ポータルサイトのSEOとは?ポータルサイトの種類とSEO対策について解説
インターネット上には、あらゆる情報が集約されたポータルサイトが存在します。ポータルサイトとは、Yahoo!japanやGoogleなどのサイトで、インターネットの入口となるwebサイトの事です。ポータルとは「玄関」「入口」の意味です。ポータルサイトを自社で構築、運用するのであればSEO対策は、欠かせません。
検索結果の上位に表示しているポータルサイトは多いですが、やみくもに情報量を増やしたサイトなので上位表示しているというわけではありません。
SEOで上位表示しやすいサイトURLディレクトリの構築と情報の仕分けや内部リンクの構築によるSEO技術が必要です。
ポータルサイトとは
インターネット上にあるWebサイトにアクセスするための玄関口になるのが、ポータルサイトです。ポータルサイトには情報が集約されているため、検索する際のスタート地点になります。利用者の多いポータルサイトには、Yahoo! JapanやGoogleなどの検索エンジンサイトが挙げられます。
Windowsを購入するとMicrosoftのBingのサイトがデフォルトでアクセスできますが、このBing検索のサイトもポータルサイトです。LivedoorやBiglobe,Excite,Goo,OCN,@nifty,Infoseekなど日本にはたくさんのポータルサイトが存在します。
従来はシンプルな構造のポータルサイトが主流でしたが、現在は天気予報やニュースに加えて地図や占い、ショッピングなど、さまざまなコンテンツが提供されています。現在はあらゆるタイプのポータルサイトが登場しており、マーケティング施策として活用される場面が増えているのが現状です。
ポータルサイトの種類
Webサイトにアクセスする際の玄関口となるポータルサイトですが、いくつか種類があります。それぞれ特徴が異なるため、違いを正しく理解してSEO対策を考えることが大切です。主なポータルサイトの種類には、次のようなものが挙げられます。
- 総合ポータルサイト
- 企業内ポータルサイト
- 口コミ型ポータルサイト
- 地域型ポータルサイト
総合ポータルサイト
天気予報やニュース、検索エンジン、株価など多種多様なコンテンツを提供しているのが、総合ポータルサイトです。代表的な総合ポータルサイトには、Yahoo! JapanやGoogleなどが挙げられます。
これらの検索エンジンサイトは検索性に優れており、多くのユーザーに利用されています。総合ポータルサイトは、企業が出稿するリスティング広告やリターゲティング広告などの収入減により運営されています。
企業内ポータルサイト
企業が取り扱う情報をまとめて社内で共有するためのサイトが、企業内ポータルサイトです。社員にのみ閲覧権限が与えられているので、社員以外の人が情報を閲覧することはできません。
企業内ポータルサイトでは、スケジュール管理やwiki機能など情報共有に役立つ機能があります。企業内ポータルサイトをうまく活用できれば、チーム内の連携や情報共有を効率化できます。企業内ポータルサイトの利用が増えているのは、働き方改革により労働生産性の向上が求められているためです。代表的なポータルサイトととしては、IBMの WebSphere Portal やマイクロソフト社の SharePoint などがあります。
口コミ型ポータルサイト
店舗やサービスに関する情報を掲載しており、ユーザーが口コミを書き込めるのが口コミ型ポータルサイトです。口コミ型ポータルサイトには、ホットペッパーや食べログ、ぐるなびなどが挙げられます。
実際に店舗やサービスを利用したユーザーのリアルな声を知ることができるため、初めて利用する際の判断材料になります。現在はユーザーがインターネットを通して手軽に情報を入手できるので、口コミ型ポータルサイトへの対策が欠かせません。
地域型ポータルサイト
特定地域に関する情報が共有されているのが、地域型ポータルサイトです。その地域に住む住民に役立つ情報はもちろん、観光客に地域の魅力を伝える情報や観光に関する情報が多く掲載されています。
地域型ポータルサイトは民間企業がだけでなく、行政や自治体が運営するケースも多いです。地域型ポータルサイトには、西日本エリア各地の魅力や鉄道の旅の楽しさを発信するアオタビ、JR西日本が提供するマイフェバ、東京の観光公式サイトGO TOKYOなど地域に特化した情報を提供しています。
ポータルサイト構築で得られる効果
ポータルサイトの構築は手間や時間がかかるので、自社で取り組むべきか悩む企業も少なくありません。ポータルサイトの構築で具体的にどのような効果を得られるのか、主な効果は次のようなものが挙げられます。
