわかります。

 

業態 2023年売上高の2019年対比
外食合計 107.7%(※喫茶店や居酒屋も含む)
洋風ファミリーレストラン 92.3%
和風ファミリーレストラン 95.6%
中華ファミリーレストラン 119.5%
焼肉ファミリーレストラン 115.3%
ディナーレストラン 93.6%

 

飲食店を探すときに検索エンジンが利用されている

飲食店向け予約システムなどを開発販売する株式会社トレタのアンケート調査結果によって、WEBメディアで飲食店を決める人が多いことがわかっています。

 

メディア 飲食店の情報収集時の利用率
検索エンジン 48%
グルメサイト 45.2%
知人の口コミ 44%
Googleマップ 23.8%
SNSやブログ 22.4%
テレビやラジオ 22.4%

 

GoogleやYahoo!の検索エンジンを利用する人が最多で、次点でホットペッパーグルメなどのグルメサイトが続きます。

 

レストラン向けのSEOキーワードの例

レストラン店舗のホームページを制作するとなると、キーワードを設定してSEO対策を考慮する必要があります。本項目では、レストランの店舗サイトにふさわしいキーワードをご紹介するとともに、検索ボリューム検索結果の情報を交えて解説します。

 

関連記事:SEOキーワードの選び方とは

 

なお、株式会社トレタのアンケート調査結果では、「飲食店を選ぶ際に重視することは」の質問に対して、「料理、飲み物価格の納得感」や「料理の種類が好み」、「立地が行きやすい」と答えた人が45%〜50%程度にのぼっています。ただし、レストランの関連キーワードでは、「○○選!」といったポータルサイトのまとめ記事で上位表示が占拠されているケースが多々あります。そのため、ホームページ制作時には、地域キーワードを前提として、価格や料金情報、料理の種類などのキーワードを複合的に組み合わせて、ロングテールキーワードを狙う施策が基本となります。

 

※本項目で記載する検索ボリュームは、原則として2024年10月単体のもの

 

レストランの類義語や種類(単体キーワード)

レストランは、さまざまな飲食店やファミレス、外食など、さまざまな言い回しで表現されます。また、明確に食べるものが決まっている場合は、ラーメン屋や回転寿司といった具合に食べ物の名前で代用されます。ただし、こうした単体キーワードでは、ほぼすべての検索結果で上位表示がポータルサイトのまとめ記事、観光案内ページ、モール施設の案内ページに占められています。そのため、多数の地域に出店するチェーン店舗のサイトでない限りは、上位表示を狙うのは非現実的といえます。

 

まずは、レストランの類義語のキーワードからみていきます。そもそも、レストランとは、料理をメインのメニューとして提供する飲食店の1つの業態を指します。そして、レストランを探す人は、食事を目的に検索します。そこで、検索ユーザーは、レストランを指し、さまざまなキーワードで料理を提供するお店を検索します。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
レストラン 検索件数:55,600,000

検索結果:まとめ記事

飲食店 検索件数:4,090,000

検索結果:まとめ記事 / モールサイト案内記事

ファミリーレストラン 検索件数:301,000

検索結果:まとめ記事 / 大手ファミレス案内ページ

食べ物屋 検索件数:90,500

検索結果:まとめ記事 / モールサイト案内記事

料理店 検索件数:5,400

検索結果:まとめ記事 / 店舗案内ページ

 

検索結果をみると、ほぼすべてのキーワードでポータルサイトのまとめ記事が上位表示しています。その一方で、検索時の位置情報によって異なるのですが、「料理店」のキーワードでは、店名が「○○料理店」となる店舗のサイトが上位表示するケースが一部でみられます。

 

一方、食に対する好みは人それぞれです。そのため、検索ユーザーは、レストランを探す際に「どのようなものを食べたいか」を踏まえて検索します。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
洋食屋 検索件数:165,000

