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耳鼻科のSEO対策とは?効果的なWEB集客の手法を解説

耳鼻科のSEO対策とは?効果的なWEB集客の手法を解説

近年では、耳鼻科の総施設数の微減が続いています。この背景としては、耳鼻科は診療科目のなかでもコロナ禍で受けた影響が大きかったことが挙げられます。とくに、2020年度には、コロナ発生前の2019年度比で、耳鼻科の収益が88%も減収したという調査結果があります。

 

こうした厳しい環境下では、効率的に集患(集客)する施策が求められてきます。とりわけ、費用対効果が高いといわれるSEO対策、SNS運用などのWEB施策が重要になります。このうち、SEO対策においては、ローカルSEOE-E-A-Tの対策が耳鼻科の集患と相性がよい施策となっています。

 

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耳鼻科クリニックにおけるSEO対策のやり方を詳しく解説します。これから本格的にSEO対策に取り組み、集患強化を検討している方は、本記事を参考にしてください。

 

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耳鼻科がSEO対策すべき理由

耳鼻科の市場は、コロナ禍の影響などで苦しい状況が続きます。そこで、費用対効果がよいSEO対策を中心にして、集患を強化することが求められています。

 

耳鼻科を設置する病院、耳鼻科を標榜する診療所は、ともに減少傾向がみられます。とくに、近年では、コロナ禍によって、耳鼻科の収益に大きな影響が出ています。その一方で、患者が病院を探す際には、病院のホームページを参考にするケースが半数以上を占めるというアンケート結果が存在します。

 

耳鼻科の施設数は微減傾向に

厚生労働省の医療施設調査・病院報告(結果の概要)をみると、耳鼻科の施設数は微減が進む傾向が見受けられます。

 

西暦 一般病院内の耳鼻咽喉科 診療所の耳鼻咽喉科
2008年 2,035 5,883
2019年 1,957
2020年 1,962 5,783
2021年 1,954
2022年 1,947 5,783
2023年 1,946 5,681

 

内訳をみると、耳鼻科を置く一般病院の数、耳鼻科を標榜とする診療所数が緩やかではありますが、ともに減っています。

 

耳鼻科はコロナ禍の影響を色濃く受けた医療機関

株式会社帝国データバンクが2021年に発表した調査結果(プレスリリース)によると、コロナ禍の影響をもっとも受けた診療科目は耳鼻科で、2020年度時点の減収割合(2019年度比)が88%にまでのぼったとのことです。この要因として、同社では、コロナ対策として、三密の制限や消毒が徹底されたことで、風邪やインフルエンザの罹患者が激減したことを挙げています。

 

病院探しには医療機関のホームページがみられる

住友生命グループのメディカルケア生命株式会社は、病院選びに関するアンケートを実施し、その結果を発表しました。それによると、患者が病院を選ぶ際に、もっとも参考にされる情報源が医療機関のホームページで、回答者全体のうち55.8%が「病院のホームページを参考にしている」と答えたとのことです。このほか、病院検索サイトが32%、掲示板サイトが6.6%など、WEBコンテンツの利用が目立っています。

 

耳鼻科向けのSEOキーワードの例

耳鼻科がホームページを制作し運営するうえでは、地域キーワードや扱う診療に関連するキーワードを設定することが重要です。とくに、町医者として地方で診療する医療機関としては、市区町村以下の地域名でキーワードを設定すると効果的です。

 

関連記事:SEOキーワードの選び方とは

 

※本項目で記載する検索結果は、2025年1月時点のもの

 

耳鼻科の同義語、基本情報に関連するキーワード

耳鼻科とは、耳や鼻、のど、頭頸部の疾患を扱う医療機関の診療科目を指します。そして、正式名称では、耳鼻咽喉科(じびいんこうか)といいます。また、頭頸部外科(とうけいぶげか)と呼ばれるケースがあります。こうしたことから、検索ユーザーは、耳鼻科を指して、次のようにキーワードを入力します。

 

キーワード 検索結果の特徴
耳鼻科  医療機関の案内ページ / まとめページ
耳鼻咽喉科 医療機関の案内ページ
頭頸部外科 医療機関の案内ページ / 解説記事

 

検索結果では、耳鼻科の医療施設のページが大半を占めています。そして、一部で、耳鼻科を紹介するまとめページ、解説記事が露出しています。キーワード別にみると、「頭頸部外科」の場合、「耳鼻科との違いを知りたい」といった検索ニーズが働き、「頭頸部外科とは」なにかを解説する記事が上位表示しています。

