5つの事例から学ぶ、人気コンテンツの定義と制作ポイントを解説!
世の中には誰もが知っている人気コンテンツがありますが、たまたま人気が出ているわけではありません。どの人気コンテンツにおいても戦略的に作られているからこそ、多くのユーザーが魅力的に感じ、支持されるコンテンツが生まれています。
人気コンテンツの定義とは
人気コンテンツの明確な定義は、明確な決まっているわけではありません。人によって魅力的なコンテンツだと思う場合もあれば、魅力的に思わない場合もあります。ただ、多くの人に求められるコンテンツであれば、少なくとも人気のコンテンツであるといえます。
ここでは、人気コンテンツの指標となる3つの要素を詳しく解説していきます。
検索結果で上位に表示される
まず1つ目の人気コンテンツの要素が、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいて、ユーザーの検索結果画面で上位に表示されることです。上位に表示されるには、検索エンジンから良いコンテンツであると評価を得る必要があります。
仮に、内容が充実していないコンテンツやありきたりな内容のコンテンツの場合は、検索エンジンから良い評価は得られず検索結果画面で上位に表示されません。良い内容であれば必ず検索上位に表示されるとは限りませんが、少なくとも多くの人に求められる内容であることは確かです。
そのため、検索結果で上位に表示されているコンテンツは人気コンテンツであるといえます。
クリック率が高い
2つ目の人気コンテンツの要素が、検索エンジン上でのクリック率が高く、多くのユーザーに閲覧されていることです。人気コンテンツとして多くの人に求められるには、まずは検索ユーザーから閲覧され、コンテンツの内容を認知されることが重要となります。
例えば、どんなに検索結果で上位に表示されようとも、まったくクリックされなければコンテンツが世に知られることはなく、コンテンツの良し悪しを判断されることもありません。さまざまな検索ユーザーにコンテンツの存在を知ってもらい、内容をみてもらうことでコンテンツの評価は決まります。
そのため、検索ユーザーからの閲覧を集めるには魅力的なタイトルやディスクリプションなどを設定し、クリックされることが大切になります。
マーケティングの目標を達成する
人気コンテンツの要素として最も重要な要素が、3つ目のマーケティングの目標を達成することです。マーケティングの目標とは、問い合わせや予約、商品購入などコンテンツを制作した目的と考えましょう。
人気コンテンツであるならば、必ずビジネスとして目的を達成することが大切です。なぜなら、利益のないコンテンツはビジネスとして成り立たず、長期的な継続が不可能だからです。
どんなに短期間で多くのユーザーを集めたとしても、目標の10%しか達成できないコンテンツに将来性はありません。多くのユーザーから求められるとともに、マーケティングとしての目標を達成するコンテンツだからこそ、価値があり人気コンテンツであるといえます。
人気コンテンツの種類
現代ではメディアの記事やブログから動画を活用したものなど、コンテンツの種類は膨大です。
また、人気コンテンツはトレンドの影響を受けやすく、時代によっても変化が激しいといえます。そのため、人気コンテンツではトレンドや時代における需要にマッチしていることが大切です。
ここでは、2021年における人気コンテンツの種類を詳しく解説していきます。
メディアコンテンツ
メディアコンテンツとは、メディアを通して情報や商品などのコンテンツを提供することです。メディアコンテンツの中には、明確な検索ユーザーをターゲットにしたSEOコンテンツや、さまざまな層を狙ったオウンドメディアなどが挙げられます。
検索エンジンを活用する中でも効果的に新規の顧客を獲得できる利点から、多くの企業が最も力を入れているのがメディアコンテンツであるといえます。
動画コンテンツ
近年では最も注目されている中の1つが、動画を活用したコンテンツです。YouTube市場が成長していることや、文字以上に視覚的アプローチが効果的なことが理由として、幅広く活用されています。