検索結果:まとめ記事 / 店舗案内ページ

中華料理店 検索件数:74,000

検索結果:まとめ記事

韓国料理店 検索件数:74,000

検索結果:まとめ記事

イタリアンレストラン 検索件数:49,500

検索結果:まとめ記事 / 店舗案内ページ

フレンチレストラン 検索件数:33,100

検索結果:まとめ記事 / 店舗案内ページ

和食店 検索件数:18,100

検索結果:まとめ記事

 

また、食べたいものが明確に決まっていると「ラーメン」や「寿司」といった要領で検索します。このとき、特定の食べ物に特化した専門のレストランが検索されることになります。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
ラーメン屋 検索件数:2,740,000

検索結果:まとめ記事 / 店舗案内ページ

回転寿司 検索件数:2,240,000

検索結果:まとめ記事 / 店舗案内ページ

焼肉屋 検索件数:368,000

検索結果:まとめ記事 / 店舗案内ページ

カレー屋 検索件数:301,000

検索結果:まとめ記事

牛丼屋 検索件数:165,000

検索結果:まとめ記事

 

レストランの種類や業種をキーワードとした検索結果では、ポータルサイトのまとめ記事がもっとも目立ちました。このほかでは、大手のチェーン系レストランが上位表示に食い込んでいます。たとえば、「イタリアンレストラン」のキーワードではサイゼリヤ、「回転寿司」ではくら寿司はま寿司スシローかっぱ寿司など有名どころのサイトが出揃っています。

 

店舗を置く地域名

レストラン店舗でSEO対策する場合、軸になるキーワードが地域名になります。たとえば、「○○市 カレー」の要領で、地域名とレストランのキーワードを組み合わせて設定してください。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
渋谷 ラーメン 検索件数:90,500

検索結果:まとめ記事 / 店舗案内ページ

神保町 カレー 検索件数:49,500

検索結果:まとめ記事 / 店舗案内ページ

香川 うどん 検索件数:49,500

検索結果:まとめ記事

 

検索結果では、ポータルサイトのまとめ記事のほか、地域を代表するレストランが上位表示されています。たとえば、「渋谷 ラーメン」のキーワードでは、2024年〜2025年に期間限定で営業し話題を呼び、人気キャラクターをコンセプトにした、ちいかわラーメン豚が上位表示しています。また、「神保町 カレー」では、老舗のカレー店の共栄堂が1ページ目に露出しています。ただし、全体的にみると、ポータルサイトの露出が非常に多いことから、さらにキーワードを組み合わせて、ロングテールキーワードを狙うべきだとわかります。

 

人気のメニュー

料理の品質が極めて高いと、県外から来店があるほどにお店が人気になります。こうしたケースでは、具体的な料理名が検索キーワードになります。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
味噌タンメン 検索件数:110,000

検索結果:店舗案内ページ / レシピ紹介

讃岐うどん 香川 検索件数:5,400

検索結果:まとめ記事 / 店舗案内ページ

欧風カレー 神保町 検索件数:390

検索結果:まとめ記事 / 店舗案内ページ

 

検索結果をみると、店舗の案内ページの上位表示が目立ちました。単体キーワードにもかかわらず「味噌タンメン」では、人気ラーメン店の蒙古タンメン中本が1位に表示されています。さらに、店名を冠した目玉商品の「蒙古タンメン」や「北極ラーメン」といったキーワードでもトップをとっています。ただし、具体的な料理名をキーワードにすると、レシピサイトと競合するケースがあります。一方、「讃岐うどん 香川」では、香川県内のなかでも有名な中西うどんが1ページ目にランクインしています。このほか、「欧風カレー」では、ボンディカヴィアルといったカレー専門店の案内ページの露出がみられました。

 

レストランを利用するシチュエーションに関するキーワード

レストランを利用する際のシチュエーションによって、店舗に条件を求めるケースがあります。そして、検索ユーザーは、自身の目的にあうレストランを検索して探します。ただし、「会食 レストラン 東京」や「レストラン デート 東京」などのキーワードでは、ポータルサイトに上位を占拠されていますので、下記のようなロングテールキーワードを攻めていく必要があります。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
大宮 会食 顔合わせ 検索件数:50