 

このように、耳鼻科の基本情報に関連する検索クエリは多々あります。たとえば、「子どもが風邪をひいたら耳鼻科と小児科のどちらに行くべきか知りたい」ときに下記のように検索されます。

 

キーワード 検索結果の特徴
耳鼻科 小児科 解説記事 / 医療機関の案内ページ

 

「耳鼻科 小児科」では、2つの診療科目から構成されるクエリであることから、「違いを知りたい」、または「どちらに行くべきか」といった質問を示唆しています。そのため、解説記事が目立ちました。記事の配信元をみてみると、医療機関、ポータルサイト、医療情報サイトの3つが露出しています。耳鼻科の医療機関としては、E-E-A-Tの観点から、こうしたコラム記事で上位表示しやすい傾向がみられます。そのため、SEO対策に力を入れる場合は、耳鼻科クリニックならではの知識を活かしたコラム記事の作成を進めてください。

 

症状や病名、外来目的に関連するキーワード

患者は、体調不良に見舞われると風邪などの病気を疑います。そして、下記のように、症状や病名で検索して自身の状況を確認するとともに、病院にいく必要性を検討します。

 

キーワード 検索結果の特徴
風邪 解説記事
鼻づまり 解説記事
解説記事

 

検索結果をみると、解説記事で上位が占められています。記事の配信サイトをみてみると、事例が単体のビッグキーワードであることから、さまざまな産業のサイトが露出しています。たとえば、耳鼻科をはじめとした医療機関サイトのほか、製薬会社サイトや医療情報サイト、官公庁サイトの姿がみられます。競合相手となるサイトが高いドメインパワーを有していますので、まずは「風邪 一晩で治す方法」の要領な検索クエリを狙い、「風邪」に対する情報を網羅する施策が重要となります。

 

このほか、「耳鼻科で耳掃除したい」のように、耳鼻科に外来する具体的な目的で検索されることもあります。

 

キーワード 検索結果の特徴
耳鼻科 耳掃除 医療機関の案内ページ / 解説記事
耳鼻科 鼻水吸引 医療機関の案内ページ / ECページ
耳鼻科 咳 薬 医療機関の案内ページ / 解説記事
耳鼻科 補聴器 医療機関の案内ページ / 解説記事
耳鼻科 頭痛 検査 医療機関の案内ページ / 解説記事

 

検索結果では、解説記事や耳鼻科の案内ページが上位に表示されています。解説記事の内容をみてみると、「耳掃除のやり方」、または「咳止め薬の種類とは」などを説明する記事が並んでいます。さらに、解説記事の配信元をみてみると、耳鼻科クリニックのサイトが大多数を占めています。そして、それぞれのコラム記事で自院の案内に誘導する構成のサイトが多々みられます。つまり、耳鼻科クリニックのサイトとしては、疾患の症状や病名をキーワードにしてコラム記事を配信すると、自院の集患に役立つということです。

 

耳鼻科の診療時間帯

発熱やのどの痛みは、日曜日や祝日に急に起こるケースがあります。また、体調不良であるにも関わらず、仕事などの都合で平日に外来できない患者もたびたび見受けられます。こうした状況下の患者は、平日以外でも診療してくれる医療機関を探すことになります。

 

キーワード 検索結果の特徴
耳鼻科 日曜日 まとめページ / 医療機関の案内ページ
耳鼻科 土曜日 まとめページ / 医療機関の案内ページ
耳鼻科 深夜 まとめページ / 医療機関の案内ページ

 

検索結果では、特殊な時間帯で診療する耳鼻科の情報をまとめるサイトが目立っています。このほか、医師会や官公庁のサイトで救急診療の案内ページが上位表示しています。その一方で、耳鼻科クリニックのサイトも露出がみられます。たとえば、休日対応する、はら耳鼻咽喉科田園調布耳鼻咽喉科医院のサイトが上位に食い込んでいます。このうち、はら耳鼻咽喉科のタイトルタグをみてみると、「日曜診療」や「夜間診療」の文字列が組み込まれています。つまり、同院の特徴を表すキーワードの設定ができているということです。このように、特殊な時間帯で診療する耳鼻科クリニックは、診療時間をキーワードに設定することが大切です。

 

