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People Also Ask(PAA)とは?「他の人はこちらも質問」について解説

People Also Askとは?

対象キーワードとは異なる質問を指すのが、People Also Ask(以下:PAA)です。ユーザーが検索したキーワードに関連するニーズを表示するため、より正確に潜在ニーズを導き出す効果が期待できます。

 

PAAは表示場所や表示個数、仕組みなど、まだまだ日本では浸透しきっていないのも事実です。SEO枠の中で表示されるケースが多いです。PAAについて理解しておかないと、潜在ニーズの巻き取りやユーザーの離脱率低下など、サイト運営における対策を実施しきれなくなる可能性があります。

 

SEOコンサルタントPAAが注目された理由やメリット、対策におけるトピックを理解しておくことで、自社サイトの活性化やユーザー獲得につながります。

 

SEOコンサルティング

People Also Ask(PAA)とは

PAAとは、別のユーザーによる質問のことを指します。ユーザーの検索ワードに関連するものが表示され、クリックすることで対象の質問に関するコンテンツにジャンプできる仕組みです。

People Also Ask(PAA)とは

検索エンジン機能のひとつであり、海外で2017年に導入されて以降急速に注目を集めています。2022年にはいよいよ日本でも表示されるようになったものの、現段階ではまだテスト段階であるため今後の浸透が注目される機能です。日本では、「他の人はこちらも質問」と表示されます。

他の人はこちらも質問

PAAが浸透すれば、ユーザーが自分自身で潜在ニーズに気づけるようになります。潜在ニーズとは、自身が疑問として抱いてはいるものの、言語化できないようなニーズのことです。

 

PAAにより最初の質問に関連した質問が表示されれば、自分でも気づけなかった自分のニーズを把握できます。サイト運営側にとっても、検索流入を狙うキーワードから派生するニーズのユーザーを巻き取れるメリットがあります。

 

表示場所について

PAAは一般的に、検索結果の上部に表示されます。現状、特定の表示場所が定まっているわけではありません。対象キーワードによってはそもそも表示されない場合もあるため、やはり日本での浸透はまだ先であるかもしれません。

 

表示個数について

PAAが表示される個数には、明確な決まりや制限はありません。対象キーワードによっては2〜3つしか表示されなくても、よりニーズのあるワードに関しては5つ以上表示されることもあります。

さらに、PAAとして表示されている最下部の質問をクリックすると、さらに新たな質問が表示される仕様です。そのため、PAAの表示個数に関しては「いくつまで」と認識する必要はありません。

 

仕組みについて

Webサイト上におけるニーズの高い質問や、ニーズに対する回答にマッチしたものが抜粋され、表示されるのがPAAの仕組みです。

また、PAAの特徴として、キーワードや文章のみが表示されるわけではないということがあります。検索キーワードの関連ニーズにおける最適な回答を表示するうえで、画像やグラフ、表などが表示されるパターンもあります。

 

People Also Ask(PAA)が注目された理由

PAAは、ユーザーが求めている情報に辿り着くまでのスピードや効率を上げるために導入された仕組みです。検索精度を高めて、より確実に求めている情報を取得する目的で表示されるようになったという意見もあります。

また、PAAは、Web検索をするユーザーだけでなく、Webサイトを運営する企業などにとってもメリットのある仕組みです。潜在ニーズを調べてサイト各所に配置する時間をカットできる可能性があるため、サイト運営の効率化といった点で注目されています。

 

そもそも潜在ニーズ含めてさまざまなニーズをサイト内に含ませることで、PAA導入前よりも自然な形でユーザーを引き込めるようになります。そのため、PAAはユーザーとサイト運営側双方にとって、より正確かつ効率的にニーズを視覚化できるとして注目されている施策です。

 

People Also Ask(PAA)のメリット

PAAにより自社サイトが表示されることで、以下のメリットが期待できます。

 

  • オーガニック検索のニーズが高まる
  • 対象キーワードにおけるブランディングが実現できる
  • コンバージョンが増加する
  • 新規顧客の獲得につながる
  • リピーターを獲得できる
  • サイトにおける離脱率が低下する
  • 1セッションごとのページビュー数が増加する

 

People Also Ask(PAA)を活用したSEO対策

PAAの概要を理解したからといってSEOの施策として導入できるというわけではありません。あくまで現段階ではあるものの、PAAを表示させる方法は明確になっていません。

 

PAAが表示される場所に自社のコンテンツを表示させたいと思っても、そのための手法が明らかにされていないのが現状です。したがってPAAを活用してSEO対策を取る場合は、あくまで仮説ベースで進める必要があります。

 

ただし、PAAが浸透することでユーザーが自社サイトを閲覧しなくても必要な情報を得られやすくなる点です。懸念されるのが、ゼロクリック検索が増える可能性です。

 

ゼロクリック検索が増えると、その結果がそのまま「アクセス数の減少」につながってしまいます。現状SEO対策としてPAAを活用することはできないものの、ゼロクリック防止の観点でPAAを意識することは可能です。

 

PAAにどのような質問が表示されるのか仮説をたて、PAAエリアに自社サイトが表示されるように施策を打つことが現状実施できるSEO対策です。

 

People Also Ask(PAA)の対策で重要なポイント

PAA対策を取る際は、ただ闇雲に進めては意味がありません。以下に挙げるポイントを意識することで、より効果的なPAA対策につながります。

 

  • HTMLタグ
  • Googleポリシー
  • 検索上位
  • 強調スニペット
  • FAQ

 

