オウンドメディアのコンサル会社の業務範囲は?会社の選び方・メリット・デメリットも解説
ユーザーが自分から能動的に情報を取りに行く現代において、オウンドメディア運用は重要なマーケティング施策の1つです。しかし、自社や自社製品・サービスに関して、伝えたい内容だけを発信していては、オウンドメディアの成果を得るのは難しいでしょう。
オウンドメディアで成果を出すためには、ユーザー目線で書かれた良質なコンテンツ、戦略の策定やSEO施策などが必要です。社内に人材がいない場合、オウンドメディアの運用の業務をコンサルティング会社に依頼するのもおすすめです。
オウンドメディア運用を依頼できるコンサルの業務範囲
まず、オウンドメディアの運用を依頼できるコンサルティング会社の業務内容を説明します。
オウンドメディア運用の戦略設計
まず、コンサルティング会社が行う業務は、オウンドメディア運用の戦略設計です。オウンドメディアによって目的が異なるため、運用の戦略もさまざまです。
例えば、オウンドメディアの目的が「採用」だった場合、「どのように採用したい人物像求職者の問い合わせを増やすのか」「どのように採用のミスマッチを減らすのか」等の戦略を設計してくれます。オウンドメディア運用のノウハウのあるコンサルティング会社からの視点は、成果を得るために重要なものとなるでしょう。
分析と課題や問題の報告
コンサルティング会社は、オウンドメディアを分析しレポートにまとめ、問題や課題を報告してくれます。目標を達成するため、分析結果に応じて、コンサルティング会社が施策を実施してくれるのが一般的です。
SEO施策の実施
SEO施策を実施することも、コンサルティング会社の業務範囲です。SEOとは、Search Engine Optimizationのイニシャルをとった言葉で、Googleなどで、Webサイトが上位に表示されやすいように対策することを、SEO施策といいます。
しかし、Googleのアルゴリズムは200以上とも言われ、明確に開示していません。そのため、上位表示されるには、コンテンツの最適化と見直しが必要です。
コンサルティングには、検索上位になるようなサイト設計、コンテンツ制作の知見と経験があります。オウンドメディア運用経験のない会社は、コンサルティング会社にSEO施策を実施してもらうことをおすすめします。
コンテンツ制作
前述しましたとおり、コンテンツ制作はコンサルティング会社の業務範囲です。オウンドメディア運用の肝ともいえる、コンテンツ制作は大変な労力がかかります。
ユーザー目線の質の高いコンテンツを制作するには、ライター、ディレクター、校正者などの人材が必要です。しかし、オウンドメディアを立ち上げたばかりの会社にこのような人材が揃っているということはあまりないのではないでしょうか。
コンサルティング会社にコンテンツ制作を依頼すれば、オウンドメディア運用の他業務に人的リソースを割け、効率的に運用を行っていけるでしょう。
サイトの構築
オウンドメディアを立ち上げるときは、コンテンツを発信するWebサイトが必要です。コンサルティング会社はWebサイトの構築も行ってくれます。
オウンドメディアサイトは、ユーザーが見やすいサイトや、SEOに適した設計などが必須です。コンサルティング会社は、今まで培った経験と知見で、オウンドメディアのWebサイトを構築してくれます。
オウンドメディアの運用代行
今まで紹介した全ての業務を引き受け、オウンドメディア運用代行を行ってくれるコンサルティング会社もあります。
オウンドメディアを立ち上げようとしている会社には、最初は運用に人的ソースを割けないということもあります。しかし、そのような場合にオウンドメディア運用代行を、コンサルティング会社に依頼すれば、全ての業務を引き受けてくれます。
人的リソースや、オウンドメディアに適した人材がいない場合は、オウンドメディアを運用に関連する全ての業務を引き受けてくれる会社への依頼をおすすめします。
オウンドメディア運用のインハウス化
コンサルティング会社はオウンドメディア運用のインハウス化の支援も実施しています。インハウス化とは、オウンドメディアの運用を外注でなく、コンテンツ制作から、分析、サイトの構築まで自社で行うことです。
オウンドメディア運用のインハウス化には、コンテンツの公開や修正のスピードアップ、コンテンツ内容に、より自社の意向を多く取り入れられるなど、沢山のメリットがあります。
インハウス化に必要なことは、オウンドメディア運用を行う人材の育成です。コンサルティング会社は、インハウス化の支援を実施しています。
オウンドメディア運用のコンサルティング会社を選ぶポイント
オウンドメディア運用のコンサルティング会社が沢山あります。ここではどのようにコンサルティング会社を選べばいいかを説明します。
予算と費用が合っているか
当然ですが、オウンドメディア運用のコンサルタントには費用が発生します。
どの業務を依頼するか決まったら、複数のコンサルティング会社に見積もりをとりましょう。複数社に見積もりを出す理由は、初めての依頼だと、相場が分からないからです。1社だけに見積もりを出して、コンサルティング会社を決めてしまうと、割高な金額で契約しかねません。
また、見積もりを依頼する時は、オウンドメディア運用の結果をシミュレーションしてもらい、費用に対して効果が釣り合っているか確認しましょう。
得意とする分野・領域
コンサルティング会社によって、得意とする分野・領域は違います。詳しい分野もあれば、そうでないものもあります。
オウンドメディアを見積もりする際に、自社が所属する業界、依頼したい業務内容に知見があるかどうか、確認しましょう。コンテンツ制作を依頼する場合は、その業界の記事の執筆経験のあるライターや、編集経験のあるディレクターがいるかも確認しましょう。
スムーズにコミュニケーションが行える
