SEO対策の東京SEOメーカー

買取業界のSEO対策は?リサイクルショップや中古買取のWEB集客について解説

買取業界の市場規模は、年を追うごとに拡大していて、その高まりをみせています。そして、「不要なものを金銭に交換できる」といったサービスの性質上、不況に強い業界といわれています。また、近年のエコブームも手伝って、2024年以降も市場が拡大していくとみられています。

 

その一方で、ネット上では「転売ヤー」(転売屋)といったスラング用語が飛び交うなど、近年ではフリマアプリをはじめとする、WEBを用いたCtoC(個人間の取引)のビジネスに人気が集まっています。CtoCビジネスが競合として台頭しているため、買取事業を手がける企業としては、SEO対策を中心とした集客活動が重視されています。

 

関連記事:業種別のSEO対策

 

amano_portrait買取業界とSEO対策について解説します。買取業界がSEO対策すべき理由、SEO対策のための具体的なテクニックを東京SEOメーカー(本サイト)の成功事例を交えて紹介しています。SEO対策で買取店舗に集客することを検討している方は、本記事をチェックしてください。

 

SEOコンサルティング

買取業界がSEO対策すべき理由

買取業界の取引販路は、BtoCの店舗型サービス、BtoCのWEB型サービス、CtoCのWEB型サービスの3つの種類にわかれます。そして、年々、すべての販路の市場規模が右肩上がりで推移しています。こうしたことから、買取業界は不況に強いといわれています。

 

生活者としては、不要なものが自宅で眠っているケースが多々あります。そして、買取業者を通じて、不要なものを処分しつつも、金銭に変換できるという利点が不況に強い理由となっていそうです。さらに、近年では、エコ活動が注目を浴びていることも手伝って、今後も買取業界の市場は拡大するとみられています。

 

その一方で、フリマアプリやネットオークションの台頭により、個人間取引のCtoCのビジネスモデルがシェアを伸ばしています。そのため、中古品の買取事業を手がけるリサイクルショップやリユース会社は、SEO対策などを通じて集客することが大切になってきます。

 

買取業界は不況に強い

買取業界は不況に強い業界と言われます。

 

2020年以降のコロナ禍において、買取業界含む小売業全体の売上が4年ぶりに減少したことが経済産業省の調べでわかっています。その一方で、環境省が発表した、令和3年度リユース市場規模調査報告書によると、リユース市場規模が拡大しているとのことです。

 

西暦 リユース市場規模
2009年 1兆1,274億円
2015年 1兆6,517億円
2020年 2兆4,169億円
2021年 2兆4,988億円
2022年 2兆8,976億円
2023年 3兆1,227億円

 

それどころか、2009年から2023年にかけて、リユース市場の規模は右肩上がりで増加し続けています。この背景としては、不況下では、「資産を処分して金策したい」「安い中古品で済ませたい」といった心理が働くからではと推測できます。

 

フリマアプリなどで個人間の取り引きが増加し争いが激化

1999年にサービス開始したYahoo!オークション(現:ヤフオク!)、2013年にスタートしたメルカリの利用者が大幅に増加しました。その影響で、買取業界ではフリマアプリやWEBオークションの市場シェアが広がりました。

 

これまで買取業界は、企業が個人の中古品を買い取るという、BtoCを中心とした市場でした。しかしフリマアプリなどの登場により、個人間での売買ニーズが増え、CtoCの取引モデルが広まりました。リユース専門メディアのリユース経済新聞が集計したリユース市場データブックによると、2020年におけるリユース市場規模は、2兆4,169億円となっているとのことです。内訳をみると、全体の5割近くをネット販売(CtoC)が占めています。

 

販路 販売額(2020年)
ネット販売(CtoC) 1兆582億円
ネット販売(BtoC) 4,326億円
店頭販売(BtoC) 8,862億円
その他 398億円

 

つまり、買取事業を展開するリユース会社にとって、顧客の奪い合いが激化しているということです。

 

買取業界は今後も伸びると予想されている

リユース経済新聞では、2024年以降におけるリユース市場の予測値を公表しています。

 

西暦 リユース市場規模(予測値)
2025年 3兆2,500億円
2030年 4兆円

 

この理由として、同新聞では、中古品の購入という生活者の経済的な利点のほか、再利用というエコ活動が社会的に推進されている背景を挙げています。こうしたことから、今後もリユース市場は拡大すると見解を述べています。

 

買取業界向けのSEOキーワードの例

買取業界がSEO対策するにあたり、どのようなキーワードを設定すべきかをご紹介します。さらに、キーワードの検索ボリューム検索結果(SERPs)を交えて解説を進めていきます。

 

関連記事:SEOキーワードの選び方とは

 

※本項目で記載する検索ボリュームは、原則として2024年9月単体のもの

 

買取の類義語や同義語

買取事業は、買取ショップやリユースショップ、リサイクルショップ、中古品ショップなど、さまざまな言葉に置き換えられます。検索ユーザーとしても、「手持ちの品物を買い取ってくれるサービス」を指して、次のように検索することがあります。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
リサイクルショップ 検索件数:1,500,000

