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ピラーページとは?メリットや作成する方法を解説

ピラーページとは?メリットや作成する方法、作成例を徹底解説

ピラーページは親ページともいわれ、SEOの対策キーワードでランクインさせる柱(ピラー)となるページのことです。ピラーページを作成することで、コンテンツSEO・テクニカルSEOの2面で効果をもたらせます。

 

amano_portraitそこで本記事では、ピラーページとはどのようなものか、作成するメリット、作り方の手順などを徹底的にご紹介します。本記事を最後までお読みいただくことで、ピラーページについての知識を深め、自社のピラーページ作成に活用できるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

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ピラーページとは?

ピラーページとは、複数のコンテンツをまとめる「柱(pillar)」になるページのことをいいます。ハブページやまとめページと呼ばれることもあります。

 

ピラーページには網羅的な内容が揃っているため、様々なニーズがあるユーザーに対応することが可能です。また、ピラーページを作ることで、サイト内の記事を内部リンクでつなぎ構造化することができ、トピッククラスターというコンテンツ群によるSEO評価を高める戦略となります。

 

例えば、「SNSの運用」という記事がピラーページだった場合、

 

  • SNSマーケティングに関する記事
  • instagram運用の記事
  • Facebook運用の記事
  • X運用の記事
  • TikTok運用の記事
  • SNS広告戦略の記事
  • SNS分析ツールの記事

 

これらの記事から中心となる「SNS 運用」の記事ページに内部リンクを集め親子関係にします。このように中心となるページをピラーページと言い、ピラーページにリンクをする各記事をクラスターコンテンツと言います。クラスターコンテンツはピラーページを下支えする記事となります。

 

クラスターコンテンツ

 

ピラーページを理解するには、トピッククラスターモデルを理解する必要があります。

 

参考:トピッククラスターとは?作り方や事例を紹介

 

ピラーページは、PLPにもなります。PLPとはPrefer landing pageの略ですが、特定のキーワード検索したユーザーに対し、優先的に見せたいWEBページ(=ランディングページ)のことを指します。

 

ピラーページは、トピックを包括的に扱う柱となるページでクラスターコンテンツからリンクが集まるので、必然的にPLPとなるパターンが多いです。よって、ピラーページ=PLPと考えてSEO対策をしても大きな間違いとはなりません。

 

ピラーページを作成する4つのメリット

ピラーページを作成することには、次のような5つのメリットがあります。

 

  • ユーザーが情報を探しやすくなる
  • 関連するコンテンツを閲覧してもらえる可能性が上がる
  • 内部リンクを強化しSEO評価が上がる
  • 検索エンジンが新規コンテンツを見つけやすくなる

 

以下では、それぞれのメリットについて詳しくご紹介します。

 

ユーザーが情報を探しやすくなる

ピラーページで関連するクラスターコンテンツへの誘導を行うことで、ユーザーが望むコンテンツを探しやすくなります。

 

Instagramの運用や、Facebookの運用など気になるSNSの運用について、一つひとつ検索して見つける手間がなくなり、読者は自分が知りたい情報をスムーズに取得することが可能です。サイト内で関連する情報を探しやすくなるため、ユーザーが他サイトに頼らずに、自サイトだけでニーズを満たすことができるようになります。

 

関連するコンテンツを閲覧してもらえる可能性が上がる

ピラーページを作成することで、関連するコンテンツを閲覧してもらえる可能性が上がります。

 

例えば、SNSの運用担当を命じられた読者が、SNSの運用     に関するピラーページに、アクセスすることで、ニーズにあわせて知りたい内容を選んで自社内のコンテンツを回遊してくれる可能性があります。ピラーページ内で順序立てて、クラスターコンテンツを紹介することで、読者のニーズや知識レベルにあわせて、内容を読み込むことも可能です。

 

また、読者はピラーコンテンツだけをブックマークや     お気に入りにしておけば、包括したコンテンツにたどり着くことができるようになります。ピラーコンテンツを活用してもらえれば、PVが上がるだけではなく、滞在時間が向上することも期待できます。

 

内部リンクを強化しSEO評価が上がる

ピラーページは、関連するコンテンツを内部リンクで結ぶため、内部リンクを強化することが可能です。

 

