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パラサイトSEOとは?実施手順やメリット、リスクなど詳しく解説

パラサイトSEOとは?実施手順やメリット、リスクなど詳しく解説
パラサイトSEOは、権威ある外部サイトの信頼性を活用して、短期間で効果をえられるSEO手法として注目されています。しかし、その効果を最大化しつつリスクを避けるためには、正しい手順とホワイトハットなアプローチが欠かせません。

 

事実、インドのあるメディア企業は、2023年にブラックハットなパラサイトSEO手法を使い、Googleからペナルティを受け、トラフィックを大幅に減らす結果となりました。

 

amano_portraitそこで、パラサイトSEOの基本から、実践法、メリット、リスクまで詳しく解説します。適切な方法でSEO戦略を検討するために、早速お読みください。

 

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パラサイトSEOについて

パラサイトSEOとは、他人が運営しているWEBサイトやサービス(ブログ、SNS、Q&Aサイトなど)を使って、自社のWEBサイトに対してSEO対策をおこなう方法です。権威あるWEBサイトにコンテンツを掲載することで、自社WEBサイトへのトラフィックを増やしたり、信頼を獲得します。他のWEBサイトの資産(トラフィックや権威など)を享受する点から「パラサイト(寄生虫 / 一方的に依存)」と呼ばれています。

 

参考ページ:Parasite SEO Explained (It’s Not Always Evil!) – ahrefs

 

パラサイトSEOの正しいアプローチは?

パラサイトSEOには安全で効果的なホワイトハット手法と、リスクのあるブラックハット手法があります。実践する際には、常にホワイトハットSEOの精神を忘れないことが肝心です。そこで、それぞれを比較して、違いについて確認してください。

 

  ホワイトハット ブラックハット
ユーザーへの価値提供 ユーザーの検索意図を満たす、有益な情報を提供することが目的 検索エンジンのランキング操作を目的とし、価値の低いコンテンツを量産
ガイドラインの遵守 ウェブマスターガイドラインなどを遵守し、自然なリンクを張る アルゴリズムの隙を突き、ランキングを不正操作
倫理的な取り組み ホストサイトのガイドラインを遵守し、他のユーザーにも迷惑をかけないよう配慮 ホストサイトの評判やユーザーの信頼を損なう行為

 

ただし、ブラックハットとホワイトハットの境界線は流動的です。そのため、Google及び、ホストサイトの最新情報に注意を払うようにしてください。

 

ホワイトハットの例

ホワイトハットなパラサイトSEOについて、更にイメージを深めてもらうために、実践例を紹介します。

 

  • 質の高い記事をゲスト投稿・・・自社の扱うテーマと関連性の高い権威あるWEBサイトに、良質な記事を投稿させてもらう。エンドユーザーに価値ある情報を提供。自社サイトへの自然なリンクを含める
  • 有名なQ&Aサイトで回答を提供・・・主にQ&Aの情報を提供するWEBサイトで、専門知識に基づいた詳細な回答を提供。参考資料として自社サイトへの自然なリンクを含める

 

参考ページ:ホワイトハットSEOとは?基本概念や具体的SEO施策、注意点について解説!

 

ブラックハットの例

パラサイトSEOの間違ったやり方を紹介します。次のような手法はおこなわないようにしてください。

 

  • 報酬を支払い質の低いコンテンツを投稿・・・地方新聞社などニュース系WEBサイトで、金銭と引き換えに質の低いコンテンツを大量に掲載する。ホストサイトも広告収入のために、このような提案を受け入れる
  • スパム行為・・・権威性の高いWEBサイトに、無関係なコメントやリンクを大量に投稿。ユーザーにとって一切メリットがなく、検索エンジンのペナルティ対象となる
  • 不正リンク・・・過剰なあおりやリンク先とまったく関係ないテキストを使い、ユーザーを欺いて自社サイトに誘導する行為。結果としてユーザーからの信頼を失う

 

参考ページ:ブラックハットSEOとは?ホワイトハットSEOとの違いも交えて解説

 

パラサイトSEOのメリット

ここでは、パラサイトSEOのメリットについて解説します。パラサイトSEOは、正しくおこなえば、自社だけでは上位表示が難しいキーワードでも、短期間でそれを実現することが可能です。具体的なメリットは次のとおりです。