- ポータルサイトで顧客接点が増える
- 見込み客のアクセスが見込める
- 広告出稿で収益化が見込める
ポータルサイトで顧客接点が増える
企業のサービスサイトのみを運用していると、顧客接点は限られることも少なくありません。あらゆる分野の情報を発信するポータルサイトを構築すれば、アクセスできる玄関口を広げられます。
またポータルサイトをうまく運用できれば、これまで接点を持てなかったユーザーの流入が見込めるため、企業やブランドの魅力を伝えたり情報発信できたりできます。新規顧客獲得にも効果を発揮してくれます。
ここでいう企業のポータルサイトは、オウンドメディアとも言われます。オウンドメディアとは、企業が集客のために役に立つコラム記事をたくさん発信しているサイトです。
おすすめ記事:オウンドメディア集客の方法とは?メリット・デメリットも合わせて解説
見込み客のアクセスが見込める
ポータルサイトを運用すれば、見込み客のアクセスが見込めるのもメリットです。見込み客とは自社商品やサービスを利用したことがないものの、ある程度興味や関心がある顧客を指します。いずれは購入や利用する可能性がある顧客であるため、いかに見込み客にアプローチできるかが重要になります。
企業サイトの場合、基本的に自社商品やサービスの利用を検討する顧客が大半です。見込み客は頻繁に企業サイトに訪れることはありません。ポータルサイトでは、ユーザーに役立つ情報やコンテンツを発信するため見込み客のアクセスも見込めます。ポータルサイトを通して幅広い顧客の流入を増やせるのは、サイト運営において役立ちます。
広告出稿で収益化が見込める
ポータルサイトに広告枠を設ければ、サイト運営しながら収益化が見込めるのもメリットです。ただし、広告主に魅力的なポータルサイトでないと広告の出稿は見込めません。まずはポータルサイトのアクセス数を増やして、広告主が広告出稿したいと思えるようなサイトに育てる必要があります。そのためにはSEO対策が欠かせません。
広告主が増えればある程度収益が期待できるので、その収益をマーケティングに回せます。より効果的なコンテンツを作成できたり、ポータルサイトのブラッシュアップに繋げられたりします。その結果、多くのユーザーの流入が見込めるため、ポータルサイトの認知度を高められるはずです。
ポータルサイトのSEO対策
Webサイトにアクセスする玄関口になるポータルサイトは、ユーザーが求める情報を端的にまとめて発信する必要があります。また、単に情報発信するだけでなく、SEO対策をおこなうことで多くのユーザーに閲覧してもらう機会を増やせます。
ポータルサイトを運営するにあたって、重要なのは利用ユーザーを集客することです。利用ユーザーが増えれば広告枠を購入する広告主も増えるため、高い収益化を見込めるといった好循環が生まれます。しかしながら、開設したばかりのポータルサイトは知名度が低く集客は簡単なことではありません。
ポータルサイトの知名度を上げるための施策として有効なのが、SEO対策です。検索上位に表示されればアクセス数が増えるので、ポータルサイトの利用者が自然と増加します。検索結果の上位表示させるにはSEO対策が欠かせないため、サイト制作の段階からSEOを意識することが大切です。
ポータルサイトのSEO内部対策
アクセス数を増やすには、サイト制作の段階からSEO施策を徹底することが求められます。ポータルサイトで具体的にどのような対策をおこなえばいいかわからない運営者もいるはずです。ポータルサイトの内部対策で押さえておきたいポイントには、次のようなことが挙げられます。
- わかりやすいサイトディレクトリ構造
- パンくずリストと情報の仕分け
- 適切なキーワード選定
- 質の高いコンテンツ
わかりやすいサイトディレクトリ構造
SEO効果を最大限に高めるためには、ポータルサイト自体の評価を高める必要があります。サイト内の評価を高めるにはクローラーに正しく巡回してもらい、適切な情報を検索エンジンに伝えてもらわなければいけません。サイト内が複雑な構造だとクローラーが巡回するのに時間がかかったり、うまく巡回できなかったりすることがあります。
運営者はクローラーが巡回しやすく、理解しやすいサイト構造を構築することが必要です。クローラーが巡回しやすいサイトは、ユーザーにとっても利便性の高いサイト構造であるといえます。結果的にユーザーの利用満足度を上げられるので、頻繁に利用してもらえる可能性もあります。
クローラーが巡回しやすいサイト構造にするには、数回のクリックで目的のページにたどり着けるのが理想です。最小限のクリック数であればあるほどシンプルなサイト構造になるため、クローラーが巡回しやすくなります。目的ページまでのクリック数を意識してポータルサイトを構築しましょう。
