December 2024 spam update（2024 年 12月のスパムアップデート）開始
December 2024 spam update（2024 年 12 月のスパムアップデート）がコアアップデート終了後、開始されました。スパムアップデートは、検索スパムを検出する自動システムの改善で、１週間で完了すると発表されています。
今回のスパムアップデートは、12月12日に終わった12月コアアップデートに続く形です。年内に立て続けに３つのアップデートが起こったことは、2025年のSEOが大きく変わっていく布石かもしれません。
Google、2024年12月19日スパムアップデートを開始
2024年12月19日アメリカ時間9時に、Googleはスパムアップデートの展開を開始しました。このアップデートは、検索スパムを検出するGoogleの自動システムの改善です。約1週間かけて展開される予定です。
Xでの告知
Today we released the December 2024 spam update.
It may take up to 1 week to complete, and we’ll post on the Google Search Status Dashboard when the rollout is done: https://t.co/L7n9n3Nh6X
— Google Search Central (@googlesearchc) December 19, 2024
日本語訳「本日、2024年12月のスパムアップデートを公開しました。
完了まで最大1週間かかる場合があります。ロールアウトが終了した際には、Google 検索ステータスダッシュボードにてお知らせします。」
アップデートの目的と変更点
Google検索のスパムアップデートは、検索スパムを検出する自動システムの改善を指します。このシステムの代表例として、AIベースの「SpamBrain」があり、常に新種のスパム検出やスパム対策能力の向上が図られています。
スパムアップデート後にサイトが影響を受けた場合、管理者はGoogleのスパムポリシーを確認し、遵守する必要があります。ポリシーに違反すると検索順位が下がる、または検索結果から除外される可能性があります。
サイトを改善した後、Googleのシステムが変更を学習するまで数か月かかることがありますが、ポリシーを守ることで順位が改善する場合があります。
ただし、リンクスパムアップデートのような特化型アップデートでは、スパムリンクによる順位効果が削除された場合、改善を試みても順位回復が望めないことがあります。
スパムリンクがランキング上昇に寄与していた場合、システムの影響除去によりその効果が完全になくなるためです。
- スパムアップデート: Googleの検索スパム対策システム（例: SpamBrain）の改善を指す。
- 目的: 新種スパムの検出やスパム対策能力の向上。
- 影響: 違反サイトは検索順位が下がるか非表示になる可能性。
- 対応: Googleのスパムポリシーを確認し遵守する。変更後、改善反映に数か月かかる場合がある。
- リンクスパム: スパムリンクの影響が取り除かれると、順位効果の回復は不可。
Googleのスパムポリシーについて
Googleは、ユーザーに有益で高品質な情報を提供することを目的に、スパム行為を厳しく禁止しています。このポリシーに違反した場合、ウェブサイトのランキングが低下する、または検索インデックスから除外されるといった重大な影響を受ける可能性があります。
具体的には、自動生成された質の低いコンテンツや、他のサイトからコピーしただけで価値が付加されていない内容の掲載は評価を落とします。また、リンクの売買や不自然なリンク交換など、リンク操作を意図した行為も禁止されています。さらに、ページ内で不自然にキーワードを多用して検索結果を操作しようとする行為や、ユーザーに見えないテキストやリンクを意図的に配置する行為も、ガイドライン違反とみなされます。
他にも、ユーザーを欺いて個人情報を取得するフィッシング行為や、悪意あるコンテンツを含むサイト運営も許容されません。さらに、検索エンジンには適切なページを表示する一方で、ユーザーには異なる内容を提示する「クローキング」や悪質なリダイレクトもポリシー違反です。
許可を得ない自動化された検索クエリやデータ収集、検索結果を埋め尽くす無関係なコンテンツやコメントスパムも不正行為に該当します。
著作権を侵害する行為や、違法性が高い、あるいは暴力的・差別的な有害コンテンツも厳しく禁止されています。
Googleは、検索エンジンのアルゴリズムを操作するのではなく、ユーザーに価値ある情報を提供することを推奨しています。ウェブサイト運営者は、ガイドラインを順守し、ユーザーの利益を最優先に考えたコンテンツ作成とサイト運営に努めるべきです。
これにより、Google検索における信頼性を高めると同時に、長期的な競争力を維持することが可能となります。
過去のコアアップデートの影響
Googleのコアアップデートは、サイトやページに大きな影響を与えることがあります。特に検索結果の順位に大きな変動が見られることが多いため、アップデート後のトラフィックやコンバージョンの動向に注視する必要があります。
過去のコアアップデートのスケジュールは以下の通りでした。
これらのアップデート後には、ランキングの向上や低下が見られることがあり、今後も検索結果に大きな変動が起きる可能性があります。
まとめ
2024年12月19日、Googleはスパムアップデートの展開を開始しました。このアップデートは、検索スパムを検出するGoogleの自動システム（SpamBrainなど）の改善を目的とし、約1週間で完了する予定です。今回のスパムアップデートは、12月12日に終了したコアアップデートに続く形で行われており、年内に連続して3回の大規模なアップデートが行われたことから、2025年のSEOに大きな影響を与える可能性があります。