 

短期間で効果がある

権威性のあるWEBサイトのドメインパワーを借りることで、自社のコンテンツを短期間で検索結果の上位に表示させることが可能です。通常、自社の信頼性や権威性を獲得するには、長い期間がかかります。しかし、パラサイトSEOを実践すれば、すでに権威性や信頼性があるWEBサイトの影響力を借りることができます。

 

費用対効果が高い

通常のSEO対策では、コンテンツ制作や被リンク獲得、WEBサイトの最適化などの業務に多大な費用がかかります。 しかし、パラサイトSEOでは、既存のプラットフォームを利用するため、これらのコストを大幅に削減できます。

 

認知度向上

権威あるWEBサイトに自社WEBサイトへのリンクが掲載されることで、ユーザーからの認知度を向上させることができます。特に、予算が限られている企業の場合、この手法は魅力的な選択肢といえます。

 

パラサイトSEOを検討すべき企業

リスクを伴う手法なので、どの企業でもパラサイトSEOを導入すべきとはいえません。しかし、次のような企業にとっては1つの選択肢として検討してください。

 

SEOコンサルティングを受けている企業

SEOに関する深い知識を持っているコンサルタントがついている場合、パラサイトSEOの導入を検討してもかまいません。パラサイトSEOは、慎重におこなうべき施策のため、SEOに関する知識が欠かせません。闇雲に進めても、Googleからペナルティをつけられるリスクが高まるだけなので注意してください。

 

参考ページ:SEOコンサルティングとは?内容と費用、選び方を解説[2024年版完全ガイド]

 

スタートアップ企業

通常、WEBサイトが信頼性を獲得できるまで、多くの時間が必要です。そのため、予算が限られていて、早く結果を出すことを迫られているスタートアップ企業は、パラサイトSEOを使うことを検討してください。パラサイトSEOは、短期間で認知度向上やトラフィックの増加を期待できる手法です。

 

アフィリエイター

アフィリエイトサイトを運営している場合、信頼性や権威性を獲得するには、通常より多くの時間がかかりがちです。そのため、既に権威性を獲得しているWEBサイトから、それを借りてきて自社のトラフィック増加や信頼性獲得につなげることは有効な手段の1つといえます。

 

パラサイトSEOの実践手順

パラサイトSEOを効果的かつ安全におこなうには、適切な方法で進めることが大切です。そこで、ペナルティを避け、効果を最大化する具体的な手順をお伝えします。

 

Step1.WEBサイトを探す

自社の扱うテーマと関連しており、権威性があるWEBサイトをリサーチします。この両方を満たしていなければ、パラサイトSEOをおこなう効果が低くなるので注意してください。

 

また、自社のユーザーに直接、どのようなWEBサイトを閲覧することが多いのかを尋ねてもかまいません。これは、適切なWEBサイトを探すために有効な手段の1つです。

 

Step2.ガイドラインを確認

ホストサイトには、多くの場合ガイドラインが存在します。そのガイドラインを確認し、遵守することが大切です。ガイドラインが遵守できているか判断がつかない場合は、事前に担当者と連絡をとり確認するようにしてください。

 

また、ホストサイトを欺くような行為は信頼を損なうため避けてください。ユーザーからすれば、そういった行為はホストサイトの評判を下げることにつながり、中長期的に見て自社の損失にもつながります。

 

Step3.質の高いコンテンツを作成

エンドユーザー(ここでは、ホストサイトの読者の意味)のために最大限、価値を提供できるようコンテンツを作成してください。検索エンジンのランキング向上だけを考えるのではなく、ユーザーに有益な情報を提供することを優先します。

 

具体的には、ユーザーの検索意図を満たし、独自性が高く、専門家ならではの視点でコンテンツを作成することがポイントです。

 

Step4.自然なリンクを設定

パラサイトSEOでは、自社WEBサイトへのリンクをコンテンツに含めることが一般的です。しかし、SEOを追求するあまり、不自然なリンク設定になれば、検索エンジンからペナルティを受ける可能性が高いだけでなく、ユーザーからの信頼を失うことにつながります。

 