検索結果:まとめ記事 / 店舗案内ページ

新宿 個室 懐石 検索件数:50

検索結果:まとめ記事 / 店舗案内ページ

三浦海の見える レストラン 検索件数:10

検索結果:まとめ記事 / 店舗案内ページ

 

検索結果では、ほぼすべてのキーワードでポータルサイトのまとめ記事が上位を占めています。そして、一部でレストランの店舗案内ページが表示されています。このうち、「三浦海の見える レストラン」のロングテールキーワードでは、神奈川県の三浦市に立地する、Bistro PLAISIRが上位表示しています。そして、同店サイトのタイトルタグをみてみると、「神奈川県三浦市のレストランなら海を眺められるBistro PLAISIR | 贅沢」と設定しています。つまり、「三浦市で海が見える」ことの訴求に特化したサイト作りをしているということです。このキーワード設定は、同店舗の強みを最大限にアピールした施策として役立っていることがうかがえます。

 

レストランで効果的なWEB集客の手法

レストランの店舗に集客するためには、下記のようなWEB施策が効果的です。

 

  • ローカルSEOの一環としてMEO対策する
  • グルメ系のポータルサイトを利用する
  • 動画コンテンツでレストラン関連の情報を配信する
  • フォロー割などの割引サービスを用意する

 

また、こうしたWEB施策は、カフェなど飲食業界全般に共通して役立ちます。飲食業界のSEO対策に関しては、別途で解説記事を用意しています。SEO対策の知識を深めたい方は、あわせて参考にしてください。

 

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ローカルSEOの一環としてMEO対策する

レストランの店舗に集客するうえでは、MEO対策で効果を見込めます。MEO対策とは、ローカルSEOの一環の施策で、Googleビジネスプロフィールと呼ばれるサービスに店舗や施設の情報を登録することです。同サービスに登録することで、自店舗の情報をGoogleマップなどに掲載できます。Googleビジネスプロフィールの詳細については、下記リンク先の記事をチェックしてください。

 

関連記事:Googleビジネスプロフィールとは?

 

グルメ系のポータルサイトを利用する

レストランの関連キーワードで検索すると、ポータルサイトのまとめ記事が大量に表示されます。そのため、飲食業界に特化したポータルサイトに自店舗情報の掲載すると、自店舗サイトに対するアクセス流入の増加を見込めます。そして、グルメ系のポータルサイトには、下記のようなメディアがあります。

 

 

このほか、下記のような総合ポータルサイトでもレストラン情報を扱っています。

 

 

ただし、ポータルサイトに掲載するためには、原則的にコストが発生しますので、費用対効果を検討する必要があります。

 

動画コンテンツでレストラン関連の情報を配信する

動画コンテンツは、お店や店主の人柄を伝えやすいため、Youtubeチャンネルをレストランの集客施策として利用できます。人気の動画としては、料理レシピの紹介、店舗オープンまでの軌跡、レストラン業界の裏話などの企画が挙げられます。チャンネル登録者数が10万人を超えるレストラン関連のチャンネルには、下記のようなものがあります。

 

Youtubeチャンネル名 チャンネル登録者数とレストラン店舗
宮迫ですッ!【宮迫博之】 登録者数:126万人

店舗情報:牛宮城

【賛否両論】笠原将弘の料理のほそ道 登録者数:87万7,000人

店舗情報:賛否両論

まかないチャレンジ! 登録者数:66万5,000人

店舗情報:河原のあべ

鮨屋のまさる Masaru 登録者数:21万9,000人

店舗情報:日ノ出茶屋

お肉のおじちゃん 【炭火焼肉あおい】 登録者数:12万1,000人

店舗情報:炭火焼肉あおい

※表中のチャンネル登録者数は、2024年11月現在のもの

 