HTMLタグ

HTMLタグを活用し、適切にマークアップすることでPAA対策につながります。Googleは、HTMLタグが適切にマークアップされたコンテンツに対し、理解を示しやすい傾向にあります。

 

ユーザーが直接目にするものではないものの、Googleからの評価という観点で実施すべき施策です。具体的には、リストタグや見出しタグなど、基本的なHTMLタグのミスや漏れなどを確認することが重要です。

 

また、場合によっては構造化のマークアップが必要になります。構造化のマークアップとは、クローラーがより自社サイトの内容を理解できるようにするためのマークアップのことです。

 

構造化をマークアップすることで、同じくPAA対策として有効なリッチリザルトや強調スニペットにおける対策にもつながります。

 

Googleポリシー

Googleポリシーを遵守できているかどうかも、PAA対策を取るうえで重要な観点です。PAAに限らず、そもそもGoogleポリシーを遵守できていないWebサイトは評価を得られません。

 

Googleからの評価が得られないと上位表示されないため、PAA対策以前の話になってしまいます。Googleポリシーを理解するためには、Webマスターに向けたガイドラインを読み込まなければなりません。

 

ガイドラインを読み込み、Googleが理解できるような自社サイトを制作する必要があります。また、コンテンツそのものの品質を高めることも大切です。Googleポリシーの遵守は、PAAの対策を実施できるような土台作りであるといえます。

 

検索上位

Webサイトそのものの検索上位を上げることも、PAA対策として有効です。そもそもPAAに採用されるのは、検索順位1位〜10位を獲得しているWebサイトやコンテンツに絞られます。

 

すでに実施しているSEO対策も含め、Webサイトを上位表示させるための施策を考案し、実施することが大切です。上位表示させるためには、コンテンツのブラッシュアップや検索ニーズの網羅などを繰り返す必要があります。

 

また、ブラッシュアップなどのPDCAサイクルを回しつつ、新規コンテンツに力を入れることも大切です。検索上位における対策には、既存コンテンツのレベルアップとサイト全体におけるボリュームアップが必要であることを覚えておいてください。

 

強調スニペット

検索結果の最上段に表示される文章のことを、強調スニペットといいます。PAAに採用されるコンテンツは、強調スニペットが多いともいわれています。

 

そのため、強調スニペットを狙うことが、効果的なPAA対策といえるかもしれません。採用されやすい強調スニペットには「〜とは」というような情報を集めるためのクエリが挙げられます。

 

また、ユーザーニーズに対し端的かつ確実に答えることも大切です。上位表示につながる施策と並行しながら、シンプルでわかりやすいコンテンツを作成してください。あわせて、網羅性やオリジナリティに優れたコンテンツを作成する必要もあります。

 

FAQ

FAQコンテンツをサイト内に充実させることも、PAA対策として有効です。FAQコンテンツが多いほど、PAAに表示されやすくなります。

 

とはいえ、FAQをどのように増やすべきかわからないと感じる場合もあります。その場合は、FAQを簡潔かつ確実に表示できるツールを活用するのがおすすめです。

 

また、ツールだけでなく、GoogleサジェストなどからFAQを導き出す手法もあります。

 

SERPsについて覚えておくことも大切

SERPs(Search Engine Result Pages)とは、キーワードの検索結果のことです。PAAが検索画面に表示される一部分であるのに対し、SERPsとはPAAが表示される場所のことです。

 

そもそもWebサイトを上位表示させるには、SERPsについて理解しておかなければ根本的な施策は打てません。SERPsにおける理解度を高めることで、SERPsに付随した観点ともいえるPAAについての対策が打てるようになります。

 

SERPsの種類

SERPsを構成する情報には、以下の種類があることを覚えておくことが大切です。

 

  • パーソナライズド検索
  • バーティカル検索
  • アンサーボックス
  • リッチスニペット
  • ユニバーサル検索
  • ナレッジグラフ
  • リスティング広告
  • ほかの人はこちらも検索
  • Googleショッピング

 

SERPsの理解を深めるメリット

SERPsについて理解することで、PAAにつながる施策の考案が可能です。対象キーワードがSEOにおいてどのようなニーズを持つのか、SERPsの観点で理解することでその先のPAA対策にもつながります。

 

PAAにつながる検索意図を把握するきっかけにもなるため、SERPsについて理解することはPAAの理解に関連するといえます。また、SERPsについて理解すれば、上位表示可能なキーワードを把握することも可能です。

 

そもそもSERPsにおけるニーズに応えられないと、PAA対策にはつながりません。サイト全体の施策として、SERPsのメリットも把握しておくことが大切です。

 

SERPsの上位表示対策

SERPsにおける上位表示対策に挙げられるのは、SERPsそのものの仕様変更に敏感になることです。上位表示につながる情報を貪欲に求め、自社サイトに迅速かつ的確に実装することも重要な対策といえます。

 

まとめ

SEOコンサルタント対象キーワードにおける、別の質問を表すのがPeople Also Ask(PAA)の特徴です。日本ではまだ導入しきれていない施策ではあるものの、Webサイトを上位表示させるための手法として注目されているのも事実です。ユーザーの隠れたニーズをより確実かつ的確に抽出できる施策であるため、サイト運営における重要な観点といえます。現状、直接的にSEO対策として活用しきれるものではないものの、長期的な目線で非常に重要な施策です。HTMLタグやGoogleポリシーの遵守など、PAA対策について理解しておくことで、より効果的な施策として実施できます。また、PAAが表示される場所でもあるSERPsについて理解を深めておくことも大切です。SERPsの重要性を踏まえたうえで、自社サイトの順位や質を向上させるためのPAA対策を実施してください。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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