動画コンテンツの中にも実写で制作したものだけでなく、マンガを活用したコンテンツなどユーザーを飽きさせない戦略が多種多様にあります。5Gがより一般化すればストレスなく動画を閲覧できるため、今後も動画コンテンツは成長してく手法の1つです。
SNSコンテンツ
SNSコンテンツは、SNSを通してユーザーにコンテンツを提供する方法となり、明確なターゲティングを行う場合に効果的な手法です。
例えば、以下のようなターゲティングの場合となります。
- 20代前半の女性に洋服を販売したい場合
- 30代後半の一人暮らしの男性に投資関連の情報を発信したい場合
SNSごとによって適した年代や性別があるため、特徴を捉えてコンテンツを提供することが重要です。またSNSの拡散力を活用できれば、効率的にコンテンツの認知を広げることも可能です。
メールコンテンツ
メールマガジンが一般的ですが、メールを活用したコンテンツは従来から使われ続けている手法の1つです。メールコンテンツではファンとなるユーザーや、すでに興味を持っているユーザーをターゲットに行うため、マーケティングの目標を達成しやすい手法となります。
顧客情報を扱うことで、新規客だけでなくリピーター客に対してもアプローチを行える点が強みといえます。
インフルエンサーコンテンツ
テレビに出演している有名人やSNSで多くのフォロワーを持つなど、影響力を持っている人を活用してコンテンツを提供する手法がインフルエンサーコンテンツです。SNSやライブ配信アプリなど、影響力を持った人とユーザーとの壁がなくなったことで市場規模が拡大している手法になります。
またユーザーにとって認知のある人から紹介されることで、コンテンツに対するイメージ定着や、安心や信頼感につながる点もメリットです。
人気コンテンツの事例5選
コンテンツの種類によって、人気となるコンテンツの特徴や要因は違います。ただ、どの人気コンテンツにおいても戦略的に考えられた手法となるため、コンテンツの内容だけでなく目的や戦略部分もぜひ注目しましょう。
ここでは、人気コンテンツの事例を5つに絞って詳しく紹介いたします。
事例1: mercan(メルカン)
メルカンは、株式会社メルカリによって運営されているメディアコンテンツです。メルカリで働く人材の採用目的で運営されており、主なコンテンツ内容は以下になります。
- メルカリの事業内容
- メルカリ社長・役員の取材
- メルカリ社員の取材
- メルカリの社内イベント
- メルカリの会社説明会
メルカリで働きたいと思っている人、メルカリの社内雰囲気や活動に興味を持っている人をターゲットとし、自社のさまざまな情報をコンテンツとして発信しています。
記事コンテンツだけでなく動画コンテンツも活用しており、どのような企業であるかを感じやすい点が魅力的なポイントです。自社の採用面を強化するコンテンツを制作したいと考えている方には、ぜひ参考にしてほしいメディアコンテンツになります。
事例2: 無印良品
Instagramでフォロワー数が280万人(2021年9月現在)、多くのファン獲得に成功しているのが無印良品です。無印良品では週に20本以上の投稿で、自社商品を写真や動画を用いて紹介しています。中でも人気のある投稿が、商品の使い方を紹介している動画です。
15秒前後の短い動画ですが、具体的な使用用途やスタッフが実際に使用している様子などを映しており、商品の魅力を最大限に引き出すことができています。
また、無印良品は日常的な雑貨や洋服なども多くあるため、ユーザーにとって「あれば便利だな」と上手に思わせていることが魅力であり、成功の秘訣だといえます。
事例3: ワイモバイル
ワイモバイルではハッシュタグを活用し、CMに出演する権利をプレゼントするキャンペーンを行いました。具体的には「#と思いきやダンス」をハッシュタグにし、動画を投稿したユーザーの中から選ばれた1人がテレビCMに出演できるという内容のキャンペーンです。
TikTokでは音楽に合わせてダンスを行うのがトレンドであったため、18歳以下のユーザーをターゲットにしたワイモバイルのキャンペーンでは、戦略的にTikTokのトレンドを活用した手法でした。
最終的には1億回以上の視聴回数を獲得するなど、多くのユーザーを巻き込むことに成功しています。
