オウンドメディアのWordPressテーマを選ぶポイント!注意点やおすすめテーマも
WordPressでオウンドメディアを構築するにあたって悩むのが「テーマ」です。数あるテーマから、オウンドメディアに合ったデザインを選ぶのは、意外に難しいのです。
そこでこの記事では、WordPressのテーマを決める際のポイントや注意点、無料・有料別のおすすめを紹介します。これからオウンドメディアのWordPressテーマを決めようと考えている企業は、ぜひ参考にしてください。
オウンドメディアのWordPressテーマを決める際の6つのポイント
WordPressでオウンドメディアのテーマを決めるときに、特に注目しておきたいポイントを6つ紹介します。
- 利用目的に合ったテーマを選ぶ
- ペルソナが好むテーマを入れる
- 価格帯に応じたカラーを選ぶ
- スマホ対応のテーマを選ぶ
- 導入実績が多い
- サポート体制がしっかりしている
利用目的に合ったテーマを選ぶ
WordPressのテーマは、オウンドメディアの利用目的に合ったものを選びましょう。利用目的と合ったテーマを選ぶことで、CVへ誘導しやすくなります。
たとえば、アフィリエイト収益を目的とするオウンドメディアをつくる場合「記事の読みやすさ」と「広告の配置」が最適なテーマを選ぶのがポイントです。CVがアフィリエイト広告のため、記事の内容から商品・サービスを購入してもらい、自然な形で広告を表示できるテーマが最適です。
一方で医療系のオウンドメディアの場合、患者の大切な身体を預かるため、清潔感のあるテーマが求められます。医療系オウンドメディアに派手なデザインは不要なので、落ち着いたカラーで統一する方法が最適でしょう。
このように、オウンドメディアの利用目的によって選ぶべきテーマは異なります。そのため「なんのために運用するのか?」を明確にするのは重要です。
ペルソナが好むテーマを入れる
利用目的のほかに、ペルソナが好むデザインのテーマを選ぶのも重要です。
ペルソナとは、商品・サービスを利用する顧客の具体的な人物像です。たとえば、雑貨販売を目的とするオウンドメディアを運用する場合、おおむね20〜40代の女性がペルソナになると推測できます。
そのためオウンドメディアのテーマも、女性向けのデザインにするのが最適です。自社のイメージから逸れない範囲で、可愛いカラーや文字フォントなどを選ぶとよいでしょう。
このように自社目線だけでなく「ペルソナがどのようなデザインを好むのか」という相手の視線に立って、テーマを決めるのも大切です。
価格帯に応じたカラーを選ぶ
自社商品やアフィリエイト広告などの価格帯に応じて、テーマのカラーを選びましょう。というのも、価格帯ごとに最適なカラーが存在するからです。
たとえば、安い価格を売りとした商品を訴求したい場合、目立ちやすい「赤色」を使うと効果的です。赤には視覚誘導の効果があり、購買意欲を高めることから、薄利多売な商売に向いています。
一方で、単価の高い商品を訴求したい場合、落ち着きのあるカラーが求められます。黒色や白色、青色などの「冷静さ」をイメージさせる色が、高級志向の商品を取り扱うオウンドメディアには最適です。
このように価格帯の観点からも、オウンドメディアのテーマにはそれぞれの特性を活かしたカラーを選びましょう。
スマホ対応のテーマを選ぶ
オウンドメディアのテーマは、スマホ対応のものを選ぶようにしましょう。なぜなら、オウンドメディアの検索順位を決めているGoogleが、モバイル対応を重視しているからです。
実際にGoogle検索セントラルでも、モバイル対応について次のように明記しています。
モバイルによって世界は変わりつつあります。今日では、誰もがスマートフォンを持ち歩き、常にコミュニケーションをとったり情報を探したりしています。多くの国で、スマートフォンの数がパソコンの数を上回っており、モバイル フレンドリーなウェブサイトは、オンラインでの存在感を高めるうえで欠かせないものとなってきました。 |
使用する端末ごとにデザインが最適化されるテーマを「レスポンシブデザイン」と呼びます。WordPressのテーマを選ぶときは、必ずこのレスポンシブデザインに対応しているかどうか、詳細ページから確認しましょう。
導入実績が多い
導入実績の多いテーマを選ぶことも重要です。なぜなら、操作の仕方がわからなくなったとき、導入実績の多いテーマだとインターネットで解決方法を見つけやすいからです。
たとえば、のちほど紹介する人気の無料テーマ「Cocoon」は、カスタマイズやトラブルの解決方法などがインターネット上で多く掲載されています。そのため操作方法でつまずいても、インターネットを調べれば解決できる可能性が高いのです。