サイト内のリンクを適切に増やすことによりユーザビリティがあがり、SEO効果が期待できます。内部リンクを使って、Webサイト内のコンテンツ同士を結びつけることで、ピラーページや、     クラスターコンテンツの導線の確保ができます。

 

ただし、関連性が薄い内容で内部リンクを貼ったり、適当に内部リンクを増やしたりすると評価を下げる可能性があるので注意が必要です    。

 

検索エンジンが新規コンテンツを見つけやすくなる

ピラーページとクラスターコンテンツが最適なディレクトリ構造トピッククラスターがうまく機能すれば、検索エンジンが、新規コンテンツを見つけやすくなる効果もあります。

 

ピラーページに、新規で作成したWebページを記載することで、クローラーが新規ページを見つけやすくなります。素早くクロールされることで、ふさわしい検索順位をすぐにつけてもらえるメリットがあるため、テクニカルSEO対策としてもピラーコンテンツは非常に重要です。

 

ピラーページを作成するデメリット

ピラーページを作成するデメリットとして、ページ内のコンテンツが豊富すぎるとユーザーが離脱する恐れがあります。

 

網羅的な情報を求めるユーザーには役立つ一方で、迅速に回答を得たいユーザーは必要な情報にたどり着くまでに時間がかかる可能性があります。

 

離脱率を避けるためには、ピラーページを必要以上に長くしないことが重要です。例えば、ピラーページ内で紹介する内容を選別したり、興味のある内容をユーザーがクリックすることで表示される形式を採用したりする工夫があります。

 

すべてのユーザーの検索ニーズを満たすことは難しいですが、離脱率を下げるためにUIやコンテンツにこだわることが推奨されます。

 

ピラーページを作るタイミング

Webサイト内に関連するコンテンツの数が、増えてきたときがおすすめです     。

 

自社サイトの運営を始めた初期段階でもピラーページの計画を立てることは有効ですが、実際の作成は、関連コンテンツがある程度充実してから行うのが効果的です。関連するコンテンツをほとんど作成していない時期にピラーページを作成しても、内部リンクを載せられる数が少なく、メリットが限定的になる可能性があります。

コンテンツを増やしながらピラーページを充実させる方法もありますが、ピラーページを何度も更新する必要があり手間がかかってしまいます。そのため、クラスターコンテンツがある程度充実してきたら、ピラーページを作成することは有益ですのでおすすめします。

 

ピラーページを作る3つのステップ

ピラーページを作る手順は、次の3つに大きく分けられます。

 

  • ピラーページのテーマを決める
  • ピラーページの構成・内容を考える
  • 関連する内部リンクを集める

 

それぞれのステップと、そのコツを詳しくご紹介します。

 

ピラーページのテーマを決める

どのようなトピックでピラーページを作成するか、テーマを決めましょう。

 

ピラーページにしたいテーマが広すぎると、トピックの焦点が定まらず、ユーザーと検索エンジンの両方にとって価値が低下する可能性があります。デジタルマーケティングというピラーコンテンツには、それぞれに細かいクラスターコンテンツがあるため、テーマの幅が広すぎると判断できます。

 

逆に、テーマが狭すぎると、テーマに対するクラスターコンテンツが少なくなり、ピラーページを作る意味が少なくなります。そのため、広すぎず狭すぎない範囲のテーマを選びましょう。

 

また、Webサイトにコンテンツが多く複数のピラーページを作る場合は、PVが多いクラスターコンテンツを含むピラーページを優先的に作ることをおすすめします。

 

ピラーページの構成と内容を考る

どのテーマでピラーページを作成するかを決めたら、ピラーページの構成・内容を考えましょう。

 

今後、複数のピラーページを作る際に、ピラーページの構成や内容が記事によってバラバラだと、Webサイト全体のまとまりが無くなってしまいます。

 

読者にWebサイトの価値を理解してもらい、検索エンジンにサイトの専門性を示すためには、全体の一貫性と体系的な構造が重要です     。ピラーページ作成マニュアルを作るほどではないとしても、大体の配置・内容・内部リンクの入れ方などを決めておくことをおすすめします。

 

関連する内部リンクを集める

ピラーページに関連する内部リンクを集め、ピラーページの流れに沿って内部リンクを入れます。

 

