パーマリンクとは?SEO効果が最大になるURL設定はあるか?
あまり知られていませんがURLにキーワードを含めることでSEOの効果があります。しかし、SEO効果は非常に小さいものですのでキーワードを入れたからといって順位が変わるという類のものではありません。
しかし、SEO効果がなかったとしてもパーマリンクにはキーワードを含めたほうが良いことが多く、意外にこの辺りまで練られているサイトはありません。
パーマリンクとは
パーマリンクとは”permanent link”の略で恒久的なリンクという意味です。つまり、将来にわたって変わることのないURLのことです。このパーマリンクにキーワードを含めることでSEO効果があるとGoogleのジョン・ミューラー氏は認めていますが、効果としては小さいものであって敢えて変えるべきというものでもない旨の発言をしています。
パーマリンクとスラッグの違い
パーマリンクとスラッグの違いを聞かれてもなかなか答えられないものですが、違いはURL全体になるか、URLの一部になるかです。
パーマリンクは特定のページのURLすべてになりますが、スラッグは特定のページに付けるファイル名としての意味合いが強いです。
例:https://www.switchitmaker2.com/wordpress/google200algorithm/domain-algorithm/
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URL構造の考え方
GoogleはURL構造について、1つの答えを出しています。
論理的かつ人間が理解できる方法で(可能な場合は ID ではなく意味のある単語を使用して)URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。
>>シンプルな URL 構造を維持する|Google検索セントラル
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良い例ではSEOカテゴリの中にパーマリンクについての記事があることが明確にわかりますが、良くない例では記事が公開された日付しかわかりません。
良くない例としていますが、大型ニュースサイトなどではよく使われる手法です。サイトの規模によってはこちらの方が管理しやすいこともありますが、原則的には「意味のある単語」を使うように意識してください。
URLのSEO効果
URLにキーワードを含めることでSEO効果があると説明しましたが、効果は非常に小さく、キーワードを含めたとしても順位変動が起こるレベルではありません。
しかし、それでもURLにキーワードを含めるべきなのはSEO効果でもGoogleが推奨するからでもなく、単純な管理のしやすさやわかりやすさのためでもあります。
例えば、アクセス数を一覧で見るときにIDの一覧になっている場合とスラッグに意味があるものが設定されていた場合では見やすさが格段に違います。SNSなどでURLを貼り付ける場合でも、クリック前にどういう内容なのかの推測に役立ちます。
タイトルやコンテンツも重要ですが、あらゆる意味でわかりやすくすることはユーザーの理解を手助けし、結果的にリンクを集めることになったり、アクセスを増やすことにつながります。
パーマリンクの初期設定と変更方法
パーマリンクの初期設定はサイトの構築方法によって大きく異なります。HTMLタグを使って、一から作っている場合にはFTPサーバー上のディレクトリ名やファイル名を変更することで対応できます。
多いのはWordPressですが、上図のように管理画面の「設定」→「パーマリンク設定」から変更可能です。どのような構造でもSEO効果は変わりませんが、カスタム構造で最適な方法を記載することを推奨します。
ブログサービスの場合には変更できる場合、できない場合がありますが、多くは設定画面から確認可能です。
推奨されるパーマリンク設定
繰り返し述べましたがパーマリンクを設定するのはSEO効果を狙うのではなく、ユーザーのためです。そのうえでできるだけわかりやすくするためには以下の点に気を付けてください。
日本語は避ける
日本語ドメインや日本語のスラッグを使うことは推奨されません。わかりやすいという意味では最もよいように思えますが、ブラウザ上では日本語がうまく理解できないため、ピュニコードという特殊な書き方に変換されてしまいます。
https://sample-site.com/検索順位を上げる方法/
例えば、上のようなページはピュニコードに変換すると次のようになります。
https://sample-site.com/xn--18j3fta0921adlbe62ei7e9ri4t3b4g8c/
変換前と変換後は全く同じページに飛びますが、変換後はユーザーの理解がしづらいURLですのでおすすめしません。
長すぎない
URLが長すぎるのは問題です。ブラウザのURLの最大文字数は2,000文字程度ありますので多少長くても動作に支障はありません。しかし、視認性が著しく悪くなることは容易に想像がつくはずです。
スラッグの中には英単語(またはローマ字)を2~4語程度で構成することを推奨します。
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ハイフンを使う
複数の単語を使う場合にはハイフンを使って読みやすくしてください。ハイフンを使うことによるSEO効果はありませんが、Googleも推奨している方法です。
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大文字は使わない
基本的にURLに使うのは英単語・数字・記号だけですが、英単語の大文字を使うことは推奨されません。
特にWordPressのスラッグ設定は自動的に小文字にするようになっていますので、特別な変更を加えない限り大文字にはできませんし、そこまでして大文字にするメリットもありません。
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その他
- SSL化
- 正規化
- キーワードを含める
URLに気を付ける点としては上記3点も重要な要素です。SSL化をしているということは非SSL化のサイトよりも相対的に有利ですし、正規化することで評価分散を防げるからです。
また、キーワードをドメインやスラッグに効果的に使うことで僅かながらもSEO効果が期待できます。
公開後にパーマリンクを変更するリスクと対策
パーマリンク設定はサイト構築時に施し、ページを新規追加した後は基本的に変更しないことをお勧めします。
理由はさまざまですが被リンク・SNSシェア数・ページ評価の3つがリセットされてしまうからです。
パーマリンクの意味は恒久的なリンクと冒頭で説明した通り、変わらないことが前提です。URLを変えるということはそれだけ大きな意味を持ちます。
しかし、どうしてもURLを変更する場合はあるにはあります。特にサイトリニューアルの際にはURL変更が起きることは普通です。このような時には301リダイレクトをすることで被リンク、ページ評価を引き継ぐことが可能です。
ただし、301リダイレクトをすることで100%の評価引継ぎはできないものと考えた方がよく、リダイレクトせずに解消できるのであればそれが一番です。
パーマリンク・URLについてのよくある質問
パーマリンクやURLについてのよくある質問をまとめました。
Q.設定のメリットは何ですか?
A.ユーザーにわかりやすく伝えることができます。
Q.重複するとどうなりますか?
A.通常、重複はあり得ません。
Q.大文字や記号は使えますか?
A.使えますが大文字は避けるべきです。
Q.日付は使うべきですか?
A.メリットがあれば使うべきです。