おすすめ記事:SEOに強いディレクトリ構造の作り方について解説
パンくずリストと情報の仕分け
パンくずリストとは、サイトに訪れたユーザーが今サイト内のどこにいるのかを示したもののことをいいます。多くの場合でサイトの上部に設置され、HOME > 第2階層 >第3階層 >・・・のような構造になります。このパンくずリストとサイトのURLディレクトリを一致させることが重要です。また、ポータルサイトは、膨大な情報を取り扱うので、情報をカテゴリー分けしてディレクトリ構造をわかりやすく最適化する必要があります。ユーザーが使いやすいサイト構造にして情報と情報をうまく内部リンクでつなげると良いです。
おすすめ記事:ディレクトリとは?SEO効果のあるディレクトリを最適化する方法を解説
適切なキーワード選定
ポータルサイトにはあらゆる分野の情報が発信されているので、複数のキーワードで検索したときに検索結果で上位表示しやすくなります。ここで重要になるのは、キーワード選定です。タイトルや見出しにページに関連したキーワードを盛り込むことで、検索上位を獲得できる可能性があります。
アクセス数を増やしたくて検索ボリュームが大きいビッグキーワードを狙う運営者も少なくありませんが、狙い目はスモールキーワードです。スモールキーワードとは検索ボリュームの小さい検索キーワードで競合が少ないため上位表示しやすくなります。検索結果で上位表示されれば検索ボリュームの小さくても、ある程度のアクセス数は見込めます。
おすすめ記事:SEOキーワードの選び方とは?WEB集客に成功する効果的なキーワード選定を解説
質の高いコンテンツ
上位表示させるには、質の高いコンテンツであることが求められます。ただ具体的にどのようなコンテンツが質の高さに繋がるのかわからない運営者も多いはずです。質の高いコンテンツを作成するためのポイントには、次のようなものがあります。
- 適切な見出しを設定する
- 適切な場所に画像を挿入する
- 情報はわかりやすく記載する
ポータルサイトにはあらゆる分野の情報が掲載されるので、適切な見出しを設定してどのようなページであるかユーザーに伝えることが大切です。また視覚的な情報として画像を挿入することで、ユーザーにとってわかりやすいページになります。
ポータルサイトを利用するユーザーの視点になり、適切な見出しと画像を設置することが重要です。ユーザーの満足度を上げるには、情報は簡潔にまとめてわかりやすく伝えることが大切です。質の高いサイトの作成についてGoogleのガイダンスがありますので確認してみてください。
>>質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス|Google検索セントラル
SEO対策を外注する方法と注意点
ポータルサイトのSEO対策をおこなう方法には、インハウスとアウトソーシングがあります。インハウスとは、自社の運営者でポータルサイトのSEO対策に取り組むことです。自社内でSEO対策に取り組めば外部に外注する必要がないため、コスト削減につなげられるメリットがあります。
おすすめ記事:SEO対策を自分で行うには?インハウスSEOのポイントと外注した方がいいケースをご紹介
また、社内にSEO対策のノウハウを蓄積できるので今後のサイト運営に役立ちます。ただし、SEOはデジタルマーケティングのなかでも専門的な領域で、常にトレンドは変化することも多いです。ほかの業務と兼務する運営者の場合は、SEO対策に十分な時間をかけられないことも少なくありません。
また、社内にSEO対策の経験やノウハウがない場合、人材を採用したり育成したりする必要があるので採用コストや人件費がかかります。たとえ優秀な人材を確保できても転職されるリスクが常に付きまとうため悩みのタネが消えません。インハウスはメリットも多いですが、不安なら外部の専門業者に委託する方法がアウトソーシングがおすすめです。
おすすめ記事:SEO対策会社とは?SEO対策会社に依頼するメリットと選び方をご紹介
まとめ
ポータルサイトは、インターネット上で顧客接点が増えたり見込み客のアクセスが見込めたりなど多くのメリットがあります。アクセス数の多いポータルサイトを運営できれば広告枠を販売できるため、広告出稿による収益化も期待できます。ただし、単にポータルサイトを運営してもアクセス数は見込めません。多くのユーザーに閲覧してもらうには、SEOを意識してサイトを構築したり内部対策をおこなったりすることが大切です。自社内でポータルサイトのSEO対策をおこなうのが難しい場合は、アウトソーシングを検討しましょう。