特に、オウンドメディア運用に慣れていない企業の場合、なるべく導入実績の多いテーマを選びたいところです。導入元のサポートがしっかりしていない場合、余計な時間をかけてしまう可能性が高くなります。
サポート体制がしっかりしている
オウンドメディアは意外にも操作が難しく、途中でつまずくことも多々あります。そのようなとき、わからないことやトラブルなどを相談できるサポート体制の整ったテーマを選ぶことも大切です。
たとえば、テーマの操作方法が網羅的にまとめられたマニュアルがある場合、なにかつまずいてもすぐに解決できる可能性が高くなります。また、マニュアルを見てもわからないときに備え、有人で対応してくれるかどうかを確認するのも大切です。
特に有料のテーマには、サポート体制の整っている運営元が多くあります。オウンドメディア運用に慣れていない企業の場合、多少コストはかかっても、サポート体制の整っているテーマをおすすめします。
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オウンドメディアのWordPressテーマを選ぶ際の3つの注意点
続いて、WordPressテーマを選ぶ際の注意点も3つ紹介します。
- 海外製のテーマは避ける
- 子テーマがあるものを選ぶ
- 結局はコンテンツが重要
海外製のテーマは避ける
WordPress内で手に入れられる無料テーマには、海外製のものがたくさんあります。しかし、海外製のテーマは英語での運用を想定しており、行間や操作などで日本語のオウンドメディアに合わない可能性があるので注意しましょう。
たとえば英語では見やすいフォントも、日本語だと見にくいこともあります。また海外ならではのデザインが、日本のコンテンツマーケティングにそぐわないケースもあるのです。
さらに海外製のテーマの場合、操作方法がわからなくても英語で調べなければいけません。このような理由から、海外製のテーマを避けるのが賢明です。
子テーマがあるものを選ぶ
テーマは「子テーマ」があるものを選びましょう。親テーマのみのテーマで運用したとき、アップデートされると、変更した内容が失われる可能性もあるからです。
テーマには「親テーマ」と「子テーマ」の2つがあります。親テーマも子テーマも、デザインは同じで、子テーマはいわば「バックアップ用のテーマ」です。WordPressでは、この子テーマをデザインとして設定できます。
子テーマで設定しておくと、親テーマがアップデートしても、変更内容が失われることはありません。リスク管理の観点から、子テーマのあるテーマを選ぶようにしましょう。
ちなみに、子テーマは自分でつくることも可能です。WordPressの公式オンラインマニュアル「WordPress Codex」に子テーマの作り方が掲載されているので、子テーマのないテーマを選ぶ方はこちらも参考にしてみてください。
ただし、子テーマをつくるにはコードの知識が少し必要になります。そのためオウンドメディア運用の知見がない方は、あらかじめ子テーマのあるテーマを選ぶのが無難です。
結局はコンテンツが重要
WordPressのテーマ選びに夢中になりすぎて、時間をかけてはいけません。もちろんテーマにこだわるのも重要ですが、オウンドメディア運用ではコンテンツがかなり重要になります。そのため、テーマ選びに時間を割くのではなく、コンテンツ戦略に力を入れるほうが効果的です。
なにより、テーマはあとから変更できます。オウンドメディアを運用するなかで自社にそぐわないテーマだと感じたときは、あとから変更すればいい話です。それよりも、検索ユーザーの役に立つコンテンツに注力するほうが、長期的にプラスになるのは明らかです。
WordPressのおすすめ無料テーマ3選
WordPressのテーマには、無料で利用できるものもあります。ただし、企業が本格的にオウンドメディア運用したい場合は、無料テーマは向いていません。一方で「手始めにオウンドメディアを運用してどのようなものか確かめたい」という企業には、コストをかけずに済む無料テーマを選ぶのもおすすめです。
そこで、WordPressのおすすめ無料テーマを3つ紹介します。
- Cocoon
- Xeory
- LION BLOG &MEDIA
Cocoon
無料のWordPressテーマとして人気の高いのが「Cocoon(コクーン)」です。「わいひら」さんという個人の方が作成された無料テーマです。シンプルな機能に加えて多種多様な機能が備わっており、数多くのブロガーやアフィリエイターに好まれています。