このうち、料理レシピと動画コンテンツは相性がよく、さまざまなジャンルのプロのシェフだけでなく、さまざまなYouTuberが採用している企画です。また、店舗オープンまでの道中をドキュメントとして配信する企画も人気があります。そして、なかには、数百万再生される人気動画も多数存在します。

 

関連記事:Youtube SEOとは

 

その一方で、TikTokのリール動画と呼ばれる、ショートムービーを活用した成功事例もあります。都内の荻窪、駒込、西巣鴨に直営店を置く焼鳥どんは、「飲食店のあるある」をテーマにコント仕立てのリール動画を配信しています。同店では、コロナ禍で客足が途絶えた2020年ごろからSNSの投稿を開始し、2021年時点ではすでに人気が出ていて店舗集客に貢献したようです。そして、2024年現在では、27万フォロワーがいて、複数のリール動画で500万回再生を超えています。下記のリール動画は、そのうちの1つです。

 

@higakiyakitori @なかっさんと田辺 #シフト #バイト #居酒屋 #あるある ♬ オリジナル楽曲 – 焼鳥どん日垣兄弟

 

とくに、酒類を提供する焼き鳥屋の場合、コロナ禍で客足の落ち込みが激しく、その後の回復にも苦戦する傾向にあります。本施策は、そんななかでもWEB集客に大成功した事例といえます。

 

関連記事:TikTokとは

 

フォロー割などの割引サービスを用意する

昨今の飲食業界では、SNSを活用した成功事例が多数あります。SNSを交えた割引やクーポン券の発行もその1つです。その具体的な方法としては、次のようなものがあります。

 

  • フォロー割引(フォロワー割引):自身のフォロワー数に応じて割引する
  • 合言葉割引:店舗のSNSアカウントが発表する合言葉を知っていると割引する
  • フォロー&リポスト割引:店舗のXアカウントをフォロー、リポストすると割引する

 

さらに、口コミ投稿で一定金額を割引する、口コミ割引と呼ばれる手法もありますが、ステルスマーケティングに該当し、景品法違反になる可能性がありますので注意してください。

 

よくある質問(Q&A)

レストランとSEO対策に関する、よくある質問をまとめています。
 

Q:レストラン店舗に集客するうえで、SEO対策は効果がありますか?

Answer)レストランの店舗に集客するうえでは、ローカルSEO対策やロングテールSEOが重要です。レストラン関連のキーワードで検索するとわかるとおり、ポータルサイトのまとめ記事が多数露出しています。そのため、ビッグキーワードの上位表示を目指すのは非現実的といえます。ホームページを制作する際には、自店舗ならではの強みを考慮したうえで、ロングテールキーワードを設定してください。

 

また、飲食店に集客するうえでは、話題性を高める施策が効果的です。そのため、SNSや動画コンテンツも交えて話題喚起の施策を検討してください。

 

Q:レストランにWEB集客するための具体的な方法がわからない場合は?

Answer)SEO対策やWEBマーケティングの専門会社に相談してみてください。

 

東京SEOメーカー(本サイト)には、これまでに2,000件以上のWEB施策の相談が寄せられていて、取り引きした実績があります。レストランで重要なローカルSEOに関しても、クライアントのサイトを上位表示した事例を多数有しています。まずは、下記リンク先のフォームからお気軽にお問い合わせください。

 

>>東京SEOメーカーの問い合わせ窓口

 

 

まとめ

amano_portraitレストランの市場規模は、2020年以降のコロナ禍の時期で大きく減ったものの、その後に2020年以前の水準に戻りつつあります。また、レストランの場合は、インターネット検索やポータルサイトといったサービスが大きな来店きっかけとして役立っています。今や集客施策として、ホームページやSNSアカウントを運用していて当たり前の時代に突入しています。こうした時代背景から、MEO対策やロングテールSEOをはじめとしたWEB施策で集客することがビジネス上で重要になってきます。まずは、SEO対策やWEBマーケティングに詳しい専門会社に相談してみてください。

 

 

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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