検索結果:買取店サイト

買取 検索件数:201,000

検索結果:買取店サイト

中古ショップ 検索件数:33,100

検索結果:買取店サイト / EC / 解説記事

リユースショップ 検索件数:22,200

検索結果:買取店サイト / 解説記事

下取り 検索件数:5,400

検索結果:大手スマホ会社サイト / 解説記事

中古屋さん 検索件数:4,400

検索結果:買取店サイト / ポータルサイト

買取ショップ 検索件数:1,900

検索結果:買取店サイト / ポータルサイト

 

検索結果をみてみると、上位表示される大多数が買取店のサイトとなっています。この結果は、「手持ちの品物を買い取ってくれるサービスを探す」という検索ニーズに基づいています。そして、「買取」の類義語であるものの、実質的に意味が異なる「下取り」では、大手スマートフォンのキャリアやメーカーのサイトが上位表示されていました。買取業者がSEO対策する際には、こうした細かい言葉使いにも配慮してキーワードを設定してください。

 

買取サービスで扱う品物や商品名

買取サービスで扱う品物は、さまざまあります。そして、検索者側では、「スマホが余っているから、スマホを買い取ってくれる業者をみつけたい」といった検索意図が働きます。そこで、自店舗で買い取っているジャンルや品物の名称をキーワードに設定していくことになります。

 

なお、東京SEOメーカー(本サイト)では、買取サービスの買取商店様からSEO対策の相談をいただいています。

 

関連記事:買取サイトのSEO対策が2年でトラフィック数96倍に!サイトリニューアルとSEOで成功した事例|買取商店様

 

このときに、まず仕掛けたのがキーワード戦略です。具体的には、買取商店様が扱っていた品物をキーワードとして設定しました。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
スマホ 買取 検索件数:33,100

検索結果:買取店サイト

家電 買取 検索件数:18,100

検索結果:買取店サイト

電化製品 買取 検索件数:3,600

検索結果:買取店サイト / ポータルサイト

日用品 買取 検索件数:480

検索結果:買取店サイト / ポータルサイト

 

これらの検索結果では、上位のほぼすべてが買取店サイトで占められています。つまり、こうしたキーワードを抑えることで、クライアントのサイトの流入経路を作れるということです。

 

さらに、個別の商品名に絞り込んで、ロングテールキーワードを設定していきました。

 

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
iphone 買取 検索件数:8,100

検索結果:買取店サイト / 解説サイト

 

検索結果では、「iphone 買取」のキーワードでは、買取店サイトの買取価格表ページが目立ちました。このケースでは、クライアントのサイト内に買取価格表の情報ページが必要だとわかります。

 

こうした施策を進めた結果、各キーワードでクライアントのサイトの上位表示を実現しました。2024年現在でも、「買取」で1位表示、「スマホ 買取」で5位表示、「日用品 買取」で4位表示、「iphone 買取」で10位と、SEO効果が継続しています(位置情報によって順位変動あり)。

 

買取の手段

買取サービスによって、その手段はさまざまあります。検索ユーザーは、手持ちの品物を売るために、次のような選択肢があります。

 

  • 店頭に品物をもっていって品物を売る
  • 買取業者に自宅にきてもらって品物を売る
  • 品物を郵送して売る

 

こうした手段に対して、次のようなキーワードが用いられます。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
出張買取 検索件数:27,100

検索結果:買取店サイト

宅配買取 検索件数:3,600

検索結果:買取店サイト

店頭買取 検索件数:320

検索結果:買取店サイト

買取 持ち込み 検索件数:70

検索結果:買取店サイト

 

検索結果では、買取店サイトのみが上位を占めています。このうち、たとえば、キーワード「宅配買取」の検索結果では、オンライン型の買取ショップが目立つなど、サービス業態が色濃く反映されています。そのため、出張買取や宅配買取のサービスを提供している場合は、サービス紹介ページを設けるなどして、キーワードを設定することが重要とわかります。

 

また、品物と合わせて、具体的な買取手段が検索されることも多々あります。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
家具 買取 出張 検索件数:9,900

検索結果:買取店サイト

着物 買取 持ち込み 店舗 検索件数:5,400

検索結果:買取店サイト

本 買取 宅配 検索件数:3,600

検索結果:買取店サイト

 

この結果では、それぞれの買取手段によって、売りたいものがわかれるといった傾向を読み取れます。たとえば、家具の場合は、重量が重くて気軽に持ち運べないため、業者にとりにきてほしいといった心理が見え隠れします。その一方で、着物のようなデリケートなものは、丁寧に扱いたいので店舗に持ち込むニーズが高いようです。そのため、買取業者としては、「どのような品物をどのような手段で買い取るのか」の情報をホームページ上で明記する必要があります。

 

買取サービス対象エリアの地域名

買取業界において、ローカルSEOが効果的です。利用者にとって、品物を買取してもらうとなると、現実的には近場である必要があるからです。たとえば、検索ユーザーは、地域名をキーワードに検索することがあります。

 

キーワード 月間検索件数と検索結果の特徴
買取 大阪 検索件数:5,400

検索結果:買取店サイト

リサイクルショップ 大阪 検索件数:1,600

検索結果:買取店サイト / ポータルサイト

買取 秋葉原 検索件数:390

検索結果:買取店サイト

 