事例4: Apple
Appleでは毎年9月前後にある新型iPhoneの発表に伴って、商品のプロモーション動画を制作しています。テレビCMやYouTubeなど、さまざまなメディアから動画コンテンツとして発信していますが、多くのユーザーが目を奪われてしまうような完成度の高いコンテンツが特徴です。
実際、iPhoneのスタイリッシュなデザインや新機能を上手に見せた動画からは、「買ってみたい」と購買意欲を感じる方も多いのではないでしょうか。
商品のプロモーションとしてAppleの動画コンテンツは大きな役割をもっているため、商品紹介のコンテンツを考えている方は、ぜひ参考にすべきコンテンツであるといえます。
事例5: ユニクロ
ユニクロは世界的にも有名なアパレルブランドであり、InstagramやTwitterなどのSNSとインフルエンサーを活用したインフルエンサーコンテンツで大きな効果を出しています。ユニクロのインフルエンサーコンテンツの特徴は、なんといっても企業イメージでもあるシンプルさです。
一般的なインフルエンサーマーケティングは、あからさまな商品紹介によってユーザーが嫌悪感を感じやすいといったデメリットがありました。しかし、ユニクロではあくまでシンプルな商品紹介にこだわっており、ユニクロ商品の良さを活かした手法となっています。
低価格ながら高品質である企業イメージに適した手法だからこそ、シンプルなインフルエンサーコンテンツがマッチし成功につながっていると考えられます。
人気コンテンツを制作する3つのポイント
人気コンテンツを制作するには、自社のターゲットにマッチするコンテンツの種類や内容を考えなければいけません。仮に的はずれなコンテンツであれば、どんなに質の良い内容であろうと成功から遠のいてしまいます。
ここでは、人気コンテンツを制作する3つのポイントについて詳しく解説していきます。
興味を持たせるタイトル
人気コンテンツを制作する上で最初に意識すべきことは、興味を持たせるタイトルを設定し多くのユーザーに知ってもらうことです。
そもそも人気コンテンツになるためには、前提として多くのユーザーからの認知が必要となります。仮にネットニュースなどで話題としてコンテンツを取り扱ってもらえれば問題ありませんが、意図して話題に上がっていくことは簡単ではありません。
そのためコンテンツの提供し始めは、少しでも多くのユーザーにコンテンツを気づいてもらう工夫が必要となり、その工夫が興味を持たせるタイトル設定になります。
理想的なのは、2パターン以上のタイトルを用意しABテストを行うことです。よりクリックされるタイトトルを設定し、まずはコンテンツの認知度を高めていきましょう。
トレンドに乗った内容
トレンドを意識したコンテンツ内容のほうが、人気になる可能性は高いです。すべての人間に当てはまるわけではありませんが、多くのユーザーはいま流行っている言葉や情報について興味を示しやすくなります。
例えば、アニメで描かれた動画コンテンツを制作する場合、以下の2パターンならどちらを選ぶが考えてみましょう。
◆ パターンA
いま流行りのアニメ作品風で制作した動画コンテンツ
◆ パターンB
なにも意識せず、ただアニメ風に制作した動画コンテンツ
ほとんどの人が、パターンAのほうを見たいと思うのではないでしょうか。少なくとも興味や関心をより示すのは、最近見たり聞いたりすることが多いパターンAのほうであると考えられます。
そのため今のトレンドは積極的に活用し、なるべく多くの人が興味を示しやすいコンテンツの内容にしましょう。
シェアをしたくなる内容
人気コンテンツにとって欠かせない要素が、多くのユーザーが共有したいと感じ、シェアが広がっていくコンテンツです。人気が出るコンテンツは、必ずといってもいいほど拡散される要素を含んでいます。
拡散される要素を含んだコンテンツ例が以下のとおりです。
- ユーザーが参加型のコンテンツ
- 初めて知った知識や情報のコンテンツ
- 驚きを感じるような知識や情報のコンテンツ
特にいまの時代はSNSが主流なため、拡散されやすい環境であるといえます。理想的なのはすべての要素を含めることですが、最低限1つの要素は取り入れたコンテンツを制作しましょう。