ピラーページには、トピックの概要や全体像を提供し、関連するクラスターコンテンツへの適切な誘導を含めることが重要です。単なる記事の焼き直しではなく、ユーザーにとって価値のある情報となるように構成しましょう。

 

また、ピラーページに内部リンクを入れやすくするために、それぞれのコンテンツの対策KWをリストアップしておくと便利です。関連するキーワードをまとめて管理すれば、コンテンツ同士がカニバリゼーション(PVの奪い合い)を起こすこともありません。

 

自社のコンテンツを管理するためにも、KWマップを作成することをおすすめします。

 

関連記事:キーワードマップの作り方!SEOに効果的な活用方法と無料マッピングツールもご紹介

 

ピラーページを作成する際の3つのポイント

効果的なピラーページを作るためには、次の3つのポイントに注意しましょう。

 

  • ピラーページを見直しする
  • 網羅的なピラーページを作成する
  • ピラーページに被リンクを集める

 

以下では、それぞれのポイントを詳しくご紹介します。

 

ピラーページを見直しする

ピラーページは一度作成したら終わりというわけではありません。クラスターコンテンツの追加・変更にあわせて見直しをする必要があります。

 

例えば、以下のようにピラーページを見直ししましょう。

 

  • 関連するクラスターコンテンツを追加したら、その内容を加える
  • クラスターコンテンツを削除したら、内部リンクを消す
  • 内部リンクのページを統合したら、ピラーページの内容を変える
  • 内部リンクのURLが正しいかクリックして確かめる

 

ピラーページの評価は、ピラーページ内のすべてのクラスターコンテンツに影響を与える可能性があります。ピラーページを作ったら、定期的にメンテナンスを行いましょう。

 

網羅的なピラーページを作成する

ピラーページを作成する際は、網羅性を意識しましょう。

 

ピラーページ内に読者が必要とする情報がなければ、読者は別サイトに移動してしまう可能性があります。     サイトに訪れたユーザーが短時間で別のサイトに移動することは、ユーザー体験の低下を示し、間接的にSEOにマイナスの影響を与える可能性があります。

 

そのため、同トピック内の読者のニーズが高いコンテンツは、優先的に作成することをおすすめします。自社内で読者のニーズを満たせるように、意識しましょう。

 

ピラーページに被リンクを集める

クラスターコンテンツAに、クラスターコンテンツBの内部リンクを貼っても、     AからB     の移動しか起こりません。一方、クラスターコンテンツAにピラーページの内部リンクを貼ることで、     Aからピラーページ、     ピラーページからB、C、D     の移動が期待できます。

 

関連性の高いクラスターコンテンツ同士を直接リンクすることも効果的ですが、ピラーページを中心としたリンク構造を作ることで、サイト全体の構造化とユーザーの回遊性向上に繋がります。

 

ただし、過度にピラーページにのみリンクを集中させるのではなく、コンテンツの関連性に基づいてバランスの取れたリンク構造を作ることが重要です。

 

よくある質問(Q&A)

 

Q:ピラーページ(ピラーコンテンツ)とは?

Answer)ピラーページとは、まとめページとも呼ばれ、複数のWebコンテンツをまとめる柱になるページのことです。

 

Q:ピラーとはどういう意味?

Answer)「Pillar(ピラー)」は英語で「柱」という意味を持ちます。ピラーコンテンツとは、Webサイト内で柱になるようなコンテンツを指します。

 

Q:ピラーページを作るタイミングは?

Answer)Webサイト内のページが増えて、関連する内容をまとめることに十分なメリットがあると考えられるときがベストです。

 

 

まとめ

amano_portraitピラーページを作成することは、ある程度コンテンツを作成したWebサイトでのSEO強化を行う方法のひとつです。トピッククラスターを作成し、自社コンテンツをまとめることで、変化するユーザーニーズに対応したサイトを作れる可能性が高まります。ピラーページを作成する際は、どのようなテーマでトピックを作るのかが成功の鍵です。ピラーページを複数作る場合は、PVが取れている人気トピックから始めることをおすすめします。ピラーページ作成後も定期的にメンテナンスを行い、読者・検索エンジンのために価値があるコンテンツを作成しましょう。

 

 

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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