検索結果は、買取店舗のサイトが目立ちました。とくに、地域キーワードに立地する店舗型サービスのサイト、宅配買取のサービスエリアとする業者のサイトが上位表示しています。そのため、自店舗の活動範囲を地域キーワードとして設定することが大切になります。

 

買取業界で効果的なWEB集客の手法

買取店舗に集客するためには、下記のような施策が効果的です。

 

  • 買取対象の商品や品物のキーワードをトピッククラスターでまとめる
  • 買取店をGoogleビジネスプロフィールに登録する
  • 買取店のサービス情報や買取価格表をホームページに掲載する

 

買取対象の商品や品物のキーワードをトピッククラスターでまとめる

トピッククラスターとは、サイト内のコンテンツ(記事など)を整理してまとめることで、SEO効果を生み出すという手法です。こうした性質から、コンテンツSEOの一種と位置付けられています。具体的には、自店舗の買取対象となる商品や品物の情報を整理することで、「スマホ 買取」などのキーワードを強化します。

 

東京SEOメーカーが過去に担当した、買取サービスの買取商店様のサイトでも、トピッククラスターの施策を採用しました。

 

関連記事:買取サイトのSEO対策が2年でトラフィック数96倍に!サイトリニューアルとSEOで成功した事例|買取商店様

 

まず、「スマホ 買取」など、品物名でキーワードを設定します。さらに、「iphone 買取」と、買取対象となる商品の種類を狭めていきます。最終的には、「iphone8 買取」と個別の商品名でキーワードを設定することになります。このように、「買取」や「スマホ」というキーワードに対する網羅性を高め、サイト全体の品質を向上させていきます。

 

この施策の結果、もともとクライアントのサービス品質が高いことも手伝って、「買取」のキーワードで買取商店様のサイトが1位表示する(2024年10月現在 / 位置情報によって順位変動あり)など、SEO対策の成功事例となりました。

 

買取店をGoogleビジネスプロフィールに登録する

Googleビジネスプロフィールとは、Googleマップや検索結果に店舗や施設情報を掲載できるサービスのことです。そして、このサービスに対策することをMEO対策と呼びます。

 

Googleビジネスプロフィールのページに移動して、自店舗情報を登録することで、誰でも簡単に自店舗の掲載が可能です。詳しくは、下記リンク先のページで解説記事を設けていますので参考にしてください。

 

関連記事:Googleビジネスプロフィールとは?

 

買取店のサービス情報や買取価格表をホームページに掲載する

そもそも買取店のホームページの役割は、サイト訪問者に自社サービスの内容をわかりやすく伝えることです。原則的に、自社サイトに訪問してきたユーザーは、買取サービスを利用することを検討しています。そこで、買取サービスを利用するうえで求められる、下記のような情報を掲載してください。

 

  • 買取対象の品物や商品
  • 買取の手段(店頭買取、宅配買取、出張買取など)
  • 買取対象の地域
  • 商品別の買取価格表

 

このほか、買取を申し込むための決済機能をホームページに実装しておくと、オンラインだけで買取サービスを完結したいユーザーに利用される機会が増えます。

 

これからホームページ制作やリニューアルすることを検討している方は、東京SEOメーカーでも、WEBサイト構築のサービスを提供していますのでご相談ください。

よくある質問(Q&A)

買取業界のSEO対策に関する、よくある質問をまとめています。
 

Q:買取サイトでSEO対策すると、集客効果をえられますか?

Answer)買取関連のキーワードでは、買取店サイトが検索結果で上位表示しやすい傾向にあります。さらに、検索ニーズが高いことから、買取業界では、SEO対策で高い集客効果を見込めます。

 

Q:買取サイトでWEB集客したいのですが、SEO対策のやり方がわからない場合は?

Answer)SEO対策の専門会社に相談してください。東京SEOメーカーでは、これまでに2,000社のクライアントと取り引きしていて、買取業界のサイトを担当して成果を出した実績があります。買取サイトでSEO対策することを検討している方は、ぜひご相談ください。

 

>>東京SEOメーカーの問い合わせ窓口

 

Q:買取サービスでは、どのような買取方法が人気ですか?

Answer)出張買取、宅配買取、店頭買取のうち、もっとも検索ボリュームが大きいものは出張買取(2024年10月現在)です。ただし、売り手側の売りたい品物によって、人気の買取方法が異なる傾向にあります。たとえば、家具など気軽に持ち運べないものの場合、出張買取のニーズが高まっています。

 

 

まとめ

amano_portrait買取業界は、年々、市場規模を広げていっています。この背景としては、買取サービスが不況に強いこと、フリマアプリやネットオークションの台頭、エコブームなど複数の要因が挙げられます。このように、買取業界には好材料が多いため、今後も市場規模が拡大していくと予測されています。こうした状況下では、買取事業を展開する企業としては、WEB集客をして、さらに自社の売上を高めるチャンスといえます。

 

 

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
facebookで共有 Xで共有 LINEで共有

新着記事

人気記事

WEBマーケティング

SEO対策