耳鼻科の地域名

患者が耳鼻科クリニックに外来するとなると、自身の生活圏内に施設が立地している必要があります。そこで、患者は、自宅や職場周辺の地域名や交通機関名をキーワードにして検索します。

 

キーワード 検索結果の特徴
耳鼻科 近く 医療機関の案内ページ / まとめページ
耳鼻科 北海道 まとめページ / 医療機関の案内ページ
耳鼻科 千葉 まとめページ / 医療機関の案内ページ
耳鼻科 札幌 医療機関の案内ページ / まとめページ
耳鼻科 柏 医療機関の案内ページ / まとめページ

 

検索結果をみると、耳鼻科の案内ページ、まとめページが散見されています。このうち、都道府県を指定する「耳鼻科 北海道」と「耳鼻科 千葉」のキーワードでは、まとめページが目立っています。その一方で、市区町村を指す「耳鼻科 札幌」と「耳鼻科 柏」では、大通り耳鼻咽喉科クリニックかしわ耳鼻咽喉科クリニックなど、耳鼻科の案内ページが上位になりやすい傾向があり、小中規模の耳鼻科でも上位表示がみられます。この結果からは、とくに、地方で診療する町医者の耳鼻科としては、市区町村以下の地域名でキーワードを設定するとSEO効果を見込めることがわかります。

 

耳鼻科で効果的なWEB集患の手法

耳鼻科クリニックに集患するうえでは、下記のような施策を用いることで効果を見込めます。

 

  • Googleビジネスプロフィールに登録する
  • 自院サイトのE-E-A-Tを高める
  • 各種SNSで自院情報の認知度を高める
  • 医療広告ガイドラインを順守する

 

また、こうした各種のWEB施策は、ほかの診療科目の施設でも効果があります。別科目の集客施策については、下記リンク先の記事で詳しく解説しています。SEO対策やWEB施策の理解を深めたい方は、あわせてチェックしてください。

 

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眼科 歯科 内科
美容外科 小児科 産婦人科
病院 動物病院

 

Googleビジネスプロフィールに登録する

Googleビジネスプロフィールとは、耳鼻科クリニックの施設や一般の小売店舗などの情報を検索ツール上に掲載できるサービスのことです。具体的には、Googleマップや検索結果上に、自院名、住所、電話番号、ホームページのリンクなどを掲載できます。詳しくは、下記の記事で開設していますのでチェックしてしてください。

 

関連記事:Googleビジネスプロフィールとは?

 

自院サイトのE-E-A-Tを高める

E-E-A-Tとは、Google検索エンジンがWEBサイトを評価する基準の1つです。この用語は、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の4つの英単語の頭文字から構成されています。

 

関連記事:E-E-A-Tとは

 

一方、Google検索エンジンのアルゴリズムには、重要なテーマを扱うサイトを厳しく評価する、YMYLと呼ばれる概念が組み込まれています。そして、耳鼻科の診療に関連する情報はYMYLの領域に該当します。つまり、耳鼻科サイトは、E-E-A-Tの評価を影響を色濃く受けるということです。

 

そこで、耳鼻科サイトのE-E-A-Tを高めるために、次のような施策を実行してください。

 

  • 医師会や学会サイト、ポータルサイトに自院情報を掲載する
  • 自院サイトに耳鼻科医のプロフィールを掲載する

 

医師会や学会サイト、ポータルサイトに自院情報を掲載する

耳鼻科医は、関連する医師会や学会に登録できます。そして、こうした団体のサイトに自院情報を掲載できます。

 

 

また、自院のエリアを管轄する各種団体に登録すると、自院サイトのURLを掲載できるケースもあります。たとえば、千葉県に立地する耳鼻科の場合、下記ページの被リンクやサイテーションを獲得できます。

 

 

このほか、耳鼻科クリニックの情報を扱うポータルサイトに自院情報を掲載できると、アクセス流入のほか、被リンク効果をえられます。

 

 

自院サイトに耳鼻科医のプロフィールを掲載する

自院に所属する耳鼻科医のプロフィールページをサイト内に設置してください。すると、Google検索に対して、「自院サイトは、国家資格の医師免許を持つ耳鼻科医が管理している」ことが伝わりやすくなります。プロフィールページには、一般的に下記のような情報を掲載します。

 

  • 医師の氏名
  • 学歴や職歴
  • 資格や実績
  • あいさつ文

 

また、自院サイトでコラム記事を配信する場合は、記事を監修した医師の簡易的なプロフィール文を掲載してください。

 