CocoonはSEOにも強く「レスポンシブデザイン」や「サイト高速化」など、オウンドメディア運用に必要な機能が備わっています。カスタマイズ性も高いので、まずはオウンドメディア運用がどのようなものか体験してみたい企業は、Cocoonを使うのもおすすめです。
Xeory
コンテンツマーケティングに長けたバズ部の提供する無料テーマが「Xeory(セオリー)」です。Xeoryで着目したいのは、企業のコンテンツマーケティングに向いている点です。
Xeoryにはブログ型の「Xeory Base」と、企業サイト型の「Xeory Extension」の2つがあります。特に後者のXeory Extensionは、企業がコンテンツマーケティングをするのに向いており、LP(ランディングページ)やお問い合わせ設定などを簡単に設定できます。
このように、企業のオウンドメディア運用に向いているテーマなので、自社商品を販売するためのコンテンツマーケティングを実施したい企業におすすめです。
LION BLOG &MEDIA
出典:AMP対応・SEO最適化・レスポンシブ・高機能の無料WordPressテーマ│LION MEDIA
洗練されたデザインが特徴の無料テーマが「LION BLOG &MEDIA」です。AMPやレスポンシブデザインにも対応しており、オウンドメディアでSEO対策したい企業におすすめのテーマです。
LION BLOG &MEDIAには、ブログ型の「LION BLOG」と、メディアサイト向けの「LION MEDIA」の2つがあります。このうち「LION MEDIA」は企業のメディアサイト向けにつくられており、コンテンツからアフィリエイト広告へと誘導し、収益を得るオウンドメディアに適したテーマです。
そのため、アフィリエイト収益を目的としたオウンドメディアを運用したい場合、LION THEMEを検討するのもおすすめです。
WordPressのおすすめ有料テーマ3選
企業がオウンドメディアを運用する場合は、基本、機能やサポート体制の整った有料テーマを使うのがおすすめです。そこで、おすすめの有料テーマを3つ紹介します。
- AFFINGER
- 賢威
- JIN
AFFINGER
出典:【公式】WordPressテーマAFFINGER(アフィンガー)
SEOに強いテーマとして人気の高い有料テーマが「AFFINGER(アフィンガー)」です。収益化に力を入れているのが特徴で、コンテンツマーケティングを実施したい企業こそ導入すべきテーマです。
AFFINGERの特徴は、カスタマイズ性の高さにあります。「ビジネスサイト」「アフィリエイト」「ブログ」など、利用用途に応じて自由にデザインをカスタマイズできます。さらに合計60種類のデザインにカスタマイズでき、また直感的な操作で変更可能です。
導入後にデザインを変更したくなるのはよくあることです。その点、カスタマイズ性の高いAFFINGERは使いやすいテーマといえます。
賢威
出典:【公式】賢威8&7.1 – 信頼と実績のSEOテンプレート
Webマーケティングで有名な 株式会社ウェブライダーの開発した有料テーマが「賢威」です。賢威の特徴は、SEOに強いテーマにこだわっている点です。
賢威には、PCやスマホなど利用端末に応じてデザインが最適化される「レスポンシブデザイン」が導入されています。そのため、スマホから閲覧するユーザーにも快適に見てもらえるオウンドメディアが構築可能です。
また「PVランキング順にコンテンツを表示する機能」や「内部リンク用のリンクカード機能」など、SEOにうれしい機能が多数用意されています。
このようにSEOに強いテーマなので、検索結果から流入を獲得して成約までつなげたいと考える企業は、ぜひ導入したいテーマです。
JIN
出典:JIN(ジン)|真の使いやすさを追求したWordPressテーマ
コンテンツ操作のカスタマイズ性の豊富さで定評のある有料テーマが「JIN(ジン)」です。アフィリエイト広告の収益を目的とするオウンドメディアを構築したい企業に、おすすめのテーマです。
囲いボックスやマーカーなど、記事の装飾に必要な機能が揃った「エディター」が搭載されています。コンテンツで訴求したいポイントを囲いボックスやマーカーなどで目立たせることで、CVへ効果的に誘導できるのです。
また、アフィリエイトサイトに不可欠な「収益化ボタン」も、すでに搭載されています。「商品はこちら」のようなボタンを効果的に設置すれば、効果的に成約率を高められます。
このようにコンテンツ制作にうれしい機能が揃っているので、アフィリエイト収益目的のオウンドメディアを構築したい企業におすすめのテーマです。