文脈に沿って自然な形で挿入してください。リンクはコンテンツと同じく、ユーザーに有益でなければいけません。

 

Step5.継続的に取り組む

パラサイトSEOは、短期間にSEO効果をえる手法です。しかし、提供したコンテンツは、ホストサイトの権限で削除されたり、効果がなくなったりします。そのため、パラサイトSEOは一度だけ実践し完了するものではなく、継続的に取り組む必要があります。

 

パラサイトSEOのリスク

パラサイトSEOにはいくつか注意点があります。そこで、ここではパラサイトSEOを進める際に気をつけておくべきことを解説します。下記のリスクを踏まえ、実践に移してください。

 

コンテンツの削除

自社でコンテンツを作成したとしても、そのコンテンツが掲載され続けるかどうかは外部のプラットフォームに依存しています。そのため、プラットフォームのポリシー変更などによって、突然、削除されることもあります。

 

ホストサイトのペナルティ

自社が倫理的にコンテンツを提供していても、ホストサイトがGoogleのガイドラインに違反した場合、ホストサイトがペナルティを受け、自社サイトにも悪影響が及ぶ可能性があります。こういったことは直接コントロールできないことですが、ホストサイトを選定する際に、十分注意を払ってください。

 

よくある質問(Q&A)

ここでは、パラサイトSEOについてよくある質問をとりあげ、解説します。本文では取りあげられなかった詳細事項もお伝えしますので、早速ご確認ください。
 

Q:ホストサイトの選定ポイントは?

Answer)ドメインパワーが高く、自社と関連性の高いWEBサイトを選定することが基本です。また、多少ドメインパワーが低くても、見込み客がよく利用するWEBサイトでもかまいません。その他、トラフィックが多い、投稿数が多いなども選定する際の基準になります。どういったWEBサイトを選定するとしても、自社の発信するコンテンツがエンドユーザーに役立つかどうかをよく検討してください。

 

参考ページ:ドメインパワーとは?強化するための方法を解説

 

Q:パラサイトSEOは将来も有効ですか?

Answer)Googleアルゴリズムの変更により、有効でなくなる可能性もあります。しかし、ユーザーに役立つコンテンツ提供を心がけていれば、間接的にプラスの影響はあると考えています。

 

Q:リンクはどのように張れば良いですか?

Answer)ユーザーにとって有益なリンクである必要があります。唐突に販売ページへのリンクをつけたり、しつこく何度も同じURLでリンクをつけるなどのことは避けてください。また、テキストリンクは、リンク先のページ内容が分かるように表示しなければいけません。例えばタオルの販売サイトにリンクをつける場合、「おすすめのタオルはこちら」などが適切です。

 

参考ページ:リンクの効果的な設置方法【Google検索セントラルの解説】

 

Q:質の高いコンテンツとはどのようなものですか?

Answer)ユーザーにとって有益で、独自性が高く、専門家ならではの視点が含まれるコンテンツです。また、ホストサイトのテイストに合わせることも肝心です。事前にホストサイトのWEBページを確認し、どのようなコンテンツが好まれるかをリサーチし、それに合わせた投稿をおこなってください。

 

参考ページ:オリジナルコンテンツとは?独自性のある記事の作り方や注意点など解説

 

Q:ドメインパワーを調べるのに役立つツールは?

Answer)有名なツールとしては「Ahrefs」や「SEMrush」「Moz」などがあります。これらのツールを活用すれば、ホストサイトのドメインパワーをある程度、計測することが可能です。ただし、どのツールで調査したとしても、それはそのツールが独自に判断しているものであって、Googleの評価とは多少異なる可能性があります。

 

参考ページ:MozのSEOツールとは?Mozで効果的なSEO対策をする方法を解説

 

 

まとめ

amano_portraitパラサイトSEOは、外部サイトの力を借りてSEO効果を高めるための強力な手法ですが、正しく実践することが重要です。ホワイトハットな方法で価値あるコンテンツを提供すれば、自社サイトの認知度向上に大きく貢献します。一方、ブラックハットな手法やホストサイトの選定ミスにはリスクが伴います。SEO成功のために、常に適切な手法を意識し、長期的な視点で活用してください。

 

 

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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