各種SNSで自院情報の認知度を高める

各種SNSを利用して、耳鼻科クリニックの認知度を高めることが可能です。たとえば、新潟県の新発田市に立地する富田耳鼻科クリニックでは、Youtubeチャンネルを開設しています。

 

耳鼻科は、日常生活を送るうえで接する機会が多い風邪や耳掃除などを扱う診療科目であることから、生活に役立つ情報と親和性が高いといえます。同チャンネルでは、耳鼻科の強みを活かした情報の動画を配信しています。たとえば、「耳鼻科医が教えたくない、花粉症におすすめの市販薬」を紹介する動画で226万回、「多くの耳鼻科医も知らない、耳鳴りの原因」を解説する動画で170万回再生されています。

 

このように、視聴者が役立つ人気コンテンツを提供することで、自院の認知度アップにつながります。実際に、2022年2月ごろに同チャンネルが開設されて以降、同院の指名検索にあたる「富田耳鼻科 新発田 口コミ」のキーワードの検索ボリュームが年々増加しています。

 

時期 「富田耳鼻科 新発田 口コミ」の月間平均検索数
2022年 70回
2023年 90回
2024年 140回

※2024年のデータは、同1月〜11月の平均検索数

医療広告ガイドラインを順守する

医療広告ガイドラインとは、医療機関の広告を規制するもので、厚生労働省によって定められています。そして、ここでいう広告とは、出稿した広告だけでなく、WEBサイトも含まれますので注意が必要です。

 

たとえば、耳鼻科であれば、「耳鼻咽喉科」を単体の診療科名として標榜できるという決まりがあります。その一方で、耳鼻科の診療内容としては理に適わない、「胸部」「腹部」などの用語と組み合わせて標榜することを禁止されています。

 

関連記事:医療広告ガイドラインとは

 

よくある質問(Q&A)

耳鼻科とSEO対策に関する、よくある質問をまとめています。
 

Q:耳鼻科でSEO対策をするメリットは?

Answer)SEO対策の効果で、耳鼻科クリニックのサイトが検索結果に露出しやすくなります。すると、予約システムを通じて患者の外来、または問い合わせが増えて、集患につながります。

 

また、耳鼻科クリニックのサイトの場合、E-E-A-Tが高く評価される傾向がみられます。検索順位が上がりやすいという意味では、医療機関のサイトはSEO対策と親和性が高いといえます。

 

Q:耳鼻科サイトで優先的にすべきSEO対策やWEB施策は?

Answer)耳鼻科サイトでは、ローカルSEOとE-E-A-Tの対策が重要です。具体的には、ローカルSEOでは、地域キーワードの設定、MEO対策の2つの施策を進めてください。また、E-E-A-Tの対策としては、医師会や学会の被リンクサイテーションの収集(SEO外部対策)や自院に所属する耳鼻科医のプロフィールページの設置などが挙げられます。

 

Q:耳鼻科の集患を強化したいがWEBマーケティングに詳しくない場合は?

Answer)SEO対策のプロに相談してください。

 

東京SEOメーカー(本サイト)は、これまでに医療機関を含めて、2,000件以上の取り引きをした経験値を有しています。医療機関のサイトを担当した際には、クライアントが希望する地域キーワードで上位表示を実現した実績もあります。SEO対策でお困りの際は、下記のフォームよりご相談ください。

 

>>東京SEOメーカーの問い合わせ窓口

 

 

まとめ

amano_portrait2020年に本格的に流行した新型コロナウイルス感染症の影響で、耳鼻科は大きな打撃を受けました。市場規模が減収となったほか、施設総数も減少が続いています。そこで、耳鼻科クリニックとしては、効率的に集患する施策の導入が急務となっています。とくに、集患効果に優れる医院ホームページの露出を高めるためにも、SEO対策の取り組みが重要です。これから、本格的にSEO対策で集患を強化することを検討している方は、SEO専門会社に相談してみてください。

 

 

監修者:アドマノ株式会社 代表取締役 天野剛志
天野 剛志
マーケティングのエキスパート。Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持。大学では経営法学を専攻。オーストラリア・イタリア・フランス・タイ・カンボジアなど世界各国を旅した後、イギリスで1年半生活し語学力と国際的視野を磨く。日本帰国後は広告代理店で営業を12年経験。SEOは草創期から独学で研究し、100以上のサイトで検証しつつノウハウを蓄積。2012年にSEO専門会社のアドマノを設立。
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