オウンドメディア運用のコンサルティング会社に限った話ではありませんが、スムーズにコミュニケーションが取れるというのも、押さえておきたいポイントです。
最新のSEO事情を伝えてくれたり、自社のオウンドメディアの状況を適宜教えてくれたりするコンサルティング会社には、安心して運用を任せられます。
見積もりのやり取りなどで、コミュニケーションが取りやすいかどうかは判断できるでしょう。
実績のあるコンサルティング会社か
コンサル会社によって、実績もさまざまです。オウンドメディアの運用業務を依頼しても成果が出なければ意味がありません。コンサルティング会社のこれまでの実績や成果など必ず確認しましょう。
また、コンサルティング会社のオウンドメディアを確認すると、その会社がどのような運用をするのかイメージできるので、おすすめです。
コンサルティング会社にオウンドメディア運用を依頼するメリット
ここでは、コンサルティング会社にオウンドメディア運用を依頼するメリットをお伝えします。
運用にかかる手間軽減でき人的リソースに余裕が生まれる
前述のとおり、オウンドメディア運用には、コンテンツの制作、Webサイトの構築、結果の分析など多くの工程があります。
コンサルティング会社に、オウンドメディアの運用を依頼すれば、全て外注でき、運用にかかる手間・軽減でき、人的リソースに余裕が生まれます。
このように、運用にかかる手間・人的リソースを軽減できるのもオウンドメディア会社に依頼するメリットです。
最新のSEOに対応可能
オウンドメディアを上位表示するためにはGoogleのアルゴリズムのアップデートに合わせて、記事を修正し最適化する必要があります
しかし、アルゴリズムのアップデートは不定期で、Googleの発表を見ただけではどう変わったのか理解できないことも多いのも実情です。その点、コンサルティング会社に依頼していれば、Googleのアルゴリズムのアップデートがある度に説明して、最新のSEOに対応した施策を実施してくれます。
このように、最新のSEOに対応可能なのも、コンサルティング会社に依頼するメリットです。
良質なコンテンツを制作できる
オウンドメディアで成果を上げるには、良質なコンテンツが定期的に掲載できるかによります。
良質なコンテンツを制作し、オウンドメディアに掲載することで、SNSで拡散されたり、キーワードで上位表示されたりする可能性もあります。
ただ、良質なコンテンツを継続してオウンドメディアに掲載するには社内のリソースだけでは限界があります。コンサルティング会社に、コンテンツ制作を依頼すれば、無理なく定期的に良質なコンテンツを制作できるでしょう。
現状の課題と改善点を発見できる
現状の課題や改善点を発見できるのもオウンドメディア運用をコンサルティング会社に依頼するメリットです。
オウンドメディアの成果は出にくいものです。ユーザー目線の有益なコンテンツを継続して掲載して、初めて成果が得られます。また、何度もお伝えしているとおり、オウンドメディアは工数の多い、手間のかかる業務です。社内のリソースで全ての業務を行っていると、運用するだけで手一杯になってしまうケースも少なくありません。ただやみくもに、コンテンツを投稿するだけのオウンドメディアの運用だけでは、目標を達成するのは難しいでしょう。
コンサルティング会社に、オウンドメディア運用を依頼すれば、現状の課題と改善点を発見でき、状況に応じた施策を実施してくれます。
コンサルティング会社にオウンドメディア運用を依頼するデメリット
ここまでは、オウンドメディア運用をコンサルティング会社に依頼するデメリットを説明しましたが、ここからはデメリットについて説明します。
費用が必要
コンサルティング会社にオウンドメディア運用を依頼すると、当然ですが、費用が発生します。
費用に関しては、依頼する業務内容とコンサル会社によって異なります。見積もりをしっかり取って費用を確認しましょう。
社内にオウンドメディア運用のノウハウが蓄積できない
依頼する業務範囲にもよりますが、コンサルティング会社に依頼するとオウンドメディア運用に関するノウハウを社内に蓄積するのは難しいでしょう。
重要なことは、コンサルティング会社に全ての業務を丸投げせず、自社でもオウンドメディア運用の戦略設計やコンテンツの確認などを実施することです。疑問や知りたい点をコンサルティング会社に教えてもらうのも、おすすめです。
オウンドメディア運用のコンサルでよくある質問は?
Q:オウンドメディア運用で成果の出るタイミングは?
Answer)オウンドメディア運用を立ち上げてから、成果が出るまでの期間は、最低でも半年から1年ほどかかります。
ただ、このタイミングは顧客の事業局面や目標によって大きく変わってきます。大事なことは、短期間では成果が出にくいことを認識して、長期でオウンドメディアを更新・改善していくことです。
Q:オウンドメディア運用をコンサルティング会社に依頼すべき状況は?
Answer)自社にオウンドメディア運用のノウハウを持った人材がいない場合です。オウンドメディアを運用し、結果を出すためには、SEOやコンテンツ制作の経験、知識がある人材が必要です。
しかし、オウンドメディアを立ち上げたばかりの頃は、運用に適切な人材がいないことが多いのが実情です。自社に適切な人材がいない場合は、コンサルティング会社への依頼がおすすめです。
Q:オウンドメディア運用のコンサルタントに必要な費用は?
Answer)依頼する業務内容によって、コンサルタント費用が異なるので、一概には言えませんが、大事なことは、相場から離れた高値でコンサルタント費用を依頼しないことです。
依頼する業務範囲が決まったら、1社ではなく複数のコンサルティング会社に依頼しましょう。複数社に依頼すれば大体の値段が分かるので、相場から離れた高い費用で依頼することはないでしょう。
まとめ